鹿嶋の冬の味覚「鹿島たこ」を満喫してもらおうと、茨城県鹿嶋市商工会の「鹿島だこ祭」が1日、市内16店舗で始まった。コロナ禍でも地産地消を通したまちの活性化を図ろうと、各店舗が個性豊かな逸品を提供する。28日まで。
鹿島たこは、鹿島灘で捕れる冬の特産。沿岸のハマグリやホッキ貝、伊勢エビなどを餌にして育つため、甘みが強いのが特長とされる。同商工会は毎年、豚やキクラゲなど地元食材を使った「食のフェア かしま食べ物語」を実施してきたが、今回はタコに特化したイベントを初めて企画。店頭に掲げるのぼり旗のデザインも一新した。
提供される各店の限定料理は、定番の刺し身に加え、パスタやピザ、焼きそば、おにぎりなど。参加店が、いずれも趣向を凝らしたタコ料理を開発したという。
参加するそば・土産店「うちだや」(同市宮中1丁目)では期間中、「鹿島だこのオリーブまぜそば」(950円、売り切れ次第終了)を提供。刻んだタコや岩のり、干しエビなど6種の具材を乗せたそばを、ざるそば風に食べたり、オリーブ油の入ったそばつゆと混ぜたりして、好みの食べ方を楽しむことができる。
メニュー開発に当たった内田多賀志さん(47)は、同祭を通して「鹿島たこは、香りと食感、うま味が違う。タコにさまざまな食べ方があると知ってもらえれば」と、参加店への来場を呼び掛けている。
同商工会は、公式ホームページや動画投稿サイト「ユーチューブ」などで詳細を紹介している。
問い合わせは、市商工会(電)0299(82)1919。
ほかの参加店舗は次の通り。
コミュニティーストア ミズノ▽Bar ambicion▽cervo▽Bistro Nori-Na▽春夏秋冬季節料理 四季亭▽レストラン やまびこ▽げたや蕎麦▽イタリア料理 ブォーナ フォルトゥーナ▽SOBA 随神▽お食事処 鈴章▽Paradise Beer Factory▽お好み焼 笹元▽サンロード鹿島▽湧水茶屋 一休▽とんかつ専門店 豚一門
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◇「鹿島たこ」趣向凝らす 茨城・鹿嶋、28日まで 16店舗(茨城新聞)