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2019年3月6日水曜日

◆鹿島・内田がサポーターに反論、主将としての存在感に頼もしさ(サンスポ)



内田篤人 Atsuto.Uchida


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 【No Ball、No Life】J1鹿島は1日のリーグ戦で、川崎と1-1で引き分けた。相手が3連覇を狙う強豪であり、敵地での対戦。けが人が多く、満足なメンバーを組めない苦しい台所事情だけに、及第点の結果といえた。

 しかし、事件が起きた。試合後にゴール裏に足を運び、あいさつした選手たちに、一部サポーターがブーイングと罵声を浴びせた。これに反応したのが、今季から主将を務めるDF内田篤人(30)だった。

 内田は2歩、3歩と前に出ると、ブーイングを行ったサポーターに反論した。一部メディアでは「口論」したと報じられたが、口論までいくことなく、内田は仲間に抑えられてチームの列に戻り、一礼をしてロッカールームへと戻った。

 タイトルを義務づけられた伝統ある鹿島。開幕で“昇格組”の大分に1-2で足下をすくわれ、“ライバル”川崎に引き分け。サポーターは毎試合勝ちを求めてスタジアムに足を運ぶのだから、1分け1敗と「開幕スタートに失敗した」と考える気持ちも分からなくもない。ただ、けが人の多い状況で、川崎相手に0-1から同点に追いついた試合内容。攻撃、守備、戦力など多くの要素を照らし合わせても、ブーイングされるに値する粗末な内容ではなかった。

 サッカーはエンターテインメントの要素もある。ピッチで選手たちがみせる華麗なプレー、頑張るプレーに観客が歓声を送るもの。川崎戦の鹿島には、これがあった。ただ、試合内容関係なく、それでも結果にこだわりブーイングを送るのであれば、スタジアムでみる必要はなく、ネット上でスコア、結果だけを追い続け、一喜一憂すればいい。

 前述のようにサポーターの気持ちも理解はできる。ただ、シーズンは長い。それぞれの試合で良しあしが出てくる。応援し続けても勝てない場合、タイトルを逃すのであれば、そこでブーイングをすればいい。

 試合後、内田は「前節(大分戦)のブーイングだったり、厳しい声はホームだったから受け入れる。ただ、今日の戦い方に関して言われるのは、そこは納得できない」と語気を強め、続けて「(サポーターと選手で一緒に戦っていく)そういう関係性を築いていきたい。僕はチーム自体を、みんなを守らないといけない。だから言った」と説明した。

 昨季、鹿島に復帰した際の内田は、いい意味でも悪い意味でもマイペースだった。小笠原満男(39)という偉大な主将がチームをまとめていたこともあり、このような発言をすることはほとんどなかった。しかし、小笠原が昨年で引退し、自分が主将の任務を継承。伝統あるクラブを牽引(けんいん)する責任感を強く感じている。

 「満男さんは背中で見せるタイプだった。だけど、正直、まだそれが俺にはできない。体が100%じゃないから。その中で、『できないくせに』と思われてもいいから、伝えていかないといけない。しゃべりが大事だと思う」

 テクニカルディレクターを務めるジーコ氏(66)は内田についてこう話す。「彼はミツオのあとを引き継いだ。ウチダは『鹿島の魂』を持っているし、適任だ。安心してみていられる」

 仲間を気づかい、サポーターとともに歩もうとする姿勢。開幕まもないが、主将としての存在感を示す内田に、頼もしさを感じる。(一色伸裕)




◆鹿島・内田がサポーターに反論、主将としての存在感に頼もしさ(サンスポ)





◆【岩本輝雄】守備で見せた内田篤人の“凄み”。あの瞬時の判断力はまさに欧州レベルだよ(サッカーダイジェスト)



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登里を止めたのが“SB”のウッチーだった

 3月1日に行なわれたフロンターレ対アントラーズというビッグマッチで、一番の輝きを放っていたのが、アウェーチームの背番号2、ウッチー(内田篤人)だった。

 今季の公式戦初出場となったウッチーは、主戦場の右SBで先発フル出場。個人的には、彼のプレーをライブで見るのは、実に久々のこと。長い期間、膝の怪我に苦しんでいて、ドイツから戻ってきた去年も、いくつかの負傷に悩まされて不本意なシーズンを送っていたと思う。そんなウッチーが、フロンターレとの大一番でどんな活躍を見せてくれるのか楽しみにしていたけど、期待を上回るパフォーマンスだったね。

