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2018年2月24日土曜日
◆【浦和】興梠、今季ノルマはJ1タイ記録の7年連続2ケタ得点(報知)
24日にF東京とJ1開幕戦を迎える浦和は23日、さいたま市内で非公開練習。昨季自身最多の20得点を挙げたエースの日本代表FW興梠慎三(31)は今季のノルマをJ1タイ記録となる7年連続2ケタ得点に設定。「ゴールを目指していく」と3年ぶりの開幕弾を決め、12年ぶりのリーグ制覇へ勢いをつける。
前日練習を終え、痛みを抱える左膝について「割と良い。試合はアドレナリンが出るから、もっと良くなる」。F東京からは浦和移籍後、公式戦12試合9得点。リーグ戦は3試合連続得点で「たまたまです」と言うが「FWは点を取るとコンディションも上がる」と力を込めた。
J1で7年連続2ケタ得点はエジミウソン(新潟、浦和で04年から10年)、佐藤寿人(広島で09年から15年)に並ぶタイ記録。「最低2ケタは取らないといけない。昨年ぐらいの数字を残せれば理想かな」。開幕ダッシュへ攻撃陣を引っ張っていく。
◆NEWS手越祐也、鹿島・内田篤人からキツイ助言「世間を騒がせないように」(日刊大衆)
2月18日に放送された『サッカーアース』(日本テレビ系)に、鹿島アントラーズの内田篤人選手(29)が登場。MCを務めるNEWSの手越祐也(30)へ発したひと言に、ネット上では「篤人もっと言って!」と話題になっている。
この日の放送では、ドイツのチームから8シーズンぶりに鹿島アントラーズへ復帰した内田選手を取り上げた。試合後のインタビュー映像で、内田選手は「お客さんも平日なのにたくさん入ってもらって」「その中でサッカーができる幸せを噛みしめながらプレーしました」と、久しぶりに鹿島アントラーズの一員としてプレーできた喜びを語った。
番組スタッフが「手越さんにひと言お願いします」と内田選手に頼むと、「祐也は帰って何回かメールしたくらいで」「忙しそうなんで連絡は取ってないんですけど」とプライベートで交流があることを明かした。そして「またフットサルに呼んでもらえたらいいな」と続けると、「世間を騒がせないように、おとなしく、良い子にしましょう!」とカメラ目線で忠告。映像が明けると、手越は「やめなさい、その言い方は」と苦笑いしていた。
番組を見ていた視聴者は、ネットで「“良い子にしましょう”って、もう手越くん三十路なのに!」「内田選手からの手越くんへのメッセージ笑っちゃったよ」「手越ファンが欲しいコメントを分かっている」「なんだかんだうれしそうな手越くんかわいい」「ファンも同じ気持ちです!」「仲が良いからこそ言えるひと言だよね」と、内田選手の手越に対するコメントに大盛り上がりしていた。
「2013年1月に放送された同番組で、二人は対談を行っています。内田選手の“ジャニーズ、恋愛禁止ですか?”という質問に、手越は“禁止じゃないよ。禁止じゃない禁止じゃない”と回答。“(週刊誌に)写真とか撮られてもいいってこと?”“(ジャニーズを)卒業するの?”と内田選手が追求すると、手越は“卒業はしないよ”と苦笑いで答えていました」(芸能誌記者)
ジャニーズのトップアイドルである手越祐也に対し、内田篤人選手が鋭くツッコめるのは、10年以上の友人関係だからこそ。二人の絡みからは、これからも目が離せない!
NEWS手越祐也、鹿島・内田篤人からキツイ助言「世間を騒がせないように」
◆人気Jリーガーがトラック荷台からドコドコ登場 明治安田生命Jリーグ新CM解禁(おたくま経済新聞)
冬季オリンピックまっただ中の現在、毎日テレビにかじりつき繰り広げられる熱戦から目が離せないという人は少なくないことでしょう……、が!日本では2月23日より「明治安田生命Jリーグ2018シーズン」がいよいよ開幕します!
あわせてJリーグのタイトルパートナーをつとめる明治安田生命が、Jリーグの人気選手6人を起用した、Jリーグの新CMを解禁。「2018シーズン」篇と題し、各チームの人気選手6人登場して、登場家族含めて見ている人をスタジアムでの観戦にお誘いするという内容になっています。
冒頭、ある家庭を訪問した営業職員が、おもむろに玄関先にトラックを誘導しはじめます。開いた荷台から出てきたのは……川崎フロンターレ・中村憲剛選手、コンサドーレ札幌・小野伸二選手、鹿島アントラーズ・内田篤人選手。なんだなんだ、次々流されてくるぞ!
