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2016年6月15日水曜日

◆鳥取でメキシコらと対戦するU-16日本代表に久保建英ら(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?191809-191809-fl



 日本サッカー協会(JFA)は14日、今月22日から鳥取県で開催されるU-16インターナショナルドリームカップに参戦するU-16日本代表メンバーを発表した。同代表は22日の初戦でU-16ハンガリー代表と対戦。24日にU-16マリ代表、26日にU-16メキシコ代表と対戦する。

▽監督
森山佳郎

▽コーチ
齊藤俊秀

▽GKコーチ
高桑大二朗

▽GK
1 青木心(JFAアカデミー福島U18)
2000.6.9 184cm 72kg

18 谷晃生(G大阪ユース)
2000.11.22 187cm 81kg

▽DF
5 監物拓歩(清水ユース)
2000.6.2 186cm 73kg

7 菅原由勢(名古屋U18)
2000.6.28 175cm 63kg

2 東俊希(広島ユース)
2000.7.28 176cm 64kg

15 桂陸人(広島ユース)
2000.9.16 159cm 58kg

3 桑原海人(福岡U-18)
2000.10.5 165cm 65kg

16 西尾隆矢(C大阪U-15)
2001.5.16 178cm 70kg

▽MF
4 平川怜(FC東京U-18)
2000.4.20 173cm 67kg

8 鈴木冬一(C大阪U-18)
2000.5.30 161cm 58kg

10 福岡慎平(京都U-18)
2000.6.27 167cm 63kg

6 喜田陽(C大阪U-18)
2000.7.4 170cm 57kg

12 上月壮一郎(京都U-18)
2000.12.22 179cm 64kg

17 松本凪生(C大阪U-15)
2001.9.4 168cm 60kg

▽FW
11 宮代大聖(川崎U-18)
2000.5.26 176cm 67kg

14 棚橋尭士(横浜FMユース)
2000.7.12 170cm 62kg

13 中村敬斗(三菱養和SCユース)
2000.7.28 176cm 63kg

9 久保建英(FC東京U-18)
2001.6.4 167cm 58kg

◆【U23】スピードの藤春!マルチな塩谷!ポストプレーの興梠!リオOA決定(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20160614-OHT1T50172.html



 日本サッカー協会は14日、リオデジャネイロ五輪に出場するU―23日本代表の24歳以上のオーバーエージ枠(OA)にDF藤春広輝(27)=G大阪=とDF塩谷司(27)=広島=が内定したと発表した。2人はそれぞれにリオへの抱負を語った。また残り1枠はFW興梠慎三(29)=浦和=が決定的で、近日中にも正式発表されるとみられる。

 リオ五輪に出場する手倉森ジャパン最大の関心事だったOA選考が一気に動いた。日本協会は、最終候補5人に入っていたDF藤春と塩谷の内定を発表した。

 手倉森誠監督(48)は最大3枠のうち、山中亮輔(23)=柏=や岩波拓也(21)=神戸=らけが人が続出するDFラインに2枠を行使した。「五輪はタフさが求められる。藤春はアップダウンの活動量、塩谷は対人の強さと高さを兼ね備えている。間違いなくU―23年代の選手より経験があるし、レベルを引き上げて欲しい」と選考理由と共に、期待のコメントを寄せた。

 都内のJFAハウスで取材に応じた霜田正浩ナショナルチームダイレクター(ND、49)は「誰を呼べば確実に戦力アップ出来るかというところでこの2人の名前が出た。藤春のスピードや突破力は世界でも通用するし、塩谷はセンターバック、サイドバック、ボランチもできる」と説明。1枠を残した異例の先行発表については「(2人は)早く決まったので、Jリーグに集中してもらえるように」と明かした。

