日本代表は2日、親善試合・ニュージーランド戦(6日・豊田ス)に備え、愛知・豊田市内のグラウンドで約45分の練習を行った。DF植田直通(22)が国際Aマッチベンチ入り12試合目となる同戦で代表デビューを目指す決意。体格で勝るニュージーランド相手に、持ち前の強さ、高さで「真正面から行って相手を吹き飛ばす」と宣戦布告し、ロシアW杯メンバー入りへアピールする考えだ。この日、FW武藤嘉紀(25)=マインツ=ら7人が合流した。
植田に闘争心と自信がみなぎっていた。国際Aマッチデビューの期待がかかるニュージーランド戦。190センチを超える長身選手をそろえる相手に対し、「僕はそういう相手が大好き。負けられない」と不敵に笑い、「日本人が弱いと言われている部分(高さ、強さ)を覆したい。真正面から行って、相手を吹き飛ばすくらいのプレーを出したい」と言い切った。
2015年1月のアジア杯(オーストラリア)で初招集され、11試合でベンチ入りしたが、出場はなし。「学べる」と出向き「(出場意欲が)たまっている」と戻る日々を2年7か月繰り返してきた。その間、課題だった「味方への指示」は大きく改善。リーグ・G大阪戦(9月23日)では喉をからし、味方を動かした。首位・鹿島で不動の地位を築き、満を持して代表デビューを待つ。
小、中学時代にはテコンドーで日本有数の選手だっただけに弱みや不安を見せることはないが、口にする言葉は本能的だ。「自分は思い切り行くタイプ。消極的になったら意味がない。どんどん行きたい」。5月にセリエAから獲得オファーを受けるなど、評価を高める若武者。サムライとしてピッチに立つことを信じ、準備を進めていく。(内田 知宏)
DF植田直通、代表デビューに気合「真正面から行って、相手を吹き飛ばす」6日・NZ戦