J1神戸が浦和の元日本代表MF柏木陽介(29)の獲得に動いていることが5日、分かった。初タイトルを掲げながら低迷した今季からの巻き返しを目指し、早々と動き出す。
今季は開幕前の大型補強に加え、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(32)を獲得するなどして初タイトルに向けて体制を整えたが、28節を終えて10位とリーグ初制覇の可能性は消滅。ルヴァン杯も8強で敗退し、残すタイトルは8強に残っている天皇杯のみとなった。
8月にネルシーニョ監督を解任し、吉田孝行監督(40)に託した中で、ポドルスキを“司令塔化”する戦術が功を奏し、ここ5戦は4勝1分けと立て直しつつある。それでもクラブは世界的スターにストライカーの働きを期待しており、関係者は「中盤のパサーが必要」と補強の必要性を感じていた。柏木は広島ユースで育ったが、神戸市出身という縁もあり、白羽の矢を立てた。
さらに神戸は前浦和監督のミハイロ・ペトロビッチ氏(59)を来季の監督候補に挙げており、実現すれば再び師弟関係となる可能性もある。悲願の初タイトルを目指し、万策を尽くす。
柏木 陽介(かしわぎ・ようすけ)
1987(昭和62)年12月15日生まれ、29歳。神戸市出身。広島ユースから2006年にトップチーム昇格。同年7月22日の千葉戦でリーグ初出場、同年8月23日のG大阪戦で同初得点。10年に浦和に加入。J1今季21試合5得点、同通算330試合55得点。J2通算31試合4得点。代表通算11試合0得点。昨年3月に元TBSの佐藤渚アナウンサー(29)と結婚した。1メートル76、73キロ。
神戸が浦和・MF柏木獲りへ!中盤のパサーに白羽の矢