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2013年11月17日日曜日
◆【山形】奥野監督G大阪戦「100%出す」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp1-20131116-1219214.html
J2山形は16日、天童市内で17日のアウェーG大阪戦へ向け最終調整を行った。残り2試合で6位徳島とは勝ち点5差。
引き分け以下でプレーオフ進出の可能性が消滅し、負ければ相手の優勝も決まる。G大阪はMF遠藤、DF今野の代表組が不在だが、奥野僚右監督(45)は「2人がいなくて成績が落ちたかと言えばそうではない。やってきたことを100%出すだけ」と気を引き締めていた。
◆内田、痛恨クリアミスで得点献上も同点弾起点に(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20131117/jpn13111705010010-n1.html
国際親善試合(16日、オランダ2-2日本、ベルギー・ゲンク)先発したDF内田は前半13分にヘディングのクリアが中途半端になり、失点につながる痛恨のミス。それでもMF本田の同点弾の際は起点となるパスを出して汚名を返上し、本田を後ろから抱きしめて喜んだ。「難しい相手なのは分かっているけど、ぶれることなくやりたい」と決意していた通り、後半34分に退くまで強い気持ちを前面に出してプレーした。
◆ミスから失点の内田「仲間に助けられた」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/407197_128454_fl
[11.16 国際親善試合 日本2-2オランダ ゲンク]
痛恨のミスを取り返した。前半13分の失点シーン。MFストロートマンからのロングフィードがMFファン・デル・ファールトにわずかに当たってこぼれたボールがDF内田篤人(シャルケ)のもとへ流れてきた。咄嗟に頭でGKに戻したバックパスが弱くなり、ファン・デル・ファールトが詰める。GK西川周作も飛び出したが、わずかに早くファン・デル・ファールトが追いつき、チップキックで先制のゴールネットを揺らした。
「1失点目が悔やまれる。バウンドも難しかったけど、うまく失点につなげないことが大事だった。立ち上がりはよかっただけに、自分のミスで勢いが止まってしまったので申し訳ない」。自分のミスから先制点を献上。「トラップしたら相手も来ていたし、外にクリアしたらたぶん敵もいた。自分の中で一瞬、かなりちょっと迷いがあった」と悔しそうに振り返った。
しかし、内田自身もチームも、ここから反発力を見せた。「最近、失点に絡むことがなかったので、ちょっと前半は引きずったけど、どうにかして戻そうという意識はあった」。前半44分にFW大迫勇也のゴールで1点を返すと、FW香川真司、MF遠藤保仁も入った後半は終始、日本ペースで進んだ。内田も積極的に攻撃参加。後半15分にはMF遠藤保仁のサイドチェンジから内田の縦パスを大迫がワンタッチで落とし、MF本田圭佑が左足で同点ゴールを奪った。
「仲間に助けられた結果だから。自分はDFとして失点に絡んじゃいけないし、ああいうミスでオランダみたいな強いチームに先制点を取られると、今日は追いつけたからいいけど、ちゃんと反省しないといけない」
自分自身も同点ゴールに絡みながら、そうチームメイトに感謝した内田は後半の試合内容についても冷静に分析する。「後半は特にボールを回せたし、自分も何回か行けるシーンがあった。得点にも絡んだし、悪くないとは思うけど、どっちかと言うとオランダがうまくいってないなと。俺らも良かったけど、オランダがちょっとうまくいってないかなという意識もあった」。勝ち越すチャンスもあった。ただ、自分が「勝ちたかった」と言うわけにもいかなかった。
「2-2は悪くない? 俺は言えないでしょ、そんなこと。俺が失点しなければ2-1で勝っていたので。DFなんていつか失点に絡むけど、組織で守れていても、個人で俺みたいなやつが増えると、失点は免れない」。そう反省し切りの内田は「それが分かっているからこそ、すごくちょっと悔しいというか、仲間に感謝したいですね」と、2点差を追いついてのドローに胸をなで下ろしていた。
(取材・文 西山紘平)
◆失点直結のミスを悔やむ内田「俺の最初の失点がマジでいらない」(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20131117/148637.html
ロングボールの処理を誤り、オランダの先制点にミスで関与してしまった内田 [写真]=Getty Images
国際親善試合が16日に行われ、日本代表とオランダ代表が対戦した。
試合は前半、ラファエル・ファン・デル・ファールトとアルイェン・ロッベンのゴールでオランダが先行したが、前半終了間際に先発起用された大迫勇也の得点で1点を返した日本が、60分に本田圭佑の得点で同点とし、2-2のドローで終えた。
試合後、先発出場し、79分までプレーした内田篤人は以下のようにコメントしている。
―最初の失点につながったミスは?
「トラップしたら相手も来ていたし、外にクリアしたらたぶん敵もいたので、自分のなかでかなり迷いがあった」
―その後はチームとして立て直してやれていたが?
「それは仲間に助けられた結果だから。DFとしては失点に絡んじゃいけないし、ああいうミスでオランダみたいに強いチームに先制点を与えると…。今日は追いつけたからよかったけど、ちゃんと反省しないといけない」
―チームとしてのパフォーマンスについては?
「後半は特に(ボールを)回せていたし、自分も何回か絡めた。得点にも絡めたから悪くないと思うけど、どっちかと言うとオランダもうまくいっていないというか、俺らもよかったけど、オランダもうまくいっていないのかなという意識があった」
―高い位置からプレスをかけるとオランダは苦しくなっていたが?
「バックパスも多かったし、すぐにGKに出すところもあったし。ボールを回せている時はいいけど、前半の最後の方みたいに回されて向こうの形を作られると、(アルイェン)ロッベンのああいうシュートは何回も見ているし、難しいことが多くなる」
―2-2になってから勝ち切るところではどういう感触だった?
「何回か勝ち切るチャンスはあったし、監督も言っているけど、多くのチャンスを作らないと僕らは点を取れない、決定力がないと言えばそれまでだけど、そこで勝ち切る力というのは課題だと思う」
―2点目はみんなで崩して取れたが?
「僕の中ではイメージ通り。オカちゃん(岡崎慎司)に当てて落としがきて、大迫が入ってきたのがちらっと見えたので出した。あとは2人の技術だと思う。ああいう形が増えていけば。危ないところにいろんな選手が顔を出していけるとシュートのチャンスが増えてくる」
―今までの試合よりそういう回数が増えたのでは?
「そういう回数が増えたからこそ、俺の最初の失点がマジでいらない」
◆大迫反撃弾「点取りたかった」/親善試合(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/f-sc-tp2-20131116-1219280.html
<国際親善試合:日本2-2オランダ>◇16日◇ベルギー・ゲンク
日本代表FW大迫勇也(23=鹿島)が、0-2の前半44分に反撃のゴールを決めた。
MF長谷部からの縦パスを、相手選手2人の間を抜けるようにペナルティーエリア内で受け、ダイレクトで右足でゴールネットに突き刺した。
日本にとって、強豪オランダ戦の得点は通算3度目の対戦で史上初。試合後、大迫は「点を取りたかったんで、何とか結果を残すことができてよかったです。0-2という状況で、1点取れば分からないなと思ってたんで、その点が取れて良かったです」と振り返った。
◆大迫弾「結果しか」一問一答/親善試合(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/f-sc-tp2-20131117-1219279.html
<国際親善試合:日本2-2オランダ>◇16日◇ベルギー・ゲンク
日本代表FW大迫勇也が、先発期待に応え、反撃のゴールを決めた。2点ビハインドで迎えた前半44分、MF長谷部のパスを落ち着いてゴールに流し込み、チームの同点劇を演出した。
試合後のインタビューは以下の通り。
-先発について
大迫 結果を出すことしか考えていなかったです。
-前半のゴールについて
大迫 1点取れば試合は分からないなと思い、その点で1点取れて良かったです。
-2-2の結果について
大迫 勝ちきれないところが、まだ何か足りないと思うので、勝ちきれるように次、頑張りたいです。
-次のベルギー戦へ
大迫 格上の相手なので、いつもどうりの力が出せれば、勝利に近づけると思うので、また頑張りたいです。
◆1トップはオレだ!大迫“一発回答”1ゴール1アシスト(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20131117/jpn13111705050015-n1.html
国際親善試合(16日、オランダ2-2日本、ベルギー・ゲンク)日本代表はオランダ代表と2-2のドロー。先発に抜擢(ばってき)されたFW大迫勇也(23)=鹿島=が強豪相手に1ゴール1アシストを決め、来年のブラジルW杯に向けた新1トップ候補として存在感を発揮した。MF香川真司(24)=マンチェスター・ユナイテッド=は後半開始から出場し、復調を印象付けた。主力と新戦力が融合した日本は、19日(日本時間20日)にFIFAランク5位のベルギー代表と対戦する。
Jリーグで勢いに乗る男が“一発回答”だ。今季18得点とJ1の得点ランクで3位に並ぶFW大迫が先発に抜擢されると、1ゴール1アシストと躍動。「結果を出すことしか考えていなかった。0-2から1点取れば分からないと思っていたので、取れてよかった」と笑った。
最初の見せ場は2点を追う前半44分。ゴール正面でMF長谷部のスルーパスに右足をダイレクトで合わせると、ボールはゴール左隅に吸い込まれた。2010年南アフリカW杯準優勝の強豪と日本は過去2度対戦し、いずれも完封負け。日本代表として初めて「オレンジ軍団」のゴールをこじ開けた。
これで息を吹き返した日本は後半に攻勢に転じると、同15分には相手DFを背負いながらDF内田のパスをMF本田に落として同点弾をおぜん立て。同28分に退くまで攻撃の中心を担った。
ポストプレーがうまく、ボールを失わない特長も随所に光った。それを支える強靭(きょうじん)な足腰が培われたのは、鹿児島城西高時代だ。指導した小久保悟監督(45)は「グラウンドが柔らかい土で走りにくい。あれで強くなった」と指摘する。環境に恵まれたチームは人工芝での練習が多いが、大迫は桜島の火山灰がベースの灰色の土で育った。本人も「砂漠みたいなグラウンドでしたから。それで強くなったのかな」と話す。