 最終候補のFWには興梠のほか、大迫勇也(26)=1FCケルン=、大久保嘉人(34)=川崎=もリスト入りしているが、複数の関係者によると、興梠の選出が決定的だという。1月の五輪アジア最終予選後、手倉森監督は興梠の周囲を生かしたポストプレーを高評価。9日にブラジル視察から帰国後も熱烈なラブコールを続け、本人も五輪出場への意欲が増したという。浦和側は「第1ステージ終了(25日)までに本人を交えて話をして、クラブとして結論を出す」と本人の意思を尊重する構えを示している。

 懸念されたOA3枠も固まり、1968年メキシコ五輪以来48年ぶりのメダルを目指す手倉森ジャパンの輪郭がようやく見えてきた。

 ◆塩谷 司(しおたに・つかさ)1988年12月5日、徳島県生まれ。27歳。徳島商―国士舘大を経て11年にJ2水戸入団。12年8月にJ1の広島に移籍。14年4月の代表候補合宿で初招集された。J1通算110試合出場、12得点。182センチ、80キロ。

 ◆藤春 広輝(ふじはる・ひろき)1988年11月28日、大阪府東大阪市生まれ。27歳。東海大仰星高―大体大を経て11年にG大阪に入団。15年3月に日本代表初選出。J1通算115試合出場、2得点。175センチ、60キロ。

 ◆興梠 慎三(こうろき・しんぞう)1986年7月31日、宮崎市生まれ。29歳。鵬翔高では2年時に選手権8強。05年に鹿島入りし、08年9月に日本代表初選出。13年に浦和移籍。J1通算295試合出場、92得点。175センチ、72キロ。

◆手倉森ジャパン リオOA枠最後の1人は興梠!16日にも発表へ(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/06/15/kiji/K20160615012782960.html

練習で笑顔を見せる浦和FW興梠(中央)

 切り札は興梠だ。日本協会は14日、リオデジャネイロ五輪に出場する手倉森ジャパンのオーバーエージ(OA)枠選手としてG大阪DF藤春広輝(27)、広島DF塩谷司(27)が内定したと発表した。残り1枠は、浦和FW興梠慎三(29)の選出が決定的。日本協会は15日夜に国際サッカー連盟(FIFA)に提出する35人のラージリストを作成し、各クラブに通達する。早ければ16日にも3人目のOA枠の選手として、興梠の名が発表される。

 紆余(うよ)曲折を経て、ようやくOA枠3人が決まる。日本協会はこの日、DF藤春、塩谷の内定を発表。残り1枠について都内で取材に応じた交渉責任者の霜田技術委員は「鋭意、交渉中です」と話したが、複数の関係者によれば、興梠の選出が決定的だ。

 興梠は11日の鹿島戦後に日本協会から打診を受けていることを認めた。現在、所属する浦和がJ1第1ステージ優勝争いの真っ最中。15日にも試合を控えていることから、3人同時の発表に“待った”がかかったもようだが、霜田技術委員は「可及的速やかに発表したい」と話している。優勝争いの展開次第では翌週以降に延期される可能性はあるが、15日にFIFAに提出するラージリストに入る35人が各クラブに通達された後、早ければ16日にも興梠の名が発表される。

 OA枠の人選に関しては当初、50~60人の大枠からスタート。そこから所属クラブや本人の意向に加え、9月からA代表のW杯アジア最終予選が始まることからハリルホジッチ監督とも調整を加えながら8日の強化部会までに5人に絞られた。興梠は所属する浦和が日本協会からの打診に一度は断りを入れており5人のリストからは外れていた。しかし、それでも招集を熱望する手倉森監督の意向で再度、アタック。10日のU―23日本代表スタッフ会議までに再浮上したという。手倉森監督は15日のG大阪―浦和戦を視察に訪れる予定だ。

 OA枠の人選が固まったことにより、今後はU―23世代の絞り込みが加速することになる。五輪出場メンバーは18人だが、OA枠3人を選出するため残すは15人。手倉森監督はケガ人の復帰状況を見極めながら、7月1日までに最良の選択をする。

◆OA残り1枠は大迫最優先!霜田技術委員、緊急渡欧で交渉か(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160615/jpn16061505030001-n1.html

