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2020年2月24日月曜日

◆chay 「あなたに恋をしてみました」(youtube)








◆chay 「あなたに恋をしてみました」(youtube)

◆2020シーズンの判定基準「2020 レフェリング スタンダード」の映像を公開(JFA)






日本サッカー協会(JFA)審判委員会は、本年度も、JリーグやJFA技術委員会等の協力を得て、選手に求めるプレーや昨シーズンにおける事例に、FIFAの競技規則に基づく解説を加えた「2020 レフェリング スタンダード」の映像を作成しました。

この映像は、Jリーグおよびサッカーに関係する多くの方々が、正しい競技規則の解釈と判定基準の認識を高め、同一の理解を得られるように作成したものであり、Jリーグ全クラブ及びメディアの方々をはじめとする多くの関係者にも共有されているものです。


2020 レフェリング スタンダードのテーマ(抜粋)

・コンタクトプレーの考え方
・Jリーグの価値を高める
・競技規則(ハンドの反則、チーム役員への警告・退場等)




※使用している映像は、あくまでも事例として示しているものであり、特定の選手や審判員について言及しているものではありません。


◆2020シーズンの判定基準「2020 レフェリング スタンダード」の映像を公開(JFA)





◆温泉街で闘った伝説の“泣き虫”監督、J2群馬で17年ぶり再出発 「夢の続きを追いかけたい」(FOOTBALLZONE)



奥野僚右 Ryosuke.Okuno


【番記者コラム】選手兼監督として“ザスパ草津”の礎を築いた奥野僚右、2003年以来のクラブ帰還

 この男がいなければザスパクサツ群馬というクラブは、2005年にJリーグへ昇格していなかった。いや、J昇格どころかクラブが存続していなかったかもしれない。

 奥野僚右。Jリーグ誕生の1993年から99年まで鹿島アントラーズでプレーし、王者の礎を築いたDFの1人。Jリーグのオールドファンであれば、小柄な体躯で屈強な相手FWを封じた勇姿が脳裏に浮かぶはずだ。

 その後、川崎フロンターレ、サンフレッチェ広島でプレーした闘将が、次の舞台に選んだのが群馬県リーグ1部の「ザスパ草津」(当時)だった。日韓ワールドカップ(W杯)が開催された2002年、草津温泉で活動をしていた「リエゾン草津」が「ザスパ草津」へ改名。「温泉街からJリーグへ」を合言葉に、新たなスタートを切った。

 GMは大西忠生(元セレッソ大阪副社長)、総監督は植木繁晴(元ベルマーレ平塚監督)。そのクラブに選手兼監督として加わったのが、奥野だった。チームの初期メンバーには、若手に混じって元日本代表GK小島伸幸(今季から群馬GKコーチ)も名を連ねた。奥野、小島ら往年のスタープレーヤーの加入に、温泉街は沸いた。

 経営母体を持たない“おらが街”のサッカークラブが、Jリーグ昇格を目指すという夢のような物語。周囲から「Jリーグになんか上がれるわけがない」「無謀だ」といった声が聞こえたなかで、奥野は本気だった。温泉街という特異な地域からJリーグを目指すという趣旨に、多くの企業が賛同。初期ユニフォームは「ユニクロ」が提供した。

 しかしながら経営面は自転車操業、最短3年でのJ2昇格を果たせなければクラブは解散を視野に入れていた。

 負けられない戦い――。奥野は、若い選手たちを率いて過酷なチャレンジに乗り出した。ミーティングでは想いがこみ上げるあまり、涙が溢れたこともあったという。

「負けられない状況に加えて、Jリーグに認めてもらうためには圧倒的な強さを見せて勝ち上がる必要があった。足踏みができないなかで、1試合1試合が命懸けだった。自分たちの後に続くクラブのためにも、道を切り拓く必要があった。だから試合後のミーティングで話しているうちに気持ちが入ってきてしまって、涙がポロポロと落ちてきた。それを見ていた息子から『パパは、泣き虫監督だね』って言われました」





背番号「31」は永久欠番、JFL昇格への2年間は「大きな財産となった」


 Jリーグ昇格という情熱だけを頼りに、2002年に群馬県リーグ1部へ参戦したチームは14勝0敗で完全優勝し、Jリーグへの最初の関門だった関東2部リーグ昇格戦に勝利した。

