ページ

2024年10月24日木曜日

◆J2台風の目に現れた救世主 古巣鹿島を「気にかける余裕ない」…破竹6連勝に見据える本音 【コラム】(FOOTBALLZONE)








 鹿島に対してこう言及した土居は、今月に入って鹿島から解任が電撃的に発表されたポポヴィッチ前監督の件を「びっくしたのでは」と問われると、苦笑しながら首を横に振っている。

「そういう世界だし、僕も何度も何度も(監督交代を)経験している。ちらっと噂も聞いていたので」


全文はこちらから
◆J2台風の目に現れた救世主 古巣鹿島を「気にかける余裕ない」…破竹6連勝に見据える本音 【コラム】(FOOTBALLZONE)








今夏加入したMF土居聖真が中心で活躍


 佳境を迎えているJ2戦線で、モンテディオ山形が台風の目と化している。中断明けの8月以降で9勝1分1敗と右肩上がりに転じて勝ち点を次々にゲット。10月20日の清水エスパルスとの第35節では、ホームで今シーズン無敗を誇っていた昇格目前の強敵から2-1の逆転勝利をもぎ取り、破竹の連勝を「6」に伸ばした。

 7月末まで8勝5分11敗と黒星が先行し、13位だった山形の順位は、17勝6分け12敗と貯金を5つも作ったうえで7位へ一気に急上昇。3位から6位までの4チームが進出する、J1プレーオフ圏内をはっきりと視界にとらえている。変貌を遂げた山形の中心に、新天地で背番号「88」を輝かせる男がいる。

 中断期間だった7月25日。ジュニアユース時代から約20年も所属した鹿島アントラーズから、期限付きではなく完全移籍で加入したMF土居聖真が清水戦後に残した言葉が、いま現在の充実ぶりを物語っている。

「心も体も、あのころとはやはり別人の感覚があります」

 あのころとは、ランコ・ポポヴィッチ前監督に率いられた鹿島でプレーした今シーズンの前半戦を指す。出場11試合でプレー時間の合計は270分。先発は3度目だった4月3日のアビスパ福岡戦が最後で、5月中旬以降は2試合、ともに1分ずつの出場にとどまっていたなかで、愛着深い鹿島との決別を決めた。

 5月には32歳になった。古巣への感謝の思いを抱きながらも、サッカー人生の第2章を紡ぐために、これまでにも何度かオファーを受けていた、生まれ育った山形市をホームタウンとするチームの一員になった。背番号は鹿島で2015シーズンから背負ってきた「8」を、あえて重ね合わせた「88」に決めた。

 迎えた山形での初陣。8月3日のファジアーノ岡山戦で先発した土居は、先制された4分後の後半12分に移籍後初ゴールとなる同点弾を一閃。その時点で4位だった難敵と敵地で引き分けた山形の快進撃が幕を開けたなかで、土居は全11試合で先発。いきなり8月の月間MVPにも輝くなど、ここまで4ゴールを挙げている。

 2シーズン目の指揮を執る渡邉晋監督も、土居よりひと足早く湘南ベルマーレから加入し、すでに6ゴールを挙げているFWディサロ燦シルヴァーノとともに、夏場から仲間となった新戦力の存在に言及する。

「中断期間中に加入した選手たちの働きは、もちろん素晴らしいものがあると思っています」

 もっとも、土居自身は「僕は何もしていないんですけど」と、清水戦後に謙遜しながらこう語っている。

「僕がというよりは、チーム全体として、スタッフ、チームメイトを含めてみんなで積み上げてきたものだと思っています。今日は勝ちましたけど、まだまだ改善点はたくさんある。本当にここまでずっと自分たちのストロングポイントである、しっかりとボールを大事にしながら、ゲームを支配しながらゴールに迫るサッカーがいまは本当に毎試合できているので、これを今シーズンが終わるまで続けていくだけだと思っています」