OAの残り1枠の候補に入っているFW大迫勇也

 日本サッカー協会は14日、原則23歳以下で争うリオデジャネイロ五輪に出場する男子代表のうち、3人まで認められる24歳以上のオーバーエージ(OA)枠にG大阪DF藤春広輝(27)、広島DF塩谷司(27)が決まったと発表した。一方でこの日、霜田正浩技術委員(49)が緊急渡欧。OAの残り1枠の候補に入っているFW大迫勇也(26)が所属するケルン(ドイツ)と交渉に入るとみられる。

リオ五輪のOA枠に内定し、握手を交わすG大阪DF藤春広輝(左)と上野山信行取締役=大阪吹田市内(撮影・山口大輝)

 15日で、8月4日のリオ五輪初戦・ナイジェリア戦までちょうど50日。OA枠の人選が大詰めを迎えた。東京都内で藤春と塩谷の選出を発表した霜田技術委員は、その足で成田空港に直行。得点力向上の切り札として期待する残り1枠のFWを決めるため、急きょ欧州に飛んだ。

 「欧州選手権の視察もあるし、いろいろな目的がある。交渉事なので内容はいえないが、五輪の仕事も含まれている」

 訪問先は伏せたが、ケルンFW大迫のOA枠招集を要請するため、ドイツにも向かうとみられる。大迫はゴールを決める技術、ポストプレーや前線からの守備にも定評がある万能型FW。「前線に収まりがほしい」という手倉森誠監督(48)が早い段階から内々に名前を挙げていた。

 ただ、ケルンはリオ五輪のドイツ代表に3人が選ばれる可能性がある。ヨルグ・シュマットケGMは日本協会から要請があったことを認めつつ、「新シーズンに影響を及ぼすのでよく考えたい」と態度を保留。霜田氏が直接交渉に乗り出し、感触を確かめる方針だ。

 他のFW候補には3年連続J1得点王の大久保嘉人(34)=川崎=と興梠慎三(29)=浦和=の名が挙がっている。霜田氏は「クラブと鋭意交渉中」といい、今後は第1ステージ優勝の行方も判断材料になる。

 選出されれば事前合宿もあり、最大でリーグ戦5試合を欠場することになる。ステージ優勝で年間王者を争うチャンピオンシップ出場権を獲得できれば、主力選手を送り出しやすい。手倉森監督も「そこは感じてあげないと」と話している。

 霜田氏は20日まで滞在予定。7月1日の五輪メンバー発表まで、あらゆる可能性を探る。 (浅井武)

大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)
 1990(平成2)年5月18日生まれ、26歳。鹿児島・加世田市(現南さつま市)出身。3歳でサッカーを始める。鹿児島城西高3年時の全国高校選手権で、1大会最多記録の10ゴール。2009年にJ1鹿島入り。14年1月に1860ミュンヘン(ドイツ2部)へ。同年6月にケルン(同1部)へ移籍。13年7月の中国戦でA代表デビュー。リーグ戦昨季25試合1得点。代表通算15試合3得点。1メートル82、71キロ。

◆鹿島FWカイオに中東UAE強豪から大型獲得オファーか(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?191806-191806-fl



 鹿島アントラーズのFWカイオ(22)に中東クラブへの移籍の可能性が浮上している。UAEメディア『sports360』が同国の強豪クラブであるアルアインが獲得オファーを出したと報じている。

 ブラジル出身のカイオは、2011年に来日して千葉国際高に留学。14年より鹿島でプロ生活をスタートさせた。1年目から8ゴールを挙げる活躍を見せると、2年目には2桁ゴールを記録。3年目の今季も15試合で5ゴールを記録するなど、順調に成長を続けている。

 アルアインはUAEリーグで12度の優勝を誇る強豪で、今季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも8強に進出。現在は昨季までサンフレッチェ広島でプレーしていたFWドウグラスが在籍している。同メディアによると、そのドウグラスが国内で大活躍を続けていることで、日本市場が再注目されているのだという。