 21分に伊藤翔の同点弾をお膳立てした正確なロングフィードはもちろん、サイドチェンジもビシッと通すし、右サイドを攻め上がってからのクロスも質が高かった。状況を見極めて、ここぞという時のワンプレーが実に効いていた。

 たぶん、このゲームではそんな攻撃面の働きがクローズアップされているように思うけど、SBとしての守備技術にもうならされたね。

 後半のある場面で、ウッチーと同じサイドにいるフロンターレの登里が、中に絞って攻め上がってきた。たしか、アントラーズのボランチがつり出されてできたスペースに入り込んできたと思う。それを止めたのが、”SB”のウッチーだった。

 タッチライン際にポジションをとるSBが、自分の持ち場を離れて中央に行くのは、けっこう勇気がいること。自分が守るべき場所を留守にして、そこにパスを通されて崩されるのは避けたいからね。日本人選手はわりとそういう傾向にあるし、僕も現役時代にSBでもプレーしていたけど、飛び出して、それで自分のサイドからやられたら自分のせいにされるから、あまり持ち場を離れなかった(笑)。

 でもウッチーは違った。登里を止めたディフェンステクニックはもちろん、飛び出す判断が本当に速かった。今、その瞬間、どこが最も危険なのか。それをすぐに察知して、行動に移して、成功させる。誤解を恐れずに言えば、日本人っぽくなかった。やっぱり、ドイツであれだけバリバリやっていた選手だなと思った。

 その判断には、1秒もかからなかったと思う。あのエリアで登里を自由にさせたらヤバい、このタイミングなら自分の持ち場を離れてもOK、さてどうやって潰すか、などなど。瞬時にいろんな情報を複合的に考えて、アクションを起こす。ヨーロッパっぽかったし、例えるならレアルのカルバハルっぽかった。SBとして、一流だと思った。

マンU戦でのナニとの一騎打ちが思い出深い




 全体を通しては、あくまでも僕の見た感想だけど、余力を残しているというか、力をセーブしているのかなという印象だった。

 1年以上もピッチから遠ざかるほどの怪我を経験したし、去年も何度か故障もあっただけに、慎重にプレーしたほうが懸命だとは思う。年齢も年齢だし、若い時のように、すべての試合に全力を出す必要もないしね。

 僕も10回ぐらい手術をしているから分かる。プロとして長くやっていれば、痛いところがひとつもないなんて、まずあり得ない。これぐらいの力で大丈夫かな、と身体と相談しながら試合に臨まないとダメ。その見極めが大事。実際、ウッチーがどう考えているのかは分からないけど、まだシーズンは始まったばかり。無理しなくていいし、あれだけの経験があるんだから、勝負所は心得ているはずだよ。

 ウッチーは今季、アントラーズのキャプテンに就任した。小笠原から大役を引き継いだ形だけど、前任者を意識することはないと思う。ウッチーはウッチーのやり方で、チームを引っ張っていってほしい。彼と話していても、言葉の端々から芯の強さが伝わってくる。だから楽しみだよね。ウッチーが先頭に立って戦うアントラーズがどんなチームになるのか。

 とにかく、怪我だけが心配。そこさえクリアされれば、ウッチーのハイレベルなプレーがもっと見られるだろうし、僕だってもっと見たい。

 昔、オールド・トラフォードに、チャンピオンズリーグのマンU対シャルケの試合を見に行ったことがある。その時、快足ナニとのスピード勝負で、ウッチーはまったく負けていなかった。こんなに速い日本人がいるんだって、改めて驚いた。

 もしかしたら、当時のようなプレーは連続してできないかもしれないし、繰り返しになるけど、今は力をセーブしているように見える。だからこそ、100パーセントの力を出し切ったら、もっと凄いんじゃないかと期待している。その時は必ずくると思う。

