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2020年8月19日水曜日

◇天皇杯代表へ熱戦 県サッカー選手権開幕(茨城新聞)






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サッカーの第100回天皇杯全日本選手権の本県代表を決める第23回県選手権(県サッカー協会主催、茨城新聞社など共催)は19日、RKUフットボールフィールドなどで開幕する。1回戦は19、22日、準決勝は23、26日、決勝は9月2日に行われる。

出場は8チーム。関東大学リーグ1部の筑波大と同2部の流通経大、関東リーグ1部の流通経大ドラゴンズ龍ケ崎、流通経大FC、つくばFC、同2部のアイデンティみらい、昨年の県知事杯総合選手権で優勝した全神栖クと準優勝の日立水戸(ともに県社会人リーグ1部)が熱戦を繰り広げる。

優勝争いは筑波大と流通経大が中心になりそう。新型コロナウイルスの感染拡大の影響でチーム始動が遅れた筑波大はリーグ戦で苦戦が続く。年代別で日本代表のDF角田涼太朗を中心に粘り強く戦えるかがポイントだ。

一方、2連覇を狙う流通経大は、組織的なプレスでボールを奪うスタイルが浸透し、リーグ戦は好調を維持している。FW斉藤聖七は得点感覚に優れている。

大会は4月に開幕する予定だったが、同ウイルス感染拡大防止のために延期となっていた。




◇天皇杯代表へ熱戦 県サッカー選手権開幕(茨城新聞)





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「鹿島アントラーズは“勝たなければいけないチーム”」


 前節の神戸戦は2-2のドロー決着。1-2の1点ビハインドで迎えた90+4分、荒木遼太郎がチームを敗戦から救う値千金の同点弾をゲット。劇的なゴールシーンと同じくらい印象的だったのが、荒木の得点をアシストした染野唯月のある行動だ。

 ゴールが決まると、スコアラーの荒木に一瞬だけ近寄ったが、同じ高卒ルーキーがやってのけた大仕事を祝福するより、すぐさまボールを拾いに行った。

「まだ同点で、逆転できる可能性もあったし、自分も点を決めたかった。引き分けっていうのは、あまりよくない結果。逆転を狙って、ああいう行動になりました」

 アディショナルタイムに入り、残された時間はほぼなかった。土壇場で追いついたことを考えれば“勝点1”でも上々の結果だったが、染野は自らのゴールを、チームの勝利を諦めていなかった。

「自分は攻撃の選手として、まだ1点しか取れていない。たくさんゴールを決めて、チームとしても個人としても、もっと良い方向に進んでいきたい」

 その1点は、3-2で勝利したルヴァンカップ3節の清水戦で決めたもの。リーグ戦ではここまで6試合に出場して、いまだノーゴールだ。

 リーグ再開後は3節の札幌戦、続く浦和戦で先発を飾るも、思うような結果を残せなかった。その後は途中出場、ベンチ外、サブに入っても出場なしという状況が続いている。

「スタメンで出させてもらった時は、監督も“スタメンでいける”と考えたからこそ使われたと思いますし、自分もそれに応えなければいけなかったけど、結果が出なかったのでスタメンを外れる形になったと思います」

 自分になにが足りなかったのか。なにがダメだったのか。先発の座を失って、気づいたことがある。

「サッカーに対する想いというか、自信を持ってプレーすることが欠けていたのかなと思います。そういったところを意識して、常に練習とか試合に臨んでいます」

 ピッチに立てば、積極的にボールを呼び込む姿がある。“俺に預けてくれ、なんとかするから”と言わんばかりに、プロ1年目の18歳は臆することなく、与えられたチャンスのなかで全力を尽くそうとする。

「まずは自信を持ってボールを受けるということも踏まえて、攻撃の選手なのでシュートをたくさん打つことも意識していますし、自分は若手という立場なので、ハードワークも大事にしてプレーしています」

 エネルギッシュな振る舞いに加えて、冷静かつアイデア溢れるプレーも特長だ。先述の神戸戦のアシストも、エリア内の密集地帯でマイボールにしても慌てることなく、いくつかの選択肢の中からパスを選び、ゴールを演出した。2-0で勝利した9節・鳥栖戦のチーム2点目を演出したヒールパスも、高いセンスを感じさせるものだった。

 何よりも、このクラブに脈々と継承されているDNAを理解し、体現しようとしているところが頼もしい。次節の横浜FC戦に向けて、こう意気込みを語る。

「走り負けないことが一番で、そのなかで、鹿島アントラーズは“勝たなければいけないチーム”なので、内容どうこうではなく、まずは勝つっていうことを見せたい」

 決定機に絡むシーンは着実に増えてきているが、「天狗にならず、調子に乗らず、ひたむきに頑張っていきたい」と殊勝に語る。世代交代が進む現在のチームにおいて、勝利に貪欲な若きストライカーのさらなる飛躍が楽しみだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)



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◆【横浜FC vs 鹿島】結果にこだわる熱き仕事人、伊野波雅彦。最終ラインの要として、輝かしい思い出の古巣に対峙する(J's GOAL)






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前節の湘南戦に4-2で勝利し、ようやくリーグ戦の連敗を5で止めた横浜FC。キックオフから20分で4点を奪って楽勝ムードも漂ったが、後半は湘南に押し込まれて2点を返されると、その後も決定機を何度も作られヒヤヒヤする試合になってしまった。その一因となったのが、55分の伊野波雅彦の交代だった。「彼が代わってからボール保持、ビルドアップのところでうまくいかなくなってしまった」と下平隆宏監督。前半に足首を捻ってしまい、様子を見ながらプレーを続け、大事をとっての交代だったが、「できればフルで行ってほしかった」のが指揮官の本音であり、それだけ彼に対する信頼は厚い。