 アルアインはすでに外国人枠が一杯の状況だが、MFフェリペ・ラモス・イグネス・バストスをベンフィカやPSVに売却する準備を進めている模様。カイオの獲得資金については、2年前にカイオがカタールリーグからの300万ユーロ(約3億5700万円)のオファーを断っていることから、それ以上の大型オファーになる可能性を伝えている。

◆鹿島金崎13戦8発 海外でシュート増(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/column/data/news/1662786.html



 鹿島FW金崎が、ハイペースでゴールを量産中だ。今季は13試合に出場し8得点。得点ランクで3位につける。昨季は自己最多の9得点(17位)をマークしたが、今季は第1ステージ中にも自身初の年間2桁ゴールに到達しそうな勢いだ。

 そのゴールはチームの勝利に直結。昨季の得点試合は5勝1分け3敗と勝ち点3に結びつかないゴールも目立ったが、今季は6勝1分けと無敗。0-0の均衡を打ち破るゴールが多く、昨季4点だった先制点が、今季はすでに6点。そうして試合を優位に進める。

 以前はサイドを主戦場にしたドリブラーのイメージが強かったが、海外リーグ移籍後に得点力の高さも示すようになった。ポルトガル2部のポルティモネンセでは14-15年に17戦9発。FWとして貪欲にゴールを目指し、大分、名古屋時代には1試合90分平均で1本台だったシュート数が、鹿島では3本台に増加した。

 さらに今季はシュートの精度が格段に向上し、成功率(得点÷シュート)は昨季の11%から21%にアップ。ストライカーとしての進化が数字に表れている。チームは首位の川崎Fを勝ち点1差で追走。不敗の金崎弾で逆転優勝なるか。【石川秀和】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「データが語る」)

◆祝!5月MVPはJ1鹿島金崎、J2札幌内村(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1663130.html

 Jリーグは14日、5月のJ1月間MVPに鹿島のMF金崎夢生を選出した。

 5試合中4試合にフル出場し、3ゴール2アシストと活躍。ベストゴールには名古屋のMF田口泰士が鹿島戦で豪快に決めたミドルシュートが選ばれた。

 J2では3ゴールをマークして首位の原動力となっている札幌のFW内村圭宏が月間MVPとなった。

◆鹿島の“真髄”を象徴するあるプレー。 浦和の流れを覆したFWのプレス。(Number)


http://number.bunshun.jp/articles/-/825869



 何でもないプレスのようで、鹿島アントラーズの真髄が見えた気がした。

 6月11日に埼玉スタジアムで行われたJ1ファーストステージ第15節。浦和レッズのペースで進んだ前半が終わり、後半が始まった直後のことだ。

 オフサイドによるリスタートで浦和のGK西川周作が近くの遠藤航にボールを預けた瞬間、鹿島の2トップ、金崎夢生と土居聖真が襲いかかる。遠藤が慌ててボールを戻し、西川がクリアしたが、そのボールを鹿島が拾ってマイボールにした。

 ここからしばらく鹿島の攻撃が続く。遠藤康と山本脩斗が柏木陽介を挟み込んでミスパスを誘発し、土居が森脇良太からボールを奪い取って速攻を繰り出す。さらに、阿部勇樹のパスもインターセプトし、攻撃に転じていく。

 セカンドボールを次々と拾って二次攻撃、三次攻撃を仕掛ける様子は、スタイルこそ違うが、前半20分ぐらいまでの浦和を見るようだった。

 金崎による52分の先制ゴールは、こうした“鹿島の時間帯”の中で生まれた。

「何かを変える」という意志をプレーに反映。

「何かを変えないと、このままではヤバいと思っていました」

 前半の出来をそう明かしたのは、センターバックの昌子源である。前半の終盤にはカイオ、遠藤康、金崎らが立て続けに決定機を迎え、鹿島が挽回したように見えたが、昌子はそう思ってはいなかった。