 ウッチーはまだまだこんなもんじゃないよ。




◆【岩本輝雄】守備で見せた内田篤人の“凄み”。あの瞬時の判断力はまさに欧州レベルだよ(サッカーダイジェスト)




◆鹿島の遺伝子が染み付いた21歳。 町田浩樹が追う昌子・植田の背中。(Number)



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「責任感」と「使命感」。

 鹿島アントラーズの21歳、CB町田浩樹の口からは、このフレーズが何度も何度も出てきた。

 J1リーグ第2節・川崎フロンターレ戦。町田は4バックの左CBとしてフル出場した。

 覇権奪還を狙う鹿島にとって、2連覇中の川崎は意識する相手であり、なおかつ開幕戦で昇格した大分トリニータ相手に1-2という敗戦を喫しただけに、今後を占う意味でも非常に重要な一戦だった。

「CBの2枚が真ん中でどっしり構えようというのは犬飼(智也)さんとも話していた。ボールに早く食いつき過ぎてしまうと、フロンターレはパスと飛び出しが上手い選手が揃っている分、持ち味を出してしまう。だから真ん中から外に外に追いやることを考えていました」

 強烈なアタッカー陣を抱える川崎に対し、町田と犬飼はサイドに引っ張られることを警戒し、サイドバックやボランチとマークを受け渡ししながら、中央でブロックを形成した。

 それでも中央に潜り込んできた川崎に対して開始早々の9分に絶好の位置でFKを与えてしまい、MF中村憲剛に直接叩き込まれ、先制を許した。

「FKを与えてしまったことは痛かった。でも、流れからの失点ではないことをポジティブに考えて、もうこれ以上失点をしないようにと意識を切り替えられた」

内田の支えを受けて川崎封じ。

 前節の流れもあって浮き足立ってしまう危険性もあったが、町田は自分自身を見失わなかった。焦って食いつくのではなく、コーチングで周りを動かしながら強固なブロックを作り出す。すると鹿島は21分に右サイドバックの内田篤人のロングフィードからFW伊藤翔が鮮やかなトラップで抜け出し、同点ゴールを流し込んだ。

「前節は追いついた後に前がかりになって後ろが空いてしまったので、その反省を生かそうと思っていました。篤人さんが要所で試合の運び方で声をかけてくれて、心強かったです。篤人さんがバランスを意識して守備をしてくれたので、すごく助かりました。1-1になったからこそ、ここからしっかり締めようという話をしました」

 キャプテンで精神的支柱になっている内田の支えを受けながら、町田は川崎の攻撃を封じ込んだのだ。

セットプレーでも惜しいシーン。

 攻撃でも存在感を示した。27分、MF永木亮太の左FKから、町田がゴール前に絶妙なタイミングで飛び込む。190cmの高さを活かしたヘッドがネットを揺らしたが、キックの際にMF土居聖真がオフサイドポジションにいたことで、ノーゴールの判定となった。

 町田は後半も高い集中力を維持し、73分にビッグプレーを見せる。センターライン付近中央で中村がボールを受けた瞬間のことだ。町田の視野にはパスを受けに行く大島僚太と、次のパスを受ける準備に入った小林悠の2人が入った。

 大島が縦パスを受けた瞬間、小林がスペースに抜け出そうとする。この動きを見逃さなかった町田は、大島からのスルーパスに対し、鋭く身をひるがしてダッシュ。小林との競争に勝って、スライディングでボールを左タッチライン外へ掻き出した。

 試合は両者譲らず、1-1のドロー決着。今季リーグ戦初勝利こそ掴めなかったが、鹿島は価値ある勝ち点1を得た。

秋田さん、岩政さんだったら。

 それでも試合後、町田は悔しさを滲ませた。

「こういう苦しい試合で勝ち切れる力をもっと身につけていかないといけない。それにこういう試合こそ、鹿島のCBたるもの、セットプレーで得点源にならないといけないから、そこは悔しいです。(試合に訪れていた)秋田豊さんだったり、岩政(大樹)さんだったり、鹿島のCBはこういう試合で点を取っていましたから」

