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2023年12月30日土曜日

◆染野唯月&林尚輝、鹿島コンビが24年も東京Vでプレー!「このチームが好きになりました」「強い覚悟と責任感を持って全力で戦う」(サッカーダイジェスト)



染野唯月,林尚輝


鹿島との公式戦には出場できず


 東京ヴェルディは12月29日、いずれも鹿島アントラーズから期限付き移籍で加入しているFW染野唯月とDF林尚輝のレンタル延長を発表した。

 両名とも期限付き移籍の期間は2025年1月31日まで。鹿島と対戦するすべての公式戦には出場できない。

 クラブの公式HPが2人のコメントを掲載。染野は「強い覚悟と責任感を持って全力で戦うので力強い後押しと応援よろしくお願いします」、林は「どんな時でも背中を押し続けてくれるファン・サポーターを含め、このチームが好きになりました。また最後にみんなで笑いましょう!」と伝えた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


【参考】鹿島公式
染野選手コメント
「来シーズンも東京ヴェルディで戦うことを決めました。チームを勝たせられる選手になるため、自分が先頭に立って1年を戦い抜きたいと思います。成長した姿を見せられるよう、頑張ってきます」

林選手コメント
「2024シーズンも東京ヴェルディでプレーすることになりました。違う色のユニフォームを着ていても、自分を気にかけてくれているアントラーズファミリーの皆様には、本当に感謝しています。アントラーズらしさを忘れず、成長した姿を同じカテゴリーで示せるように、日々精進していきたいと思います」




◆染野唯月&林尚輝、鹿島コンビが24年も東京Vでプレー!「このチームが好きになりました」「強い覚悟と責任感を持って全力で戦う」(サッカーダイジェスト)





◆ボランチの“第4枠”を巡る熾烈な争い。佐野海舟? 川村拓夢? 伊藤涼太郎も候補の1人だ(サッカーダイジェスト)



佐野海舟


第4枠はまだ混とんとしている状況


 2024年の元日に国立競技場で行なわれるタイ戦に向け、12月28日から千葉県内で始動している日本代表。合宿2日目の29日には帰国が遅れていた町田浩樹(ユニオンSG)、伊藤涼太郎、鈴木彩艶(ともにシント=トロイデン)の3人が合流。軽めのメニューを消化した。

 伊藤洋輝(シュツットガルト)、浅野拓磨(ボーフム)、上田綺世(フェイエノールト)も別メニューが続いているが、それ以外のメンバーはゲーム形式などで追い込んでおり、コンディションは確実に上がっているようだ。

 こうしたなか、田中碧(デュッセルドルフ)、佐野海舟(鹿島)、川村拓夢(広島)のボランチ陣は悪くない動きを見せていた。特に佐野と川村の両国内組はオフ明けにもかかわらず、パンチ力のあるシュートを次々と放つ。アジアカップのメンバー入りにも強い意気込みをのぞかせていた。

 ご存じの通り、第二次森保ジャパンのボランチ陣では、キャプテンの遠藤航(リバプール)と守田英正(スポルティング)が鉄板。田中がバックアッパーの一番手で、第4枠はまだ混とんとしている状況だ。

 この1年間を見ると、今季に急成長した川村が6月シリーズで初招集されたが、体調不良で離脱。直後に追加で呼ばれた伊藤敦樹(浦和)が屈強なフィジカルと推進力で好アピールを見せ、定着の足掛かりを掴んだ。9月のトルコ戦では代表初ゴールをゲットするなど上り調子で、11月シリーズまで連続招集されていた。

 ところが、その直前に負傷。2026年北中米ワールドカップのアジア2次予選の初陣を棒に振ることになった。そこで抜擢されたのが、今季に鹿島でブレイクした佐野だった。ミャンマー戦で初キャップを飾った彼は、持ち前のデュエルの強さとボール奪取力を前面に押し出し、積極的にシュートも打ちに行くなど、非常に勢いのあるプレーを披露。今回も連続選出に至っている。

 つまり、現状では佐野、川村と、浦和のクラブ・ワールドカップ参戦のためタイ戦は回避となった伊藤敦の3人が、ボランチの第4枠を争う構図になっていると見ていい。

 とはいえ、森保一監督は必ずしも本職のボランチだけを候補者と位置付けているわけではない。これまでも、代表ではトップ下をメインにしている鎌田大地(ラツィオ)をボランチやインサイドハーフで起用することがあり、ユーリティリティな人材もOKというスタンスなのだ。