荷台から伸びるレーンにのって、みんな真顔でドコドコ流されながら登場する様は、一見回転寿司のレーンを彷彿とさせ、思わずポカンとさせられます……が!次々出てくる選手の豪華さ&みんな“超真顔”というギャップゆえ、見ている側としては棒番組の「笑ってはいけない」シリーズ状態。Jリーグを知る人にとっては、ふと我にかえり思わず茶噴くレベルの仕上がりになっているのではないでしょうか。
そして次に、荷台うしろをパカッと開けて登場するのは浦和レッドダイヤモンズ・槙野智章選手。荷台反対側から伸びるレーンにのって登場するのはセレッソ大阪・杉本健勇選手、名古屋グランパスエイト・楢崎正剛選手。いや、しっかしみんな真顔です。とはいえ、内田選手と槙野選手は笑いをこらえ切れてない感じもしますが。
なお、このCMには「Jリーグおよび地元Jクラブ等とともに地域社会の活性化に貢献したい」といった願いが込められているそうです。CM中にも「地元から日本中を元気に!」というメッセージが選手の言葉で発信されています。
Jリーグは全54クラブあり、それぞれ各地域に根ざして活躍しています。地域社会への貢献度が高く、活性化にも一役買っています。しかも、現役引退後もそのまま地域に残り後進育成に当たる選手もおり、地域に育てられた選手が、新しい選手を育てるという図式もできあがりつつあります。Jリーグと一括りにすると、遠くかけはなれた存在にも思われますが、一つ一つは確実に地域密着型。地元のクラブや選手たちは、これからも応援して行きたいですね。
人気Jリーガーがトラック荷台からドコドコ登場 明治安田生命Jリーグ新CM解禁
◆逆転残留目指すケルン、地元紙が大迫勇也をキーマンに指名…ライプツィヒ戦に期待(サッカーキング)
25日に行われるブンデスリーガ第24節で、最下位に沈むケルンは5位ライプツィヒと敵地で対戦する。1部残留に向けて落とせない試合が続く中、地元紙『エクスプレス』は20日付の記事で日本代表FW大迫勇也をキーマンに挙げている。
大迫はライプツィヒ戦に過去3試合出場して3得点を記録。抜群の相性を誇っている。また昨年末に肺炎を発症し、以後もコンディション不良で戦線離脱を強いられていたが、前節のハノーファー戦では今シーズンのリーグ戦2得点目となる先制点を決めた。ライプツィヒとの相性の良さに加え、復帰早々から結果を残したことも同紙が期待を寄せる理由となっているようだ。
シュテファン・ルーテンベック監督も大迫に厚い信頼を寄せている。ハノーファー戦後には「ユウヤが健康であれば、彼は我々にとって非常に重要なファクターとなる。相手の最終ラインと中盤の間のスペースで素晴らしい動きを見せ、プレッシャーがかかる中でも解決策を提示できる選手だ」とコメント。大迫がチームの鍵になる選手だと指摘した。今冬の移籍市場でシュトゥットガルトから加入して以来、リーグ戦6試合で5得点を挙げているドイツ人FWシモン・テロッデとの連携についても、「彼と最もうまく合う選手がユウヤだ」と語り、大迫とテロッデの組み合わせが2トップのファーストチョイスであることを明言した。
前節ハノーファー戦で1-1と引き分けたケルンは、残留圏に位置する15位ブレーメンとの勝ち点差が「9」に広がった。ライプツィヒ戦を含めて今シーズンは残り11試合となり、是が非でも勝ち点3が必要な状況となっている。地元紙からも“キーマン”に指名された大迫の活躍に期待したいところだ。
(記事/Footmedia)
◆サッカー漫画『アオアシ』&専門誌『footballista』コラボ増刊号発売 内田篤人がサイドバック論語る(オリコン)
『週刊ビッグコミックスピリッツ』で連載中のサッカー漫画『アオアシ』と海外サッカー専門誌『footballista』がコラボレーションした増刊号『アオアシ×footballista special magazine』が23日、発売された。『アオアシ』を特集しており、鹿島アントラーズの内田篤人選手らがサイドバック論について語っている。
漫画は愛媛に暮らすサッカー少年・アシトが、その能力を見出されJユースチームで“サイドバック”のポジションで世界を目指す物語。増刊号は、内田選手やJリーグチェアマンの村井満氏、お笑いコンビ・NON STYLEの井上裕介氏などが、漫画や“サイドバック”について語る一冊になった。
内田選手は増刊号のインタビューの中で、「アシト君は特別足が速いわけでも身体的に特別な何かがあるわけでもないけど、『目がいい』。主人公がサイドバックというポジションを選んだのは、素晴らしいです」と語り、漫画に出てくる戦術がいかに本格的かなど、プロの目線からも徹底分析している。
この日は、漫画の最新刊12集も発売した。
◆開幕間近!2018年のJ1リーグはW杯代表入りを巡る争いがアツい!(AllAbout)
シーズン序盤はW杯へのアピール合戦に
今シーズン序盤のJ1リーグは、6月開幕のロシアW杯へ向けた最後のアピールの舞台だ。日本代表入りを目ざす選手たちは、当然ながら高いモチベーションでリーグ戦に臨むだろう。