フルメンバーの代表戦での得点は初めて。同じポジションではFW柿谷が台頭した中、一足先に結果を出して存在感を示した。「緊張はしなかった。少ないチャンスの中で結果を狙おうと思っていた」と大物の風格すら漂わせた大迫が、ザック・ジャパンの1トップ争いに名乗りを上げた。
データBOX
◎…日本代表はオランダと引き分け、今年の成績を18戦7勝3分け8敗とした。年内の試合は19日(日本時間20日)のベルギー戦のみで、この試合で負けると年間での負け越しが決定。これは、トルシエ監督時代の1999年(4分け3敗)以来。
◎…今年のアジア以外との対戦成績は、4勝1分け7敗となった。
◎…オランダ戦での連敗を「2」でストップし、対戦成績は1分け2敗となった。また前半44分にFW大迫が奪った得点が同国相手の初得点となった。
◆敗色ムード変えた!大迫 スタメン起用に応えるアピール弾(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/11/17/kiji/K20131117007026740.html
国際親善試合 日本2―2オランダ (11月16日 ゲンク)
小さくジャンプして右拳を握った。欧州組を含むベスト布陣で初めて先発1トップに抜てきされた大迫が日本の窮地を救った。
0―2の前半44分、中盤をドリブルで抜け出した長谷部の縦パスに反応。相手DF2人の間を走りながらダイレクトで右足を振り、ゴール左隅に流し込んだ。「最初は右を狙おうと思ったけど、途中で変えた」。コンマ数秒の判断でGKの位置を見極めてシュートコースを変える難易度の高い一撃。7月25日のオーストラリア戦以来出場2試合ぶりの得点はチームにとって実に242分ぶりのゴールだった。
試合前のミーティングで先発を告げられたが「緊張はしなかった」と動じなかった。後半15分には右アウトサイドキックのダイレクトパスによる絶妙なポストプレーで本田のゴールを演出。後半28分に途中交代するまで存在感を示した。鹿島では今季リーグ18得点を記録。欧州遠征直前の10日の湘南戦ではクラブ史上初のシーズン2度の4試合連続弾を決めている。決定力、勝負強さは国際舞台でも不変だった。
欧州での試合は関塚ジャパンの一員として出場した08年5月のトゥーロン国際大会以来。当時はフランスの足元が粘土のように軟らかいピッチに苦しんだ。関塚監督から失格の烙印(らくいん)を押され、ロンドン五輪メンバーから落選した苦い過去を持つ。W杯メンバーへ生き残りを懸けた一戦で同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。試合前日の公式練習でピッチ状態を入念に確認して、スパイクはグリップ力の増す取り換え式を使用。過去の教訓を無駄にはしなかった。
昨年から欧州にパイプを持つ代理人と契約。鹿島との契約を2年残すが、移籍金は推定3000万円に設定され、移籍への障害は少ない。視察に訪れたドイツ、オランダなど複数クラブのスカウト陣にもアピールし、今冬の欧州移籍も現実味を帯びてきた。「相手DFは大きかったけど、全然、問題はなかった。試合を重ねればもっと良くなると思う」。ザックジャパンに新たな息吹を吹き込み、世界の強豪オランダ相手に決めた一撃。インパクトは絶大だった。
◆大迫、反撃弾に本田同点弾もアシスト!1トップ大当たり!(報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/japan/news/20131117-OHT1T00015.htm
◆国際親善試合 オランダ2―2日本(16日、ベルギー・ゲンク、クリスタル・アレナ) 大迫が1トップ争いに猛アピールだ。オランダに0―2とリードを許し戦意を喪失しかけていた前半44分、FW大迫勇也(23)=鹿島=が1点差に迫るゴールでチームに流れを呼び寄せた。ベストメンバーから4人を代えて先発させたアルベルト・ザッケローニ監督(60)の采配もズバリ。来年6月のブラジルW杯へ大きな希望を抱かせるドローとなった。
完敗モードを一変させた。大迫が、オランダ相手に強烈なインパクトを残した。2点を先行され、反撃の糸口が見えない前半44分だ。MF長谷部のパスを受けた背番号18は、ダイレクトで右足を振り抜き、ゴール左隅へ決めた。「1点取ればわからないと思った。取れて良かった」。東アジア杯オーストラリア戦(7月25日・韓国)で2得点して以来、自身代表3ゴール目に喜びを爆発させた。
来年のブラジルW杯本番でも優勝候補に挙げられる強豪との一戦。1トップで先発したのは柿谷でなく大迫だった。「(代表が)点が取れてなかったので結果を出すことしか考えていなかった」。10月の東欧遠征では代表落ち。「11月のためにJリーグで頑張るだけ」との宣言通り、落選直後のF東京戦(10月5日)から湘南戦(11月10日)まで鹿島史上初となる1シーズン2度目の4戦連発を記録。昨年の倍となる18ゴールは得点ランク3位タイだ。Jリーグでの勢いをそのままに欧州に乗り込んだ。
後半15分には、ポストプレーから本田の同点弾をアシスト。全得点に絡み、同28分に交代するまで1トップとして、しっかり仕事をこなした。勝負強さの秘密は、マイペースぶりにもある。どんな状況でも周りに流されることはない。本田や香川に学びたいことを問われても「そういうタイプじゃないからね」と笑う。東アジア杯後も鹿島イレブンは「変わったところはないよ」と口をそろえた。日本屈指のストライカーに成長しても、練習後には「おなかすいたよ~。帰っていい?」と無邪気に報道陣に接するなど気負いはない。
9月のグアテマラ戦前には、スパイクを新調。ナイキ社が足型を測定し、かかと部分を厚くするなど“大迫オリジナル”を用意。同社関係者も「日本のエースになってくれれば」と期待する。「勝ちきれないところは何かが足りない」と結果に満足はしていない。停滞感漂っていたザック・ジャパンにニューヒーローが現れた。
◆大迫が追撃弾 1トップ戦争に殴り込み(デイリー)
http://www.daily.co.jp/soccer/2013/11/17/0006503017.shtml
「国際親善試合、日本2‐2オランダ」(16日、ゲンク)
日本代表FW大迫の一撃が希望の光になった。
0‐2での前半終了間際、ドリブルで突っかけたMF長谷部の前方でパスを引き出すと、ダイレクトでゴール左隅を打ち抜いた。大迫は7月の東アジア杯豪州戦以来となる3点目を挙げ、欧州組との合流後は初。日本にとってはオランダからの初得点。1トップ戦争に殴り込みをかける1得点1アシストにも「勝ち切れないところが何か足りないと思う」と向上を誓った。
◆日本vsオランダ 試合後の選手コメント(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/407210_128461_fl
[11.16 国際親善試合 日本2-2オランダ ゲンク]
日本代表は16日、ベルギー・ゲンクのクリスタル・アレナでオランダ代表と対戦し、2-2で引き分けた。前半12分、39分と失点した日本だが、前半44分にFW大迫勇也のゴールで1点を返すと、後半15分にはMF本田圭佑が同点弾。過去2戦2敗のFIFAランキング8位の強豪に対し、2点ビハインドを追いつき、ドローに持ち込んだ。
以下、試合後の選手コメント
●FW大迫勇也(鹿島)
―得点シーンは?
「狙いどおりだったし、あの時間帯で0-2から1点を取ることができて、いい流れで後半に臨めたと思う」
―先発はいつ分かった?
「昨日の練習からそんな感じかなと思っていた。最終的にはミーティングで言われた。ずっとどういう感じで攻めるか考えたうえでの練習だったので、スムーズに入れた」
―ゴールという結果を残せたのは大きい?
「チャンスの数は少ないし、そこで結果を出せるかが大事。それをずっと狙おうと思っていた」
―2点目の場面は?
「(内田)篤人さんがあれだけ上がってきてくれたら自然と自分も空く。うまく相手の逆を突けた。(本田)圭佑さんもいいタイミングで入ってきてくれた。失点してから流れは悪くなかったけど、それまでもいいサッカーをしていた。1点取れば分からないと思っていた」
―日本代表としてオランダから奪う初ゴールだったが?
「歴史にとらわれるのはよくない。これからもっともっと結果を出せれば」
―勝てるチャンスもあった?
「2-2に追いついて、もう1点取るチャンスもあった。勝ち切るには何かが足りないのかな」
―ゴール以外の部分で課題は?
「ポストプレーでもう少しうまくおさめることができればよかった。課題が見つかるのはいいこと。こういうところで試合をして、出し切ってこそ得るもの。それはいいことだと思う」
―オランダの守備陣の印象は?
「大きい。でも全然大丈夫だった。いろんな面で駆け引きをした」
―1トップ争いでもアピールになった?
「1トップ争いというよりチームのためにやっている。1トップ争いとは考えてない」
●FW香川真司(マンチェスター・U)
―後半からの出場だったが?
「必ずチャンスはあると思っていた。中盤から前にスペースがあった中で、そこをうまく使っていこうと」
―柿谷へのいいパスもあったが?
「あそこで決め切らないといけない。2-2で終わるのと3-2で終わるのとでは違う。悔しい」
―手応えをつかめた?
「相手も決してすべてそろっているわけではない。勝たないといけない試合だった」
―10月の試合と違ったところは?
「みんなが自信を持って、思い切ってやっていた。先月とは気持ちの面が違った。どうしよう、ああしようというのが先月。ゴールのためにシュートを打つとか、飛び出していくとか、シンプルなことができていた。チームが勝つために、自分を信じてやることをテーマにやった。アウェーではそういうことが大事だし、それを11人が持ってまとまっていくことが大事。試合前は何も考えず、やりたいサッカーはあるけど、自分の持っているものを無心で出すことを考えていた」
●FW岡崎慎司(マインツ)
「ただ足元を狙うのではなく、それまでに裏を狙っていたので、それが功を奏したのかなと思う。個人的には、日本の一番いいサッカーというのは臨機応変にどんなサッカーでもできることだと思っている。ショートカウンターもあれば、足元でつなぐサッカーもあれば、裏を狙うサッカーもある。、僕は裏を狙うときに自分の得意なパターンが出ると思っていたので、そういうのでリズムをつかめるようにと思った」
―今日は2失点して、コンフェデのイタリア戦とは逆の展開になったが?
「自分たちが試合をいい方向に持っていくためには、イタリア戦がそうだったように、自分たちが先制することが大事。僕もチャンスは1回あったので、ああいうところで決める力があれば、チームをもっと楽にできたというのは一つの課題だと思っている。失点シーンはウッチー(内田)だけのせいじゃないけど、その前にもあやふやなパスが何回かあった。先制されてはいけないし、ああいうところをもっと大事にしないといけない。萎縮するわけじゃないけど、ああいうところだけはちゃんとしないといけないという重要性を感じた」
―試合前に批判的な横断幕が出ていたが?
