◆J1第27節 鹿島2─3G大阪(5日・県立カシマサッカースタジアム)
日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)が日本代表MF柴崎岳(22)=鹿島=を絶賛した。カシマスタジアムで行われた鹿島―G大阪の上位対決を視察。1アシストの柴崎について「素晴らしい選手ということははっきりしている。若いけど、成熟した選手だ」と断言。普段は選手個人の評価をしないが、女性リポーターの質問にはっきりと答えた。
試合前から激しい雨が降り注いでいたが、柴崎にとって、ピッチの状態は関係ないようだった。後半20分、MF遠藤からのパスをトップスピードのままトラップ。すぐにペナルティーエリア内にスルーパスを通した。これをMF土居がゴール左へゴール。試合には敗れたが、時には闘志あふれる守備を見せるなど、勝利を念頭に置いたプレー、判断を90分間続けた。
「柴崎はしっかり自分のポジションを守ることができるし、そこからゲームを作っていくこともできる」とアギーレ監督。6日から始まる日本代表の新潟合宿。DF吉田(サウサンプトン)の負傷離脱、MF長谷部(フランクフルト)のコンディションが間に合わず、思うような招集ができない中で、いつ見ても変わらない柴崎のプレーに目を細めた。
「俺らだけじゃなくて、応援してくれる人、サッカーに関わるすべての人が、代表(アギーレ・ジャパン)が勝つところを見たいと思っている。勝ちたい」と語る柴崎。アギーレ・ジャパンへの主軸へ、一歩一歩前進していく。