 FKからの失点以外は抑え、得点にこそならなかったが強烈なヘッドを見せた。及第点以上の評価できる内容だったが、彼はそれを是としなかった。

「自分の使命感、責任感が強くなっていて、『やらなきゃいけない』と自分自身に言い聞かせています。今は(チョン・)スンヒョンが怪我をして“代理”という形で僕が試合に出ています。それでも勝ち続けるのが大事だし、DFなので、無失点を続けることが大事なんです」

 昨年までと明らかにメンタリティーが変わってきた。もちろん町田もプロ4年目で、頭角を現さないといけない年代でもある。だからこそ意識の変化は当然だが、彼の素顔を知る1人としては、彼の将来を大きく広げるのでは、と感じる。

常勝軍団の中で優しすぎる。

 彼の性格は一言で言うと、優しい。190cmの高さを持つ左利きのCB。そんな希少価値を持ちながらも、その優しすぎる性格からか闘争心をむき出しにして戦うプレーは多くなかった。それは「常勝・鹿島」にふさわしい姿ではなかった。

 ただ彼には底知れぬポテンシャルがある。身体能力はもちろんスピード、頭の回転も早い。そしてサッカーに打ち込んで、人の話を聞ける真摯さを持ち合わせている。

 だからこそ、彼は一皮剥ける必要があった。それがまさに今季なのだ。

「今年は個人的に責任があるシーズンだと思っています。昨季から(昌子)源さんと(西)大伍さん、(小笠原)満男さんが抜けて、僕の責任も増しました。この試合だけではなく、1年を通しての責任感を持っているんです。『自分がやらないといけない状況』になりましたし、それはクラブからのメッセージだと思うので、しっかりと受け止めてプレーしたいと思っています。だからこそ、こうやって“代理”で試合に出ても勝ち切らないと最高のアピールにはならないんです」

昌子、西、小笠原が去って。

 ロシアW杯後に植田直通がベルギーのセルクル・ブルージュに、このオフには昌子がフランスのトゥールーズに、西がヴィッセル神戸に移籍した。そしてチームのレジェンドであり、シンボルでもあった小笠原が現役引退した。

 これまでの鹿島の根幹を担ってきた選手がごっそりと抜け、チームは新たな局面を迎えている。彼にとっても教えを請うた選手が一気にいなくなり、甘えが一切許されなくなった環境となった。

「アントラーズの選手は言葉で伝えるより、姿勢で伝える選手が多いと思うんです。そこから学ぶものをたくさん学んできました。僕は植田くんと源さんを3年間、そして満男さんは小学生の頃から見てきました。植田くんと満男さんは背中で語るタイプで、源さんは試合後に細かい部分まで指摘してくれた。スピリットは引き続いでいるつもりです」

小笠原から「もっと喋れ」。

 彼らをはじめとした鹿島関係者が町田に対して指摘し続けているのは、前述した「優しすぎる」性格である。

「強化部の方、大岩(剛)監督、(中田)浩二さん、満男さん、源さんにも言われていた。監督からは『CBはどっしり構えろ。それはプレーもそうだし、態度、雰囲気もそう。これからどんどん出していけ』と、満男さんからは『もっと喋れ』、『ラインの統率だったり、ボランチのポジショニングはもっと細かく言い続けろ。お前がもっとやりたいように周りを動かせ』と言われていました。源さんには『相手がうるせえよ、と言うまで声を出せ』と言われていました。

 その言葉は今、僕の中で大きなものになっています。使命感と責任感は自然と大きくなりましたし、『やらなければいけない』という意識が出ると、自然と声が出るようになってきました。もっと自信を持って出していこうと思っています。そうしないと本物の信頼を掴めませんから」

源さん、植田くんの姿を見て。

 今はポジションを奪ったわけではなく、与えられているに過ぎない。鹿島のCBたるもの、気を抜いたプレーは一切許されない。すべてを理解している町田の脳裏には、数年前に世代交代で苦しんでいた昌子と植田の姿が焼きついている。

「僕はちょうどユースの選手として、鹿島の試合を見ていました。少し低迷していた時期でもあったので、『もっと勝たないといけないのにな』とファン目線で見ていた。

 あの2人は今でこそ日本代表ですが、あの頃の源さんと植田くんのコンビは、岩政さんや大岩監督の時から試合を見てきた僕から見ても、まだ見劣りしているのかなと思うことはありました。でも、そこから物凄く成長した姿も見ています。それが本当に良いお手本になっています」