 翌2003年には同リーグで優勝し、「Jリーグ加盟を標榜するクラブに対する優遇措置」、いわゆる“飛び級制度”によって、JFL昇格をかけた「全国地域リーグ決勝大会」(現・全国地域サッカーチャンピオンズリーグ)に出場。10日間で6試合という過酷な日程のなか、奥野、小島らが満身創痍のプレーをみせて見事に優勝。チームは最短距離でJFL昇格を果たした。奥野は涙ながらにスタンドへ上がり、サポーターと喜びを共有。それは、Jリーグ昇格の夢が現実に近づいた瞬間だった。

「あの戦いは、選手としても指導者としても二度と経験したくないほど過酷だった。それくらい、精神的にも肉体的にも追い詰められていた。負ければ終わりだと思って、1分1秒を戦っていた。優勝できた時は、ホッとした。若い選手たちは温泉街で働いていたが、地域に面倒を見てもらったことで、プレー以外でも人間的に大きく成長したし、それが結果につながったと思う」

 だがJFL昇格の興奮冷めやらぬなか、奥野はチームを離れる決断をした。度重なる死闘によって両膝は限界を迎えていた。現役引退を考えているなか、古巣鹿島からコーチ就任の要請を受けたのだった。当時、奥野が保持していたのはB級ライセンス。JFLで指揮を執るにはA級ライセンス以上が必要だった。

「ゼロからスタートしたチームだったので愛着が深かったが、ライセンス問題や指導者としての将来を考えた時に、鹿島へ戻ってもう一度学ぶ必要があると思った。あの2年間は、“その日暮らし”だったが、振り返ると充実していて、サッカー選手としての大きな財産となった」

 奥野は、クラブを県リーグからJFLへと昇格させてチームを去った。彼が背負った背番号「31」は永久欠番となり、その存在はレジェンドとなった。

 チームは、翌04年のJFLで3位となり、悲願のJ2昇格を決めた。ザスパ草津は、地域密着型クラブがJリーグの扉を開く先駆けとなった。道なき道を切り拓いたことが、後発の新興クラブに希望を与えたのは間違いないだろう。





レジェンドであるがゆえの重圧…J2最低レベルの予算での“負けられない戦い”へ


 あれから16年――。必然か偶然か、運命のいたずらによって、止まっていた時計の針が再び動くことになる。

 2017年にJ3へ降格した群馬は昨季のJ3で2位となり、3年ぶりのJ2復帰を果たした。しかし、チームを2シーズン率いた布啓一郎前監督が松本山雅FCの指揮官に就任したため退任。監督の座が空席となった。

 後任を探していたクラブは、奥野に白羽の矢を立てて交渉を進め、合意に至った。奥野にとっては2003年以来、17年ぶりの帰還。J2での指揮は2012、13年のモンテディオ山形以来となる。奈良知彦社長は「クラブは今季J2に復帰し、ここから土台を築いていく必要がある。その状況下で、J2での指揮経験があり、クラブの歴史を最もよく知る奥野氏が適任だと判断した」と明かす。

 簡単なミッションではない。2018年度のJ2予算平均が約15億円だったのに対し、群馬は4億6000万円。今季は約6億3000万円の予算を見込むが、それでも平均値には程遠い。J2最低レベルの予算、監督交代による戦術リセットというハンデを抱えての船出となる。奥野がプレーした2002、03年は破竹の勢いで勝利を重ねたが、今季のJ2では厳しい戦いが待っていることは確実だ。

「私は一度、ザスパを離れたが、“我が子”のような思いで見守っていた。そしてこのチームを指揮したいという思いは常に持っていた。今回は、クラブに対して恩返ししたいという気持ち。昔と今では状況は違うが、負けられない状況は同じ。地域リーグ時代は、負けたらクラブが消滅するかもしれないという背水の陣で戦ってきた。当時の気持ちを忘れず、J2の舞台へ挑みたい。ザスパは、私が離れてからJリーグでの歴史を作っていったが、その歴史に加わりながら、夢の続きを追いかけたいと思う」

 失敗の許されないタスク。クラブレジェンドであるがゆえの重圧は、もちろんある。奥野は十字架を背負って、荒波に立ち向かう。パイオニアとしての矜持が、挑戦の原動力となる。(文中敬称略)

(伊藤寿学 / Hisanori Ito)


◆温泉街で闘った伝説の“泣き虫”監督、J2群馬で17年ぶり再出発 「夢の続きを追いかけたい」(FOOTBALLZONE)





◆【鹿島】上田綺世の体格がスケールアップ「あくまで目的は点を決めること」(サカノワ)






