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2023年2月26日日曜日

◆大逆転許した鹿島岩政監督「サッカーは難しいもので面白いもの」判定よりクリアミスに悔い(ゲキサカ)



垣田裕暉


[2.25 J1第2節 鹿島 1-2 川崎F カシマ]

 1点リードで終盤まで試合を進めていた鹿島アントラーズだったが、10人の川崎フロンターレに劇的な逆転を許し、2016年以来7年ぶりの同カード白星を逃した。相手の決勝点につながったMF荒木遼太郎のハンドなど、判定が勝敗を分ける結末にスタジアムは一時騒然となったが、岩政大樹監督は「これからいろいろ議論されていくんでしょうけど、それで判定されてしまえば仕方ないというしかない」と冷静に受け止めていた。

 1-0で迎えた後半44分、鹿島はセットプレーの流れからルーキーFW山田新にプロ初ゴールを叩き込まれ、同点に追いつかれると、アディショナルタイム5分にはMF橘田健人のシュートに対してゴールカバーに入った荒木がハンド。映像でも腕か肩か判別がつかない微妙な場面だったが、荒木は一発退場処分を下され、川崎FにPKが与えられた。そのPKも一度はGK早川友基が止めたものの、早川がゴールラインから離れていたとして蹴り直しの判定。2度目のキックをFW家長昭博に沈められ、まさかの逆転負けとなった。

 試合後、記者会見に出席した岩政監督はこの試合の教訓について「いろいろなことが頭を駆け巡っていて、どう捉えるかは安易に言葉にできない」ときっぱり。1-0の時間帯には手応えを述べつつも、「サッカーは難しいもので面白いものだなと思う。11人でコントロールできていて、油断があったり隙があったのかもしれないが、結果論だったりもするので難しい。もったいない試合だった」と振り返った。

 また指揮官は判定ではなく、1失点目に至る流れに反省点を見出した。「どちらかというと追いつかれてしまったことが気になった。相手は10人だったのに、自分たちが出ていくより彼らが出て行ったということを反省しないといけない」。同点ゴールの場面については「何気ないクリアができるボールだったと思うが、それが失点につながってしまったことが、すべてがひっくり返った要因になった」と悔やんだ。

 同点ゴールはMF瀬古樹の左CKに対し、ニアポストでストーン役を務めた途中出場FW垣田裕暉のクリアが中途半端になったのが発端だった。

 試合後、垣田は「自分のクリアが小さくて味方の背中に当たってしまった。ああいったちょっとした部分で試合が決まる。もっと詰めていかないとチームに迷惑をかけてしまう。そういった部分をもっとやっていかないといけない」と反省。「自分が出てから2失点という形になってしまったので、チャンスをもらえたら、もっと良い準備をして、チームの勝ちに貢献できるようなプレーをしたい」と前を見据えていた。

(取材・文 竹内達也)





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