サッカー日本代表の森保一監督(50)が、20年ぶりに招待出場する南米選手権(6月14日開幕・ブラジル)の招集候補として、2020東京五輪世代のFW安部裕葵(20)=鹿島=を上位にリストアップしていることが28日、明らかになった。南米選手権には、欧州組と国内でプレーする23歳以下の若手選手で臨む方針。U-20日本代表で主力を担う安部は、5月25日開幕のU-20W杯ポーランド大会から、大陸をまたいで転戦する可能性もありそうだ。
安部は左サイドからの切れ味鋭いドリブル突破が武器で、20冠を達成した常勝鹿島で昨季はアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)、クラブW杯を含む公式戦計38試合に出場。Jリーグのベストヤングプレーヤー賞にも選出された赤丸急上昇中のホープで、堂安、南野らが台頭している2列目に割って入る実力を秘めたアタッカーだ。
南米選手権には、森保監督の強い意向で年齢制限のないA代表で臨む方針を決めた。ただ、Jリーグの開催時期と重なるため、日本協会サイドはJクラブに対し、主力を招集しない代わりに23歳以下の選手の供出に協力を求めるよう要請済み。そこで、国内組の招集候補リストに挙げられたのが20歳になったばかりの安部だった。
南米選手権1次リーグで日本はチリ、ウルグアイ、エクアドルと同組。初の決勝トーナメント進出を目指すとともに、「18、19、20歳の選手たちにコパ(南米選手権)の厳しさをぜひとも経験させたい」と協会幹部。森保監督が強化のテーマに掲げる「世代間の融合」を推し進める好機にもなる。
◆南米選手権代表に鹿島の“新人王”安部をリストアップ(中スポ)