サッカーダイジェスト 2020年 2/13号 [雑誌]
「鹿島アントラーズでの日々はとても楽しく、多くの夢を実現することができました」
鹿島アントラーズは1月25日、FWセルジーニョが中国2部の長春亜泰足球倶楽部に完全移籍することを正式に発表した。すでに長春亜泰側では中国版ツイッターのweiboで公式発表している。
現在24歳のセルジーニョは、2018年8月にブラジルの名門サントスから鹿島に加入。そのシーズンにはさっそくACLで真価を発揮し、6試合・5得点の活躍でクラブを初のACL優勝に導いた。翌19年にはリーグ33試合・12得点の結果を残し、攻撃陣の大黒柱として君臨した。
今月23日に行なわれた新体制発表会では、鹿島の小泉文明社長がセルジーニョの動向について、「海外クラブへの移籍を前提とした交渉を行なっている」と明かしていた。
移籍先の長春亜泰は07年に中国1部リーグ優勝経験のあるチームだが、ここ数年は低迷し、18年に15位となり2部に降格。昨季は2部5位で1部昇格とはならなかった。
セルジーニョは鹿島の公式サイトを通じて、以下のコメントを発表している。
「多くの方々にとって僕の移籍は驚きであったと思いますが、僕自身も同じです。鹿島アントラーズでの日々はとても楽しく、多くの夢を実現することができました。日本で経験したことを一生、皆様に感謝していきますし、このチーム、サポーターを心から愛しています。人生にはサイクルがあって、僕自身、人生の新たなサイクルを始めるため、今日でアントラーズとの時間に一区切りをつけることになります。皆様の応援があったからこそ、アントラーズで過ごした日々はとても貴重で、選手としても成熟することができました。このチームへの感謝の気持ち、スタジアム内外での喜び、素晴らしい雰囲気、すべてが恋しく、幸せな時間でした。僕を応援し、チームを信じてくれて、本当にありがとうございました。僕は生涯、心の中に皆様との思い出を持ち続けていきます」
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
◆鹿島、セルジーニョの中国2部・長春亜泰への完全移籍を正式発表!「すべてが恋しく、幸せな時間でした」(サッカーダイジェスト)