前年覇者の川崎フロンターレは、センターバック谷口彰悟、左サイドバック車屋紳太郎、MF大島僚太、阿部浩之、昨季得点王のFW小林悠らが、ヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表監督のリストに入っていると見られる。横浜F・マリノスから今季加入し、現在はケガからの回復過程にあるFW齋藤学も、2大会連続のW杯代表を諦めていない。
こうした選手たちに加えて、2年ぶりに復帰したJ1歴代最多得点のFW大久保嘉人や、国内最高レベルのMF中村憲剛らのベテランも、心中期するものがあるはずだ。
前年のJ1覇者と天皇杯優勝チームが激突した2月10日のスーパーカップで、その川崎Fを下したのがセレッソ大阪だ。こちらもロシアW杯入りを射程とする選手は多い。主将のMF山口蛍、背番号10を背負う清武弘嗣(シーズン序盤はケガで欠場が濃厚)、昨季得点ランク2位のFW杉本健勇らは、チームを勝利に導くことで好調ぶりをアピールしたいはずだ。また、セレッソの象徴たる「8」を着けるFW柿谷曜一朗も、2大会連続のW杯出場が期待されるひとりだ。
昨季2位の鹿島アントラーズも、代表候補をズラリと揃える。センターバックの昌子源と植田直通、サイドバックの西大伍と山本修斗、MF永木亮太、三竿健斗、土居聖真、FW金崎夢生らだ。
さらに、ドイツから古巣に復帰した内田篤人も、トップフォームを取り戻せば代表復帰が視野に入ってくるはずだ。彼らが胸に抱くW杯への思いは、クラブが伝統とする“勝者のメンタリティ”を太く強くする。Jリーグの盟主と認められるアントラーズは、今季も優勝争いを演じるに違いない。
昨季4位の柏レイソルにも、ハリルホジッチ監督注目のタレントがいる。GK中村航輔とFW伊東純也だ。ともに昨年12月のE-1選手権でインパクトを残し、ロシア行きの可能性を拡げた。
ACL出場4クラブはクオリティが高い。中でも注目は……
川崎、C大阪、鹿島、柏の4チームは、チーム全体としてのクオリティが高い。W杯へ向けた個々のアピールを除いても、優勝争いに加わってくるはずだ。そのなかでも、セレッソ大阪は評価を集める。
昨季からチームを束ねる尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督のもとで、攻守にスキのないチームとなっている。クラブのOBでもある韓国人指揮官のもとで、これまでチームに欠けていた勝負強さを身につけてきたのだ。
4チームに不安要素があるとすれば、AFCチャンピオンズリーグ出場による過密日程だろう。アジア各国リーグの上位チームが集う通称ACLは、Jリーグ開幕前から開催されており、3月、4月はJリーグの合間に試合が組まれている。各クラブとも選手層を厚くしてシーズンを迎えているが、日本代表クラスは絶えず稼働することになりそうで、フィジカルコンディションが懸念される。
W杯開催に伴う中断の影響は?
過密日程に直面するACL出場クラブだが、今季はロシアW杯の開催に伴う中断がある。5月中旬の中断まで走り抜く、というのが4クラブに共通する思惑だろう。
もっとも、中断前までを一区切りと考えるのはどのクラブにも共通する。リーグ戦とリーグカップに専念できるメリットを生かし、できるだけ勝点を稼いでおこうと考えるはずだ。
ACLに出場しないクラブでは、浦和レッズ、ジュビロ磐田、ガンバ大阪が上位争いに加わってきそうだ。
浦和レッズもW杯を狙う選手が多い。DF槙野智章はスタメンの候補で、GK西川周作、DF遠藤航、MF柏木陽介、長澤和輝、FW興梠慎三らがメンバー入りを狙う。昨季はACLを制してアジア王者となったチームは、就任2年目の堀孝史監督のもとで2度目のリーグ優勝に闘志を燃やしている。
ジュビロ磐田は元日本代表でOBの名波浩監督が、就任5年目を迎える。ここまで右肩上がりに順位を上げ、J1復帰2年目の昨季は6位に食い込んだ。2度のW杯に出場したMF中村俊輔が中盤を支え、日本代表候補の川又堅碁が得点源となるチームが、順位表の上位を定位置にしても不思議ではない。
ガンバ大阪は新監督を迎えた。かつてセレッソで成果を残したブラジル人のレヴィー・クルピが、5年ぶりにJリーグへ戻ってきた。
このチームのメンバーリストにも、W杯行きを狙う選手が並ぶ。実績と経験で中村憲、中村俊と比肩するMF遠藤保仁も健在だ。クルピ監督の戦術が早い段階で結果につながれば、上昇気流をつかめるだろう。
J1リーグの中断に入ればロシアW杯へなだれ込み、サッカーファンの視線は代表チーム同士の戦いに注がれていくはずだ。しかし、W杯明けの再開後こそが、J1リーグの優勝争いを大きく左右するのである。
2018年の主な日程
ロシアW杯:6月14日(木)~7月15日(日)
J1:2月23日(金)~12月1日(土)
※5月20(日)から中断し、7月18日(水)から再開
J2:2月25日(日)~11月17日(土)
J3:3月9日(金)~12月2日(日)
開幕間近!2018年のJ1リーグはW杯代表入りを巡る争いがアツい!