「まったく気にならないといったら嘘になるけど、自分たちはチームとして揺るがない結束があるし、それはサポーターも同じ気持ちだと僕は思っている。ああいうことを書かれても、みんなW杯で勝ちたいという思いは一緒だと思うので、その気持ちを自分たちがプレーで表現すればいいだけ。不安は感じなかったし、いい方向にいけばみんな賛同してくれるので、僕らはプレーで表現すればいいと思っていた。これからもそれは一緒。悪くてもチームが結束することが大事だし、チームが乱れることが一番ダメ。僕は前のW杯前にもこういうことは経験している。前回のときの結束は僕も生で参加していたし、目の前で見てきたので、そういうのをつないでいく人間になっていきたい」
―何が一番変わってきたのか?
「自分たちがやろうとしていることはまったく変わらないけど、やっぱりどんどんW杯が迫ってくる中でコンフェデで負けて、ウルグアイにも負けて、そのあと勝って、また負けてという不安定な試合をしてきた。それでも自分たちは不安定ではなかったし、気持ちは揺るがなかった。それはこれからも一緒で、このたった1試合で自分たちの目指すものは変わらないし、結束力を大事にしたい。何を言われても自分たちは同じ方向を向いていると思っているし、それはサポーターも一緒だと思う。日本国民が応援してくれていると思っているし、自分たちはプレーで表現することで日本代表はつながっていると思う」
●FW柿谷曜一朗(C大阪)
―交代で入ったときの指示は?
「2-2で、いい流れだったので、そのまま崩さず、もう1点取って逆転したかった。指示というか、そういうことでした。すごくいい流れの中で入れたので、何とか攻撃の起点になろうと思っていた」
―惜しいシュートもあったが?
「そうですね」
―香川が狙いを定めてパスをしていたが?
「ナイスパスでした」
―シュートは?
「いや、見てのとおり」
―GKのプレッシャーを感じた?
「何もないです。実力不足です」
―2-2の引き分けについては?
「勝てたので悔しいです」
―10月には見られなかったスルーパスだったが、10月はあえて封印していたのか?
「いえ、いつももらおうとはしていた。今日はいいタイミングがあったので」
―自分から要求を強めたのか?
「あそこは(香川)真司君がいいボールを出してくれただけです」
―柿谷選手がGKにプレッシャーをかけにいってチャンスもう生まれたが?
「あれは前半からサコ(大迫)もずっとやっていたので、それがいい形でハマりました。相手のミスというか、グラウンドも悪い中、それでもつないで来ようとしていた相手に少しミスが出たというか」
―前進した?
「チームとしてはしっかり時間帯を考えたプレーをしていたと思うけど、結果がすべてだと思う」
―大迫が結果を出したが?
「チームの一員として見ていました」
―手応えは?
「手応えはまったくないです。次に向けてしっかりコンディションを整えて勝つだけです」
●MF長谷部誠(ニュルンベルク)
―ロッベンのシュートの場面は?
「試合前から話していて、自分も分かっていたが、思っているより早く来た。完全に僕がケアするところだった」
―大迫のゴールをアシストしたが?
「最後の時間がない中で1-2にできたこと、1点を返せたことで後半につながる形の点になった」
―前半は何が難しかった?
「相手の6番(ナイジェル・デ・ヨング)が利いていて、そこから起点になってパスが出ていた。そして、小さいミスを決められた。攻撃面ではサイドを崩すと良い形ができていたので、サイドを使おうとしていた。あとはセカンドボールを拾えたときは良い2次攻撃ができていた。後半は前からの守備もよかったので、良い攻撃ができたと思う。6番も交代していなくなっていた。前半のうちから後半のようなサッカーができていれば良かった」
―10月の2連戦から良くなったことは?
「今日は選手全員が裏への意識があり、サイドの幅を意識した攻撃ができていた。守備も連動していた。選手全員が同じ方向を見て、同じマインドでプレーしたことが良かった。それは監督も言っていたこと」
―なぜ同じマインドになれたのか?
「10月に自分たちがいろいろ試した中で、正直怖さがなかったので、そういう反省がある」
―サポーターから厳しい横断幕も出ていたが?
「とにかくすべてをポジティブに持っていきたい。今日はオランダと引き分けたというより、チーム全体が同じ意識を持って戦えたところに意味がある。でも、これを継続していかないと意味はない。それにプラスして、今日は先発も何人か代わって、新しい選手を監督が試している。多くの競争があることがチームをつくる上で必要だと思う」
―どん底からはい上がった?
「どん底だったとは思っていなかったけど、やはりうまくいかないという意識があったからこそ、ジャンプするときがある。そういう意味でまだ1試合。次の試合が重要になる」
●MF山口螢(C大阪)
―後半は下がったことでビルドアップがうまくいった?
「分からないけど、自分の中でもっとボールに触りたかったというのがあった。あれをもっと前半からやれればよかったと思う。オカさん(岡崎)が引いてきたり、裏に飛び出したりというのをもっと数多くやっていけたら」
―序盤はピンチもあったが?
「(欧州組が入ったチームで)初めて先発だったので、若干緊張していたというのがあったと思うけど、その中でうまく自分で切り替えることができた。徐々に慣れてきたと思う」
―柿谷と一緒に出たのは東アジア杯以来だったが?
「(書きたい)曜一朗くんだけじゃなく、オカさんも裏を狙っていた。そういうところで、全員の意識として裏を取るという意識になってきているのかなと思う。今までは足元だけだったので、それだけでは中を固められたときになかなか崩すのが難しかった。幅も出たし、裏に抜けた選手以外の選手が引いたりもらったりということもできるので、良い効果が出たと思う」
―このチームで90分出たことについては?
「初めて90分出たので、次のステップに向かって行くにはすごく大きなステップだったと思う」
―前半は長谷部、後半は遠藤と組んだが?
「ハセさん(長谷部)の場合は結構前に出て行くので、自分もバランスを取っていることが多かった。ヤットさん(遠藤)は上がっていくときもあるけど、基本は真ん中でパスを受けて散らすので、より自分も前へ出て行ったほうがチャンスになると思ったし、(ハーフタイムに)真司君もボランチが上がってくるとチャンスになると言っていたので、それを聞いてより上がっていこうと思った」
―試合の中でうまく修正できた?
「前半と後半でハメに行くやり方も変わっていた。それは選手同士でうまく改善できたと思う」
―周囲に合わせていけるのが強み?
「強みとは思ってないけど、自分はそうやって合わせていかないと生き残っていけない選手だと思う。だからうまく合わせることができたのかなと思った」
―上がっていった場面はセレッソのようだった。
「あれをより多く出すのが大事だと思うので、前半からもっと出していればチャンスになったと思う。ボランチが攻撃参加していくことで厚みも出ると思うので、チャンスにもなっているし、もっと出していければいいと思う」
―9月に比べると飛躍的にフィットしてきているように見えるが?
「フィットしているというか、あのときは欧州組が来て2回目くらいだったので、遠慮じゃないけど、自分の良さを出していなかったというのがある。それは回数を重ねるごとに良さを出せるようになってきたのかなと思う」
―次への課題があるとしたら?
「失点の場面は早かった。それで相手に(主導権を)握られたというのがあると思うので、先制点を取られないようにするのと、ロッベンに取られたところは、チームとしても最初から切れ込んであの形を持っているというのは分かっていたのに、やられてしまった。そういうところも対応しないといけない」
―寄せ切れずに打たれた?
「寄せ切れずにというか、寄せ切れずにやられるなら、思い切って行ってしまってやられてもしゃあないと思う。ああやって全員が『だれが行くん?』となって失点してしまうのが一番良くないと思うので、それは自分を含めて、もっとビビらずに、ビビっているわけではないけど、もっと行ければ良かったと思う」
―ボランチのポジション争いでもアピールになった?
「もっと自分の良さは出せると思うし、まだまだ出せてない部分の方が多い」
―もっとやれる?
「やれるというより、やらないといけない」
―試合前にチームメイトからは声をかけられた?
「(長友)佑都くんは『思い切ってやれ』と言ってくれた。『前につぶしにいくプレーをどんどん出せ』と。そういう声をかけてもらって、少し楽になった」
●DF内田篤人(シャルケ)
「1失点目が悔やまれる。バウンドも難しかったけど、うまく失点につなげないことが大事だった。立ち上がりはよかっただけに、自分のミスで勢いが止まってしまったので申し訳ない」
―すぐに切り替えた?
「最近、失点に絡むことがなかったので、ちょっと前半は引きずったけど、どうにかして戻そうという意識はあった」
―めずらしいミスだったが?
「トラップしたら相手も来ていたし、外にクリアしたらたぶん敵もいた。自分の中で一瞬、かなりちょっと迷いがあった」
―チームとしても立て直せたが?
「それは仲間に助けられた結果だから。自分はDFとして失点に絡んじゃいけないし、ああいうミスでオランダみたいな強いチームに先制点を取られると、今日は追いつけたからいいけど、ちゃんと反省しないといけない」
―チームの出来は?
「後半は特にボールを回せたし、自分も何回か行けるシーンがあった。得点にも絡んだし、悪くないとは思うけど、どっちかと言うとオランダがうまくいってないなと。俺らも良かったけど、オランダがちょっとうまくいってないかなという意識もあった」
―2-2までいって、そこから勝ち切る難しさもある?
「何回かチャンスはあったけど。ザックも言ってますけど、多くのチャンスをつくらないと僕らは点を取れないというね。決定力がないと言われたらあれですけど、そこで勝ち切る力というのはずっと課題だと思う」
―2点目の場面は?
「僕の中ではイメージどおり。オカちゃん(岡崎)に当てて、落としが来て、大迫がたぶん中に入ってきたのがちらっと見えたので出したけど、あとは中の2人の技術だと思う。ああいう形が増えてくれば、いろんな選手が顔を出して入っていけるし、シュートのチャンスは増えてくると思う」
―勝ちたかったけど、2-2は悪くない?
「俺は言えないでしょ、そんなこと。俺が失点しなければ2-1で勝っていたので。DFなんていつか失点に絡むけど、組織で守れていても、個人で俺みたいなやつが増えると、失点は免れない。それが分かっているからこそ、すごくちょっと悔しいというか、仲間に感謝したいですね」
―10月からの悪い流れも変わった?
「今日、勝ってたとしても負けたとしても、この試合で一喜一憂することなく、また続けていくことが大事だと思う」
―チームとしての原点がある?
「練習でゲーム形式が多かったので、自分たちの感覚が出てきたのかなと。ほとんどがゲーム形式で、やっていく中で自分たちが感じることなので、戦術どうこうより手っ取り早い」
―右サイドからの攻撃が増えてきたが?