 外野として見ていた風景の中で、いまでは町田自身が当事者になっている。

「源さんと植田くんは、試合を重ねるごとに良くなった。代表にも選ばれて、W杯を経験して、海外に羽ばたいた。その姿を見たから自分がそうなったとき、『自分にもできる』という自信、そして『やらないといけない』という使命感と責任感が強くなっています。その変遷を直接見られたことは大きな財産だと思いますし、幸運です」

 アントラーズスピリット、アントラーズCBとしてのスピリットは着実に21歳の男に継承されている。それは断言できる。

脳裏に焼き付いたあるシーン。

 前述した小林の飛び出しをクリアしたシーンで、それが実証されていた。

 町田本人がこう話したのが印象的だった。

「実は試合前に、たまたま2016年のチャンピオンシップの浦和vs.鹿島の映像を見ていたんです。アウェイの埼玉スタジアムで、(遠藤)康さんがボールを奪われてカウンターを受けた際に、きっちり予測していた源さんがスライディングで防いでいるシーンがあって、それが脳裏に焼き付いていました。

 ちょうどあの時、重なりました。僕は昔のアントラーズの映像をよく見るんです。見ているのはモチベーションアップというか、単純に好きなんです(笑)。特に3連覇した時のアントラーズとか、結構見ています。選手目線とファン目線でいつも見ているのですが、今日は選手目線でハマりました(笑)。たまたまですが、それがアントラーズという財産だと思います」


◆鹿島の遺伝子が染み付いた21歳。 町田浩樹が追う昌子・植田の背中。(Number)





◆王者鹿島、アジア連覇へ白星発進! 五輪世代MF平戸が復帰初戦で先制ゴール(ゲキサカ)






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[3.5 ACLグループE第1節 鹿島2-1ジョホール]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は5日、グループE第1節を行い、前回王者の鹿島アントラーズがジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)を2-1で破った。期限付き移籍から復帰したMF平戸太貴がACLデビュー戦で先制点をマーク。日本勢初のアジア連覇に向け、初戦を白星で飾った。

 鹿島は4日前に行われたJ1第2節の川崎F戦(△1-1)から先発を5人を変更。昨季は町田でJ2アシスト王に輝いた東京五輪世代のMF平戸太貴と順天堂大から加入したMF名古新太郎を先発に抜擢し、平戸は右サイドバックに入った。その他、MF遠藤康、FW山口一真、FW金森健志が新たに名を連ねた。

『ジョホールバルの歓喜』で知られるラルキンスタジアムを本拠地とするマレーシア王者をホームに迎えてのACL初戦。鹿島は序盤から相手陣内に勢いよく攻め込むと、前半14分に山口のカットインシュートが相手GKを強襲し、こぼれ球を拾ったMFセルジーニョが倒されてPKを獲得する。しかし、セルジーニョのキックはGKに阻まれた。

 決定機的なチャンスを逃した鹿島はなかなかアタッキングサードでの精度が上がらず、攻めあぐねる展開が続く。それでも同43分、山口のシュートで獲得した左CKの流れから平戸が引いて受け、ゴール前に鋭いクロスを配球。これに反応したDF町田浩樹は触れられなかったが、そのままボールがネットに吸い込まれ、ようやく先制点が入った。

 鹿島は後半開始30秒、左サイドからの攻撃でチャンスをつくったがGKのビッグセーブに阻まれる。同9分にはセルジーニョが最終ライン裏に抜け出したが、これも後方から走ってきたDFに阻まれた。それでも同11分、バイタルエリアで前を向いたセルジーニョが今度は左足ミドルシュートでネットを揺らし、リードを2点に広げた。

 その後は2点を奪われたジョホールの選手がラフプレーを連発する中、鹿島は後半21分に平戸のクロスを金森がボレーで合わせるも枠外。同25分には大岩剛監督が動き、遠藤を下げてFW安部裕葵を投入。同34分にはセルジーニョを下げてMF三竿健斗を入れ、名古を一列前に上げて守備に比重を置く戦術に出た。