◆【コラム】内田篤人、ここに帰還…使命は愛する鹿島を“日本のバイエルン”に(サッカーキング)
心の奥深くに封印している思いに触れられたからだろうか。日本代表への復帰に関する質問が続いた直後、鹿島アントラーズのDF内田篤人はほんの一瞬ながら語気を強めた。
「よく言われるんですけど、代表にはだいぶ入っていないので。僕が言える立場でもないので、鹿島に戻ってきたからには鹿島で一生懸命やります」
愛着深い深紅のユニフォームに袖を通し、自身の象徴でもあった「2番」を背負い、慣れ親しんだ茨城県立カシマサッカースタジアムのピッチで7年9カ月ぶりに躍動した、14日の上海緑地申花(中国)とのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグ初戦を戦い終えた後のひとコマだった。
右サイドバックとして先発した内田は、1-1のドローを告げる主審のホイッスルもピッチの上で聞いた。鹿島復帰後では初めてのフル出場。時計の針をさらに逆回転させていくと、90分間のプレーはブンデスリーガ2部のウニオン・ベルリン所属だった、昨年9月19日のSVザントハウゼン戦以来となる。
「体もそんなに重くなかった。見ているみんなはどう思っているか分かりませんけど、僕はどんどん良くなっている、という気がします。コンビネーションもそうだけど、自分自身のゲーム体力とかボールタッチというのはある程度戻ってきている。ただ、僕の場合は1試合だけじゃ復帰だなんて言えないからね」
後半アディショナルタイムにはFW鈴木優磨へクサビのパスを入れて、そのまま相手ペナルティーエリア内へスプリント。相手GKの美技に防がれたものの、鈴木が落としたパスにダイレクトで右足を振り抜き、強烈なシュートも放ってみせた。
試合終了間際になっても落ちないスタミナ。何よりも長期にわたって戦列から離れる原因にもなっていた、右ひざへの不安を微塵にも感じさせないシーンだった。そこへ今年がワールドカップイヤーということも相まって、代表復帰に関する質問が飛んだ。
「よく聞かれますけど、代表に全然入っていないので。今は鹿島で勝ち点を積み重ねることしか考えていませんし、それができるチームだと思っているので。鹿島のためにしっかり働きます」
この言葉の直後に、「鹿島での活躍の先に代表がある?」という質問が飛んだ。そして、冒頭で記したように、内田の声のトーンがちょっとだけ上がった。
もっとも、ワールドカップ・アジア予選を戦う上で、AFC(アジアサッカー連盟)への提出が義務づけられた予備登録選手の中に、内田はシャルケでプレーしていた時から名前を連ね続けていた。
実際、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の初陣だった15年3月27日のチュニジア代表戦(大分銀行ドーム)で、84分から酒井宏樹(マルセイユ)に代わって途中出場。4日後のウズベキスタン代表戦(味の素スタジアム)では、先発出場を果たしている。
もっとも、前半で退いたウズベキスタン戦が現時点において、内田が日本代表としてプレーした最後の試合となっている。以前から痛めていた右ひざの膝蓋腱に、15年6月になってメスを入れた。この瞬間から長く、過酷なリハビリの日々が始まった。
出場機会を求めて昨夏にウニオン・ベルリンへ移籍するまで、シャルケでの公式戦出場は1試合にとどまっていた。捲土重来を期した新天地でも2試合。前述のSVザントハウゼン戦を最後に、筋肉系のケガなどもあって試合に絡めない状況が続いていた。
そうした状況でも、ハリルホジッチ監督は内田を気に留めていた。16年5月下旬に千葉県内で開催した、海外組を対象とした日本代表合宿にリハビリ中の内田も招集。その意図を「グループに加わることでいい雰囲気になるし、彼らもグループに戻ってきて喜んでいる」と説明している
。
内田の右ひざは、グループリーグの3試合全てで先発フル出場した、2014年のワールドカップ・ブラジル大会から悲鳴をあげかけていた。この年の2月に右太ももの裏に肉離れを起こした内田は、精密検査で右ひざの腱も断裂していることが判明。シャルケのチームドクターから勧められた手術を受け入れれば、ブラジル大会にはまず間に合わない。一時帰国してセカンドオピニオンを求めた結果、保存療法に踏み切った。