「今までは左から行けていたから、バランスを見ようと思っていた。左で行けなかったら右からって。日本は左サイドの攻撃が主体というスカウティングは絶対にあるはずだし、そこで顔を出せれば向こうも広がる。2点目も右からの攻撃だったし、あのときは本田さんもこっちにいた。今までは左サイドにボールがあるときは、どっちかと言ったら完全に下がる感じだったけど、サイドチェンジに顔を出そうかなと思っている。まだまだ完成形とは思っていないけど、後半は結構、行けるシーンもあった。今まではチームのためにと思っていたけど、もう少しワガママでもいいのかなと」
●DF長友佑都(インテル)
「強豪のオランダを相手に2点取られて、今日もダメなんじゃないかという雰囲気をみなさん感じたのではないかと思うけど、僕らは絶対に取り返すんだという気持ちを見せられたと思う。ただ、今日は絶対に勝ち切れた試合だと思うので、そこは悔しい」
―手応えはあった?
「僕は2点取られたあともいけるという感覚がすごくあった。自分のコンディションも良かったし、チームも全員、気持ちが入っていたので、僕はそう感じていた。チームが一つにまとまったというのが一番かな。一人ひとりが最後までチームのために走って、地味なプレーでしっかりつぶすところをつぶして、妥協しないというところを一人ひとりがやれた。僕らも今日学んだ部分はたくさんある。でも、次の試合で生かせなかったら意味がないので、次の試合が勝負だと思う。1試合では評価できない。続けないと意味がない」
―このところ言葉数が減っていたが?
「今だから言えますが、すごく集中していて、あまりしゃべりたくないという気持ちが正直強くて、申し訳なかったと思っています。それくらい集中していたし、オランダに対して、そしてロッベンに対して、僕自身、負けたくないという気持ちが少なくなかったから口数が少なかった。重圧は少なからずみんな感じていたと思う。雰囲気が悪いということはなかったけど、本当にプレッシャー、重圧を僕らは今まで以上に背負っていたので。ただ、今日で満足するようでは次の試合はないと思う」
●DF今野泰幸(G大阪)
「最初に失点して、嫌な雰囲気もあったけど、いつもはシュンとするところで僕らのサッカーができたのがよかった。前線からの守備を大迫もすごくやってくれて、(パスの)出どころを抑えてくれるから僕らもやりやすかった」
●GK西川周作(広島)
「いつも(チームメイトが)感じているんだなというものを自分もピッチで感じられた。前半で2点を入れられて、屈辱的な気持ちを試合で感じられたのは逆にうれしかった。後半、日本が追いついて、勝てたと言われてもおかしくない試合だったけど、負けなかったというのは自分としてもポジティブに考えている」
―プレー面で意識したことは?
「ロングボールを蹴るより、極力、自分の持ち味であるつなぐ意識を出したかったし、DFとも話して今日はビルドアップでも自分を出せたと思う。こういうピッチ上でしっかりできたことは自信になる」
―失点後のコーチングは?
「慌てるなということ。サッカーなんて点を取られたあとの振る舞いが大事だと思うので、そういう声をかけていた」
―個人にとってもいい経験になった?
「こういうアウェーでA代表として試合をしたことがないので、やっと経験できたことが素直にうれしかった。今日は楽しもうと思っていた。こういう機会は自分にはなかなかなかったので、とにかく自分の持ち味を出すことだけを意識してやった。勝てればベストだったけど、まずはこういう経験ができたことがよかった」
―先発を言われたのは?
「今日のミーティングです。予感はまったくなかった。素直にうれしかった。オランダとはU-20のときにやっているけど、あのときは負けて悔しい思いをしていたので、A代表としてオランダとアウェーでできたことは非常にうれしかった」
―ミスから失点したが、どういう気持ちでプレーしていた?
「ああいうミスをカバーするのがGKだし、カバーできなかったことの方が悔しかった。そのあとはみんなしっかりと落ち着いてプレーできたし、ビルドアップでどんどんつなごうとDF陣と話し合っていたので、今日はやりやすかった」
―オランダの印象は?
「横に幅を取ってサイド攻撃という狙いがあって、サイドと思いきや中から崩したりとか、いろいろな攻撃のバリエーションがあったので考えさせられることはあったけど、負けなくてよかった」
―シュート精度は?
「やはりパンチ力があるなというのと、ロッベンのシュートもワールドクラスだなと感じた。ああいうシュートを止められるGKになっていきたいと思った」
―楽しかった?
「本当に楽しかった。(試合が)もっと続けばいいのになと思っていた。でも、それはこれから自分が勝ち取ることだと思っているし、この経験を生かしていきたい」
(取材・文 西山紘平、矢内由美子)
◆オランダから奪った歴史的初ゴール、1G1Aの大迫「もっともっと結果を」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/407195_128452_fl
[11.16 国際親善試合 日本2-2オランダ ゲンク]
先発の予感はあった。「昨日の練習からそんな感じかなと思っていた」という日本代表FW大迫勇也(鹿島)が9月6日のグアテマラ戦以来、3試合ぶりの先発で1ゴール1アシスト。過去2戦はいずれも零封負けだったオランダから日本代表史上初ゴールを奪い、反撃の狼煙を上げた。
0-2の前半44分にMF長谷部誠からの縦パスを右足ダイレクトでゴール左隅に流し込んだ。「狙いどおりだったし、あの時間帯で0-2から1点を取ることができて、いい流れで後半に臨めたと思う」。1点差に追い上げ、迎えた後半はFW香川真司、MF遠藤保仁も入り、さらに攻撃が活性化。後半15分には流れるようなパス交換から同点ゴールを奪った。
遠藤のサイドチェンジを受けたDF内田篤人からFW岡崎慎司、MF本田圭佑とつないで中に切れ込んだ内田がリターンを受ける。内田のくさびのパスを大迫がワンタッチで落とし、本田が左足でシュート。「(内田)篤人さんがあれだけ上がってきてくれたら自然と自分も空く。うまく相手の逆を突けた。(本田)圭佑さんもいいタイミングで入ってきてくれた」。日本らしい鮮やかな攻撃で2-2の同点に追いついた。
大迫は後半28分に交代したが、日本にはその後も勝ち越すチャンスがあった。しかし、オランダ戦初勝利となる金星はならず、2-2のドロー。「勝ち切るには何かが足りないのかな」と振り返る大迫はゴール以外の部分で課題も見つけた。「ポストプレーでもう少しうまくおさめることができればよかった。課題が見つかるのはいいこと。こういうところで試合をして、出し切ってこそ得るもの。それはいいことだと思う」。良くも悪くも実りの多い試合だった。
「チャンスの数は少ないし、そこで結果を出せるかが大事。それをずっと狙おうと思っていた」。ストライカーらしい決定力を発揮し、FW柿谷曜一朗がレギュラーを務める1トップのポジション争いに風穴を開けた。「1トップ争いというよりチームのためにやっている。1トップ争いとは考えてない」。3度目の対戦にして日本代表がオランダから奪った初ゴールにも「歴史にとらわれるのはよくない。これからもっともっと結果を出せれば」と貪欲に語る大迫は、まだまだゴールに飢えている。
(取材・文 西山紘平)
◆反撃の狼煙あげるゴール、大迫「結果を出すことしか考えてなかった」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/407189_128447_fl
[11.16 国際親善試合 日本2-2オランダ ゲンク]
日本代表は16日、オランダ代表と国際親善試合を行い、2-2で引き分けた。日本は19日にもベルギー代表と国際親善試合を行う。
2点ビハインドで迎えた前半終了間際の44分、MF長谷部誠が高い位置でボールをエリア内に走り込むFW大迫勇也が右足ダイレクトで蹴り込み、後半に望みをつないだ。
「点が取れてなかったので、結果を出すことしか考えてなかった。0-2にされてしまったんですけど、1点取れば分からないと思っていたので、その点が取ることが出来てよかったです」。ゴールを振り返った大迫は、とりあえずの結果を残せたことに安堵した。
ただ結果的にチームとして勝ちきれなかったことについては、「勝ちきれないところが何か足りないと思うので、勝ちきれるようにもっと力を付けたいです」と話した。
次戦はFIFAランクでは今日のオランダを上回る5位のベルギーが相手となる。「もう1試合、格上の相手なので、いつも以上の力を出せれば勝利に近づけると思うでので、頑張りたいです」。エースと呼ばれるまで、大迫は結果を残し続ける。
日本代表は16日、オランダ代表と国際親善試合を行い、2-2で引き分けた。日本は19日にもベルギー代表と国際親善試合を行う。
2点ビハインドで迎えた前半終了間際の44分、MF長谷部誠が高い位置でボールをエリア内に走り込むFW大迫勇也が右足ダイレクトで蹴り込み、後半に望みをつないだ。
「点が取れてなかったので、結果を出すことしか考えてなかった。0-2にされてしまったんですけど、1点取れば分からないと思っていたので、その点が取ることが出来てよかったです」。ゴールを振り返った大迫は、とりあえずの結果を残せたことに安堵した。
ただ結果的にチームとして勝ちきれなかったことについては、「勝ちきれないところが何か足りないと思うので、勝ちきれるようにもっと力を付けたいです」と話した。