 このまま逃げ切りたい鹿島だったが後半35分、鹿島は自陣左サイド深くでFKを与えると、波状攻撃からMFジオゴにボレーシュートを決められ、再び1点差とされる。鹿島は同41分、名古をベンチに下げてMF土居聖真を投入。最後は何度かピンチをつくられながらも守り切り、鹿島が開幕白星をおさめた。

(取材・文 竹内達也)




◆王者鹿島、アジア連覇へ白星発進! 五輪世代MF平戸が復帰初戦で先制ゴール(ゲキサカ)




◆J2アシスト王がアジア初弾!! クロスじゃなかった? 鹿島MF平戸「イメージどおり」(ゲキサカ)



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[3.5 ACLグループE第1節 鹿島2-1ジョホール]

 アカデミー育ちの21歳が復帰初戦で結果を出した。鹿島アントラーズMF平戸太貴は前半43分、自身がキッカーを務めるセットプレーの流れからリターンを受け、ユース同期のDF町田浩樹が待つゴール前にクロスを供給。「ゴール前で触れば入るし、触らなければそのままゴールに向かう」という「イメージどおり」の軌道で直接ネットを揺らした。

 前半15分にはMFセルジーニョのPKが相手に阻まれるなど、優勢を保ちながらもピリッとしないパフォーマンスが続いたこの日の鹿島。だが、町田からの武者修行帰りの21歳が試合を動かした。この日の持ち場は不慣れな右サイドバック。しかし、大岩剛監督からセットプレーのキッカーを任されたことで「自分の一番の武器」という右足にチャンスが巡ってきた。

 クロスを送る直前、中央にはユース同期の町田が見えたという。「中の状況と相手の位置を見て、ここに落とせば味方も触れるし、触れなくてもブラインドになってゴールに向かうボールを意識している」。昨季J2リーグアシスト王の正確無比なクロスに町田の足は届かなかったが、想定どおりの流れでファーポスト際に吸い込まれた。

 復帰後初ゴールは、自身にとって鹿島のトップチーム初ゴール。それをアジアの初舞台で決めてみせた。「マチ(町田)が決めてくれても良かった。触るかなと思ったけど」と同期の“空振り”には苦笑いも見せたが、「まずは結果が出たことは素直にうれしい」と門出の一発を振り返った。

 ただ、その言葉には続きがあった。「チームとしても個人としてもできることがあるのでしっかり修正したい」。この日、試合前にはDF内田篤人から「相手の前に立て」というアドバイスも受けたが、守備面では対応に苦慮する場面も。取材対応の場でも「まだまだやらなきゃいけない」という気持ちを強調した。

「流れの中でミスが多かったり、ビルドアップではもう少しスムーズに運べたし、この相手ならもっと崩してゴールを決めないといけない。守備でも確実に奪うところを奪ってカウンターにつなげないといけないし、精度を上げていかないといけない」。

 町田時代はアシスト連発にも浮かれる様子を見せなかった平戸。その理由を「小笠原満男選手を見て育ってきたので」と答えていたのが印象深い。「誰が出てもやれるところを証明したいし、その中で自分がアピールしていきたい」。今はレジェンドの足元にも及ばないカップ戦要員。だが、目の前の試合で結果を出し続けることでその先が見えてくるはずだ。

(取材・文 竹内達也)





◆J2アシスト王がアジア初弾!! クロスじゃなかった? 鹿島MF平戸「イメージどおり」(ゲキサカ)




◆鹿島平戸が先制弾「勝ちきることができた」ACL(ニッカン)



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<ACL:鹿島2-1ジョホール・ダルル・タクジム>◇1次リーグE組◇5日◇カシマ

連覇を狙う鹿島アントラーズが、ホームでジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)を2-1で下し白星スタートをきった。

前半43分、MF平戸が自分で蹴った左CKのこぼれ球を拾い、前線に残っていたDF町田めがけてクロスを供給。これがそのままゴールに入り、鹿島が先制。 後半11分にはMFセルジーニョが追加点を奪った。同36分に1点を許したが、逃げ切った。