 託されているポジションは4-2-1-3システムのトップ下。中断期間中に練習を積めたものの、開幕前と比べれば、与えられた時間はあまりにも少ない。それでも清水戦の後半4分には見せ場が訪れている。

 右サイドから右ウイングのイサカ・ゼインが出したパスを、土居が中央で以心伝心のスルー。パスを受けた燦シルヴァーノが右へ持ち出し、縦へ走っていたゼインへパス。その間にファーへ詰めていた土居がゼインのクロスに反応し、スライディングしながら必死に伸ばした左足はわずかに届かなかった。

 球際で接触した清水の守護神・権田修一を気づかう優しさも見せた土居は、試合後にこう語っている。

「加入した当初はやはり僕のプレースタイルをみんな探り探りで、僕もみんなのプレースタイルやチームのやり方といったものを探り探りでしたけど、練習じゃなくて試合を重ねていくたびに、この選手はこういうのが得意だとか、こういうプレーをしてほしいのか、というのがどんどんわかってきました」

 山形でのプレー時間は、すでに741分に到達している。選手は試合に出るのがまず第一歩を実感している土居にとって、完全移籍で袂を分かち合ったといっても、古巣・鹿島のその後は気になるのだろうか。

「いまは山形の選手なので、しっかりと山形で結果であるとか、いろいろなものを残していきたい。なので、あまり鹿島を気にかける余裕がないというか、本当にいっぱい、いっぱいなので……」

 鹿島に対してこう言及した土居は、今月に入って鹿島から解任が電撃的に発表されたポポヴィッチ前監督の件を「びっくしたのでは」と問われると、苦笑しながら首を横に振っている。

「そういう世界だし、僕も何度も何度も(監督交代を)経験している。ちらっと噂も聞いていたので」

 リーグ戦も残り3試合。勝ち点を「57」に伸ばした山形は、勝ち点1差の「58」で並び、得失点で4位からジェフユナイテッド千葉、岡山、ベガルタ仙台と並ぶグループへの追撃態勢をさらに強めた。ホームのNDソフトスタジアムで11月10日に待つ最終節では、千葉との直接対決も組まれている。土居が決意を新たにする。

「もちろんチームの勝利のために、プレーオフというよりも本当に目の前の試合に全力を注ぐだけだと思っています。個人的には今日もいい集中力で試合に臨めたので、これをまたあと1試合、2試合、3試合、4試合と続けていきながら、チームとしても足元をしっかりと見つめながら次に向かっていきたい」

 リーグ戦の残り試合数よりも多い「4試合」と言及したのは、山形として3シーズン連続で、土居個人としては初めて臨むJ1昇格プレーオフをすでに見すえている証といっていい。鹿島のクラブ公式HPを通じて、ファン・サポーターへ「次の旅へと出発します」と別れを告げてから間もなく3か月。2015シーズンを最後にJ1から遠ざかっている山形の、まさに昇格請負人となった土居の戦いがいよいよクライマックスを迎える。

(藤江直人 / Fujie Naoto)

◆【欧州CL】上田綺世CL初ゴール!日本人14人目 2点目決めるも味方ファウルで幻のゴールに(ニッカン)






アウェーのベンフィカ(ポルトガル)戦に先発すると、前半12分にFWパイシャオンからの左からの折り返しを右足ワンタッチでゴール左隅へ蹴り込んだ。


全文はこちらから
◆【欧州CL】上田綺世CL初ゴール!日本人14人目 2点目決めるも味方ファウルで幻のゴールに(ニッカン)





<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):ベンフィカ1-3フェイエノールト>◇23日(日本時間24日)◇1次リーグ第3節◇リスボン

