Jリーグ勢のアジア内の順位は?
クリスチアーノ・ロナウドとリオネル・メッシがキャリアの終盤を迎え、今後のサッカー界をけん引するのはキリアン・エムバペ(22歳)やアーリング・ハーランド(20歳)と言われている。
19歳でワールドカップを制したエムバペや、夏のマーケットでメガクラブへの移籍が注目されるハーランドは、若くしてチャンピオンズ・リーグの大舞台で活躍した。若ければ良いというわけではない。だが、積極的な若手登用が、現代のサッカークラブにおいて重要であることも確かだ。
FIFAの教育研究機関で、スイスを拠点とするサッカー関連調査機関の『CIESフットボール・オブザーバトリー』は4月12日、世界71リーグ、999クラブを対象に、今季のリーグ戦(4月6日まで)における21歳未満選手の出場割合ランキングを発表した。
対象が広いため、例えば全体トップのFKメッタ(ラトビア)のように、21歳未満選手の出場が88.1%と驚異的な数字(平均年齢は19.9歳)もある。ただ、ひとつの参考データにはなるはずだ。
このデータによると、Jリーグで最も21歳未満選手の出場割合が高いのは、22.7%のサガン鳥栖だった。2位は徳島ヴォルティスで20.2%。3位はセレッソ大阪の19.3%だった。アジアの中ではそれぞれ7位、12位、13位となる。(以下、クラブ名/21歳未満選手出場割合/平均年齢)
1位:サガン鳥栖/22.7%/25.5歳
2位:徳島ヴォルティス/20.2%/25.3歳
3位:セレッソ大阪/19.3%/28.1歳
4位:湘南ベルマーレ/17.3%/26.6歳
5位:鹿島アントラーズ/11.3%/25.8歳
6位:サンフレッチェ広島/9.5%/26.7歳
7位:横浜FC/4.8%/28.5歳
8位:ガンバ大阪/3.8%/28.3歳
9位:柏レイソル/3.7%/27.7歳
10位:FC東京/3.6%/27.2歳
11位:ヴィッセル神戸/2.8%/26.3歳
12位:大分トリニータ/2.7%/27.5歳
13位:清水エスパルス/2.2%/27.4歳
14位:名古屋グランパス/2.0%/28.4歳
15位:アビスパ福岡/1.9%/28.5歳
16位:浦和レッズ/1.9%/28.1歳
17位:横浜F・マリノス/0.9%/26.4歳
18位:コンサドーレ札幌/0.4%/26.7歳
19位:川崎フロンターレ/0%/27.8歳
20位:ベガルタ仙台/0%/27.7歳
また、欧州5大リーグでは、“怪物”ハーリングが所属するドルトムントが28.5%で1位。ニース(24.3%)、モナコ(24.1%)と続いた。プレミアリーグのトップはウォルバーハンプトン(16.2%)、ラ・リーガのトップはバルセロナ(15.0%)、セリエAのトップはヴェローナ(11.7%)となっている。
繰り返しになるが、若ければ良いということではない。だが、興味深いデータなのも確かだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
◆J1で最も若手を起用しているクラブは? 欧州5大リーグのトップは“怪物”を擁する…(サッカーダイジェスト)