次戦はFIFAランクでは今日のオランダを上回る5位のベルギーが相手となる。「もう1試合、格上の相手なので、いつも以上の力を出せれば勝利に近づけると思うでので、頑張りたいです」。エースと呼ばれるまで、大迫は結果を残し続ける。
◆大迫&本田のゴールで2点差追いつきオランダとドロー(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/407187_128445_fl
[11.16 国際親善試合 日本2-2オランダ ゲンク]
日本代表は16日、ベルギー・ゲンクのクリスタル・アレナでオランダ代表と対戦し、2-2で引き分けた。前半12分、39分と失点した日本だが、前半44分にFW大迫勇也のゴールで1点を返すと、後半15分にはMF本田圭佑が同点弾。過去2戦2敗のFIFAランキング8位の強豪に対し、2点ビハインドを追いつき、ドローに持ち込んだ。日本は19日にブリュッセルでベルギー代表と対戦する。
4-2-3-1でスタートした日本は10月15日のベラルーシ戦(0-1)から先発4人が入れ替わった。FW清武弘嗣は9月10日のガーナ戦以来、3試合ぶり、GK西川周作と大迫は9月6日のグアテマラ戦以来、4試合ぶりの先発。MF山口螢は7月28日の東アジア杯・韓国戦以来の先発となった。GK川島永嗣、MF遠藤保仁、FW香川真司、FW柿谷曜一朗はベンチスタートだった。
試合前のウォーミングアップ中には日本の一部サポーターからスタンドに「日の丸の誇り・重みは?」「結果を出している国内組より結果・出場をしてない海外組の方が大事?」「ZACさん海外組が全て?」といった批判的な横断幕が掲げられるなど、異様な雰囲気の中で始まった試合。真新しいユニフォームに袖を通した日本の選手たちは、立ち上がりから果敢に攻撃を仕掛けた。
前半5分、左サイドから切れ込んだ清武のクロスがDFに弾かれたセカンドボールを山口がミドルシュート。同6分にはMF長谷部誠、清武とつないで左サイドのDF長友佑都がオーバーラップからクロスを上げたが、FW岡崎慎司のシュートは角度がなく、枠を捉えられなかった。
いい入りを見せた日本だったが、徐々にオランダのプレッシャーにミスが増え始め、ポールポゼッションでも押し込まれる苦しい展開となった。すると前半12分、オランダはMFケビン・ストロートマンのロングフィードをDF内田篤人が頭でGKに戻したボールが弱くなり、MFラファエル・ファン・デル・ファールトが詰める。西川よりも一歩早く追いつき、チップキック気味にゴールネットを揺らし、先制点を奪った。
その後も我慢の時間が続く日本。前半23分には1本のロングパスにFWイェレマイン・レンスが抜け出し、PA内へ進入を許したが、内田が体を投げ出してスライディングタックルでカット。何とかピンチをしのいだ。日本は前半28分、本田のサイドチェンジを受けた岡崎が右サイドからカットインし、左足ミドルを狙うが、ゴール上へ。同31分にはオーバーラップした内田の折り返しに大迫が合わせたが、DFのブロックに阻まれた。
前半34分、FWアリエン・ロッベンの右45度からの左足ミドルは西川がパンチングで弾き出したが、同39分にもファン・デル・ファールトの大きなサイドチェンジが右サイドでフリーのロッベンに通る。ドリブルで中に切れ込んだロッベンは左足を一閃。日本は長友、長谷部の2人で対応したが、そろって逆を突かれ、鮮やかにゴールネットを揺らされた。
0-2。2点ビハインドを負った日本だったが、前半終了間際に追撃のゴールを奪う。前半44分、高い位置でボールを奪った長谷部がドリブルで持ち上がり、ゴール前にスルーパス。これを大迫が右足ワンタッチでゴール左隅に流し込んだ。大迫にとっては、A代表初ゴールを含む2得点を挙げた7月25日の東アジア杯・オーストラリア戦以来となるゴール。10月の東欧遠征では招集されなかったストライカーの先発起用に応える一撃で1-2と追い上げ、前半を折り返した。
日本はハーフタイムに2人を交代。清武、長谷部に代わって香川、遠藤が入った。ボールのおさまりどころが増えた日本は攻撃のパターンも増加。後半6分、香川からの縦パスを受けた本田がゴール前にフワリと浮かしたラストパスを上げると、ゴール前に走り込んだ香川が胸トラップからシュートを狙うが、ミートできずにGKが抑える。直後の7分には遠藤が香川とのワンツーから鋭い縦パス。本田の左足ミドルがクロスバーをかすめる決定機をつくった。
流れを引き寄せた日本は後半15分、大きなサイドチェンジを受けた内田が右サイドから細かいパス交換で中に持ち込み、ゴール前に縦パス。大迫がワンタッチでヒールで落としたボールを本田が左足ダイレクトでゴール右隅にねじ込んだ。2-2。2点差を追いつき、試合を振り出しに戻した。
勢い付く日本は後半22分、香川がドリブルで左サイドに流れながら左足でシュート。PA手前からのミドルは枠を捉えていたが、GKの好セーブに阻まれた。同28分には大迫、長友に代えて柿谷、DF酒井高徳を投入。同33分、香川の絶妙なスルーパスに柿谷が抜け出したが、右足のシュートはゴール右に外れ、決定機を生かせなかった。
日本は後半34分、内田に代えてDF酒井宏樹を投入。最後まで勝ち越しゴールを目指して果敢に攻め込んだが、3点目を奪うことはできなかった。それでも試合は2-2で終了。ブラジルW杯欧州予選を無敗で突破するなど、ルイス・ファン・ハール監督の初陣となった12年8月15日のベルギー戦(2-4)で敗れたのを最後に最近15戦無敗(11勝4分)のオランダに対し、2点差を追いつく粘りで引き分けに持ち込んだ。
(取材・文 西山紘平)
◆先発起用に応えた大迫「結果出すことしか考えていなかった」(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20131116/148579.html
前半終了間際に反撃の狼煙となる得点を挙げた大迫 [写真]=Getty Images
国際親善試合が26日に行われ、日本代表とオランダ代表が対戦。2点を先行された日本だったが、大迫勇也と本田圭佑の得点で、2-2のドローで試合を終えている。
試合後、先発起用に1ゴール1アシストの活躍で応えた大迫は、以下のようにコメントしている。
―今日はスタメンでの起用だったが?
「点が取れていなかったので、結果を出すことしか考えていなかったです」
―言葉通り、前半終了間際の得点は素晴らしかったのでは?
「そうですね。2-0にされてしまったんですが、そこから1点を取ればわからないと思っていたので。その点、取ることができてよかったです」
―引き分けという結果については?
「勝ちきれないところがまだ足りないと思うので、勝ちきれるようにもっと力をつけたいです」
―ベルギー戦に向けては?
「格上の相手なのでいつも以上の力を出せれば勝利に近づけると思うので頑張りたいです」
国際親善試合が26日に行われ、日本代表とオランダ代表が対戦。2点を先行された日本だったが、大迫勇也と本田圭佑の得点で、2-2のドローで試合を終えている。
試合後、先発起用に1ゴール1アシストの活躍で応えた大迫は、以下のようにコメントしている。
―今日はスタメンでの起用だったが?
「点が取れていなかったので、結果を出すことしか考えていなかったです」
―言葉通り、前半終了間際の得点は素晴らしかったのでは?
「そうですね。2-0にされてしまったんですが、そこから1点を取ればわからないと思っていたので。その点、取ることができてよかったです」
―引き分けという結果については?
「勝ちきれないところがまだ足りないと思うので、勝ちきれるようにもっと力をつけたいです」
―ベルギー戦に向けては?
「格上の相手なのでいつも以上の力を出せれば勝利に近づけると思うので頑張りたいです」
◆1G1Aと活躍の大迫「チャンス少ない中、どれだけ結果出せるかが大事」(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20131117/148643.html
先発起用に1G1Aの活躍で応えた大迫 [写真]=Getty Images
国際親善試合が16日に行われ、日本代表とオランダ代表が対戦した。
試合は前半、ラファエル・ファン・デル・ファールトとアルイェン・ロッベンのゴールでオランダが先行したが、前半終了間際に先発起用された大迫勇也の得点で1点を返した日本が、60分に本田圭佑の得点で同点とし、2-2のドローで終えた。
試合後、1得点1アシストと活躍し、73分までプレーした大迫は、以下のようにコメントしている。
「得点は狙い通りだったし、あの時間帯から2-0で1点取ることができて、いい流れで後半に臨めたと思います」
―先発はいつ?
「昨日の練習の時からそんな感じかなと思っていたんですけど、試合前のミーティングで言われました」
―指示を活かした?
「指示というか、こっちに来てからずっとそんな感じで練習していたので、どう攻めるかとかを想定したものだったから、違和感なく臨めました」
―オランダが相手で緊張は?
「緊張はしないですけど、本当にチャンスは数少ないですし、その中でどれだけ結果を出せるかが大事だと思うし、それをずっと狙おうとは思っていました」
―2点目は練習でやっていた形?
「(内田)篤人さんがあれだけ上がってきてくれたら、自然と奥が空くので、そこはうまく相手のギャップを突けたかなと思います」
―1点取るまでいい流れでは無かったが、ショートカウンターで動き出すイメージは?
