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2021年5月15日土曜日

◆[MIXゾーン]アントラーズが見せた90分間の“完全支配” 強烈プレスで名古屋を圧倒(the WORLD)






名古屋のシュートはゼロ

プレスを“ハメる”とはよく言うが、この試合における鹿島アントラーズの守備は、どちらかといえば“ぶつけにいく”といった表現の方がしっくりきた。12日に行われた明治安田生命J1リーグ第21節にて、名古屋グランパスと対戦した鹿島。2021シーズン、堅守で鳴らすグランパス相手の試合となったが、この試合で守備が目立っていたのはアウェイチームの方だったと言っていい。

鹿島の守備に対する意識の高さは、先発メンバーの人選からも窺い知ることができた。この試合に臨むにあたって、相馬直樹監督はトップ下のポジションにアグレッシブな守備的を得意とするMF小泉慶を起用。今季はルヴァンカップでも何度かこの形は採用していたが、アルビレックス新潟や柏レイソル時代から守備的MFや右SBを主戦場としていた小泉のトップ下起用に驚かされた人も少なくなかったことだろう。

だが、これが見事に的中。鹿島は前半から積極的に前に出る守備で、名古屋のリズムを崩すことに成功した。小泉やファン・アラーノといった前線の選手たちの圧力は素晴らしく、ホームチームの自由を奪う。名古屋も必死に前線へボールを繋ごうとするが、勢いよくボールを刈り取りにくる鹿島の前に為す術がなかったといっても過言ではない。

すると、そのプレスが名古屋に焦りを生んだのか。33分には、CKから名手ランゲラックのミスが絡んで鹿島が先制に成功。その後もアントラーズは圧力を弱めることなく、試合はハーフタイムを迎えた。この時点で、完全にペースは鹿島が掴んでいたと言っていい。

そして、後半も鹿島は狙いどころにボールが入ると、果敢にボールを刈り取るしたたかさを見せる。前線からプレスに行く機会は減ったものの、インテンシティの高さ自体は前半と同じレベルをキープ。結局その勢いは最後まで衰えることなく、鹿島は86分にも追加点を奪い2-0で堅守・名古屋を打ち破ることに成功した。

90分を通して名古屋に強い圧力をかけ続けた鹿島。この試合、名古屋に許したシュートはゼロというのだからなお驚きだ。そのキーマンとなったのは、やはりトップ下で起用された小泉だろう。彼がいたことで、鹿島のプレスは強度を保つことができたといっても過言ではない。試合後、DF犬飼智也も小泉に関しては次のように語る。

「(小泉は)『全部のところに顔出したんじゃないかな』というくらいに走っていました。あまり目立たないプレイも多いですが、チームのためにあれだけやってくれたら後ろは楽になるなというのを体現していたと思います」

「(後半は)たぶん前から行けと言われれば、慶は行けていたと思います。ですが、(後半途中からは)守備の位置をチームとして少し下げて、スイッチを入れる場所やタイミングを明確にしていました。チームとしては、そうしたときのスイッチを入れる強度をもう少し上げることができれば、もう少し自分たちの時間を作れた気がします。あとは奪った後にボールを早く攻めるのか、ゆっくり持つのかという判断。そこはまだまだ上げていけるのかなと思います」

今季好調の名古屋に対して、まさに“試合を支配”して勝ち点3をもぎ取った鹿島。一時は調子の上がらない時期もあったが、ようやく鹿島らしい手堅いサッカーが帰ってきた。現在は7位だが、逆襲のアントラーズが早々に上位追撃モードとなっている。




◆[MIXゾーン]アントラーズが見せた90分間の“完全支配” 強烈プレスで名古屋を圧倒(the WORLD)


◆鹿島アントラーズMF荒木遼太郎が語るキャリアの原点。経験した数々のスポーツから「サッカー」を選んだ理由とは?/インタビュー(GOAL)






【Jリーグ(J1)インタビュー】各節の見どころを監督や選手の声を通して伝える『DAZN(ダゾーン)』の「Jリーグ プレビューショー」。今回『Goal』は、明治安田生命J1リーグ第14節の鹿島アントラーズvs横浜F・マリノスに向けたインタビューに参加した。