手術を受けていれば完治していたかもしれない。それでも、代表に選出されながら一度もピッチに立てなかった10年の南アフリカ大会の悔しさは、同じワールドカップの舞台でしか晴らせない。甘いマスクの内側に流れる熱い血潮に導かれた保存療法という決断に、その後に長期離脱を強いられたことに、全く悔いはないと語ったことがある。
「自分の中ではブラジル大会を休むつもりはなかったし、こうなるっていうのはある程度、覚悟してやってきた。変な話、あのときに休んでおけばという気持ちは全くない」
4年の歳月が流れ、再びワールドカップイヤーを迎えた。3月27日には30歳になる内田にとって、ロシア大会はワールドカップに臨める最後の舞台となるかもしれない。節目となる年に古巣・鹿島へ復帰し、初練習を終えた1月9日にはこんな言葉を残している。
「僕はドイツでずっとやっていたので、みんなは知らないと思うけど、練習はずっとやっているし、右ひざがどうこうというのはまったく問題ないと思っている」
この時も右ひざの状態に関する質問に対して、ちょっとだけ語気を強めた。同じ茨城県内をホームタウンとする水戸ホーリーホックとプレシーズンマッチで対峙する、2月3日のいばらきサッカーフェスティバル(ケーズデンキスタジアム水戸)で先発。81分までプレーした後には、ハリルジャパンを意識したこんな言葉を残して、周囲を取り囲んだメディアを笑わせた。
「練習から激しくやっているし、何かデュエル、デュエルって流行っているんでしょう。デュエルしたって書きたい感じだけど、別に昔からやっていることだから」
球際の攻防で後塵を拝せば、ブンデスリーガ1部やチャンピオンズリーグの舞台で150試合以上も戦えない。清水東高校時代は「10番」を背負い、司令塔を担った攻撃センスと激しい闘争心を同居させる稀有な選手だからこそ、今現在でもハリルホジッチ監督は気にかけている。
1月下旬に宮崎県内で行われた鹿島のキャンプ、水戸戦、そして上海戦と常に日本代表スタッフが視察に訪れていた。上海戦には日本サッカー協会の西野朗技術委員長の姿もあった。内田だけを見に来ているわけではないが、それでも状態が気になる選手の一人となるのだろう。
ハリルジャパンの右サイドバックは、酒井宏樹が絶対的な居場所を築き上げている。左はトルコのガラタサライへ新天地を求めた長友佑都。各ポジションに2人ずつフィールドプレーヤーが必要とされる中で、センターバックの槙野智章(浦和レッズ)は左サイドバックで、酒井高徳(ハンブルガーSV)は左右のサイドバックでプレーできるユーティリティーさも武器になる。
それでも、ヨーロッパの舞台で7年半にも渡って積み重ねられてきた経験は、内田のストロングポイントとなる。ハリルホジッチ監督はコンディションを何よりも重視する。だからこそ、内田が強調する「鹿島でのプレー」を極めていった先には、新たな挑戦の舞台が広がる可能性も高くなる。
「ドイツにはバイエルンという、抜けているチームが一つあったけど、日本では鹿島がそれにならなきゃいけない。ただ、タイトルを取るのは難しい。鹿島という名前で取れていた雰囲気が今まであったかもしれないけど、去年はガツンと言われた気がするよね。だからもう一回見つめ直して、鹿島らしくしっかり、コツコツとね。本当に上手い選手が多いし、いいチームに来たよ」
選手ならば誰でも代表入りを目標に掲げる。内田も然り。ただ、空白の時間が長かったからこそ、日の丸に畏敬の念を抱いているからこそ、簡単に口にすることができない聖なる場所でもある。だからこそ、昨季はまさかの無冠に終わった鹿島を、タイトルに近づけさせる仕事に全神経を集中させる。
例えるなら、人事を尽くした先に天命が待つことを楽しみながら、となるだろうか。敵地IAIスタジアム日本平で清水エスパルスと対峙する25日の2018明治安田生命J1リーグ開幕戦から、内田の新たな戦いが幕を開ける。
文=藤江直人
◆トップは勝率7割のあのチーム…J1開幕戦勝率ランキング(サッカーキング)
2018明治安田生命J1リーグがいよいよ幕を開ける。長いシーズンに向け、どのチームも開幕戦での勝利を求めているはずだが、過去のデータを紐解くと開幕戦を得意とするチーム、苦手とするチームが存在している。J1リーグ開幕戦の勝率ランキングをもとに注目カードを紹介する。
■J1リーグ開幕戦勝率ランキング
1位 ベガルタ仙台 70%
2位 FC東京 64.7%
3位 鹿島アントラーズ 64%