第8節の広島戦に敗れて4連敗となった横浜FCは、JリーグYBCルヴァンカップ・グループリーグ第2節の鳥栖戦から4バックを採用している。「キャラ(カルフィン ヨン ア ピン)と伊野波が怪我から復帰したので。彼らなら中央を二人で十分に守れる」と、下平監督はその理由をシンプルに説明した。その鳥栖戦を勝利で飾って公式戦の連敗を止めると、続くリーグ戦第9節のG大阪戦にも伊野波とヨン ア ピンは出場。この試合での伊野波の、特に攻撃面での活躍は目覚ましかった。相手FWの右脇に大胆に進出し、そこから前線への縦パス、サイドチェンジを通しまくってチャンスを演出。前節の湘南戦の先制ゴールも彼の一美和成へのフィードから始まっている。「守備力はもちろん、攻撃でゲームを作っていく力もある」と、彼の存在の大きさは指揮官も認めるところだ。

彼が負傷離脱したのは、新型コロナウィルスの影響によるチーム練習自粛が明けて1週間ほどたってからのことだという。「そこから2週間くらいかかって、少しずつやってたけどまた再発して、少し長くなってしまった」と伊野波は振り返る。チームはリーグ再開後の3試合を1勝1分1敗で終えたが、第5節の川崎F戦から連敗を続ける中で、彼は「チームが今までやってきたことを出せなくなっている」と感じていた。復帰戦の前に、「プロである以上は結果がすべて。ゲームの中でパフォーマンスを見せないと(スタメンに)戻れないことはずっとプロサッカー選手をやってきて分かっている」と決意を語った伊野波は、それを有言実行してみせた。

今節ホームに迎えるのは鹿島。彼が2008年から在籍し、リーグ優勝2回、天皇杯優勝1回、代表にも選ばれアジアカップを制覇するなど、彼のキャリアにおいて数々の栄光をつかんだ古巣である。下平監督は試合の2日前、「次は行けるかどうか見ているところ」と語ったが、本音としてはどうしても使いたいのは間違いなく、また本人も古巣戦に出たいのは当然だろう。「大事なのは、当たり前ですけど、情熱を失わずに、必死になって100%でやること。見てる人たちにそう思ってもらえるようにやりたい。それにプラスして結果が一番必要」。結果にこだわる熱き仕事人が、横浜FCの最終ラインを攻守に牽引する。


文:芥川和久(横浜FC担当)


明治安田生命J1リーグ 第11節
8月19日(水)19:00KO ニッパツ
横浜FC vs 鹿島アントラーズ




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◆【鹿島】18歳ラインで追いついた!染野唯月→荒木遼太郎、プロ1号お見事ロスタイム弾…10代新人4人が躍動、黄金期来るぞ(報知)






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◆明治安田生命J1リーグ第10節 鹿島2―2神戸(16日・カシマ)

 鹿島は後半ロスタイム4分、高卒ルーキーMF荒木遼太郎(18)のプロ初得点で追いつき、神戸に2―2で引き分けた。同じく高卒ルーキーFW染野唯月(18)のアシストを受け、クラブ年少3位となる18歳200日での初ゴールを記録した。鹿島はクラブワーストの開幕4連敗で出遅れたが、若武者4人の台頭で反撃態勢が整った。

 鹿島の18歳高卒ルーキーMF荒木が勝ち点1をもたらした。目安いっぱいの後半ロスタイム4分、エリア内中央で同期FW染野からの横パスを左足でトラップし、瞬時に前のDF、GKの位置を確認。逆を突いて右足でゴール左に流し込んだ。プロ初得点は貴重な同点弾。「同期で自分だけゴールを決めていなかった。良かった」。手本にしてきたイニエスタの前でのゴールともなり、紅潮した表情で右手親指を立てた。


 18歳200日の初得点は、DF内田篤人(17歳359日)、MF安部裕葵(18歳182日)に次ぐクラブ年少3位の記録だ。今年、東福岡高から鹿島に加入。椎本邦一スカウトは「とにかくミスをしない。技術がしっかりしている。ゲームを作る能力もある」と獲得を決めた。チーム内では、高校の先輩に当たるMF本山雅志に似ているという声が聞かれる。


 ルヴァン杯清水戦(12日)では、同期加入のFW染野、MF松村がそれぞれプロ初得点を決めた。また、この日の神戸戦でリーグ戦初先発のGK山田は攻撃の組み立てに参加し、染野は慌ててシュートを打ってもおかしくない場面で、一度顔を上げてからパスを出す新人らしからぬアシストを記録した。4人の新人が、鹿島に新世代の風を流し込んでいる。


 荒木は「同期には負けたくない。競争意識が強い」と言い、山田は「同期が活躍したら悔しい」とも言う。どこかで聞いた言葉である。98年入団の小笠原満男世代、11年入団の柴崎岳世代も、つかず、離れず、互いを意識しながら高め、タイトル獲得の礎になった。チームを土台から建て替えることを目指す今季。歴史をなぞるように、4人の若武者が躍動し始めた。(内田 知宏)

 ■過去に小笠原世代や柴崎世代

 ◆鹿島の黄金世代

 ▼98年加入組(79年生まれ。ゴールデンエージ)小笠原満男、本山雅志、中田浩二、曽ケ端準、中村祥朗、山口武士

 ▼11年加入組(92年生まれ。プラチナ世代)柴崎岳、土居聖真、昌子源、梅鉢貴秀




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