 明治安田生命J1リーグ第14節に向けては、「DAZN RIVAL WEEKS」として鹿島アントラーズvs横浜F・マリノスの“オリジナル10対決”にフィーチャー。鹿島から、19歳にして背番号13を背負うMF荒木遼太郎が語ってくれた。

 2020シーズンから鹿島に新加入し、高卒1年目の選手としては内田篤人氏以来となるJ1リーグ開幕戦出場を果たした荒木。2年目を迎える今シーズンも主力の1人としてさらなる飛躍を見せているが、キャリアの原点はどこにあるのだろうか。【構成=上村迪助】


■サッカーは「やるのも見るのも楽しい」





――“常勝軍団”とも称される鹿島での2シーズン目です。ご自身の中で、1年目との意識の変化はありますか?
 去年はまだ遠慮している部分も結構ありましたが、1年間は練習でも揉まれました。今年は練習から激しく、同期の選手たちもお互いに激しくやれています。練習から「次の試合に勝つ」という、そういった気持ちでやらないと試合で勝てないなと思っているので、練習中も常にみんなが激しくできています。

――プレー面で1年目に課題に感じ、2年目に向上したと感じている部分は?
 1年を通して守備の部分が課題だったかな、ということが(昨シーズンは)残りました。シーズンオフの期間に守備のトレーニングも入れました。去年は自分の守備からやられたシーンなどもあったので、今年はそこでやられたくないという気持ちは強いです。

――実際の手応えはいかがですか。
 周りの選手とうまくコミュニケーションを取りながら、1つ下のポジションである三竿健斗選手などにも声をかけてもらいながら守備でボールを奪うということが今年はできています。そこで奪い切って、うまく攻撃につなげられたらいいなと思っています。

――19歳という年齢にスポットが当たることもありますが、意識することはありますか?
 いえ、特に。自分はまったく年齢は気にしていません。試合中だったら自分が指示を出すことも多く、先輩にも自分のほうが多く指示を出したり、そういったこともあったりします。ピッチ内での年齢は関係ありません。

――サッカー少年たちにとっては憧れのキャリアを歩んでいます。ご自身の少年時代、サッカーを始めるきっかけとなった出来事はありますか?
 小さな頃はいろんなスポーツをしていましたが、やっぱりサッカーでゴールを決めたシーンとか、(自身が)決めた瞬間がとてもうれしくて。それでサッカーを見始めるようになりました。内田篤人さんも小さな頃から見ていましたし、戦う姿を見て刺激というか、感動して。そこから(サッカーを)始めたいなと思いました。サッカーのいろんなところで、自分がやるのも楽しいし、見るのも楽しいなとずっと思っています。

――内田篤人氏を見ていたということは、やはり幼少期から鹿島を応援していましたか?
 そうですね。小さな頃から鹿島は見ていました。


■世代別代表での経験がJ1のピッチで生きる




――世代別代表では、AFC U-16選手権(マレーシア/2018年)で海外遠征も経験されています。外国人選手との対戦で感じることはありましたか?
 外国人選手のスピードの違いだったり、足の長さだったり、環境だったり、体格の違いはすごく感じました。自分としては海外での初めての大会で、そういったいろんな刺激を受けられた大会でした。

――ドリブルであったり、J1リーグでも積極的な姿勢が目立っています。
 海外の選手は速いので、タイミングをずらしたドリブルの仕方だったり、相手の間合いを見ながら左右に外していくドリブルだったり、プレーの面ではそういったリズムやタイミングなどで上回ることができます。いろんな経験からそう思えたということが、とてもプラスになりました。

――今年の3月にはU-20年代の合宿にも参加されました。Jリーグで活躍する同年代のライバルからは刺激を受けますか?
 仲が良いのが、清水エスパルスの鈴木唯人選手と浦和レッズの武田英寿選手ですが、その2人とは結構連絡も取り合っています。2人とも試合に出ていて、唯人選手もこの前ゴールを決めるなど活躍しているので、本当に良い刺激を受けています。

――U-20世代の合宿には、昨年引退された内田氏がロールモデルコーチとして参加されました。
 (内田)篤人さんは、本当に選手時代から変わらず優しく、どんどん話しかけてくれるので、とても接しやすかったです。(昨年は)プレー中でも様々などアドバイスをしてくれていたので、選手時代と変わらずに接することができました。