 その観点で言うと、シント=トロイデンでボランチを主戦場にしている伊藤涼は格好の人材。アルビレックス新潟時代はトップ下で数多くの得点を奪っており、攻撃能力の高さは折り紙付き。ボランチとしてもベルギーで戦っていけるだけの守備力や強度を備えつつある。

 彼と同じベルギーで活躍中の川辺駿(スタンダール・リエージュ)も同じ枠組みに入ってくる。そういった面々を含め、ボランチ第4枠をどうするのか。そこは目下、指揮官にとっての重要テーマと言っていい。


攻守両面での安定感はマスト


 おそらくタイ戦は、田中と佐野のコンビでスタートするだろう。その場合、佐野は武器であるボール回収力、守備から攻撃への切り替えの速さ、縦への攻撃意識をしっかりと示さなければならない。さらには攻撃の組み立てや効果的なパス出しも求められてくる。

 難易度は高いが、森保監督を唸らせるパフォーマンスを見せられれば、アジアカップ行きに大きく近づく。千載一遇のチャンスをモノにできるかどうか見ものだ。

 そんな佐野に待ったをかけようとしているのが、6月シリーズ中に離脱した川村。「あの時のことが悔しくて、その後は代表の試合はまったく見てません」と自チームでのプレーに集中していたレフティは、満を持して代表に復帰。「ボックス・トゥ・ボックスのところを評価している」と森保監督から声をかけられ、目の色を変えているのだ。

「6月頃は思い詰めてしまっていたというか、真っ直ぐになりすぎていた。広島のスキッベ監督から『もっと楽しむマインドを持て』と言われて、半年間やってきました」と言う川村は、以前とは明らかに精神状態が違う様子だ。

 タイ戦は出番が訪れるとしても途中からと見られるが、チャレンジャー精神を押し出すことで希望が見えてくるかもしれない。川村のサイズと推進力、決定力は確かに代表に欲しい部分。その底力を遺憾なく発揮してほしい。

 伊藤涼に関しても、出番があるとしたら途中からだろう。今回の陣容を見るとトップ下か2列目で使われそうだが、ボランチでも戦えるところを示す必要がある。短い調整時間を最大限に活かして、チームにフィットするところから始めたい。

 ボランチ第4枠の候補者たちを森保監督がどう選ぶのか。1つの重要な判断材料となるのは、「遠藤か守田にアクシデントが起きた時に戦力になる選手」ということだろう。

 となれば、攻守両面での安定感はマストだし、国際舞台でも動じない強靭なメンタリティも求められてくる。タイ戦で佐野と川村、伊藤涼がピッチに立つのであれば、そういった要素もしっかりチェックすべきだろう。

 タイ相手に余裕を持ってプレーできないということになれば、アジアカップ本番で韓国やイラン、サウジアラビアといった強豪相手に戦えないということになってしまう。そういった評価にならないように、とにかく自分本来の力を出し切ること。彼らにはそこを強く求めたいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)




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◆鹿島ポポヴィッチ政権誕生を“深読み” なぜ元J外国人監督を招聘?…「形が見えない」サッカーからの脱却なるか【コラム】(FOOTBALLZONE)




ランコ・ポポヴィッチ


岩政大樹監督が退任、FC東京やC大阪を率いたランコ・ポポヴィッチ氏を招聘


 今シーズンのJ1で5位に終わり、国内で7年連続タイトルを逃した鹿島アントラーズは2022年の途中からチームを指揮してきた岩政大樹監督が退任。代わって大分トリニータ、FC東京、セレッソ大阪、FC町田ゼルビアを率いたランコ・ポポヴィッチ氏が来シーズンの鹿島を指揮することが決まった。

“ポポさん”の愛称で知られる同氏はセルビア1部リーグのFKヴォイヴォディナ・ノヴィサドでの任期中であることから、相応の違約金を支払うことに鹿島側が同意したと伝えられる。吉岡宗重フットボールダイレクター(吉岡FD)は「ブラジルやヨーロッパへも広げて幅広くリサーチしていくなかで、最終的には攻守にアグレッシブで、かつ組織的にプレーできる戦術を落とし込める監督」と招聘理由を説明する。

