「去年よりも貪欲にシュートの意識を持っていきたい」
2022年シーズンのJ1得点王は誰か――ヴィッセル神戸のDF槙野智章がYouTubeチャンネル『槙野智章の俺じゃけん』で、元日本代表MF鈴木啓太氏をゲストに招き、トップスコアラーを予想した。
槙野は浦和での元チームメイト、キャスパー・ユンカーを推し、鈴木氏は川崎のレアンドロ・ダミアンと、「期待を込めて」と鹿島の荒木遼太郎を挙げた。
昨季のベストヤングプレーヤー賞に輝いた20歳のアタッカーは、高卒2年目の2021年はJ1で36試合に出場し、10得点をマーク。槙野も「凄いね」と感嘆する。
鈴木氏は「一番いま期待している。点取れるのよ」と語り、「もうちょっと身体がついてくると、もっと当たり負けとかもしないし、もっとシャープに動けるし、で、得点感覚、嗅覚が鋭いから」と評価する。
実際に対戦経験のある槙野は、その印象を次のように語る。
「上手い選手はたくさんいるんですけど、相手DFに怖いと思わせられる唯一の選手かもしれないです。『この選手に持たれたらマズい』とか。ドリブル、パス、シュートができるってことを考えたら、この歳でこういうことができるんだなって思わせてくれた選手。だからすごく楽しみ」
さらに鈴木氏は、荒木を挙げたもうひとつの理由を明かす。
「上田綺世と一緒にプレーするでしょ、上田綺世は自分で点を取る能力もあるけど、どっちにパスを出しても怖いって思わせることによって、マークが分散するから、(得点王が)ありそうだな、と」
今季は新たに鹿島の「10番」を背負う荒木。「高校時代も中学時代も10番を付けさせてもらっていた。背負いたい気持ちが強かった」と、自ら背番号の変更を申し出たという。
目標は10得点・10アシスト。「前線の選手が多くて、FWも強烈。アシストは問題ない」と話し、「ゴールは去年よりも貪欲にシュートの意識を持っていきたい」と力をこめる。
コロナ禍で試合は中止となったが、ウズベキスタンと対戦予定だった今年1月のキリンチャレンジカップで日本代表に初選出された。着実にキャリアアップしている俊英は、鈴木氏の期待に応えるような活躍を見せられるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
◆鈴木啓太が鹿島の荒木遼太郎を得点王に推す理由。槙野智章も「相手DFに怖いと思わせられる唯一の選手」と称賛(サッカーダイジェスト)