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2023年7月4日火曜日

◆浦和、安部裕葵の獲得を発表「TOP OF TOPのスキルを備えた攻撃的MF」(報知)



安部裕葵


 J1浦和は3日、スペインのバルセロナ・アトレティック(バルセロナB)のMF安部裕葵(24)が完全移籍で加入すると発表した。

 安部は広島・瀬戸内高から17年に鹿島入り。18年のJリーグベストヤングプレーヤーに選ばれた。19年夏に完全移籍したバルセロナB(3部相当)で20戦4得点と活躍。だが、20年2月に右太もも裏の腱(けん)断裂の手術を受けるなど負傷を繰り返し、21―22年から登録外だった。

 浦和は安部を「TOP OF TOP のスキルを備えた攻撃的ミッドフィールダー。ボックス付近でのクオリティーの高いプレーで、得点とアシストに関わり、攻撃の起点になれる選手」と紹介し、期待を寄せた。

 安部はクラブを通じて「今日に至るまで、リハビリや私生活をサポートして下さった方々、そして今回の契約を実現させていただいたエージェントと浦和レッズの関係者の方々には、本当に感謝しています。ありがとうございます。少しでも早くチームに溶け込み、タイトル獲得の力になれるよう日々精進していきます」とコメントした。





◆浦和、安部裕葵の獲得を発表「TOP OF TOPのスキルを備えた攻撃的MF」(報知)

◆【鹿島】予想外の京都との凡戦に大ブーイング。守備光ったGK早川「トランジションからのカウンタープレスは良くできていたが…」(サカノワ)



早川友基


最近の公式戦6試合中5試合が無失点。もっとリスクをかけていい、と誰もが頭では分かっているのだが――。


[J1 19節] 鹿島 0–0 京都/2023年7月1日18:00/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ19節、鹿島アントラーズは京都サンガF.C.とスコアレスで引き分けた。枠内シュート3本(京都1本)でほとんど決定機を作れなかった鹿島は、リーグ2試合未勝利(1分1敗)。6月は1勝2分1敗に。

 無失点に抑えたGK早川友基は試合後、「決められる時間帯に決め切るのが一つ。それに、もっと前線の選手の関係性のある崩しによって、もうちょっとゴール前へ入っていけるシーンを増やせれば。もう少しチャンスは作れたかなと思います」と振り返った。

 白熱のプレスの応酬から、互いにゴールへ直結するプレーが続くスリリングな展開になる――。そんな熱い試合で、もしかすると点の取り合いになるかも……とも予想された(と思わせて、1-0の手堅い試合もあるかも、とも)。

 ところが、いざ蓋を開けてみると、まさかチャンスも散発。シュート数は13本対11本だったが、枠内は3本対1本。3バックなども採用した後半は攻撃の形さえ作れなかった。予想を裏切るまさかの凡戦になってしまった。

 試合終盤、鹿島のファン・サポーターから熱い声援が送られたなかでのノーゴール。試合後には、選手たちに対し大きなブーイングが送られた(一方、拍手を送るファン・サポーターもまた多かった)。

 最近の公式戦6試合中5試合が無失点と守備の安定は光る。ただ、ブーイングが出たことについて問われた早川は次のように答えた。

「失点しないところでは、守備の面での意識が高く、トランジションで前からプレスをかけるところはできていました。そのカウンタープレスから、もっと攻撃の厚みを出すプレーが必要だったかなと感じます」

 タイトに守れている。だからよりリスクをかけていい。それぞれが頭では理解しているものの、ピッチ上で表現できないもどかしさが感じられる。

 この日の早川のパフォーマンスは光り、素早い的確なポジショニングから相手シュートミスも誘発させていた。またゴールを奪いに行こうとする意欲も伝わってきた。

 岩政大樹監督が言うベース(守備の規律)は構築されつつあるのかもしれない。ただ、なぜか「4-4-2以外」への強いこだわりを見せる。

 なのだが、その選択をすると途端にチーム全体の攻撃の再現性が失われる(指揮官としては、どんどん選手が動いてギャップを作り、そこを生かしていくと、その狙いはシステムに関係なく、やるべきことは変わらないという考えだとも受け止められるが)。

