<デジタル週プレ写真集> 尾花貴絵「股下82cmの脚」【電子書籍】[ 尾花貴絵 ]
高校サッカー国内最高峰の「高円宮杯U-18プレミアリーグ2019」の開幕会見が25日、東京・JFAハウスで行われ、出場20チームの監督が意気込みを語った。
昨年度のファイナルで同リーグEAST王者の鹿島アントラーズユースを下して頂点に立ったWEST王者サンフレッチェ広島ユースの沢田謙太郎監督は「先輩たちの悔し涙、喜びを間近で見ていた選手が高いモチベーションでこの大会に臨んでいる。周りの大人が、少しでも彼らに力を付け足していけるような時間になればと思います」と2連覇へ力を込めた。
この日、発表された開幕戦には好カードがズラリと並んだ。今年1月の全国高校サッカー選手権を制した青森山田は、決勝戦で対戦した流通経済大柏と早速、激突する。黒田剛監督は「過去のいろんな経験を生かしながら、今年もまた残留を目指して頑張りたい」と控えめに語った。青森山田は同リーグ創設初年度の11年から9年間、最高峰の舞台での戦いを続けている。20チーム中6チームしかいない高校チームのプライドもにじませ「我々は高体連のチームですので、アカデミーチームとはちょっと違って、しっかりと心技体というところをベースに、教育の上にサッカーを乗せるということはブレずにしっかりやっていきたい」。一方、流通経大柏の本田裕一郎監督は今季のテーマに「判断の速さ」を挙げ「頭のスピード。そのあたりを追求して指導していきたいと思います」と意気込んだ。
同じ高体連チームでは、尚志(福島)も11年以来、8年ぶりにプレミアの舞台に戻ってきた。仲村浩二監督は「福島県は震災があり、すごく子どもたちがサッカーができない時期が多々あったとき以来の参加です。本物の高校生の活動をみせたいということを目標にやってきたので、今年は多くの小学生を呼んで、そういう大会になればいいなと思っています」と話した。
尚志は昨年のプリンスリーグ東北で優勝し、同12月のプレミアリーグ参入戦ではJFAアカデミー福島(静岡)、昨年のJユース杯王者の横浜ユース(神奈川)を撃破してプレミアの切符を獲得。今冬の選手権でも7年ぶりの4強入りを果たした。仲村監督は「本当にギリギリの戦いだった」という参入戦の2試合や高校選手権での戦いがチームにとっての大きな財産になったといい「やっぱりこういうレベルの高いところで試合をすることが選手の成長に一番つながるということが体験できたので、プレミアリーグでやりたいという気持ちはすごく強かった」と明かした。
最近はエースのU-18日本代表FW染野唯月(2年)が代表活動などで離脱することが多くなり、リーグ戦中にも代表遠征などで不在となる可能性もある。仲村監督は「しょうがないかなと思っている。選手には(染野は)もともとなしになるよということでスタートしてるので、みんなチャンスだぞという中でやれればいい。いるいないでは相当違うと思いますけど」と苦しい胸の内を明かした。そんな中で染野にはあえて今年の主将を任せたといい「チームをまとめる仕事も入ってくる。(まとめる立場は)苦手だと思う。彼がどれだけそういうのをできるか」と期待を込めていた。
同リーグは、東西に10チームずつEASTとWESTに分けてホーム&アウェーの総当たり戦で行い、各リーグ1位同士は同リーグファイナルとして1試合のみの決定戦を戦う。開幕戦は昨年に続いて1会場集中のセントラル開催となり、EASTは東京・AGFフィールド、WESTは大阪・ヤンマースタジアム長居およびヤンマーフィールド長居で行う。
◆青森山田・黒田監督「残留目指す」高円宮杯開幕会見(ニッカン)