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2021年3月23日火曜日

◆しなやかなドリブル、得点力で鹿島ユース引っ張るFW淵上涼太、トップで活躍して地元の人々を「笑顔に」(ゲキサカ)






「小学校からスクールとか入っていて、アントラーズでやらせてもらっていたので、アントラーズでプロになって、地元の人たちやサポーターを笑顔にしたい」

 鹿島アントラーズユースのFW淵上涼太(新3年=鹿島アントラーズジュニアユース出身)は、トップ昇格へ勝負の一年。21日まで開催されたサニックス杯ユースサッカー大会2021(福岡)ではテクニカルかつしなやかなドリブルでチームを牽引し、決勝でカットインからの左足シュートを叩き込むなど計3得点を挙げた。

 クラブのレジェンドである柳沢敦新監督の下、「(残って)鹿島にいる人たちの分まで頑張る」(淵上)を掲げてサニックス杯を戦った鹿島ユースは、大会最多の計20得点で準優勝。FW菊池快(新3年)やFW垣田将吾(新3年)、CB福原陽向(新3年)らがゴールを連発したが、中でも抜群の打開力を示した淵上は対戦相手にとって怖い存在になっていた。

「チームを勝たせたいです、勝たせられる選手になりたいです。ドリブルだったり、スピードに乗るところだったりは自分の武器なので、出してチャンスを作っていければ良いと思っています」

 懐深いボールキープから一気に加速してDFの前へ。選手権王者・山梨学院高(山梨)との予選リーグではタッチライン際に追い込まれながらも巧みなボディコントロールでDFを剥がして見せるなど、簡単には止まらなかった印象だ。

 元日本代表の名ストライカー、柳沢監督にコーチ時代から教わってきたことは「凄く勉強になっている」という。SBにボールが入った際の抜け出しなど動きの関係性やポジショニングなどを学び、実践。自身、チームのゴールにつなげている。

 登録178cm、65kgとやや細身だが、先輩MF土居聖真のようにテクニックや決定力で相手DFを圧倒する選手になることが目標だ。そして、トップチームに昇格し、地元の人々、サポーターたちを笑顔に。勝負の21年、「自分たちはプリンス(リーグ関東)なんですけれどもしっかり優勝して、参入戦にしっかり行くというところと、クラブユース、Jユースとあるので日本一を目標に掲げて全員が意識して日々練習からやっています」というチームに貢献して、チャンスを勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)


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