上田自身は「大きくなった、という自覚はない」。


[J1 1節] 広島 – 鹿島/2020年2月23日14:00/エディオンスタジアム広島

 鹿島アントラーズの日本代表FW上田綺世がプロになって初めてのシーズン開幕を迎える。昨季は日本代表デビューも果たし、夏には法政大から約”1年半”前倒し(当初2021シーズンからの加入を発表していた)で鹿島入りを決めた。そして2019シーズンはJ1リーグ13試合・4得点・1アシストを記録。ただタイトルを一つも獲得できなかったという責任をさっそく痛感した。

 新シーズンに向けて、上田の決意は明快だ。俺がさらにゴールを決めればチームは勝てる――。

「入れば勝ち、入らなければどんな理由があろうとも負け。そこに対して特殊はアプローチはできません。常に虎視眈々と狙いつつ、自分自身を保ち続けることが大事。それができなければ選ばれる土俵にも立てないと思っています」

 もちろん自分一人では勝てない。とはいえ、ゴールからの逆算。それを常に思考している。

「あくまでも自分の特長や武器は、得点につなげるためのもの。得点につなげることが前提にあるので、「動き出しから点を取る」という本質は絶対に見失わないようにしています。武器は最終的に、点を決めること。その前に、動き出し、ヘディング、体格があるということです」

 多くの人から体が一回り大きくなったと言われるという。実際、目の前にすると、胸板が厚くなり、まさにスケールの増した印象を受ける。

 上田はそれもあくまでも点を取るため。取れなければ意味がないと強調する。

「体が大きくなった、とはよく言われます。ただ、それが良いかどうかは分かりません。結果が残るか、残らないか。筋トレも体を大きくするのが目的ではなくて、活躍するために必要な筋肉をつけることが本質にあります。フィジカルを生かして活躍できたら、良かったと言えるのではないかと思います」

 結果が出れば、そのプロセスも認められる。そうでなければ、意味はないと言う。

「僕にとって、体が大きくなっている感覚はありません」

 雰囲気も堂々としてきた。プロフェッショナルのコーチからの専門的な指導も受けられる環境になったことも影響している。ただ、上田は「基本的にまず自分で考えながらというところは変わっていません。環境が変わっても、自分自身のスタイルは変えていないつもりです」と、基本スタンスを見失わず大切にしている。

 多くの新加入選手が加わった。そのなかで、まずメンバーに選ばれ、そしてゴールを決めていく。2020シーズンへ、上田が覚悟を示す。


「自分の武器、他の人にはないものをより見せていきたい。それを認めてもらえれば、試合に必然的に出られるし、活躍するチャンスもあると思います。そういったところを意識していきたいと思います」

 21歳のストライカーが「結果」にこだわり、東京オリンピックイヤーに挑む。

 J1開幕のサンフレッチェ広島戦、上田はまずベンチスタートで迎える。

[取材・文:塚越 始]




◆【鹿島】上田綺世の体格がスケールアップ「あくまで目的は点を決めること」(サカノワ)





◆【鹿島】ミスミス3失点大敗…土居、黒星スタートに「もがく」(報知)



土居聖真 Shoma.Doi


◆明治安田生命J1リーグ第1節 広島3―0鹿島(23日・Eスタ)

 新生・鹿島が広島に大敗し、黒星スタートとなった。3失点中、単純なミスから2失点。序盤の決定機で連続して2度ポストに当てるなど、攻撃陣も振るわなかった。ACLプレーオフ、ルヴァン杯と今季公式戦3連敗。ザーゴ監督は「(失点場面で)チームをつくる上でやってほしくはないことをやってしまった。開幕戦なので勝って終わりたかった」と振り返った。

 今季から指揮を執る同監督はDFラインから攻撃を組み立て、守備では前線から奪いにいくサッカーを標ぼう。型にはめることが増えた。個人の判断を強みとし、多くのタイトルを重ねてきた鹿島だが、近年は度重なる選手の海外流出で維持できなくなっていた。より組織的に、自動的に。敵味方問わず「鹿島っぽくない」と聞こえるが、FW土居は「もがく」と腹をくくった。


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◆【鹿島】ミスミス3失点大敗…土居、黒星スタートに「もがく」(報知)





◆【鹿島】採点&寸評 開幕黒星スタートも新戦術の形は見えた(報知)






◆明治安田生命J1リーグ▽第1節 広島3―0鹿島(23日・エディオンスタジアム)