「でも失点してから流れが悪くなったので、それまではいいサッカーをしていたと思うし、失点してから相手が勢いに乗ってきたので、逆に1点取れば分からないなと思っていました」
◆サッカー日本、オランダとドロー 0―2から追い付く(トーチュウ)
http://www.chunichi.co.jp/s/chuspo/article/2013111601001707.html
【ゲンク(ベルギー)共同】サッカーの国際親善試合、日本―オランダは16日、ベルギーのゲンクで行われ、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング44位の日本は2点を先行される劣勢から、同8位の相手に追い付いて2―2で引き分けた。通算成績は1分け2敗。
日本は前半の13分に内田(シャルケ)のミスパスを拾われて先制を許し、同39分にはロッベンに加点されたが、終了間際に大迫(鹿島)が1点を返した。後半には香川(マンチェスター・ユナイテッド)らを投入し、15分に本田(CSKAモスクワ)が同点ゴールを決めた。
◆オランダ戦ドローにセルジオ越後氏「勝ち点1で満足しちゃいけないが、2点目は完璧なゴールだった」(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20131117/148589.html
同点ゴールを決めた本田(右) [写真]=Getty Images
16日、日本代表が前回W杯準優勝のオランダ代表と対戦し、2─2で引き分けた。ミスからの失点とアルイェン・ロッベンのスーパーゴールにより2点を先行されながら、前半終盤にこの日1トップで先発した大迫勇也のゴールで1点を返すと、後半に入り見事な連係から本田圭佑が同点ゴールを決めた。
試合後、解説者のセルジオ越後氏がサッカーキングの取材に応え、次のように語った。
「僕は、この遠征は結果を求めないと意味がないと言ってきた。10月の遠征を含めてW杯のシミュレーションだとすると、勝ち点ゼロで迎えるオランダ戦とベルギー戦において勝ち点を取れなければ、来年に期待はできないと。そういう意味で、今日の引き分けはベルギー戦につながるものだ。ただ、オランダは後半デ・ヨングを外し、意図したかどうかはともかく、明らかにギアが落ちた。このオランダであれば、勝てたはずだし、実際に勝てるチャンスもあった。それで引き分けに終わった事実はしっかり受け止めないといけない。オランダに引き分けたというだけで、満足気な空気が流れているのが気になる。日本代表相手に練習試合で善戦した大学生じゃないんだから、満足するのはまだ早いね」
「とはいえ、10月の試合よりもポジティブな要素は多かった。大迫の1点目は、フィニッシュの上手さはさておき、相手のミスから生まれたものだったけど、本田の2点目は文句なし、完璧なゴールだったね。本当に素晴らしい崩しだったよ」
◆日本、前回W杯準優勝のオランダと大健闘のドロー…先発起用の大迫が1G1A(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20131116/148563.html
前半終了間際に得点を挙げた大迫(中央) [写真]=Getty Images
国際親善試合が16日に行われ、日本代表とオランダ代表が対戦した。
日本は10月に行われたベラルーシ戦から先発を4人変更し、西川周作、山口螢、清武弘嗣、大迫勇也がスタメンに名を連ね、川島永嗣、遠藤保仁、香川真司、柿谷曜一朗がベンチスタートとなった。一方のオランダはアルイェン・ロッベンやラファエル・ファン・デル・ファールトらが先発した。
速いパス回しと前線からのプレスを展開する日本は5分、左サイドを長友佑都とのパス交換で清武が突破すると、マイナスのクロスから山口がミドルシュートを放ったが、枠の上へ外れた。直後にも左サイドの崩しから、長友のクロスをファーサイドの岡崎慎司が右足で合わせたが、ミートすることができず、得点とはならなかった。
ペースが落ち着き始めた12分、ケヴィン・ストロートマンがハーフウェイライン付近から前線へボールを送ると、ヘディングでのパスを試みた内田篤人がミス。ボールを拾ったV・D・ファールトが飛び出したGK西川の頭上を越すシュートを冷静に決めて、オランダが先制する。
ボールを保持できるようになったオランダは20分、イェレマイン・レンスの左クロスを中央のロッベンが頭で合わせたが枠を捉えられず。23分にはストロートマンの長いグラウンダーのパスにレンスが抜け出し、GKと1対1になりかけるが、懸命に戻った内田がスライディングで防いだ。34分にも、ペナルティエリア前でパスをつなぐと、右サイドのロッベンへわたり、得意のコースからゴール左を狙ったが、西川がパンチングで弾いた。
迎えた38分、オランダはレンスのパスを中央で受けたV・D・ファールトが胸トラップから見事なサイドチェンジで右サイドのロッベンへ展開。ロッベンは縦にドリブルで仕掛けつつ、ペナルティエリアやや外からカットイン。直前には西川に弾かれたシュートだったが、今度は鮮やかにゴール左へ決めて追加点を獲得する。
劣勢の続いていた日本だったが44分、高い位置で吉田麻也がボールを奪うと、長谷部誠へパス。ナイジェル・デ・ヨングのプレッシャーを反転でかわした長谷部は、ペナルティエリア内左の大迫へパスを送ると、ダイレクトで冷静にゴール左隅へ流し込み、1点を返す。
後半に入って日本は清武、長谷部に代えて香川、遠藤を投入する。51分に日本は右サイドの本田圭佑がエリア内に浮き球のパスを送り、走り込んだ香川が受けたが、シュートはできなかった。直後には、遠藤の縦パスをエリア前で受けた本田が左足を振り抜いたが、シュートはクロスバーに当たってしまった。攻勢の続く日本は56分にも長友がミドルシュートで狙うが、ゴール右へ外れた。
押し込む日本は60分、遠藤が右サイドへ大きく展開すると内田、岡崎、本田とダイレクトでつなぎ、リターンを受けた内田がツータッチ目でエリア内の大迫へ縦パスを送る。大迫はワンタッチで後方へ落とすと走り込んだ本田が左足でダイレクトにゴール右へ流し込み、同点とする。
67分には右サイドを抜けた内田が中央へ横パスを出し、受けた香川が左へ流れながら左足のミドルシュートでゴール右を狙うがGKヤスパー・シレッセンが横っ飛びで防いだ。78分には香川がピッチ中央をドリブルで持ち込み、本田がおとりとなって作ったコースに走りこんだ、途中出場の柿谷へスルーパス。エリア内中央の柿谷はゴール右を狙ったが、わずかに外れてしまった。
その後、日本はオランダを相手に優勢に試合を進めるが、勝ち越し点を奪うには至らず。2-2の引き分けに終わった。
日本は19日にベルギー代表と年内最後の試合を行う。
◆鹿島・伊東、初ゴールにも笑顔なし「申し訳ない気持ち」/天皇杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20131116/jle13111619180006-n1.html
天皇杯全日本選手権4回第1日(16日、鹿島1-3広島、カシマ)日本代表の大迫を欠いた鹿島はワントップのダビが奮闘したが、周囲との連係がかみ合わなかった。セレーゾ監督は「守備から攻撃への切り替えがうまくいかず、普段はミスをしない選手のミスが多かった」と敗因を分析した。
0-3の後半34分には20歳の右サイドバック、伊東が左足で鮮やかなシュートを決めた。プロ2年目での初ゴールにも「失点シーンはほとんど自分のところからやられている。申し訳ない気持ちが強い」と笑顔はなかった。(共同)
◆仙台など8強!鹿島、3失点完敗で散る/天皇杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20131117/jle13111705000000-n1.html
サッカー全日本選手権4回戦第1日(16日、カシマスタジアムほか)前回覇者の柏が大分に0-1で敗れた。来季J2に降格する大分は初めて準々決勝に進んだ。昨季J1王者の広島は鹿島に3-1と快勝し、仙台は清水を1-0で下した。鳥栖はC大阪に2-1で競り勝ち、FC東京は大宮を3-0で圧倒して8強入り。4回戦の残り3試合は20日に行われ、ベスト8が出そろう。
鹿島は広島に完敗。日本代表の遠征でエースFW大迫が不在の攻撃は迫力を欠き、前半だけで3失点するなどリズムをつかめなかった。後半34分に2年目のDF伊東がプロ初ゴールで一矢報いたが、「失点シーンはほとんど自分のところから。ゴールはどうでもいいです」と意気消沈。3節を残して首位の横浜Mと勝ち点3差の4位につけるJ1で、逆転Vを狙う。
◆鹿島 伊東プロ1号も敗戦…大迫不在でダヴィ奮闘も連係合わず(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/11/17/kiji/K20131117007028330.html
天皇杯4回戦 鹿島1-3広島 (11月16日 カシマ)
鹿島は日本代表の大迫を欠く中、1トップのダヴィが奮闘したが、周囲との連係が合わなかった。
セレーゾ監督は「守備から攻撃への切り替えがうまくいかず、普段はミスをしない選手のミスが多かった」と敗因を分析した。0―3の後半34分には20歳の右サイドバック、伊東が左足で鮮やかなシュートを決めた。プロ2年目での初ゴールにも「失点シーンはほとんど自分のところからやられている。申し訳ない気持ちが強い」と笑顔はなかった。
セレーゾ監督は「守備から攻撃への切り替えがうまくいかず、普段はミスをしない選手のミスが多かった」と敗因を分析した。0―3の後半34分には20歳の右サイドバック、伊東が左足で鮮やかなシュートを決めた。プロ2年目での初ゴールにも「失点シーンはほとんど自分のところからやられている。申し訳ない気持ちが強い」と笑顔はなかった。
◆広島 リーグV“好敵手”鹿島から3発快勝!天皇杯8強へ名乗り(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2013/11/17/kiji/K20131117007028280.html
天皇杯4回戦 広島3-1鹿島 (11月16日 カシマ)
広島は3週間後のJ1最終節でも顔を合わせる鹿島に前半の3ゴールで強烈な印象を残した。
勝利の立役者となった高萩は「うちとやりたくない、と思わせるような試合がしたかった。それができた」と確かな手応えを口にした。前半28分にこぼれ球を高萩が蹴り込んだ。同41分にFKから塩谷が加点、ロスタイムにまたも高萩が決めて突き放した。残り3試合のJ1では首位の横浜と勝ち点2差の3位に広島、同3差の4位に鹿島がつける。12月7日の再戦へ、「勝った方が優勝という可能性もある。苦手意識を植え付けられたと思う」と塩谷はにやりと笑った。
◆【天皇杯】高萩2発!広島5年ぶり8強(報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20131116-OHT1T00211.htm
◆第93回天皇杯 ▽4回戦 鹿島1―3広島(16日・カシマほか) J1勢による4回戦が行われ、前回覇者の柏が大分に0―1で敗れた。来季J2に降格する大分は初のベスト8進出となった。昨季J1王者の広島はMF高萩洋次郎(27)の2得点などで鹿島に3―1と快勝し、清水を1―0で下した仙台とともに準々決勝に進んだ。
広島は、MF高萩が2ゴールを挙げる活躍で、08年度大会以来となるベスト8に進出した。前半から試合を支配した。まずは28分だ。背番号10は、ゴール前でこぼれ球に反応し、右足で先制弾。「自分があそこに走れたのは評価したい」と納得の一発だった。さらに2―0の同ロスタイムに2発目。「鹿島は力がある。こういう相手に勝てたのは次につながる」と首位・横浜Mに勝ち点2差で3位のリーグ戦へ弾みをつけた。
福島・いわき市出身。この日は両親も観戦に訪れていたという。「結果を出せたのは重要。この大会もリーグ戦も、優勝を目指して戦っている」。リーグ戦最終節では再び鹿島と対戦する。「相手がウチとやりたくないと思ってくれれば最高です」と笑顔。7月の東アジア杯では日本代表の優勝に貢献するなど、注目を集める27歳がチームを2冠に導く。
◆【第93回天皇杯 4回戦 鹿島 vs 広島】試合終了後の各選手コメント(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00164456.html
11月16日(土) 第93回天皇杯 4回戦
鹿島 1 - 3 広島 (15:05/カシマ/5,710人)
得点者:28' 高萩 洋次郎(広島)、41' 塩谷 司(広島)、45'+1 高萩 洋次郎(広島)、79' 伊東 幸敏(鹿島)
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●本山雅志選手(鹿島):
「前でシュートを打てと言われていた。打ったのはヘディングの1本だけだったかな。ゴール前を固められて難しかった。1点取れて行けそうな雰囲気があったけれど。確かに、リーグ戦に向けて修正するところはあるけれど、悲観的にならないようにしたい」
●青木剛選手(鹿島):
「天皇杯での優勝を目指してやってきたので、この段階で負けてしまうのは不本意な形です」
Q:想像していたのとまた違う感じでしたか?
「相手が特徴を持ってくるなかで、ある程度、広島の特徴は試合の中で出てた部分もありますけれど…」
Q:広島の交代の仕方を見ると余裕を持って逃げ切った感じもしますが?
「向こうの交代の仕方がどういう意図を持っているのか僕はわかりませんけど、自分たちのホームで、しっかり天皇杯を勝って次のステージに進むという目標が今日はあったので、それが達成できなかったことに関して悔しい気持ちがあります」
Q:最終戦はまた同じ相手と対戦しますが?
