鹿島アントラーズのブラジル人MFセルジーニョが、クラブ・ワールドカップ(CWC)準決勝レアル・マドリー戦を前にスペインメディアのインタビューに応じた。
2018年7月に鹿島に加入し、以降2トップの一角として活躍するセルジーニョ。CWC準々決勝グアダラハラ戦(3−2)ではPKから得点を記録して鹿島の準決勝進出に貢献している。
そんなセルジーニョはスペインのスポーツ紙『アス』とのインタビューで、鹿島で過ごす日々について次のように語った。
「このクラブでは5カ月間過ごして、鹿島が持っていなかったタイトル、アジア・チャンピオンズリーグを勝ち取った。その大会では6試合で5ゴールを決めたんだ。ゴールを決められなかっのは、0−0で終わった試合だけなんだよ(笑)。選手は幸せだったら、すべてがうまくいくんだ……」
「(鹿島は)自分のホームだと感じさせてくれる。全員が全員を助ける、一つの家族だと言いたいね」
セルジーニョはまた、現在は鹿島のテクニカルディレクターを務めるなど、同クラブと深い関わりを持つ同胞ジーコ氏についても言及している。
「鹿島について話すということは、ジーコについて話すということなんだよ。彼は日本では王様なんだ。この国のフットボールを目覚めさせ、今日まで進んでいる道を敷いたのが彼なんだよ。それと日々にわたってジーコと一緒にいられるなんて、一握りの選手にしか許されないことだ。彼はフットボールの賢人といった類だね」
2年前のCWC準決勝レアル・マドリー戦では、MF柴崎岳が2ゴールを決めながらも、最後には2-4の逆転負けを喫した鹿島。セルジーニョによれば、鹿島はこの再戦をリベンジと捉えていないようだ。
「誰もリベンジなんて話はしていない。この試合はまったく違う一戦だ。僕たちは今だけを、自分たちのフットボールだけを考えなくてはいけない。落ち着き、フットボールのことだけに集中しなければね」
「僕はマドリーの全試合を見ているけど、彼らには良いときも悪いときもある。だから、どうなるかは分からない。明確なのは、僕たちにも可能性があるということだ。フットボールではすべてが可能なんだよ」