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2020年1月26日日曜日

◆日本代表DF杉岡大暉が明かす湘南から鹿島を選んだ理由。浦和など獲得に動いたなか…「本当に来て良かった」(サカノワ)






月刊サッカーマガジン 2020年 03月号 [雑誌]


21歳のレフティは「このチームで成長しなければオリンピックでも活躍できないと思い、移籍を決断しました」


 鹿島アントラーズの新体制発表記者会見が1月23日、茨城県鹿嶋市内で行われ、ザーゴ新監督と新加入選手11人が新天地での決意と抱負を語った。

 そのなかで湘南ベルマーレから完全移籍で加入した杉岡大暉は、浦和レッズもオファーを出すなど複数クラブが獲得に動いたなか、最終的に鹿島を選んだ理由について、次のように語った。

「半年後にオリンピックがあり、さらにその先のサッカー人生を考えると、自分自身が一回りも、二回りも成長しなければいけなという危機感を抱いていたのは事実です。そのなかで鹿島からオファーをもらい、僕自身まだまだ成長したいと思いましたし、半年後にオリンピックがあり(そこで出場できなくなるかもしれない)リスクはあったかもしれませんが、それを考えても、このチームに来たかった。それに、このチームで成長しなければオリンピックでも活躍できないと思い、移籍を決断しました」

 そのように危機感と「鹿島でプレーしたい」という強い思いなどから、移籍を決めたと明かした。

 また、これまで湘南から見てきた鹿島と、実際に加わって内側から見た鹿島の第一印象について、次のように語った。

「僕自身、鹿島とは4回対戦していて、2勝2敗でした。

 勝った2試合は、いずれもアディショナルタイムの得点だったので、鹿島に勝つのは本当に難しいことでした。一方、鹿島のホームゲームでは何もできずに負けてしまったという印象が強く残っています。

 勝負強いという印象がとても強くあり、練習をしてみても、厳しいところを求め合っているところ、個人のレベルが高いところ、そういったことを感じ取っています。本当に来て良かったと思いますし、もっともっと貢献していきたいと思っています」

 21歳のレフティは、鹿島のために――という熱い思いを、さっそくふつふつと燃やしていた。

 そして杉岡は、決意を示す。

「伝統のある素晴らしいチームの一員になれたことを嬉しく思います。常にタイトルを獲ってきたイメージがあり、自分もタイトル獲得に貢献したいという思いで来ました」

 すでに日本代表デビューも果たした左のスペシャリストが、さまざまな飢えた気持ちを鹿島のピッチのうえで示し、「タイトル」に結実させる覚悟だ。

◎プロフィール 杉岡大暉/すぎおか・だいき 1998年9月8日生まれ、東京都出身、21歳。182センチ・75キロ。 これまでのキャリアはレジスタFC ― FC東京U-15深川 ― 市立船橋高校 ― 湘南(2017年から) ― 鹿島。 通算成績は、J1リーグ58試合・3得点、J2リーグ37試合・3得点、ルヴァンカップ9試合・1得点、天皇杯2試合・0得点。日本代表3試合・0得点。タイU-23アジア選手権に臨んだU-23日本代表にも選ばれた。

[取材・文:塚越 始]


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