 鹿島は広島に0―3で敗れ、開幕は黒星スタートとなった。ザーゴ新監督の船出は厳しい結果になったが、新戦術の形は見えた。

 採点と寸評は以下の通り。

ザーゴ監督【5・5】監督らしい監督。采配らしい采配。敗戦の中に期待を感じさせた。

GKクォン・スンテ【5・0】自責点なし。得意ではないはずのつなぎにも積極的に参加する姿は美しくすらある

DF広瀬陸斗【4・5】戦術を意識するのは良いが、もっと自分を出してほしい。新しいチーム、戦術なのだから遠慮は無用

DF関川郁万【5・0】バタバタ、ジタバタが宿命のポジション。冷静な顔して水面下で足掻くことは美徳だが、バシャバシャしなければ務まらない

DF町田浩樹【5・0】石川五ェ門ばりの2人切りとロングスルーパス。ザーゴサッカーの適性ありも、守備でより多くのことができないと

DF永戸勝也【5・5】必ず味方へ。郵便クロスと名づけられる日も近い。

MFレオシルバ【4・5】ザーゴサッカーをしていたのは序盤だけ。すぐに昔に戻ってしまい、ノッキング

MF三竿健斗【4・5】

きっと得意ではないことばかりだが、その目にやらなければいけないことは見えている

MFファンアラーノ【4・5】能力的にか、状況的にか。ボールを受けられない。ボールを持ってからは面白いが、なかなかそこまで行きつかない。

MF和泉竜司【5・5】土居とのかけ合わせが脅威になる予感が漂う。

MF荒木遼太郎【6・0】後半15分IN。内田篤人以来の高卒1年目で開幕戦デビュー。トラップからのシュートに非凡さ。

MF名古新太郎【4・5】後半21分IN。痛恨の3失点目につながる判断ミス。

FWエベラウド【4・5】強さと献身性があるのはわかった。求められているのはその先。

FW土居聖真【5・5】下がってゲームメークに参加。本来の形ではないが、仕方ないのか。それとも拙策か。

FW上田綺世【5・0】後半1分IN。何度も送られたチャントに応えられず。決定機1本。元祖は仕留めていた。


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◆【鹿島】採点&寸評 開幕黒星スタートも新戦術の形は見えた(報知)





◆鹿島 荒木初陣飾れず 高卒新人14年ぶり出場も(スポニチ)






明治安田生命J1第1節   鹿島0―3広島 ( 2020年2月23日    Eスタ )


 MF荒木がクラブの高卒新人としてはDF内田以来、14年ぶりとなる開幕戦でのリーグデビューを果たした。後半15分から右サイドハーフに入り、直後に強烈なシュートを放つなど存在感は光ったが、結果には結びつかず。「決め切るところで決め切れず悔しい」と肩を落とした。チームはシュート数で相手を上回ったものの、最後までネットを揺らせず黒星発進。これで公式戦3連敗となったが主将のMF三竿は「結果が出ないからといってやり方を変えては次がない。ミスを恐れずにやっていきたい」と前を向いた。




◆鹿島 荒木初陣飾れず 高卒新人14年ぶり出場も(スポニチ)





◆鹿島3失点3連敗、クラブ史上初の最下位スタート(ニッカン)






<明治安田生命J1:広島3-0鹿島>◇第1節◇23日◇Eスタ

鹿島アントラーズがサンフレッチェ広島との開幕戦に0-3で敗れた。今季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)プレーオフ、ルヴァン杯も含め、公式戦3連敗と散々のスタート。

ザーゴ新監督と11人の新加入選手で、新たに船出した常勝鹿島が、生みの苦しみに直面している。

   ◇   ◇   ◇

常勝軍団が3戦連続完封負けと苦しんでいる。広島に0-3で大敗し、クラブ史上初めて、リーグ最下位からのスタートを切った。過密日程による準備期間の不足など考慮すべき事情はあるが、結果という現実を突きつけられている。

“らしくない”ミスが目立った。1失点目はMF三竿が、3失点目は途中出場のMF名古が奪われたところからカウンターで食らった。どんなに劣勢でも、一瞬の隙を突いて1-0で勝ちきるのが“常勝鹿島”だったはず。今季就任したザーゴ監督は「ゾーンによってしてはいけないミスがある。1点目と3点目は、自分たちでコントロールしながらの判断ミス、動作ミス」と厳しく追及した。

不運もあった。前半3分にMFファン・アラーノが狙ったシュートは、右ポストに当たって跳ね返った。こぼれてきたところをMF和泉が狙ったが、今度は左ポストに阻まれた。勢いをもって試合に入ることはできたが、あと数センチの精度が足りなかった。

攻撃の組み立ては、徐々に形になりつつある。ボール保持率を上げ優位に立ち、失ったら連動したプレスで、高い位置で奪い返す。チームの方向性は見えているだけに、MF三竿は「やっていることは間違っていない」と唇をかんだ。

