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2017年10月27日金曜日
◇開講!デイリー特別講座 FIFAランクのしくみ教えます!(デイリー)
16日に発表された国際サッカー連盟(FIFA)のランキングで、日本は前回発表よりも四つ順位を落として44位になった。12月1日に行われるW杯ロシア大会の組み合わせ抽選では、今回のランキングによって出場権獲得チームが格付けされるが、そもそもランキングはどのようにして決まるのか。ランキング規定の詳細とともに、W杯の組み合わせ抽選方式を解説する。
各代表チームの実力を数値化したFIFAランキングは1993年に始まった。W杯など国際大会でグループ分けなどを決める際の物差しとして使われ、何度か算出方法が改正される中で、2006年から現行規定になった。原則、毎月発表される。
ランキングの対象は過去48カ月の国際Aマッチ。「結果」「試合の重要度」「対戦国間の強さ」「大陸連盟間の強さ」の4項目からポイントを算出する。
「結果」は勝ちが3点、引き分けが1点、負けが0点、PK勝ちは2点、PK負けは1点と規定。「試合の重要度」は親善試合や東アジア選手権などの小規模大会が1点、W杯予選が2・5点、アジアカップ、欧州選手権などの大陸選手権が3点で、W杯本大会は4点。文字通り、重要な大会ほど点数が高い。
「対戦国間の強さ」は相手がランク1位ならば200点。2位~150位までは200から相手順位を引いた点数、同150位以下は一律50点となる。
大陸間に「大陸連盟間の強さ」という項目で格差も設けている。直近のW杯ブラジル大会で優勝したドイツが所属する欧州は1点、南米は0・99点、その他の大陸はすべて0・85点。対戦する大陸連盟が異なる場合は足して2で割る。
これら4項目の点数を掛けたものが獲得ポイントになる。負けた場合は0点を掛けるので、例え強豪国に善戦しても一切ポイントは入らない。
実際に、日本がニュージーランドと対戦した6日の親善試合の獲得ポイントを算出してみたい。
2-1で勝利したため「結果」は3点。「試合の重要度」は親善試合のため1点。「対戦国間の強さ」はニュージーランドのランクが113位だったため、200-113で87点。「大陸連盟間の強さ」はアジア連盟、オセアニア連盟ともに同カテゴリーのため0・85点。これらを掛け合わせた3×1×87×0・85=221・85が獲得ポイントになる。
こうして得られた獲得ポイントを12カ月ごとに合算し、その間の消化試合数で割って平均値を出す。さらに直近1~12カ月の平均値は100%、13~24カ月は50%、25~36カ月は30%、37~48カ月は20%の割合を掛け、合算したものがランキングポイントになる。
日本は現在44位。34位イラン、43位オーストラリアに次いでアジア3番手に位置する。現行規定下で最高順位は、11年4月と6月の13位。「試合の重要度」で点数が高いW杯の10年南アフリカ大会で1次リーグ2勝を挙げて16強入り、11年1月のアジアカップ優勝も効いて、W杯前の45位から大きくランクアップしたことがある。
計算式は複雑だが、根底にある考え方は至ってシンプルだ。「よりランキングが高い代表チームに、より重要度が高い大会で、継続的に勝つ」。これが実現できれば、ランクは確実に上がっていく。
先に述べたように「大陸連盟間の強さ」でアジアや北中米、アフリカ勢などは欧州や南米勢に比べて格差を付けられており、同じ1勝でも点数が低く出るためランクが上がりにくいという現実がある。大陸ごとで大陸選手権の開催頻度、試合数も違うため公平性の観点で疑問も残る。ただ、過去4年間の成績を含めている点、代表レベルの最高峰であるW杯本大会の成績を最も重視している点を踏まえれば、おおむね代表チームの実力を反映しているランキングだと言えるだろう。
開講!デイリー特別講座 FIFAランクのしくみ教えます!
