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2023年3月10日金曜日

◆鹿島JY・MF平島大悟がU-15日本代表候補で目立つほどのエネルギー。「体力なくなるまで走ってやろうと」走り、戦う(ゲキサカ)



平島大悟


[3.8 練習試合 U-15日本代表候補 0-7 神戸U-18 J-GREEN堺]

 年代別日本代表の選手は一定水準以上の技術力と判断力、強さ、またスペシャルな武器などを求められる。加えて、コーチ陣が見ているのが、“代表に入りたい”“絶対に勝ちたい”という“ギラギラ”“メラメラ”したエネルギー。8日に行われたU-15日本代表候補の練習試合で一際“ギラギラ・メラメラ感”を表現していた選手が、MF平島大悟(鹿島Jrユース)だ。

 視察したJFAスタッフも関心を寄せていた神戸U-18戦の「19番」の動き。劣勢の時間帯が続く中、時に単騎でもボールを奪いに行って2度追いし、局面が変わるとすぐに自分のポジションに戻ってまた構える。攻撃でのスプリントを含め、空回りするほどの運動量。役割を徹底した上で誰よりも「何とかしてやろう」という姿勢を見せていた印象だ。

「(空回りしてでも)最初は思い切りいかないと乗れない」と平島。そして、「体力なくなるまで走ってやろうと思って。自分の特長は走ることとチームのために活動するというところが武器なので、それが今日は大分出せたと思います」と続けた。

 昨年、日本代表がワールドカップで活躍する姿を見て「単純に凄いと思ったし、自分がここに立ちたいという気持ちが凄く湧いてきました。(自分も)日本のエンブレムを背負ってちゃんと戦っていきたい」というMFはこの日、代表の責任感を持って走り、戦った。

 強度、運動量は鹿島でプレーする自分にとって“当たり前”のこと。加えて、「(周囲が)大人しい中でも自分は行けるという性格を持っている」というMFは、ピッチ外でもマジメな取り組みと、「関西の人は結構喋る。まだ絡みきれていないところもあるんですけれども(微笑)」積極的なコミュニケーションを続けている。

 U-15世代の才能が集結している今回の合宿。「最初は正直難しいと思ったりしたんですけれども」色々な選手と会話することで特長を把握し、自分の良さである走ることやテクニック、また周囲の良さを少しずつ引き出すことができてきている。一方で決定力などが課題。そして、「チームが勝つためにどうするとか、もっとチームのために働きたいと思います」と力を込めた。

 鹿島アントラーズのホームタウンの一つである茨城県神栖市出身。「アントラーズが大好きだから。小学校の頃からずっとアントラーズを見てきて、この(カシマ)スタジアムでプレーしたい」と鹿島ジュニアに入り、現在は鹿島ジュニアユースで成長を続けている。

 鹿島、日本代表を背負える選手になるために、U-15日本代表候補の活動でもアピール。「代表では近くにU-17のワールドカップがあって、まずそこに選ばれたいし、その前には(今年)スペイン遠征があるので、しっかり選ばれたい」。目標とするMFエンゴロ・カンテのような守備やFWフィル・フォーデンのようなシュートができる選手へ向けて努力を重ねること。そして、エネルギーを持ち続け、鹿島や代表チームにとって欠かせない選手になる。

(取材・文 吉田太郎)





◆鹿島JY・MF平島大悟がU-15日本代表候補で目立つほどのエネルギー。「体力なくなるまで走ってやろうと」走り、戦う(ゲキサカ)