エースの自覚が表情にも表れていた。日本代表FW大迫勇也(ケルン)は7日のシリア戦(味スタ)に向け、「まずは勝つことが大前提だけど、個人的には点を取る、ゴール前にどんどん顔を出すことをやっていきたい」と意気込んだ。
アンカーを置いた4-3-3システムを採用することが濃厚で、大迫はセンターフォワードで先発する可能性が高い。「ゴール前に入る回数も、受ける回数も増やさないと。ゴール前に入ることで何か起こすことができる」。右のFW久保裕也、左のFW原口元気との連係には「縦に勢いのある選手だし、僕が時間をつくることで2人を生かして、そこに(香川)真司さんとかが絡んでくれば、いい攻撃ができると思う」と、イメージを膨らませた。
「ゴール前の迫力が僕の課題。自然とやったら出ない。意識して自然と出るようにしないといけない」。そう力説する大迫は「(ボールを)おさめることはできている。これからはそこプラス、相手の脅威にならないといけない」と、さらなる高みを見据える。報道陣から「ゴールと勝利、どちらが欲しいか」と聞かれると、「FWはどちらもでしょう」と笑顔で即答。「まず勝利。チームのピースの一部になれるように頑張りたい」と、フォアザチームに徹するつもりだ。
(取材・文 西山紘平)
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