一方で、今季名古屋から加入したMF和泉は「結果という部分には、もっと厳しい目をもってやるべき」とも言った。すぐに結果が出るものでもないが、既にリーグが開幕したことも、忘れてはいけない。【杉山理紗】


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◆勝てない鹿島、元日の天皇杯から2020年公式戦4連敗…開幕戦は4年連続未勝利に(GOAL)






明治安田生命J1リーグ開幕戦が23日に行われ、サンフレッチェ広島と鹿島アントラーズがエディオンスタジアム広島で対戦した。

広島は今季公式戦初戦となった16日のJリーグYBCルヴァンカップ初戦で横浜FCに完勝。城福浩体制3年目で上々のスタートを切った。注目はなんといっても今シーズンから10番を背負う森島司。ルヴァンカップでも輝きを放った新10番が、鹿島戦でも2シャドーの一角として先発入りを果たした。また、ベテランの青山敏弘もスタメンに名を連ねた。

対する鹿島は2020年に入って公式戦で連敗中。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)ではプレーオフでまさかの敗退を喫し、ルヴァンカップ初戦でも名古屋に敗戦。暗雲が立ち込めたままリーグ開幕戦を迎えることになった。

先発には新加入の永戸勝也と広瀬陸斗が両SBに入り、新外国助っ人のファン・アラーノとエヴェラウドもイレブンに名を連ねた。また、最終ラインにはプロ2年目の関川郁万が起用された。

鹿島は開始3分にエヴェラウドのパスを受けたファン・アラーノがPA右から思い切って右足シュートを放つ。しかし、これはポストに直撃。和泉竜司がこぼれ球に反応したが、これもポストに当たって得点には至らなかった。

スタートから鹿島のハイプレスに苦しむ広島だったが、20分に三竿健斗からボールをダッシュしたレアンドロ・ペレイラがPA中央へパスを配給。フリーで受けたドウグラス・ヴィエイラがきっちり決めて広島が先制に成功した。

広島はさらにその5分後、森島が右サイドに展開すると、D・ヴィエイラが受けて右サイドで突破。グラウンダーのクロスを送ると、またもフリーになっていたL・ペレイラが押し込んで広島が悠々と2得点目を獲得した。

ビハインドを背負った鹿島は後半頭から広瀬を下げて上田綺世を投入。和泉を右サイドバックに落とし、左サイドハーフに土居聖真を配置。エヴェラウドと上田の2トップとなった。

鹿島は64分に右SBに入った和泉とファン・アラーノのコンビネーションから崩しにかかるが、あと一歩のところで広島ゴールを破ることができない。その後も果敢な反撃を見せる鹿島だが、守備時に5バックとなり、ブロックを敷く広島相手に最後までゴールを奪えず。

耐えきった広島は84分に新10番の森島司が試合を決定づける3点目を奪取。試合は広島が3-0で勝利し、公式戦2連勝をマークした。一方の鹿島は4年連続開幕戦で未勝利、昨年に引き続き開幕連敗スタートとなった。また、2020年の公式戦4連敗と苦境に陥っている。

■試合結果
サンフレッチェ広島 3-0 鹿島アントラーズ

■得点者
広島:ドウグラス・ヴィエイラ(20分)レアンドロ・ペレイラ(25分)森島司(84分)
鹿島:なし




◆勝てない鹿島、元日の天皇杯から2020年公式戦4連敗…開幕戦は4年連続未勝利に(GOAL)


◆「チャンスも多くありながら…」公式戦いまだ無得点で3連敗の鹿島、ザーゴ新監督も“自滅”に嘆き節(サッカーダイジェスト)






「急に自分たちからミスをして、リズムを失ってしまった」


 公式戦3連敗となってしまった鹿島。とりわけ、ゴールが遠い状況に新指揮官も表情を曇らせた。

 J1リーグのサンフレッチェ広島対鹿島アントラーズが2月23日、エディオンスタジアム広島で行なわれ、鹿島は0-3の完敗を喫し、リーグ戦黒星発進となった。

 フラッシュインタビューに応えたザーゴ監督は、「立ち上がりの15分、20分は自分たちの得点チャンスも多くありながら、それを決められずにいて、ゲームコントロールをしていたんですが、急に自分たちからミスをして、リズムを失ってしまった」と序盤の良い流れで得点を奪い切れなかったことを悔やんだ。指揮官がそう嘆いた通り、前半立ち上がりこそ、ファン・アラーノと和泉竜司の続けざまのポスト直撃のシュートなど、チャンスを量産した鹿島だったが、20分に自陣ペナルティエリア手前で三竿健斗がボールを奪われると、そのままショートカウンターからドウグラス・ヴィエイラに先制点を許してしまった。