▽平戸の話 (左CKから)自分のところにボールがこぼれてきて、中(ゴール前)で触っても入るし、触らなくても(町田が)ブラインドとなって入るボールをイメージして蹴りました。(チームはけが人続出だが)選手が代わっても勝てるところを見せたかった。勝てる試合だったので勝ちきることができた。連戦で厳しい戦いになるがみんなでしっかり戦って勝っていきたい。

◆平戸太貴◆ ひらと・たいき。1997年(平9)4月18日生まれ、茨城県出身。鹿島ジュニアユース、同ユースを経て、16年にトップ昇格。同年のルヴァン杯でプロデビュー。17年、18年はJ2町田に期限付き移籍。177センチ、68キロ




◆鹿島平戸が先制弾「勝ちきることができた」ACL(ニッカン)





◆AFCチャンピオンズリーグ2019 グループステージ 第1節(オフィシャル)



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2019年03月05日(火) 19:00キックオフ 県立カシマサッカースタジアム

【入場者数】6,425人 【天候】 晴、弱風、 気温9.9度、 湿度64.0% 【ピッチ】 全面良芝、乾燥

【主審】トゥルキ・アルフダイル 【副審】モハンメド・アラバクリー 【副審】ハラフザイド・アルシャマリ 【第4の審判員】オマル・アルヤクビ


太貴、セルジ!2連覇に向けて、勝利でスタート!

ACLグループステージ第1節でマレーシアのジョホール・ダルル・タクジムと対戦した。前半に平戸が先制点を奪うと、後半にもセルジーニョが見事なミドルシュートで追加点を奪取。試合終盤に1点を返されるも、このまま逃げ切り、2-1で勝利を収めた。



再びアジアの頂点に立つために。今年もまた、激闘の日々が始まった。指揮官が指名した先発メンバー11人は、GKにクォン スンテ、最終ラインは右から平戸、犬飼、町田、安西。ボランチは永木と名古がコンビを組んだ。右サイドに遠藤、左サイドに山口、フォワードにはセルジーニョと金森が入った。またベンチには曽ケ端、内田、関川、土居、三竿、安部、伊藤が座る。





試合開始から押し気味に進めていたアントラーズは、15分に決定機を迎える。左サイドでボールを受けた山口がカットインしてシュートを放つと、相手GKに小さく弾かれる。このこぼれ球にセルジーニョが反応すると、後ろから相手GKが倒され、アントラーズがPKを獲得した。このPKをセルジーニョ自ら蹴ったが、相手GKにセーブされてしまった。











絶好機を逃したアントラーズだが、攻撃的な姿勢は崩さない。22分、左サイドで起点をつくると、中央でフリーになった遠藤にパスが通る。相手DFを引き付けた遠藤は、右サイドを駆け上がった平戸へラストパス。平戸は一度切り返してから左足でシュート。しかし、相手DFのブロックに阻まれ、シュートは得点に至らなかった。







なかなかゴールを奪えないアントラーズだったが、前半終了間際に待望の瞬間が訪れる。コーナーキックのこぼれ球を拾った平戸がゴール前へクロス。中央へ走り込んできた町田には合わなかったが、ボールは誰にも触られることなく、ゴールネットに吸い込まれた。平戸の移籍後初ゴールが貴重な先制点となった。





このまま前半は1-0で終了。リードを奪ってハーフタイムを迎えた。



後半に入っても、アントラーズが主導権を握った。すると、54分に決定機が訪れる。相手DFからボールを奪ったセルジーニョがゴール前までドリブルで持ち込む。ペナルティエリア手前からシュートを放ったが、惜しくもGKに阻まれてしまった。















絶好機を逃したアントラーズだが、直後の56分に再びチャンスを迎える。ペナルティーエリア手前でセルジーニョがボールを受けると、左足でカーブをかけたコントロールシュートを放つ。芸術的な軌道を描いたボールは、ポストに当たってから、見事ゴールに吸い込まれた。ついにアントラーズがリードを2点に広げた。









70分、遠藤にかえて安部、79分にはセルジーニョとの交代で土居聖真をピッチに送り、守備の強化を図る。







このまま2点リードを保ちたいアントラーズ。しかし、ジョホールに反撃を許してしまう。80分、右サイドのフリーキックからハリス・ハルンがシュート性のボールをゴール前に送ると、ジオゴが胸トラップからシュート。これがゴールネットに突き刺さり、1点差に詰め寄られてしまった。