「まずは最終戦を迎えるに当たって、自分たちが良い状態で迎えるというか、その前に2試合あるのでそこでしっかり勝って、最終戦もタイトルを、優勝を賭けたような戦いができる状態で迎えたい。まずはその前の試合を勝って、広島戦を迎えられれば良いなと思う。今シーズンは今日負けたことによって、残り3試合しか残っていないので、その3試合で全部を出し尽くしたいと思います」
●山村和也選手(鹿島):
「失点を早い時間というか、先に取られてしまって、自分たちのペースで試合を運ぶことができなかったかなという感じです。失点シーンは自分のところで簡単に裏を取られてしまったので、そこの反省と、そのあとにまた修正していけたら良かったんですけど2失点目を喫してしまったので、そこで試合の流れを掴めなかったかなと思います」
Q:なかなかマークを捕まえるのが難しかったですか?
「前線に5枚張ってきてるなかで少し自由にさせすぎたところはあります」
Q:それはディフェンスラインだけでなくパスを出す選手へのプレッシャーも含めて?
「そうですね。楔のボールに対して強く寄せてないところもありましたし、その前の部分で、コースを限定してということを声を掛けてできなかったので、そこは反省が残ります」
Q:リーグ戦最終節でまた同じ相手とやりますが?
「イメージはある程度できたので、次は必ず結果が出るようにしっかり修正して、対応していけたらと思います」
Q:12月の早い段階でシーズンが終わってしまうことが決まりましたが?
「天皇杯は勝って終わることができませんでしたけど、リーグが3試合残っているので、しっかり準備して、良い結果が出るようにコンディションを整えていきたいです」
●高萩洋次郎選手(広島):
「天皇杯は一発勝負なので、難しい試合が毎試合続くんですけど、それをものにできたことは、この大会の決勝に向けては良い流れではないかと思います」
Q:1試合2得点というのは記憶にありますか?
「J2のとき以来ですかね。僕の記憶では」
Q:1点目は?
「ナオくん(石川)がきれいに抜け出したので、そのまま決めてくれれば良い流れというか良い形のゴールでしたけど、やっぱりそこでセカンドボールを狙いながらゴール前に走れたというのは、ひとつの成果だと思う。そういう意味ではナオくんがあそこまで粘ってくれたことと、自分もあそこまで走れたことは評価できると思います」
Q:2点目については?
「かなり良い形でディフェンスラインからしっかり繋いで、ミカ(ミキッチ)のところで数的優位をつくってという形から良いボールが来た。(佐藤)寿人さんが良い形ですらしてくれたんで、タイミング良くゴール前に入れていて、あとは当てるだけだった。僕のところに来たときには、ほぼゴールになっていたかな、と思います」
Q:手応えは?
「サンフレッチェとしてぶれずに、この大会でも自分たちのサッカーをやり続けるということは、今年1年やり続けるということができてるので、こういう勝利に繋がると思っている。次のリーグ戦の試合でも続けて、内容も結果も着いてくるようにしたいです」
Q:リーグ最終節でも鹿島と当たります。意識したことはありましたか?
「意識したことは特にないです。リーグはリーグ、天皇杯は天皇杯で考えています。やっぱり同じ相手とすぐに2回やるのは難しいことだと思いますけど、今日みたいに相手が試合をして、『次、やりたくないな』と思うような試合をしたかったので、今日はそういうこともできたと思う。次に繋がる一戦だったと思います」
Q:リーグ残り3試合、その前によいきっかけになったと思いますが?
「鹿島もすごく良い相手で、力のあるチームだと思うので、そういう相手に勝てたということは次のリーグ戦3試合にも繋がってくると思う。これを良い流れにして、残り3試合で優勝できるようにがんばりたいです」
●塩谷司選手(広島):
Q:結婚されてから初めてのゴールだったと思いますが?
「テレビで見ていてくれたようです。そういうメールが入っていました。よかったです」
Q:天皇杯は、次は12月22日になります。
「こうやって勝ち進んで長くサッカーができるのはすごくいいことだし、このメンバーでサッカーできるのもあとちょっとなんで、できるだけ長くやりたいです」
Q:ゴールの場面は?
「カズさん(森崎和)がパスと言っていたんですけど、シュート性の速いボールを入れてきて、自分のところで上手くターンできて、前を向いたらディフェンスがいなくてシュートを打つだけだった。シュートはちょっと危なかったですけど、入って良かったです。ホームの試合ではゴールを取り消されたというのもあって、点を取りたいという気持ちがあった。ゴールという形で結果を残せたことはよかったです」
Q:このカードはリーグの最終戦でまた当たります。
「苦手意識を植え付けられたらなと思っていたので、前半からアグレッシブに戦えたし、試合内容的には完勝だったと思う。最終戦、どういう状況で試合になるかわかりませんけど、勝った方が優勝ということもありえる。そういう意味では苦手意識を植え付けられたな、と思います」
Q:水戸が近い鹿島で勝てた。なにか縁を感じますか?
「水戸時代、鹿島とはプレシーズンマッチを毎年やってるんですけど、1年目のときに、鹿島とやる前までは全然スタメンで使ってもらえなくて、鹿島戦で使ってもらったことがきっかけで開幕からずっと使ってもらえるようになった。なにか縁があるんじゃないかな、と思います」
Q:リーグ残り3試合に向けた手応えは?
「今日みたいに前半からアグレッシブに戦って、最後1点取られましたけど、リーグ戦ではもっと集中してしっかりゼロで抑えて、3試合全部勝つしかないと思っているんで、全勝目指してがんばりたいです。最後、みんなで笑えるように全部勝ちたいです」
以上
◆【第93回天皇杯 4回戦 鹿島 vs 広島】森保一監督(広島)記者会見コメント(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00164455.html
11月16日(土) 第93回天皇杯 4回戦
鹿島 1 - 3 広島 (15:05/カシマ/5,710人)
得点者:28' 高萩 洋次郎(広島)、41' 塩谷 司(広島)、45'+1 高萩 洋次郎(広島)、79' 伊東 幸敏(鹿島)
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●森保一監督(広島):
「天皇杯という大会で勝てて、次のステージに上がれる結果を出せたことは良かったと思います。試合はアウェイで厳しい戦いになると思っていましたけれど、我々の選手が良い集中を持って入ってくれて、アグレッシブにプレーし、前半を3-0で終えることができました。そこで、後半、もちろん受け身になるという展開になるとは思っていましたけれど、そこで1失点はしましたが、粘り強く鹿島の攻撃を止めて、勝利を収められたことが良かったと思っています。後半、できれば鹿島が前掛かりになってきて、攻めに来たところを4点目を奪って、そこで失点もゼロにできたら尚更良かったと思いますけど、そこはこれから試合展開とか試合をものにするための自分たちの課題として、チームで取り組んでいければと思います。サポーターの皆さんも、この鹿島の地までたくさん来てくれて、選手の後押しをしてくれました。その広島のサポーターの皆さんに勝点3を、あ、勝点3じゃないや、次のステージへの向かっていける勝利を届けられたことは良かったと思います」
Q:今日の試合が、最終節にもう一度やりますけれど、今日の勝利がリーグ戦に影響することはありますか?
「我々にとっては、本当に強敵の鹿島、日本で一番タイトルを獲っている非常に強い鹿島に、アウェイの地で勝てたということは大きな自信になると思っています。ただし、この天皇杯の結果が次のリーグ戦の最終戦にすべて反映されることはないと思います。より今度のリーグ戦最終戦は高いモチベーションで戦ってくると思います。我々は今日勝ったことを大きな自信にすることは非常に大切なことだとは思いますけれど、次の鹿島との戦いが、今日以上にハードなものになることを準備して、Jリーグの最終戦に向かっていかなければいけないと思います」
以上
◆【第93回天皇杯 4回戦 鹿島 vs 広島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00164454.html
11月16日(土) 第93回天皇杯 4回戦
鹿島 1 - 3 広島 (15:05/カシマ/5,710人)
得点者:28' 高萩 洋次郎(広島)、41' 塩谷 司(広島)、45'+1 高萩 洋次郎(広島)、79' 伊東 幸敏(鹿島)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:ゴールが遠かった印象です。大迫選手の不在の影響もあったのでしょうか?