 さらに、「2失点目も相手がああいう形でカウンターをしてくるとわかっていた」にもかかわらず、まんまと相手の術中にハマり、敵陣からのロングカウンターで右サイドを崩され、最後はレアンドロ・ペレイラに押し込まれる苦しい展開に。前半で2点のビハインドを負う形となってしまった。

 鹿島は後半になって勢いを盛り返し、優位な流れでゲームを運んだものの決め切れず、84分にはまたも自陣でのボール逸から、森島司にダメ押し弾を奪われ万事休した。この“自滅”的な状況を指揮官は「後半、1チームは守備をやって、もう1チームは攻撃をしていたのですが、またチャンスはありながら決め切れずに、自分たちのミスから相手に得点をプレゼントしてしまった」と表現。「まだチームを構築している段階なので、やむを得ない部分もあるが、決めるべきところで決めないと、自分たちで代償を支払うことになってしまう」と、煮え切らない展開を嘆いた。

 ACLプレーオフのメルボルン・ビクトリー戦、ルヴァンカップ・名古屋戦に続き、公式戦3連敗となってしまった鹿島。次節は2月28日に、ホームでの神戸戦となる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




◆「チャンスも多くありながら…」公式戦いまだ無得点で3連敗の鹿島、ザーゴ新監督も“自滅”に嘆き節(サッカーダイジェスト)





◆2020明治安田生命J1リーグ 第1節(オフィシャル)





リーグ開幕戦は悔しい敗戦

明治安田生命J1リーグの第1節、アウェイのエディオンスタジアム広島でサンフレッチェ広島と対戦した。立ち上がりから試合の主導権を握ったアントラーズだったが、20分にミスから失点を喫してしまう。すると、25分にもロングカウンターで失点し、前半は0-2と2点のビハインドを負って折り返す。後半に入っても、アントラーズがボールを握って試合を進めたが、なかなか得点を奪えない。そして、84分にショートカウンターから痛恨の3失点目を献上してしまい、0-3で敗戦した。


▼▼DAZN MATCH HIGHLIGHTS▼▼



今季初の公式戦となったACLプレーオフは0-1で敗戦、プレシーズンマッチでは水戸に1-0と勝利したものの、YBCルヴァンカップのアウェイ名古屋戦では0-1と惜敗を喫した。チャンスを数多くつくりながらも、決定機を決めきれない、似たような試合展開が続いた。





アウェイ名古屋戦の翌日、チームはリカバリーを行い、18日は1日のオフをとった。そして、19日から練習を再開し、リーグ開幕戦への準備を進めていった。対戦相手の広島は、3バックを採用してくることが予想されたため、相手の布陣に合わせた戦術的な練習も取り入れて、入念に調整を行った。内容と勝利の両立を目指す今シーズン、誰もが一筋縄ではいかないことを覚悟している。進むべき道を信じ、突き進むしかない。





迎えた試合当日、キックオフ約2時間前にスタメンが発表された。ザーゴ監督はYBCルヴァンカップのアウェイ名古屋戦と同じ先発11人をピッチへ送り出した。



ゴールマウスはスンテが守る。最終ラインは、右から広瀬、関川、町田、永戸が入った。ボランチは三竿とレオがコンビを組み、サイドハーフは右にアラーノ、左に和泉、前線は土居とエヴェラウドが2トップを務める。ベンチには、曽ケ端、犬飼、名古、永木、荒木、伊藤、上田が座った。





14時3分、アントラーズのキックオフで試合が始まった。

試合開始からわずか3分、いきなりアントラーズが決定機をつくる。エヴェラウドのスルーパスで抜け出したアラーノが、ペナルティエリア内右から右足を振り抜く。ニアサイドを狙ったシュートは、惜しくも右のポストに当たった。この跳ね返ったボールに和泉が反応し、シュートしたが、今度は左のポストに当たる。再び跳ね返ったところを和泉が狙ったが、シュートは枠を外れてしまった。

前半序盤はアントラーズが試合の主導権を握る。前線から連動したプレスを行い、広島のビルドアップを阻害。アントラーズのアグレッシブな姿勢がホームの広島を圧倒した。





しかし、一瞬の隙が生まれてしまう。20分、自陣深い位置でのビルドアップにミスが生まれ、ボールを失うと、1本のパスでGKとの一対一に持ち込まれ、ドウグラス ヴィエイラに決められてしまった。