 すでにシーズンは後半戦に突入している。その「伝統ではないもの」へのチャレンジのこだわりがあるならば、そろそろゴールへの明快な道筋は示したい。




◆【鹿島】予想外の京都との凡戦に大ブーイング。守備光ったGK早川「トランジションからのカウンタープレスは良くできていたが…」(サカノワ)





◆J1最多失点で最下位の湘南が鹿島からDFキム・ミンテをレンタルで獲得(ゲキサカ)



キム・ミンテ


 湘南ベルマーレは3日、鹿島アントラーズからDFキム・ミンテ(29)を期限付き移籍で獲得したと発表した。移籍期間中の鹿島戦には出場できない。

 韓国出身のキムは15年に来日。仙台、札幌、名古屋でプレーし、22年から鹿島に在籍していた。これまでJ1通算160試合に出場(7得点)。昨季も鹿島で21試合に出場していたが、今季はここまでカップ戦の4試合と天皇杯1試合の出場にとどまっていた。

 湘南は現在J1リーグワーストの42失点で最下位に低迷しているが、守護神はGKソン・ボムグンで、GKとDFラインの連携面に問題はなさそう。J1残留へ向けた心強い戦力となりそうだ。キムは「自分の力を必要としてくれた湘南のため、勝利に貢献できるよう全力を尽くします」とコメントしている。





◆J1最多失点で最下位の湘南が鹿島からDFキム・ミンテをレンタルで獲得(ゲキサカ)



◆ルヴァン杯準々決勝はJリーグ30周年記念マッチの再戦に…名古屋DF森下「取り返す機会が与えられた」、鹿島MF佐野「対策してまた勝利を」(ゲキサカ)



佐野海舟





 ルヴァンカップのプライムステージの組み合わせ抽選が3日に行われ、準々決勝で名古屋グランパスと鹿島アントラーズの対戦が決まった。名古屋は5月14日にJリーグ30周年記念マッチで鹿島と相まみえており、0-2で完敗。組み合わせ抽選会に出席したDF森下龍矢は「本当情けない試合をしたなっていうような印象なので、それをどうにかして取り返したい」と汚名返上を誓った。

 頂点まで残り5試合となった道のりに、強敵が立ちふさがった。森下は「本当に強敵に当たったという気持ち」とコメント。しかし、相手を強敵と認識しているのは鹿島も同様だ。鹿島MF佐野海舟も「自分も強敵と当たったなと思います」と同じ印象を口にする。「Jリーグでは勝ちましたけど、すごく力のある相手。自分たちのサッカーをしっかり出して勝ちたい」と意気込んだ。

 国立競技場で行われたJリーグ30周年記念マッチには5万6020人が集結。鹿島は前半29分にFW鈴木優磨が先制ゴールを挙げ、前半を1-0で折り返す。佐野は後半12分に投入されると、そのまま相手の攻守を封じた。そして同39分にFW知念慶が追加点で勝利を決定づけた。「国立の試合は、自分たちとしてはすごくうまくいった試合だった」(佐野)。それでもまた同じことが起きることはない。「このまま行くとは思いませんし、自分たちもしっかり対策して、また勝ちにつなげればいい」と気を引き締めた。

 森下は悔しい敗戦の後、大きな転機がやってきた。6月に行われたキリンチャレンジカップで日本代表に初招集。エルサルバドル戦でデビューを飾り、フル出場で勝利に貢献した。貴重な経験で得た気づきは「守備の球際」。代表は自身がやってきたこれまでの基準より一歩近い球際だったという。「代表に選ばれたからうまくなったかというとそうではない。ただ気づきを得ただけ。生かすも殺すも自分次第。これまでと変わらない積み重ねをしていきたい」。代表招集で能力が上がるわけではないと戒めた。

 森下にとって成長の証は勝利。一度は屈した鹿島に雪辱を果たすのみだ。「(前回は)自分たちの力の50%も出せなかった試合。こうやって取り返す機会が与えられたことが本当に僕たちのチャンス。それを生かしていきたい」。9月に控える準々決勝に向け、力強くリベンジを誓った。

(取材・文 石川祐介)





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