準決勝でレアルに完敗も、グアダラハラ戦で華麗な一撃を決めるなどインパクトを残す
鹿島アントラーズは現地時間19日のFIFAクラブワールドカップ(W杯)準決勝で欧州王者レアル・マドリード(スペイン)に1-3で敗れ、2016年大会のリベンジは叶わなかった。22日にはリーベル・プレート(アルゼンチン)との3位決定戦に挑むが、今大会で名を挙げたのが19歳FW安部裕葵だ。スペイン紙「ABC」は「ヨーロッパのいくつかのチームが追跡している」と報じている。
鹿島は2016年大会のリベンジを期して準決勝レアル戦に挑んだが、ウェールズ代表FWギャレス・ベイルにハットトリックを許し、1-3で敗れた。欧州王者に力の差を見せつけられる結果となり、先発フル出場した安部は顔を覆って涙した。
しかし、安部は現地時間15日の準々決勝グアダラハラ(メキシコ)戦で、ゴール左45度から華麗な一撃を決めて3-2の逆転勝利に貢献。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」から「アベがデル・ピエロになる」と形容されるほどのインパクトを残した。
スペイン紙「ABC」も「ヒロキ・アベ:鹿島が隠し持つダイヤモンド」と19歳の有望株に言及。「世界のサッカーファンの大部分にとっては完全に未知の選手だが、ヒロキ・アベは日本サッカーの宝石の一人」とし、「アベはヨーロッパのいくつかのチームが追跡している」と海外から関心を持たれていることについて触れている。
2018年のJリーグベストヤングプレーヤーに輝き、2020年の東京五輪や22年のカタールW杯のメンバー入りへの期待も大きい若武者は、世界での注目度も高まっているようだ。
◆鹿島FW安部は「日本の宝石」 欧州の関心を海外紙報道「いくつかのチームが追跡してる」(FOOTBALLZONE)