さらに、25分にも失点を喫してしまう。相手GKからのロングボールを森島に上手く収められると、左サイドに展開され、ドウグラス ヴィエイラのクロスを川辺に触られ、最後はレアンドロ ペレイラに決められてしまった。試合内容は決して悪くないものの、ミス絡みの失点でアントラーズが2点を追う展開となった。

2失点を喫したあとも、ボールは依然としてアントラーズが握った。しかし、自陣に11人全員が戻って守りを固める広島を、あと一歩のところで崩しきれない。





















前半終了間際に土居が鋭いボレーシュートを放つなど、広島のゴールに迫る場面もつくったが、前半はこのまま最後まで得点を奪えず、0-2のスコアでハーフタイムを迎えた。

後半開始からザーゴ監督が早くも動く。右サイドバックで先発した広瀬との交代でフォワードの上田をピッチへ送った。和泉が右サイドバックへ、土居が左サイドハーフへポジションを移した。



後半も立ち上がりからアントラーズがボールを握り、チャンスをつくっていく。54分には、中盤で前を向いたレオから背後に抜け出した和泉へパスが通るも、トラップが乱れて得点には至らなかった。









60分、ザーゴ監督が再び動く。土居との交代で荒木が投入された。

61分、右サイド高い位置でボールを受けた荒木が、ファーサイドに流れたアラーノを見逃さず、ピンポイントでクロスを送る。アラーノが落としたボールを、レオが切り返しからシュートしたが、相手選手のブロックに阻まれた。得点にはつながらなかったものの、荒木が投入直後にチャンスをつくった。









その荒木が64分にも積極性をみせる。右サイドに流れたアラーノからパスを受けると、ワントラップから素早い振りでゴールを狙う。シュートは枠を大きく外れたが、試合の流れを引き寄せた。









66分、アントラーズが最後の選手交代を行う。レオとの交代で名古をピッチへ送った。





終始、攻勢で試合を進めていたアントラーズだが、立て続けにピンチを迎える。73分、相手GKのロングフィードをレアンドロ ペレイラに落とされ、ドウグラス ヴィエイラに背後に抜け出されてしまう。決定的な場面となったが、これは永戸が懸命に戻ってクリアし、コーナーに逃れた。74分には、直後のコーナーキックでゴール前の混戦を生み出されると、野上に振り向きざまのシュートを打たれてしまう。だが、これはスンテの好セーブで失点を許さなかった。

ピンチを凌いだアントラーズだったが、またしてもビルドアップのミスからショートカウンターで失点を喫してしまう。84分、途中出場の東に高い位置でボールを奪われると、レアンドロ ペレイラを経由して、最後は森島に決められてしまった。

最後までゴールを狙い、攻め続けたアントラーズだったが、広島の堅固な守備ブロックを前に得点を奪うことは出来ず、このまま0-3のスコアで試合終了の笛を聞いた。



試合内容は決して悪くはなかったが、今季公式戦初勝利は、再び持ち越しとなった。新たなフットボールスタイルの確立は、道半ば。中4日と準備期間は短いが、見つかった課題を修正し、進むべきを道を信じて、金曜日のホーム開幕戦へ臨む。



【この試合のトピックス】
・関川、荒木がリーグ戦初出場


入場者数 18,713人 天候 晴、弱風 気温 18.5℃ / 湿度 28.0% ピッチ 全面良芝
主審 笠原 寛貴 副審 山内 宏志 鈴木 規志 第4の審判員 川崎 秋仁
VAR/AVAR 佐藤 隆治 八木 あかね


監督コメント
ハーフタイム

鹿島アントラーズ:ザーゴ
・一つのパスを正確に、積極的にやろう。
・最後の部分の精度をもっと意識すること。
・アグレッシブなプレーで自分たちからリズムをつかみにいこう!

サンフレッチェ広島:城福 浩
・守備はポジショニングを意識すること。
・相手はリスクを冒してきている。イメージを持って攻撃しよう。
・このまま乱れずに戦うこと。

試合後

鹿島アントラーズ:ザーゴ
立ち上がりは非常によくて、ゲームをコントロールしてこの試合の中で一番決定的な場面をつくった。だが、それを決めきることができなかった。途中からパスミスを繰り返し、自分たちのリズムを失い、個人のミスから1失点目を喫してしまった。そして相手の狙い通りの形で、残念ながら2失点目を喫した。それでも選手たちはやるべきことを忠実にやろうとしてくれたし、チャンスもつくれた。後半に入ってから、再び攻守で分断された内容になり、3失点目を喫してしまった。チームをつくっていくうえでやって欲しくないことをやってしまったが、これは徹底して練習で取り組むしかない。開幕戦なので勝ちたかったが、また集中して取り組んでいきたい。

Q.後半開始から広瀬選手と上田選手を交代した意図は?