――鹿島での経験を代表に持ち込めることはありますか?
 代表チームの中で、鹿島の選手として違いを出せたらいいかなと心がけています。代表の中で示すことができれば、代表チームとしてもどんどんレベルアップすると思います。なので、その中で違いを出せるような意識はしています。

――“鹿島らしさ”を表現するうえで心がけていることは?
 やはり一番は、球際のところで強度を上げて戦うことが鹿島らしさだと思っています。そこを常に意識してプレーしていますし、最終的にはチームの勝利に結びつけられるよう、これからも日々のトレーニングを続けていくつもりです。




◆【鹿島】勇気ある采配がもたらした名古屋戦の完勝劇。「Jリーグの日」の横浜戦で相馬監督が目指すものとは?(サッカーダイジェスト)






名古屋戦では相手のシュート0本に抑えるJ史上2度目の快挙を達成


 鹿島アントラーズの相馬直樹監督は5月14日、オンライン上で取材に応じ、次節の横浜戦への想いを語った。

 5月12日に前倒しで開催されたJ1リーグ21節・名古屋戦では、前線に故障者が出て枚数が足りない状況に、小泉慶をトップ下で起用するなど、先発6人を入れ替える大胆な采配を披露。チームを2-0の勝利に導いた。相手チームのシュートを0本に抑えるJ1史上2度目の快挙も成し遂げてもいる。

 横浜FC、FC東京と連勝して迎えた名古屋戦で、大幅にメンバー変更に踏み切った事情について指揮官は「日程的、体力的な問題」を考慮し、「攻守両面で、組み合わせ」を考えた上での結論だったことを明かした。

 また、自身の経験も踏まえた上での、決断だったという。

「自分自身も選手の時から、連戦でパワーが出ないという経験はしてきた。そのなかでも最低限のプレーをするというか、帳尻を合わせるというのはベテランや経験を持つ選手はできることもある」

 また、普段ゲームに出ていない選手を起用することは、「もともとチームにあったバランスを崩すということ。特に、今回は勝っているなかでのバランスを崩すこと」だったため、リスクを負った勇気のいる采配でもあった。

 それでも変化を求めたのは、「使ってみないと分からないなというのと、その時調子の良い選手をチョイスするというのがものすごく大事」というポリシーのもと、「持っているエネルギーを上手に、信じて使うというのが大事」という経験があったからだという。

 就任後無敗、リーグ3連勝と調子を上げている相馬アントラーズの次のゲームは、5月15日の横浜戦。93年5月15日に開幕を迎えた「Jリーグの日」に“オリジナル10”のなかでもJ2降格経験のないチーム同士、歴代優勝回数でも1位の鹿島(8回)と2位の横浜(4回)の名門同士の激突となる。

「学生寮のテレビで開幕戦を見ていた」と当時を振り返った相馬監督は、11年の震災や、現在のコロナ禍などを受けても「これだけの期間途絶えずに来ているというのは、いろんな人たちに感謝しなければならない。いろんな苦労を重ねて、努力がなければ、当たり前のようにサッカーがあるワケではない。そんな日にオリジナル10という横浜さんと戦える」として、「見てくれた方々が、見て良かった、元気をもらえたと思えるような試合にしたい」と意気込んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




◆【鹿島】勇気ある采配がもたらした名古屋戦の完勝劇。「Jリーグの日」の横浜戦で相馬監督が目指すものとは?(サッカーダイジェスト)





◆鹿島相馬監督「J1居続けている同士」 オリジナル10横浜戦へ特別な思い(ニッカン)






鹿島アントラーズの相馬直樹監督(49)が14日、オンライン取材に応じ、「Jリーグの日」にホームで横浜F・マリノスと対戦することへ特別な思いを口にした。

Jリーグが開幕した93年5月15日、相馬監督は早大の寮でテレビで開幕試合を観戦していた。それから28年。今年は鹿島の指揮官として、ともにJ1を主戦場にしている「オリジナル10」の横浜と戦う。「開幕した時の熱狂もあったが、日本の広いところにサッカーが根付いた」と28年を振り返り「オリジナル10で、J1に居続けているクラブ同士が戦えること、ホームで戦えることをうれしく思わなくてはいけない。来てくれた方、見てくれた方に見てよかった、元気をもらったと思えるようなゲームにしたいと思っています」と決意を口にした。