「やはりチームの得点王であり、17点、18点取っている選手がいないというのは当然影響があります。ただ、彼一人だけの問題、彼がいないだけの問題ではないと思います。僕の個人的な見解としては、今回の代表戦には天皇杯に残っていないクラブの選手をテストすることもできたのではないかと思います。大迫選手は、Jリーグで結果を残している選手ですし、視察も行われてきましたから。
試合としては、非常におもしろみのある試合、サッカーが好きな僕としてはおもしろみのある試合だったと思います。一方的ではなく、とてもオープンな試合だったと思います。互いにゴールを目指す、互角に戦おうという意志がお互いに感じられたのではないでしょうか。前半で失点した数のところで差が出ましたが、前半のコーナーキックや土居選手の得点できるようなチャンスなど、同点や逆転するチャンスはあったかと思います。後半は3点ビハインドでしたので、相手のビルドアップを防ぎながら圧力をかけていくという形でできたと思うし、そのなかでもチャンスはありました。特に自分たちのホームで主導権を握ってやるというのを求めています。それがしっかりできた部分もあったと思います。唯一の違いとしては、前半は相手の選手のほうが責務や規律・規則というところでうまくでき、我々には誤差があったと思います。我々は後半になってそれができるようになったというところに、違いがあったと思います。あとは3点ビハインドということで、後半は何人かの選手がハンデを追いつくために、消耗してしまったところでパワーダウンした部分があったと思います。その責務に関しても、サッカーというものはいろんな要素があるものです。調子の良い日もあれば悪い日もあり、気持ちが入っているときもあれば入っていないときもあり、それが1名だけのときもあれば数名のときもあります。そのすべてがサッカーというスポーツのおもしろさに含まれています。人間がやることなので、それが人間的な部分ではないかと思います」
Q:天皇杯のタイトルがなくなり、あとはリーグ戦3試合を残すだけになりました。その意気込みと、最終節で広島ともう一度やることについてお願いします。
「彼らと対戦するまでは3試合あるわけであって、いきなりいまの段階で戦法がありますかとか対策はありますかと言われても、試合直後なので。その前に難しい対戦相手が2つあるわけです。それをまず1つ1つ、勝たなければいけない条件のなかで戦います。ただ、広島は非常に敬意を持たないといけないチームでありますし、力を持っているチームです。我々よりも上の順位にいるわけで、そういった力を持っているわけです。我々も互角に戦うことができたと思うし、スコアの部分・結果は伴わなかったかと思いますが、2回対戦して1分1敗。アウェイで引き分けて今回負けましたけど、そういう形にできています。試合における戦法や戦い方を準備しても、練習でうまくいっても、当日の選手の気持ちや意識、体のキレや動きによって全然違ってきます。狙ったものや約束したものが急にできなくなったり、相手がいるものなので、我々がこう動いてこうやって圧力をかけようとしても、相手もそのなかで創造性や判断力を出してきます。そのようにいかなかったときに、どう対策するのかを試合中にやらなければいけないことなのですが、どうしても選手というのはその日の状態で、メンタルの部分、フィジカルの部分、技術の部分、というすべてを含めたところのコンディションで、できる日もあればできない日もある。なかなかサッカーというのは難しいもので、皆さんは単純にボールを追いかけてネットを揺らせばいいと思いがちですけど、そう簡単にいかないところがサッカーのおもしろさではないかと思います。
例えば、今週の戦法や対策の準備と言いますけれど、今週はジュニーニョ選手が風邪を引いて体調不良で、ダヴィ選手も熱が出て、遠藤選手も少しケガを負いながら治療をしなければなりませんでした。試合の準備をしたいんだけど、選手が揃わない。加えて今回は、チームの得点王もいない、という状況でした。こういうふうな戦法を立てようとしても、2日かかる、3日かかるという回復具合を見ながら判断しなければなりませんでした。シーズン当初は、早くリカバーできていた選手が、シーズン終盤になって今度はリカバーできない。試合間のリカバリー能力が低下してしまっている。では、それに対策をとらないといけない。唯一決まっていることと言えば、日程と、試合の時間、対戦相手です。それが唯一決まっていることであって、他は臨機応変に、いろいろと起こりうる要素の中でしっかり準備を進めていかなければなりません。ですので、サッカーというのは皆さんは、ボールが右に行ったら右にいればいいとか、右足で、左足で、と言いますけれど、そうではなくて、いろんな要素、体調や気候、その選手のその日の気分、家族のトラブル、奥さんの機嫌とか、人がやる以上いろんな要素があります。そうした選手の様子を見ながら、今日は良い練習ができそうだなとか、できないとか。とりあえず練習のプランを立てても、選手が朝に来て『足が腫れています。できません』となったら、メニューも変更しなければなりません。そうやって日々のチームの準備が細かくあるわけです。来週も、こういうことをやりたいというのはありますけれど、1日休みを挟んで、月曜日になって選手の状態を見ながら微調整して変えていかなければなりません。
ちょっとひ1つの質問に対して長い答えになりました。できるだけ正確な情報を伝えられればと思います」
Q:ボールを奪ってもなかなか前に運べない時間帯が多かったと思います。相手の圧力や出足が強くて、鹿島のほうが遅れた。そういう見方でよろしいでしょうか?
「そこは単純に自分たちのミスです。切り替えの遅さやパスミス、特に守から攻へ切り替えたところでのパスミスが多かったと思います。広島はボールを持たせてくれるチームですので、帰陣を早くしてコンパクトにやるのが彼らの狙いでもあり、やっていることです。長く一緒にプレーしているで、陣形の整え方やボールの追い込み方が徹底できていると思います。あとは普段、パスミスが少ない選手が、今日は多かったことも影響しました。小笠原選手もその1人で、普段はあんなにパスミスをしないのに今日は多かったと思います。他にも何人かいました。あとは、チームとして横パスが多すぎたかなと思います。やはり縦のボールを使って深さを生み、相手のラインを押し下げるという作業もやらなければいけないし、それをやった上で全体を押し上げるということもときには必要でした。それがうまくできていなかった、自分たちのミス、パスミスや守から攻への切り替えのところでのミスがあり、うまくいっていなかったかと思います。そのなかで判断のミスもありました。遅攻と速攻の判断が逆になっていたところもあったし、ミスが多かったと思います。あとはサイドからの攻撃を自分たちの武器にしているのですが、中央を狙い過ぎたところがありました。パスが中、中に行ってしまい、自分たちの流れを作れなかったところも、1つの要因だと思います。
あとは、シュートの数を見てもわかるとおりシュートの意識が低かったと思います。前半では中村選手や遠藤選手がシュートするチャンスがありました。後半は、土居選手や柴崎選手、特に野沢選手が入ってからはシュートする意識や回数が増えたかと思います。ただ、横パスが多く、相手が一番嫌がるシュートを打たれるということへの意識やプロセスが足りないというか、もの足りないところがありました。そこは反省すべきかなと思います。伊東選手が非常にきれいなゴールを決めました。彼はここ数試合で、誰が見ても成長を感じ取れると思います。今後もそのまま素直に成長し続けてほしいと思っています。シュートする意識は、相手が嫌なことをするということです。そこは足りなかったかなと思います。あと、ダヴィ選手が後半に入って少しサイドに流れすぎたかと思います。サイドに流れて起点をつくるのはいいのですが、今度我々がクロスを上げられる状況のときにボックス内にいませんでした。彼は点を取るストライカーですので、ボックス内で仕事をしなければいけません。そういった部分もまた改善しなくてはいけないところだと思います」
以上
◆第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50624
天皇杯 4回戦 サンフレッチェ広島戦 マッチレビュー
広島相手に3失点。伊東のプロ初ゴールで反撃も及ばず、天皇杯敗退が決定。
先週末の湘南戦、大迫の劇的な決勝弾で2-1と競り勝った鹿島は、天皇杯4回戦で広島をホームに迎えた。前半で3点を先行される苦しい展開を強いられると伊東のプロ入り初ゴールで1点を返したものの、1-3で敗れ、4回戦で天皇杯敗退が決まった。
鹿島は日本代表の欧州遠征で不在の大迫とジュニーニョに代わり、ダヴィと中村が先発メンバーに名を連ねた。しかし前半立ち上がりから、ピッチを広く使ったパス回しを展開する広島にペースを握られてしまう。28分、最終ラインからの1本のパスで石原に抜け出され、曽ヶ端と一対一のピンチを迎える。曽ヶ端はシュートをセーブしたが、こぼれ球を高萩に押し込まれた。
先制点を許した鹿島はさらに失点を重ねてしまう。41分、FKのこぼれ球に反応した広島の森崎和が放ったシュートが、ペナルティーエリア内の塩谷につながる。塩谷に右足シュートを決められ、鹿島が2点目を献上した。前半終了間際には、広島のミキッチからのクロスボールに対して、ファーサイドに飛び込んだ高萩に3点目を奪われた。鹿島は前半で3点ビハインドを負い、ハーフタイムを迎えた。
3点を追う鹿島は、後半開始から遠藤に代えてジュニーニョを投入。ジュニーニョが左サイドで起点となって、次第にペースをつかむ。土居が積極的にミドルシュートを放つなど、少しずつ広島を押し込み始めると、さらに野沢と本山をピッチへ送り出す。選手交代で打開を図ると、反撃のゴールは78分に生まれた。右サイドを駆け上がった伊東が、本山からのパスを受けてペナルティーエリアに進入すると、左足を一閃。強烈なシュートをゴール左隅に突き刺し、鹿島が1点を返した。
2点差に迫った鹿島だったが、反撃は結局、この1点止まり。鹿島は1-3で敗れ、天皇杯の敗退が決定した。これで鹿島の今季の公式戦は、リーグ戦3試合のみ。残された今季最後のタイトル獲得へ向けて、奮起を期待したい。
【この試合のトピックス】
・伊東はプロ入り後公式戦初ゴール。またこの試合フル出場の伊東は、A契約締結基準を満たした。
・天皇杯での広島との対戦は、2008年元日の決勝以来(2-0で勝利)。
・2011年8月20日のJ1第22節以来、約2年3か月間、広島相手に公式戦で未勝利。
・天皇杯4回戦敗退は、2年ぶり。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
サンフレッチェ広島:森保 一
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・自分たちのミスが多かった。攻守の切り替えが遅かったし、パスミスが多かった。広島はボールを持たせてくれるチームであり、帰陣が早く、相手の追い込み方も知っている。小笠原など、いつもはパスミスをしない選手もミスがあった。またチームとしても横へのパスが多かった。縦パスで相手のラインを下げる必要もあった。
・ただ試合としては、お互いが攻める気持ちを持ち、互角の勝負を挑む、いいゲームだったと思う。前半に3失点してしまったが、こちらにもセットプレーや流れの中でチャンスはあった。前半に点が取れていれば、また違ったし、後半も3点ビハインドだったが、自分たちで主導権を握ろうと戦っていた。
・しかし前半は相手の方が秩序と規律を持っていた。また後半は3点ビハインドを乗り越えたいと必死にやってエネルギーを切らしてしまった選手もいた。サッカーは人間がやることなので、気持ちの部分でうまく行かない選手もいるし、ムラが出る時もある。それもサッカー。
・(広島とリーグ最終節で対戦するが)彼らとやる前に2試合ある。どれも難しいゲーム。広島は力のあるチームなので、敬意を持って戦うのみだ。
サンフレッチェ広島:森保 一
天皇杯というトーナメント形式の大会だったので、次に進めて良かった。アウェイで厳しい戦いになると思ったが、選手たちはアグレッシブにやってくれた。後半、受け身になった部分もあるが、1失点でとどまったことは良かった。欲を言えば、4点目を取れれば良かったが、それは次の課題としたい。我々にとって、日本で一番タイトルを取っている強敵の鹿島にアウェイで勝てたということは、大きな自信になると思う。しかし、この結果がリーグ最終節に影響するとは思わない。鹿島は非常に高いモチベーションで来ると思う。もちろん自信にはなるが、新たな気持ちで臨みたい。
選手コメント
[試合後]
【伊東幸敏】
失点はほとんど自分のところからやられている。みんなに申し訳ないという気持ちが強い。浦和の時の方が個人的にはやりにくかった。やりにくさに変わりはなかったが、ここまで崩れるとは思わなかった。ドリブルで仕掛けられ、枚数が足りなかった。(最終節で)試合に出られるのであれば、しっかり借りを返したい。(初ゴールは)喜べません。
【土居 聖真】
切り替えるしかない。ボールをの取りどころがはまらず、後手後手になった。しっかり反省して、この負けを(リーグ戦に)活かさないといけない。幸い最終節で広島と戦えるので、借りを返せる。
【青木 剛】
天皇杯も優勝を目指していたのでここで負けてしまい、不本意な形となった。自分たちのホームでしっかり勝って次のステージに進む事が目標があったので、達成できずに悔しい気持ちがある。今シーズンは残り3試合しか残っていないので、全力を尽くしたい。
本山選手、山村選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。