4位 川崎フロンターレ 57.1%
5位 ヴィッセル神戸 52.6%
6位 横浜F・マリノス 52%
7位 サガン鳥栖 50%
8位 柏レイソル 47.6%
9位 清水エスパルス 45.8%
10位 サンフレッチェ広島 43.5%
11位 名古屋グランパス 41.7%
12位 ジュビロ磐田 40.9%
13位 ガンバ大阪 37.5%
14位 浦和レッズ 33.3%
15位 セレッソ大阪 29.4%
16位 コンサドーレ札幌 16.7%
17位 湘南ベルマーレ 10%
18位 V・ファーレン長崎 0%(※初昇格)
トップに立つのは勝率70パーセントを誇るベガルタ仙台。今季がJ1在籍10シーズン目とやや対象試合が少ないこともあるが、過去10シーズンで開幕戦を落としたのは2014年の一度だけ(アルビレックス新潟に1ー2で敗戦)。オープニングマッチで抜群の勝負強さを発揮している。
2位につけるのはFC東京でこれまでの戦績は17戦11勝。直近5シーズンこそ2勝2分け1敗と凡庸な数字だが、初昇格した2000年から7シーズン連続で開幕戦勝利というリーグ最多記録を保持している。「オリジナル10」であり、J2降格経験がない鹿島と横浜FMが勝率5割を超えているのはさすがの一言。昨季王者の川崎は順位こそ4位にとどまったが、過去14シーズンでわずか2敗と黒星の少なさが際立つ。
一方、J1優勝経験もある磐田やG大阪、浦和は意外にも開幕戦の勝率が悪く、その数字は5割に届いていない。磐田は2007年から2010年まで4連敗、浦和は2008年から2012年まで5連敗と、それぞれ開幕戦で勝てない時期があったことが通算成績に響いている。
下位に沈む札幌と湘南はともに過去1勝のみと開幕戦は“鬼門”。両クラブともJ1の開幕戦では10年以上も白星から遠ざかっている。J1初昇格の長崎は、開幕戦での初勝利を目指す。
■勝率で見るJ1開幕戦の注目カード
FC東京(11勝3分け3敗 28得点・18失点 勝率:64.7%)
vs
浦和レッズ(8勝2分け14敗 24得点・34失点 勝率:33.3%)
実は浦和がアウェイで開幕を迎えるのは今年で11年連続。浦和サポーターは2008年の横浜FC戦を最後に埼玉スタジアムでリーグ開幕を迎えることができていない。さらに30パーセント強の開幕戦勝率もアウェイに限るとその数字は22.2パーセントまで落ち込み、FC東京との間には数字上大きな開きがある。もっとも、直近5シーズンに限れば4勝1敗と好調で、昨シーズンの横浜FMに破れるまで開幕戦で4連勝を飾っていた。若い選手、若いサポーターにはさほど開幕戦に苦手意識はないのかもしれない。
ベガルタ仙台(7勝2分け1敗 10得点・3失点 勝率:70.0%)
vs
柏レイソル(10勝4分け7敗 33得点・22失点 勝率:47.6%)
昨季のリーグ順位を見ると柏が4位、仙台が12位と大きな差があるが、開幕戦の勝率では仙台に分がある。また、昨季はルヴァンカップを含めて3度対戦し、仙台が1勝2分けと相性の良さを見せた。AFCチャンピオンズリーグから中4日で迎える柏は日程的に不利だが、すでに公式戦3試合を消化して“臨戦態勢”が整っている点を生かしたいところだ。
ジュビロ磐田(9勝4分け9敗 26得点・25失点 勝率:40.9%)
vs
川崎フロンターレ(8勝4分け2敗 25得点・12失点 勝率:57.1%)
J1王者の川崎はFUJI XEROX SUPER CUPの敗戦、AFCチャンピオンズリーグでの連敗と苦しい船出を強いられたが、リーグ開幕戦は現在3連勝中、それもすべてアウェイ戦勝利と近年は初戦で確実に勝利している。得意の開幕戦で今季初白星をつかみ、連覇に向かいたいところだ。対する磐田は直近の10シーズンでわずか1勝とJ1開幕戦を苦手としているが、王者を叩いていいスタートを切れるだろうか。
◆劣勢なのになぜ? 韓国の水原、鹿島戦で「一人カーリング」パフォーマンスに驚きの声(FOOTBALL ZONE)
鹿島の2点リードで迎えた終盤、水原MFクリストバンがゴールで意外なパフォーマンス
鹿島アントラーズは20日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)第2戦、水原三星とのアウェーマッチに臨み、今季から10番を背負うFW金崎夢生の2ゴールやGKクォン・スンテのPKストップもあり、2-1で勝利した。Jリーグ公式YouTubeチャンネルが試合のハイライト映像を公開し、水原の意外なゴールパフォーマンスが話題となっている。
