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2017年8月30日水曜日

◆2年の時を経て・・・ 代表復帰の柴崎岳は「ジョーカー」になり得るか(財経新聞)




 ロシアワールドカップアジア最終予選は最終局面を迎え、日本代表は今月31日に豪州戦、来月5日にサウジアラビア戦と大一番の2試合を戦う。

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 8月24日におこなわれた日本代表メンバー発表では、およそ2年半ぶりに柴崎岳の名前が呼び上げられた。

■新たな日本代表の可能性として
 2015年1月、オーストラリアで開催されたAFCアジアカップ。決勝トーナメント1回戦、日本代表はUAE代表の堅い守備を崩すことが出来ず、攻めあぐねていた。
 
 前半早々リードされた日本は終始ゲームを支配し、相手ゴールに迫る。後半20分までに交代枠を使い切り、なおもシュートを放つも守備を固めたUAEゴールをこじ開けられない。この試合、公式記録上では日本の放ったシュート数は30本を超えていた。

 後半36分、ついにゴール奪取に成功する。決めたのは途中出場のMF柴崎岳だった。中盤でフリーでボールを受けた後、スピードを上げ相手陣内に侵入、密集するDFの隙間をついた本田圭祐とのワン・ツーからダイレクトで右足を振りぬく。ボールは鮮やかに相手ゴール左隅に吸い込まれた。

 その後1対1のままPK戦までもつれ、結果は日本の敗退となったものの、日本代表の新しい可能性を感じさせるに充分な、若き柴崎岳のゴールだった。

■大一番でさらなる高みに
 現在グループリーグで首位に立つも勝ち点差は3位サウジアラビアまで僅かに1。残り2試合の直接対決を前に代表復帰を果たした柴崎の心境はいかばかりか。

 代表から離れた2年という期間は決して短いものではない。故に、この2試合での出場機会もごくわずかなものになるかもしれない。

 それでも、長きにわたり常勝鹿島アントラーズの中盤を支え、数々のタイトルの獲得に貢献。昨年から欧州移籍を果たし、今季はスペイン1部リーグ・ヘタフェでは背番号10を背負い、開幕から2試合連続でスタメンに名を連ねた柴崎。

 負傷者が多く、コンディション調整に悩む現在の代表メンバーの中では最も頼りになるプレーヤーともいえるのではないだろうか。

 「ジョーカー」として、今回こそ日本を勝利に導くことが出来る。現在の柴崎岳はそんな期待を大いに予感させてくれる。(佐藤文孝)

2年の時を経て・・・ 代表復帰の柴崎岳は「ジョーカー」になり得るか