「とにかく前半45分はまるでハマらなくて、どうしたらいいんだっていう心境でした。何かアクションを起こして、少しずつでいいからリズムをうちに持ってこないとダメだと。それで例えば、本来ならすぐにブロックを作るところで、追ってみる。夢生くんと聖真にはしんどいかもしれないけど、一歩追ってほしいって伝えたし、みんなからも『もう一回整理しよう』っていう声も出ていました」

 鹿島の2トップが見せた後半開始早々のプレスは、「何かを変えなければならない」という気持ちが起こさせたアクションであり、「前からボールを奪いに行くぞ」というチームとしての意思表示だったのだ。

前で取れないなら、水際で止める。

 それにしても感心させられるのは、鹿島のゲーム運びだ。

 昌子も言うように前半の鹿島は、とりわけ立ち上がりの20分間は、浦和に翻弄されていた。流動的に動く浦和の1トップ2シャドーを捕まえられず、面白いように縦パスを入れられ、自陣に押し込まれてしまう。

 だが、それならそれで焦らずに我慢し、嵐をやり過ごせるのが鹿島の強みだ。右サイドバックの西大伍が言う。

「本当はもっと前から取りに行きたかったんですけどね。前半は本当に苦労させられたけど、最後のところでなんとか体に当てようと思っていました」

 前でボールを奪えないのなら、最後のところだけはやらせない――。そうした想いはピッチで体現されていた。武藤雄樹のシュートを体を張ってブロックし、興梠慎三へのクロスを寸前のところでクリア。こうして決定機を許さずにいると、カウンターを繰り出して少しずつ反撃し、ハーフタイムを境に流れをひっくり返してしまった。

柴崎が感じた“得点の匂い”を浦和は見逃した。

 先制点の場面、宇賀神友弥のミスパスをカイオが拾ったとき、柴崎岳は自陣のペナルティエリアにいた。そこから相手のペナルティエリアまで一気に駆け上がり、カイオからパスを受け、ファーサイドに走り込んだ金崎にアシストした。

 タイミングを見計らって金崎にパスを通したセンスと技術は抜群だったが、そもそも“得点の匂い”を嗅ぎ取り、長距離を走っていなければ、このゴールは生まれていない。

 このとき、“失点の匂い”を嗅ぎ取った浦和の選手たちが、どれだけいただろうか。少なくとも柴崎以上のスピードで自陣に戻ってくる選手はいなかった。

 先制してから、浦和に流れが傾き始めたあとの石井正忠監督の交代策も的確だった。

 66分にピッチに入った右サイドハーフの杉本太郎は、ファーストプレーで阿部に激しいタックルを見舞った。ファウルになってしまったが、果たすべき使命がしっかり整理されているようだった。74分にFWとして投入された鈴木優磨は、前線からのプレスを強めただけでなく、終了間際にPKまで獲得。87分に投入された永木亮太は、ボールに対する鋭いアプローチでクローザーとしての役目をまっとうした。

攻守に圧倒的な存在感を放った小笠原満男。

 昌子が言う。

「優磨は普段、サイドハーフに入るし、カイオはだんだん守備ができなくなってくるから今日もサイドハーフに入れるのかと思ったら、FWに入れた。そうしたら優磨がPKを取って決めるんですから、監督、すげえなって」

 最後に、小笠原満男にも触れないわけにはいかないだろう。浦和に2-0で完勝したこの試合のマンオブザマッチは彼だと思う。李忠成を何度も潰して浦和の攻撃を寸断し、ディフェンスラインに入ってクロスを跳ね返した。攻めては絶妙なフィードを前線に送り、ミドルシュートも放つ。PKにつながるクロスを入れたのも、背番号40だった。その運動量は、13歳下の柴崎に勝るとも劣らないものだった。

 思えば、昨年10月にこのスタジアムで行なわれたナビスコカップ決勝でも、出色の出来でチームにタイトルをもたらしたのは小笠原だった。大一番になればなるほど存在感を高めるキャプテンの、なんと頼もしいことか。

 2位の鹿島と3位の浦和の大一番は、鹿島の老獪さが随所で際立ったゲームだった。