試合は開始8分、MF遠藤康が浮き球パスを送ると、抜け出した金崎が相手GKとの1対1で難なく決めて鹿島が先制。同24分に鹿島はPKを献上するも、GKクォン・スンテの好セーブで難を逃れ、後半14分に金崎が追加点を決める。鹿島が2-0とリードして迎えた後半43分に水原のブラジル人MFクリストバンに1点を返されるが、試合はそのまま2-1で鹿島が勝利を収めた。
脚光を浴びているのは、水原のゴールパフォーマンスだ。得点者のクリストバンは喜びを露わにすると、おもむろに跪き、右手を大きく振って何かを飛ばす仕草を見せた。これは韓国で行われている平昌五輪の一種目でもあるカーリングを真似たもので、ストーンを投げるかのように右腕を振り、すぐさま立ち上がってリンクをブラシで磨くかのように自らスィーピング動作を披露。一人カーリングのパフォーマンスをホームのサポーターに届けた。
Jリーグ公式YouTubeチャンネルが動画を公開し、クリストバンが喜ぶ様子も収められている。返信欄では「ゴールパフォカーリングだよね?笑」「追っかけてる側なのにゴールパフォとか」「負けてんのによくパフォーマンスしたな」など驚きの声も上がっている。
水原はホームで1-2と敗れたが、“一人カーリング”のパフォーマンスは注目を集めているようだ。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
劣勢なのになぜ? 韓国の水原、鹿島戦で「一人カーリング」パフォーマンスに驚きの声
◆【鹿島】優磨、水原三星戦の金崎2点目に「あれは強奪」開幕戦で正真正銘初ゴール狙う(報知)
鹿島は22日、ACL水原三星戦(21日、2〇1)が行われた韓国・水原から帰国し、鹿嶋市内のクラブハウスで調整した。
敵地で勝ち点3を獲得した同戦の後半14分、FW鈴木優磨(21)のシュートをゴールライン上でFW金崎夢生(29)が押し込んでチームに2点目が生まれた。だが鈴木は「映像を見ましたが、(金崎が)触らなくても入っていた」と主張。「あれは強奪」と苦笑いで振り返り、2トップを組んだ尊敬する相方の先輩をチクリ。J1開幕戦・清水戦(25日・アイスタ)に向け「今の流れなら絶対に決められる。毎試合得点に絡んでいく」と正真正銘の今季初ゴール奪取を誓った。
【鹿島】優磨、水原三星戦の金崎2点目に「あれは強奪」開幕戦で正真正銘初ゴール狙う
◆【鹿島】内田、5年9か月ぶり地元・静岡で試合「高校の友人も来る予定」(報知)
茨城・鹿嶋市内で清水戦(25日・アイスタ)に向け、DF内田はミニゲームなどで汗を流した。
静岡・函南(かんなみ)町出身でアイスタは母校の清水東高から直線で約6キロ。静岡での試合は12年5月23日に行われた日本代表の国際親善試合アゼルバイジャン戦(エコパ)以来で「高校の友人も来る予定」。約5年9か月ぶりとなる地元のピッチで勝利に導く。
【鹿島】内田、5年9か月ぶり地元・静岡で試合「高校の友人も来る予定」
◆植田 完封&開幕弾も!アイスタ連発へ意欲「結果を残す」(スポニチ)
明治安田生命J1第1節 鹿島―清水 ( 2018年2月25日 アイスタ )
鹿島は25日、敵地でJ1開幕・清水戦を迎える。日本代表DF植田は完封への貢献はもちろん「セットプレーで点を取ることはチームにとっても大きなこと」とセンターバックながら得点への意欲を示した。昨年3月の対戦時にも0―2からヘディング弾を決め、逆転の火ぶたを切った敵地・清水戦。アイスタ2連発を狙う。
昨季はキャリア最高の3得点。それでも「3点しか取れなくて迷惑をかけた」という思いがある。チームは最終盤の2試合で1点が取れずにタイトルを逃した。「苦しい時こそチームを救えるようになりたい」と誓う。W杯イヤーだが、「(W杯)メンバーに選ばれるためにも、鹿島で試合に出ること。鹿島で結果を残すことだけが全て」という決意とともにシーズンへ。開幕から気迫をボールに込める。
植田 完封&開幕弾も!アイスタ連発へ意欲「結果を残す」
◆【清水vs鹿島プレビュー】コンディション面では清水有利…鹿島はエースの金崎夢生に期待(サッカーキング)
■清水エスパルス 好調を維持するフォワード3人衆
【プラス材料】
