J1鹿島は23日、2020年度決算で9億4500万円の赤字を計上したと発表した。
新型コロナウイルスの影響で広告料収入は19年度から2億4200万円減の20億6100万円、入場料収入も無観客試合や入場制限の影響で19年度から5億2100万円減の4億7500万円と大きく落ち込み、コロナ禍におけるクラブ経営の難しさを改めて浮き彫りにした。
また、19年度に7億円強あった移籍金による収入も、クラブ創設30周年となる今季のタイトル獲得に向けて選手の移籍を抑えたことで「ほとんど発生していない」(小泉社長)といい、最終的に営業収入は19億7100万円減の47億9700万円にとどまった。
小泉文明社長はオンラインでの記者会見で「厳しい決算ではあったが、親会社のメルカリにおいても借り入れをはじめ支援をしていくことで資金繰りの不安がある状況ではない。今、置かれているアントラーズの状況を正しく理解した上で(収益を)改善をしていきたい」と強調した。
◆J1鹿島 約9・5億円赤字 コロナ禍で営業収入約20億円減 資金繰り不安は否定(デイリー)