鹿島はクラブ創設30周年の記念企画として、ホームの試合で背番号をテーマにした映像作品「SQUAD NUMBERS~背番号の記憶」を流している。横浜戦は背番号は「9」がテーマで、「9」を背負った黒崎久志氏、日本代表FW大迫勇也、鈴木優麿のインタビューも流れる。歴史をつくったOBの“エール”を受け、横浜に挑む。




◆鹿島相馬監督「J1居続けている同士」 オリジナル10横浜戦へ特別な思い(ニッカン)





◆【鹿島vs横浜FMプレビュー】通算対戦成績は鹿島がリード…横浜FMは敵地で9年ぶりの白星奪取を目指す(サッカーキング)



■鹿島アントラーズ 守備戦術の整理が不敗に直結。鉄壁の守りで連勝継続へ





【プラス材料】
 12日に行われた第21節は2位の名古屋グランパスをシュート数ゼロ本に抑える完璧な守備を披露し、今季初の3連勝を飾った。相馬直樹監督が就任してからの公式戦は8試合で5勝3分と不敗が続く。守備戦術の整理がなされ、常勝軍団としてではなく「チャレンジャーとして戦っていく」という姿勢が、この結果につながっていると言えるだろう。

 プレーする選手たちから迷いが消えている。名古屋戦での守備は、相手に何もさせなかったと言えるほど素晴らしいものだった。また、攻撃に目を移すと、セットプレーからDF犬飼智也が先制点をマーク。終盤には流れの中から完璧な崩しでダメ押しゴールを奪っている。

「良い守備から良い攻撃が生まれる」と言われるが、今の鹿島アントラーズはそれを実行できている。本来の力を発揮しつつあるようだ。

【マイナス材料】
 離脱していた選手たちも戦列復帰を果たし、コロナ禍で合流が遅れていた新助っ人たちも練習に参加した。加えて、リーグ戦3連勝中。チームとしてマイナスポイントを見つけるのは難しい状態と言える。

 あえて挙げるとするならば、流れの中からの得点が少ないことくらいだろうか。セットプレーから得点が生まれており、チャンスの数も少ないわけではない。それだけに、重箱の隅をつつくようなマイナス材料でしかない。

 もうひとつ加えるとしたら、好ゲームを展開した後の試合はそれほど簡単ではないこと。うまくいかないことへのリアクションや適応が遅くなるためだ。相馬監督が掲げる「チャレンジャー」として試合に臨むことができれば、それも解消できるだろう。

文:totoONE編集部


■横浜F・マリノス 絶好調の攻撃&守備で久しぶりの鬼門攻略なるか





【プラス材料】
 開幕節の川崎フロンターレ戦に敗れたものの、それ以降は11試合負けなしで順位は3位。その内訳も8勝3分とほぼパーフェクトで、とにかく絶好調と言っていい。現在4連勝中で、その間は13得点・1失点と文句なし。さらに課題だった守備面にも改善が見られ、直近の3試合はいずれも無失点で勝利を手にしている。

 FWオナイウ阿道とFW前田大然がともに8得点を挙げ、得点ランキングの上位に名を連ねている。4月下旬にチームへ合流したブラジル人ストライカーのFWレオ・セアラも短い出場時間ながら公式戦で2得点を記録するなど、コンディションを上げてきた。

 また、4月11日に行われた第9節のベガルタ仙台戦で負傷して全治約4週間と診断されたFW仲川輝人が戦線復帰する可能性も。勢いに乗っているチームにさらなる追い風が吹けば、鬼に金棒だ。

【マイナス材料】
 横浜F・マリノスにとって『県立カシマサッカースタジアム』で行われる鹿島アントラーズとのアウェイゲームは鬼門だ。

 リーグ戦での最後の勝利は2012年まで遡る必要があり、以降は8年連続で黒星を喫している。15シーズンぶりのリーグ優勝を手にした2019年は1-2、昨季も2-4で敗れた。その時々のチーム状況に関係なく、白星に縁遠いのが鹿島とのアウェイゲームである。

 今節は前節のヴィッセル神戸戦で負傷交代したFWマルコス・ジュニオールの欠場が濃厚。攻撃のキーマンを欠いてこの一戦に臨まなければならない。苦手意識を克服し、さらに背番号10不在という苦境を乗り越え、9年ぶりにアウェイで鹿島から勝ち点3をもぎ取れるか。

文:totoONE編集部




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