フェイエノールト(オランダ)に所属する日本代表FW上田綺世(26)が、日本人選手14人目となるCLゴールを決めた。

アウェーのベンフィカ(ポルトガル)戦に先発すると、前半12分にFWパイシャオンからの左からの折り返しを右足ワンタッチでゴール左隅へ蹴り込んだ。

さらに前半24分、CKから始まった攻撃でDFハンツコのシュートをベンフィカGKトルビンがセーブ。再びハンツコが押し込もうとしたボールはゴール前でこぼれ球となり、そこを上田が左足で押し込んだ。2点目かと思われたが、VARチェックが入り、直前もプレーで味方選手のファウルが確認されてノーゴールとなった。

CL8試合目となった上田は、後半30分までプレーした。

フェイエノールトは前半33分にMFミランボが左足で追加点を奪い2-0とリードを広げた。後半12分にはFKからDFハンツコが直接シュートしたボールはポストを直撃。こぼれ球をDFトラウナーが押し込んだが、ここはオフサイドでノーゴールとなった。

後半21分に中盤でボールをカットされてのカウンターから1点を返されたが、後半アディショナルタイムの47分、MFミランボがFKからこの日2点目となるゴールを挙げた。チームはアウェーで3-1と快勝し、2連勝となった。


◆【サッカーコラム】好調の佐野海舟 それでも代表復帰は望み薄(サンスポ)






佐野は今夏、J1鹿島からマインツに加入。欧州挑戦1年目で定位置を確保すると、リーグ戦7試合すべてに先発出場と急成長をみせている。そんな佐野を「伊東(純也)のように不起訴だったのだから呼ぶべき」という意見もファンからは聞こえるが、日本代表復帰は難しいだろう。


全文はこちらから
◆【サッカーコラム】好調の佐野海舟 それでも代表復帰は望み薄(サンスポ)







【No Ball、No Life】2026年W杯アジア最終予選は15日、埼玉スタジアムでC組第4戦が行われ、8大会連続出場を狙う日本はオーストラリアと1―1で引き分けた。この試合、14日から体調不良を訴えていた主将のMF遠藤航(31)=リバプール=が欠場。その存在の大きさが改めて注目された。

その守備力は高く、日本代表に欠かせない遠藤だが、31歳とベテランの域に入ってきた。ファン・サポーターの間では、同選手の「後継者」探しの声がちらほら聞こえてきている。その一人がドイツ1部マインツの元日本代表MF佐野海舟(23)だ。

佐野は今夏、J1鹿島からマインツに加入。欧州挑戦1年目で定位置を確保すると、リーグ戦7試合すべてに先発出場と急成長をみせている。そんな佐野を「伊東(純也)のように不起訴だったのだから呼ぶべき」という意見もファンからは聞こえるが、日本代表復帰は難しいだろう。

同選手は今夏の移籍直前にリーグ開幕前の7月14日に不同意性交容疑で逮捕された。結果的に不起訴となったが、本人は所属事務所を通じ「私の行動によって被害者の方に多大なご迷惑をかけてしまった事を心よりお詫び申し上げます。自分の行動の結果を真摯に受け止め―」と自身の行いは認めている。

つまり不起訴は不起訴でも、嫌疑不十分などではなく、起訴猶予(刑事訴訟法は、犯人の性格、年齢および境遇、犯罪の軽重および情状ならびに犯罪後の情況により訴追を必要としないときは、不起訴処分ができると定めている)であり、無罪でない以上は、後に起訴相当の事情が生じた場合は、公訴時効が完成していない限りいつでも起訴されるリスクがある。

準強制性交致傷の疑いで書類送検されたMF伊東純也(31)=スタッド・ランス=は、8月に「嫌疑不十分」で不起訴となった。大阪地検は「起訴するに足りる証拠を収集できなかった」としており、伊東と佐野では「起訴猶予」の内容が異なっている。

過去に高校生への淫行の罪で逮捕された選手は、日本協会から1年間の登録除外となった例がある。事件の重大性を考えると不起訴となったとはいえ、今後、佐野へ重い処分が科されてもおかしくはない。佐野がドイツで活躍しているのは確かだが、代表招集は時期尚早。現実的ではなく、望み薄といえる。(一色伸裕)