A.イエローカードがすでに出され、二枚目をもらう危険性があるポジションなので、交代せざるを得なかった。そして、前半は右からの攻撃が足りなかったので、特に荒木が入ってから右サイドを活性化することが出来て、狙い通りの形ができたのではないか。

Q.「チームとしてやって欲しくないことをやってしまった」と言ったが、具体的にはどのようなことなのか?

A.ピッチのゾーンによって、やってはいけないミスというものがある。1失点目と3失点目は、自分たちでボールをコントロールしながら、判断ミス、動作ミスということがあって、失点してしまった。やってはいけないところが開幕戦で出たので、これからみんなで修正していきたい。

サンフレッチェ広島:城福 浩
クラブをあげて、県をあげて、今日の集客にご尽力いただいた方々がいて、足を運んでくださった方々がいたので、彼らの前でいい試合をしたかった。今年の目標を考えたら、勝って今日来ていただいた方と喜び合いたかったので、それができてよかったと思う。

選手コメント

試合前

【和泉 竜司】
広島のやってくるサッカーは、みんな分かっていると思う。去年からメンバーがあまり変わっていない。メンバー全員がやるべきことをしっかりとやっているという印象がある。攻守において、ハードワークしてチームに貢献したい。そのなかで、ゴールやアシストにもこだわってやっていきたい。

【広瀬 陸斗】
広島はサイドにいい選手がいるし、若い選手も多くいて、フレッシュなイメージを持っている。リーグの制覇を目標に掲げてやっている中で、初戦はとても重要になってくる。新しいアントラーズを見せていきたい。

【土居 聖真】
監督からは、相手の2シャドーのところを自由にさせてはいけないと言われた。チームとして、意識しなければいけない部分ははっきりしている。得点を取るという部分は意識してやっていかなければいけない。

【永戸 勝也】
広島は、サイドからの攻撃を起点として、中央にフィジカルが強い選手がいるというイメージがある。相手の攻撃の起点となるサイドから攻撃をされないようにしていきたい。相手はシンプルに攻撃してくると思う。どれだけ自分たちが優位に試合を進めていけるかが重要になってくる。

【犬飼 智也】
広島はここ数年大きく変化はしていない。しっかり守備をして、勝負強いという印象がある。サイドの選手も積極的に攻撃を仕掛けてくるので、警戒していかなければいけない。開幕戦で勝利することができれば勢いがつくと思う。勝利して、次につなげていきたい。

【荒木 遼太郎】
100%を出せるような準備はしてきた。相手がどこであろうと、自分たちのやるサッカーは変わらない。なかなか得点を取ることができていないので、チームとして、得点を積極的に狙っていきたい。

試合後

【三竿 健斗】
1点目は、自分のミスから失点した。自分に責任がある。ただ、そこまでの流れは、準備してきたことが出せていた。そのいい流れの時にミスをしてしまうと、流れが変わってしまう。そこは反省しなければいけない。ミスしたから、今後それを恐れることは成長がないと思う。これからもミスを恐れずにプレーしていく。

【和泉 竜司】
試合開始直後に得点を決めるチャンスがあった。試合の入りとしては悪くなかった。そのチャンスを決めることができていれば、また展開は変わっていた。個人的には、背後を狙った動きをしてボールを引き出すことができていたが、そのあとのクオリティをもっと上げていかなければいけない。反省すべき点は多くある。この試合を次に活かしていきたい。

【土居 聖真】
1失点目をするまでは、監督の求めているサッカーが体現できていた。今までで一番やりやすく感じた。相手の守備にはまってしまうこともなかった。プレーをしている中で手ごたえを感じることができた。だが、3失点中、2失点が同じような形でやられてしまっている。もったいないゲームをしてしまった。

【関川 郁万】
自分たちのミスから失点する場面が多かった。そのミスをカバーすることができなかった。相手のプレスを受けやすい状況を作ってしまった。ただ、そこで、パス1本でプレスをかわすことができれば、もっと楽に進めることができたと思う。

【名古 新太郎】
前半で2失点してしまっていたが、1点取ることができれば流れは変わってくると思っていたので、そこを意識して試合に入った。3失点目に絡んでしまったので、個人として、そこは反省しなければいけない。チームとしては、1点も取れなかったということが課題だと感じている。


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◆2020明治安田生命J1リーグ 第1節(オフィシャル)