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2023年2月16日木曜日

◆【Jリーグ記者予想】優勝1番人気は鹿島 4人が常勝軍団の復活推し 横浜連覇0人も平均順位首位(ニッカン)



2023年J1順位予想


30周年を迎える今季のJリーグは17日に開幕する。2月17日のJ1開幕は史上最速だが、日刊スポーツのサッカー取材班の準備は万全。北は北海道から、南は九州まで総勢13人の記者による、恒例の順位予想を実施した。

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1番人気は鹿島。最多4人の記者が常勝軍団の復活を予想した。プレシーズンマッチでは思うような結果を残せず、不安は残るものの、優勝経験のあるDF昌子、DF植田が復帰するなど数多くの実力者を補強したこともあって鹿島の優勝を推す記者が多かった。

続いて昨季2位の川崎Fが3人、同5位のC大阪が2人。前年王者横浜の連覇を予想した記者は1人もいなかったが、それでも予想平均順位は最高の3・31位と、13人中8人の記者が3位以内に挙げた。昨季3位で、ルヴァン杯を制した広島も予想平均順位では3位につけた。

来季のJ1は20クラブになるため、今季のJ2降格は18位の1チームだけ。J1に復帰した横浜FCが予想平均順位で最下位となった。J2優勝の本命は清水。最多7人の記者が優勝して1年でJ1に復帰すると予想した。

◆記者による寸評 ()内は主な担当地域

・保坂果那(北海道) 優勝予想はかなり迷ったが、札幌に決めた。今季はリーグ戦の日程が過密ではない。遠征の移動時間が長い札幌にとって好都合だ。昨季のようにケガ人が続出すると厳しくなるだろう。昌子と植田が復帰した鹿島の守備は堅そう。スキッベ監督2年目の広島も脅威。

・山田愛斗(東北) 24年パリ五輪の司令塔候補が覚醒すれば、東京の初優勝も見えてくる。昨季、MF松木は高卒ルーキーながら主力に定着し31試合2得点。青森山田高時代から得点力には定評がある。プロ2年目の今季はより多くのゴールに関与し、大ブレークを果たしたい。

・岡崎悠利(関東) 昨季優勝の横浜と2位川崎Fの入れ替わりを予想。五輪やW杯で続いていた過密日程から解放される恩恵は、川崎Fにとって大きいはず。横浜はGK高丘とDF岩田が一気に抜けたことが気がかり。アルベル体制2年目の東京が充実の陣容で優勝争いに加わりそう。

・盧載鎭(関東) 鹿島のチームワークとメンタルの強さはずぬけている。上位チームの実力が均衡している今季は、結束力が勝敗を分ける。フロントとスタッフ、選手、サポーターが一枚岩で戦える強みが、最後に勝ち点差で現れる。J2は磐田が逆境乗り越え、地力でリード。

・岩田千代巳(関東) 鹿島はDF植田&昌子が復帰し最終ラインは堅固。新加入のMF佐野も光り選手層も含めタイトル奪還と予想する。昨季からの積み上げがある広島、C大阪も優勝争いに食い込む。昇格組の横浜FCと福岡、京都は戦力から苦戦しそう。

・千葉修宏(関東) 日本代表が強くなるには、ドイツのバイエルン・ミュンヘンのようにJリーグの中でも核となるクラブが必要。現在、その役割を川崎Fが担っている形だが、横浜や鹿島にもそのポテンシャルはあるし、頑張ってほしいという願いを込めて鹿島を優勝と予想した。

・磯綾乃(関東) クラブ初のポーランド人指揮官、スコルジャ監督率いる浦和が一気に駆け上がる。若手の勢いと2年ぶり復帰の興梠らの経験値が融合するはず。5月のACL決勝も制してタイトルを並べたい! J2からの自動昇格は、新監督が就任した磐田、町田に期待。

・石川秀和(関東) 鹿島が7年ぶり9度目のリーグ優勝を飾ると予想した。昨季は岩政監督就任後、2勝6分け2敗と勝ちきれない試合が続いたが、それでも4位。今季はDF昌子、植田が復帰し、ドリブル、クロスで昨季リーグ1位だったMF藤井を広島から獲得するなど戦力充実。

・小林忠(新潟) 数は多くないものの、各ポジションに即戦力を補強した川崎Fが大本命。新潟は就任2年目を迎えた松橋監督のもと、ボール保持率を高めながら緩急をつけた攻撃で得点を重ねる。6年ぶりのJ1で衝撃を与える可能性大。

・神谷亮磨(静岡) 昨季の3大大会で好成績(リーグ3位、ルヴァン杯優勝、天皇杯準優勝)を残した広島を本命に挙げた。「スキッベ体制」2年目のさらなる飛躍に期待したい。J2は日本代表GK権田や昨季J1得点王のサンタナを擁する清水がJ1昇格の有力候補だろう。

・横田和幸(関西) 屈指の求心力を誇るC大阪小菊監督が1年半の指揮を経験し頂点を取る。同監督がスカウト時代に発掘した香川とは初めて監督-選手の関係となり、ドラマのような結末を期待したい。選手層も厚くなり、死角はない。Jリーグ30周年に広島との2強時代に突入へ。

・益子浩一(関西) 香川のプロ1年目にC大阪担当だったこともあり大本命にしたい。レジェンドの森島&西沢、大久保らが達成できなかったJ1初制覇を清武とともに達成して欲しい。長谷川監督の名古屋、宇佐美主将のG大阪も期待。曹貴裁監督の京都はダークホースになれるか。

・菊川光一(九州) 川崎Fと横浜の2強がV争い大本命。特に川崎Fは鳥栖とのキャンプ練習試合で11発快勝など、破格の攻撃力を誇る。戦力補強で厚みを増したC大阪、東京、鹿島にも上位をうかがう実力はある。福岡、鳥栖はよほどの戦術刷新がない限り、上位進出は厳しそうだ。





◆【Jリーグ記者予想】優勝1番人気は鹿島 4人が常勝軍団の復活推し 横浜連覇0人も平均順位首位(ニッカン)