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2018年1月21日日曜日

◆ロアッソ新戦力、DF青木剛(背番号15) 35歳「まだ成長できる」(熊本日日新聞)



 「ライバルは自分自身。常に過去最高の自分を追い求めたい」。10日の新体制記者会見でDF青木剛(35)は、そう宣言し、新天地での一歩を踏み出した。

 2001年に前橋育英高(群馬)からJ1鹿島に入団し、センターバックや守備的MFで奮闘してきた。16年途中からJ1鳥栖でプレーし、昨季はついにJ1通算400試合出場を達成した。これまで400試合以上の出場を記録した選手は、青木を含めわずか18人。だが、本人はその「偉業」に満足していないようだ。

 「年齢を重ねると、体力や技術、気力が衰えると思う人は多いと思う。でも、自分は心技体ともに、まだ成長できると思っている」。サッカー選手として、さらにうまく強くなるために、ロアッソでの挑戦が幕を開けた。

 鹿島時代から、ほとんどフルシーズン活躍してきた。「食事や体のケアなど、良いと思うことはいろいろ試し、突き詰めてきた」。練習の前後など生活の中に決まり事を設け、長丁場のリーグ戦を戦う体づくりに取り組んだ。

 高校2年の1999年、熊本国体に出場。その時に民泊したホストファミリーとは今も交流が続いているという。「ロアッソは震災からの復興のシンボル。頑張っている姿を県民に見せたい」と意気込む。

 今季の目標を問うと、「チームのJ1昇格に貢献したい。そのためにも目の前の試合や一日一日を大切に過ごすことが重要」。日本代表経験もある百戦錬磨のベテランが、飽くなき向上心で“跳ね馬”の守備陣を支える。(野方信助)

◇あおき・たけし 身長183センチ、体重75キロ。群馬県出身。気分転換はカフェ巡り。「ゆっくり本を読んだり、考え事をしたりして過ごす。熊本は予想以上に都会で、お店がたくさんある。(カフェ探しが)楽しみ」と話す。座右の銘は「人間万事塞翁(さいおう)が馬」。

(2018年1月20日付 熊本日日新聞朝刊掲載)


ロアッソ新戦力、DF青木剛(背番号15) 35歳「まだ成長できる」