◆13試合ぶり勝利のケルン…途中出場の大迫勇也「次に繋げられれば」(サッカーキング)
25日に行われたDFBポカール2回戦で、日本代表FW大迫勇也のケルンは同MF原口元気が所属するヘルタ・ベルリンと対戦。3-1と勝利を収め、3回戦進出を決めた。
公式戦13試合ぶりの白星を掴んだケルン。77分からピッチに立った大迫が、試合後に心境を明かした。取締役を務めていたヨルク・シュマッケ氏との契約を解消した後、初めて臨んだ一戦での勝利を受け、「いい意味で、次に繋げられればいい」と話している。
ベンチスタートだった大迫は、ヨーロッパリーグ出場クラブ同士の対戦となったことについて「相手も重そうだったし、どちらも辛そうでしたね」とベンチから見守った戦況の印象を語った。
ケルンは23日、シュマッケ氏との契約を解消した。大迫は「強化部長(シュマッケ氏)が出ていって、そこからまた仕切り直そうという試合だったので、この試合をいい意味で次に繋げられればいいですけどね」と、勝利の意味を語っている。
今シーズン、苦しい戦いが続くケルン。公式戦13試合ぶりの勝利をきっかけに、浮上したいところだ。次戦は28日、ブンデスリーガ第10節でレヴァークーゼンとのアウェイゲームに臨む。開幕9試合勝ちなしで迎える一戦、大迫は「次のレヴァークーゼンは調子が良いですし、そこでどれだけできるかじゃないですか」と、真価を問われる戦いを見据えていた。
13試合ぶり勝利のケルン…途中出場の大迫勇也「次に繋げられれば」
◆DMO向け新電力サービス、「アントラーズ ホームタウンDMO」が導入へ(新・公民連携最前線)
地方創生コンサルティングを手掛けるうぶすな(横浜市港区)と電力小売事業会社のイーネットワークシステムズ(東京都港区)はこのほど、DMO向け新電力サービスとなる「DMOでんき」をスタートすることを発表した。第1弾となるサービス提供先は、茨城県鹿行地区の5市(鹿嶋市、潮来市、神栖市、行方市、鉾田市)を中心に設立された「アントラーズ ホームタウンDMO」。2018年4月から提供を開始する予定だ。
DMO(Destination Management/Marketing Organization)とは、地元の観光資源に精通し、地域と連携しながら観光地づくりをする法人のこと。「DMOでんき」は、DMOが電気の販売をすることによって自ら運営資金を獲得し、できるだけ自主財源で活動を続けられるよう支援する新サービスである。
観光庁は日本版DMOの立ち上げを進めているが、DMOの活動資金の一部である国からの補助金の期限が2年(申請すれば2年延長可能)で切れ、魅力的な観光地づくりの継続が難しくなると懸念されている。こうした背景から、うぶすなとイーネットワークシステムズは「DMOでんき」を開発した。
DMOが電気の販売で収益を上げようとしたとき、これまではイニシャルコストの負担の大きさがネックだった。そこで運営体制やシステム、営業を支援する仕組みを、うぶすなとイーネットワークシステムズが整備。DMOが販促費以外の負担を抱えることなく、事業を始められるようにした。一方で、DMOを通じて「DMOでんき」のサービスを利用する世帯にとっては、「電気料金が安くなること」や「DMOの活動を支援しているという一体感を得られること」などがメリットとなる。
導入第1弾となる予定の「アントラーズ ホームタウンDMO」は、鹿行地域の魅力を生かした新たな観光ブランドの創出や交流人口を増やすために、地域全体の観光マネジメントを一本化する目的で設立された法人。「DMOでんき」の導入により、鹿行地域の法人施設や住民を合わせて400件の契約を獲得し、年間400万円以上の収入得ることを見込んでいるという。
うぶすなとイーネットワークシステムズは今後、17年度中に東日本を中心とする5社のDMO法人との契約、18年度には西日本にも事業を拡大して合計15社との契約を目指している。「DMOが自立した運営をできるように下支えすることで、観光地の継続的な活性化につながれば」(うぶすな)としている。
DMO向け新電力サービス、「アントラーズ ホームタウンDMO」が導入へ
◆慶応BRBが最多8度、横浜7度/天皇杯通算V回数(ニッカン)
<天皇杯:横浜1-0磐田>◇準々決勝◇25日◇ニッパツ
横浜F・マリノスが今季2度目の“俊輔ダービー”を制し、2大会連続の4強入りを決めた。後半36分、右サイドからラッキーボーイのMF遠藤渓太(19)が入れたクロスは、相手のオウンゴールを誘って先制。21日のリーグ戦でも、首位鹿島アントラーズから決勝点を奪った勢いを持ち込んだ。MF中村俊擁するジュビロ磐田との対戦は4月のリーグ戦に続いて勝利。天皇杯最多タイとなる8度目の優勝へあと2勝とした。
◆天皇杯通算優勝回数 横浜は、Jクラブが参加した92年度以降、過去に92年度、13年度と2度優勝。前身の日産時代を含めると計7度優勝しており、最多8度の慶応BRBに次いで歴代2位タイ。1位の慶応BRBは慶応クラブ、全慶応としての各1回を含む。これには37年度の慶大の優勝は含まない。
慶応BRBが最多8度、横浜7度/天皇杯通算V回数
【参考】Jリーグ発足の1993年以降
5 鹿島
4 G大阪
2 名古屋
2 東京V
2 横浜F
2 浦和
<以下1回>
平塚
清水
京都
磐田
F東京
柏
横浜M
◆北海道コンサドーレ札幌vs鹿島アントラーズ 10月29日(サンスポ)
・札幌はJ1での鹿島戦では通算11試合で1勝しかしていない(1分9敗)。この間、1試合平均2.7失点を喫している。
・また、札幌はJ1での鹿島戦で現在5試合連続得点を取れていない。
・札幌はあと勝ち点1を獲得すれば、1998年シーズンに記録したJ1でのクラブ最多勝ち点数に並ぶ(35ポイント)。
・鹿島はJ1のアウェイ戦では現在2連敗中。今節も負けると、2013年5月~同年9月以来のアウェイ3連敗となる(当時は7連敗)。
・札幌は今季J1のホーム戦で勝ち点28を獲得している。同地での獲得勝ち点数としては、鹿島との差は「2」しかない(鹿島は30ポイント)。
・札幌と鹿島は、試合開始15分以内の失点数が今季リーグで最も多い(7失点、清水も並ぶ)。
・札幌がJ1で挙げた直近5得点全てに、ジェイが直接関与している(4得点1アシスト)。また、同選手がJ1で放った直近の4本の枠内シュートは、全て得点になっている。
・今季J1のDFの選手で、植田直通はリーグ2位の空中戦勝利数を記録している(98回)。対する、札幌の都倉賢はリーグ全体で2位の空中戦勝利数を記録している(125回)。
北海道コンサドーレ札幌vs鹿島アントラーズ 10月29日