攻撃の連動性不足はあるが、フォワード陣は実績のある鄭大世やクリスランだけでなく、成長著しい21歳の北川航也も加わって三つ巴の激しいポジション争いをくり広げている。3人ともコンディションが良く、誰が出ても活躍が期待できる。現状では2トップの相性という面で昨年10得点の鄭がベンチスタートになる可能性もあるが、こういう危機感の強いときこそ勝負強さを発揮する選手なので、交代出場でも期待感が持てる。
守備に関しては、新加入の元韓国代表DFファン・ソッコが個の力の高さとリーダーシップを発揮している。鹿島に移籍したDF犬飼智也の穴を埋めるとともに、古巣・鹿島との対戦で大いに燃えている。
鹿島は21日にACLのアウェイゲーム(韓国/水原三星ブルーウィングス)を戦っており、中3日で疲労が残っていることも清水にとってはプラス材料となる。
【マイナス材料】
ヤン・ヨンソン新監督が就任してチームが始動したのが1月15日。そこから開幕まで6週間と準備期間が短かったため、戦術的な完成度では鹿島に及ばない。ヨンソン監督はまず、昨年54失点とかさんだ失点を減らすことに重点を置いているため、守備にはある程度の手応えを得ているが、攻撃の連動性に関してはまだ不十分。相手が鹿島ということもあってボールを支配されることはある程度覚悟しており、チーム一丸で失点を0に抑えながら、カウンターやセットプレーなど限られたチャンスで点を取れるかどうかが勝敗を大きく左右するだろう。
戦力面では、右サイドバックに負傷者が続出しており、MF清水航平もけがから復帰したばかり。そのため、プロ2年目で本来はセンターバックの立田悠悟がリーグ戦初先発となる可能性がある。経験の浅い選手を不慣れなポジションで起用せざるを得ない点は不安材料だ。
文:totoONE編集部
■鹿島アントラーズ エースFW金崎夢生がACLで2得点
【プラス材料】
敵地で行われたACLの水原三星ブルーウィングス戦で2-1で勝利し、今季公式戦初勝利を挙げた。エースFW金崎夢生が2得点を記録し、アウェイ戦で勝ち点3をもぎ取ったことは、チームとして勢いがつく。一体感を持って、リーグ開幕に向かうことができるだろう。
水原三星ブルーウィングス戦から中3日の日程で迎える開幕節のスタメン予想は難しいが、直近のACL2試合で内容を伴った試合を見せていることから、大きなメンバー変更はしないと見られる。激しいポジション争いが繰り広げられているゴールキーパー、層の厚いボランチに関してはメンバー変更の可能性もあるが、いずれも不安や戦力ダウンを招くことはない。昨季無冠に終わった悔しさを開幕節から示していくため、チームは臨戦態勢にある。
【マイナス材料】
チームは韓国から22日に帰国し、中3日で敵地での清水戦に向かう。シーズン序盤ということもあり、疲労の影響は終盤ほどではないが、韓国では凍ったピッチで試合をしており、気温や芝、ボールタッチの感覚など環境変化への適応力が求められる試合となりそうだ。
加えて、清水とのアウェイ戦は勝率が良くない。その原因をスタジアムの相性や相手に押しつけるクラブではないが、データはデータとして受け止め、昨季の成績や選手層で相手を評価せず、気を引き締めて臨みたいところだ。
昨季から続く課題でもある、決定力。チャンスをしっかりと仕留めれば勝利が近づくだろう。V奪回へ向け、勝利でその一歩を踏みしめたい。
文:totoONE編集部
【清水vs鹿島プレビュー】コンディション面では清水有利…鹿島はエースの金崎夢生に期待
◆清水36-鹿島500/J開幕“数”の見どころ(ニッカン)
26年目のJリーグは、史上初の平日金曜日の開幕戦となる今日23日の鳥栖-神戸(ベアスタ)を皮切りに各地で始まる。昨季の好記録、今季達成されそうな記録など、知っておいて損はないJ1全18チームの注目すべき数字、見どころを紹介。
▼清水-鹿島(25日13時=アイスタ)
【清水エスパルス=36本】 松原は味方につながった「クロス成功」数が昨季リーグ最多の36本。利き足の左足クロスの精度がJ1屈指であることを証明した。21歳の若き左サイドバックの攻め上がりに注目だ。
【鹿島アントラーズ=500勝】 鹿島はJ1通算475勝。あと25勝で史上初のチーム通算500勝に到達する。昨季は23勝を挙げながらV逸。年間25勝となれば18チーム制となった05年以降の年間最多勝記録で優勝か。
清水36-鹿島500/J開幕“数”の見どころ