ページ

2018年8月13日月曜日

◆U-21落選からの連続2ゴール…J2アシスト王・町田MF平戸太貴の意識する『世界』(ゲキサカ)



平戸太貴 Taiki.Hirato


[8.12 J2第28節 町田3-3千葉 町田]

 アジア大会に臨むU-21日本代表からの落選が3日に発表されて以降、リーグ戦2試合連続での2ゴール。FC町田ゼルビアMF平戸太貴のパフォーマンスがさらなる境地に突入している。「特に変わったことはない」と述べ、悔しさをバネにしているわけではないそうだが、ロシアW杯を見ていて感じた“世界”との距離は日々意識しているようだ。

「ワールドカップで世界を見ていると、ゴール前の精度や力を掛けるところ、シュートレンジ、球際、すべてにおいて違うと感じた。自分もそういった部分や、身体を大きくするということも含めてもっとレベルを上げ、技術も高めていかないといけない」。好調の町田を支える若武者は、自らの現在地をそのような視点で説明する。

 鹿島アントラーズからの期限付き移籍は2年目に入り、J2リーグを代表する数字を残し始めている1997年生まれの21歳。この日もFKで先制点の起点になると、ゴール前でのテクニカルな個人技から2ゴールを叩き込み、まさに世界レベルのプレイヤーが備えると考えている「ゴール前の精度」を表現してみせた。

 ここまで積み上げたアシスト数12は依然としてリーグトップ。また、この日の活躍で得点数もチーム単独2位の7となった。しかし、肝心の本人に満足した様子は欠片もない。それどころか「自分たちの世代なので当然意識する」という“東京五輪”代表での落選が続き、「内容的に足りないということ。結果を出すことに加え、チャレンジの回数と質を高めないといけない」とレベルアップの必要性を痛感しているようだ。

 チームはこの日、後半途中までに稼いだ3点リードを後半30分からのPK献上3連発で帳消しにし、「勝ち点2を失う」結果に終わった。ここで平戸の頭をよぎったのも“世界”との距離だ。試合後の取材に「日本戦でのベルギー代表のように、力のあるチームは苦しい時にこそ力を発揮する。今日の試合でも、そういう時に自分がもう1点決めていれば良かった」と悔しそうに述べた。

 シーズンは残り14試合。次節の首位・松本戦から最後の3分の1に突入し、ひときわ勝負強さが求められるような試合が続く。「まだ特別に調子が良いとは感じていないけど、これまで結果にこだわってやってきたことが生かされている」と伸びしろをうかがわせた背番号8は「もっとチームが苦しい時にも力をもたらせる選手になろうと思います」と力強く誓い、チームバスへと乗り込んでいった。

(取材・文 竹内達也)


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]
【中古】安藤 ゆき 町田くんの世界 第4巻 【中古】afb
価格:423円(税込、送料別) (2018/8/13時点)


◆U-21落選からの連続2ゴール…J2アシスト王・町田MF平戸太貴の意識する『世界』(ゲキサカ)