フランスの優勝で幕を閉じたロシアW杯。低い前評判を覆して2大会ぶりに決勝トーナメントに進出した日本代表メンバーの「市場価値」が高騰しているという。
「ベルギー戦で原口元気に絶妙なスルーパスを送って先制点をアシストするなど、大会を通じて活躍した司令塔の柴崎岳は急激に評価を上げた1人です。ドルトムント(ドイツ)やACミラン(イタリア)が獲得に動いていると欧州で報じられており、柴崎と2021年まで契約を残すヘタフェ(スペイン)も売却に応じる姿勢を示しています」(スポーツ紙サッカー担当記者)
ドイツの移籍情報サイト「トランスファーマーケット」によれば柴崎の移籍市場価格は大会前、180万ユーロ(約2億3000万円)と低価格。おそらくその数倍にはね上がる可能性が高い、とベテランのサッカーライターは見ている。
「将来性が見込まれる若い選手に高い値段がつきます。たとえば今大会で注目を浴びたロシア代表MFゴロヴィン(22)の移籍市場価格は、15億円以上高騰して40億近くになると予想されている。柴崎は26歳。若手とは言えないとしても8〜10億円まで上昇してもおかしくない」
2得点を挙げた乾貴士や“半端ない”ゴールの大迫勇也、原口らも市場価値が上がっているが、大会前に移籍先が決まっていたため“W杯効果移籍”は少数に限られそうだ。
評価を上げた昌子、下げた川島、本命は“あの人”
「ほかに移籍で騒がれそうなのが、対戦国の屈強なストライカーたちを封じこめた鹿島アントラーズの昌子源です。フランス1部ストラスブールが関心を抱いていると言われています」(前出・記者)
一方でミスが目立ったベテランGK川島永嗣(メス)は評価を下げた少数派。
「35歳という年齢もあって、市場価値としては元々高くないのが現状」(前出・ライター)
ただ、選手に負けず劣らず、人気を呼んでいるのが7月末で退任する西野朗監督だとか。
「結果を出した西野監督はアジアから熱い視線を浴びている。特に、爆買いで知られる中国リーグが調査に入っているようです。以前、岡田武史氏が年俸1億5000万円ほどで杭州緑城の監督を務めたものの、結果を残せなかった。“じゃあ俺が”と野心を燃やす可能性はあるのでは」(同前)
W杯後も西野ジャパンの動向から目が離せそうにない。