アントラーズは87分に名古との交代で三竿を投入。1点差に迫られたが、最後まで集中したプレーを見せ、追加点を許さなかった。

















このまま2-1で試合終了。川崎フロンターレ戦から先発選手を5名変更した中での勝利。絶対に勝ちたい一戦をチーム一丸でものにした。今日の勢いそのままに、中3日で迎えるJリーグ第3節湘南ベルマーレ戦でも絶対に勝利したい。






【この試合のトピックス】
・平戸、名古が公式戦初スタメン
・平戸がアントラーズ復帰後初ゴール

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛


ジョホール・ダルル・タクジム:ベンハミン モラ


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
ACLの初戦だったが、勝ち点3を取っただけの試合となった。国際試合では何が起こるかわからない。リードしていてもプレーの選択やゲームのコントロールで隙を見せてはいけない、そう感じさせられた90分だった。連戦のなかでの試合だったが、次の試合にしっかり気持ちを切り替えようと選手たちに伝えた。スタジアムに来てくれたサポーターに、もっといいサッカーを見せたかった。出場した選手たちはしっかり戦ってくれたので、次の試合に生かしていきたい。

Q.前半、安易なミスが出てしまった。後半は見られなかったが、ハーフタイムにどんな指示を伝えたか?

A.イージーなミス、個人的なミスが散見されたので、ハーフタイムに指摘した。少し修正をすること、継続すること、攻撃の時のポジショニングのことを伝えた。

Q.ミスが多いゲームになってしまった原因は?

A.疲労ではないと思っている。ほんの少しの技術的なところだと思う。ミスをして、ネガティブになった部分をリカバリーできなかったことも原因だと感じる。若い選手が多く、出場機会が少ない選手も多かったので、ミスが出るとチーム全体に影響を及ぼすこともある。その時に、少しでもポジティブな声掛けができる選手が出てくる必要がある。

ジョホール・ダルル・タクジム:ベンハミン モラ
アントラーズは昨年のチャンピオンチームであり、今日の試合は我々にとって大きなチャレンジだった。日本のすばらしい環境、すばらしスタジアムで試合ができたことを、誇りに思う。しかし、非常に厳しい試合となった。我々はゲームの序盤から戦い続け、結果は悲観的に考えていない。私たちのホームで、再びアントラーズに向かっていきたい。


選手コメント

[試合後]

【安西 幸輝】
大差で勝たなければいけない試合だった。この相手に対して、納得のいかない試合となった。

【山口 一真】
久しぶりに勝利ができ、ファン・サポーターの方たちと一緒に勝利を分かち合えてよかった。個人的にはシュートまで行けているので、どんどんシュートを打つ機会を増やしていき、ゴールを決めたい。

【犬飼 智也】
簡単なミスはしてはいけないと思うし、失点に繋がらなくてもチームの流れが悪くなってしまうので、改善していかなければならないと思う。

【名古 新太郎】
(ACLの)初戦で勝てたのはよかった。自分自身もっとやっていかなければいけないと思うが、チームとして、今日勝てたのはプラスに捉えていきたい。

【平戸 太貴】
慣れないポジションで難しい部分もあったが、しっかり周りとコミュニケーションを取りながらやれた。ゴールの場面では、自分のイメージ通りのボールを蹴ることができた。

【金森 健志】
チャンスのシーンで、自分がゴールを決めることができれば、もっとチームが楽になっていた試合だった。今日の反省を、次に生かしていきたい。

【クォン スンテ】
選手たちはいい準備をして、最善を尽くしたが、内容の面で物足りなさを感じる部分もあった。これからもっと上を目指していかなければいけないチームとして、ファン・サポーターの前で残念な試合をしてしまったと思う。

【セルジーニョ】
このような厳しい大会の初戦は非常に難しい。ただ、勝利という目的を達成できて、とても嬉しく思っている。


◆AFCチャンピオンズリーグ2019 グループステージ 第1節(オフィシャル)