「今シーズンなかなか攻撃の構築ができないなかで、攻撃面のアップデートを必ずやっていかなければいけない。ここ数年の課題だったんですけど、監督を選定するにあたって戦術どうこうというよりも鹿島らしさ、勝利への執着心であったり球際、切り替えの早さといったものを監督をフィルターをかけながら(探した)」

 吉岡FDは岩政監督に限らず、過去数年でうまく行かなかった攻撃面の課題を強調していた。ただ、その課題だけに向き合い、国内外で幅広くリサーチしたのであれば、適任はほかにもいたはずだ。やはり理由として大きかったのは吉岡FDが、大分の強化部強化担当をしていた時の縁と信頼関係だろう。

 これまでJリーグ最多の20冠を獲得した鹿島を支えてきた鈴木満前FDを昨年から吉岡FDが引き継ぐ形となった。レネ・ヴァイラー監督(現・セルヴェットFC)はコロナ禍で来日が遅くなり、宮崎キャンプから開幕数試合にかけては岩政コーチが監督代行を務める形で乗り切った。そこから正式にレネ監督が率いると、しばらくはハイプレスから素早く縦を突く形がハマり、勝ち点も積み上げることができた。

 レネ監督のスタイル自体はおそらく鹿島の模索するサッカーと合致していたはずだが、ベクトルが前にかかりすぎていたことで、試合終盤の“ガス欠”や攻撃面でのノッキングを起こしたタイミングで相手に背後を狙われるなど、ウィークポイントも明確になってきていた。それでも監督交代の時点で5位。夏場以降、高強度を求めるスタイルではさらに下降線を辿る危機感はあっただろう。


23シーズンでスタイルそのものまで大きく針を振ってしまったことは疑問


 2022年残りのシーズンに関しては岩政監督にとってもフロントにとっても、試行錯誤になったことは仕方がない。ただ、23年シーズンを戦うにあたり、スタイルそのものまで大きく針を振ってしまったことに関しては疑問がある。常に自分たちで主導権を取り、相手の逆や裏を突く。思考性の高いサッカーというが、岩政監督の掲げる基本プランだった。

 そのためプレシーズンからビルドアップを継続的に高めてきたが、それはポゼッションをベースにするという意味ではなく、分かりやすく表現するならジャンケンの弱い部分を引き上げて、質の高い“あと出しジャンケン”をするための一手段であり、相手の出方を見ながら動かす、飛ばす、背後を突くと言った選択肢を自在に繰り出していく形だ。

 よく鹿島のサッカーについて「形が見えない」と言った声もあるが、それは岩政監督が目指すスタイルを考えれば、ネガティブなことではない。ただ、それがチャンスやゴールになかなか結びつかなかったり、1つのミスから後手に回ると、ネガティブなイメージになってしまった。吉岡FDは岩政監督について「彼自身がいろいろやりたいことは把握してやってたんですけど、おそらく観ているサポーターや皆さんがどういうことをやりたいかまでは表現できなかった」と評価したが、観る側が簡単に分かる時点で、それは“岩政サッカー”ではないのだ。

 そう考えると、今シーズンがスタートした時点で吉岡FDが結果だけでなく、最低限やってもらいたいベースを明確に提示して、そこに岩政監督のカラーを付けていく流れにしないと辻褄が合わない。岩政監督も就任当初はレネ体制で強く触れてしまったベクトルを多少修正したいという趣旨のコメントは出していた。それが2022年シーズンの終盤あたりから変わってきて、今年につながっている。逆に基本スタイルまである種“丸投げ”するなら、最低でも複数年は任せないと、継続性というのは生まれないだろう。そもそも難易度の高いサッカーにチャレンジしていたのだ。

 話をポポヴィッチ新監督に戻そう。吉岡FDとしてもこれまでの反省を踏まえて、大分時代からの知古の関係であり、スタート時点でキャラクターや戦術的な方向性が把握できているポポヴィッチ監督ならば、基本的な戦い方を共有しながら、必要に応じた軌道修正も話し合って行きやすいというのはあるだろう。

「(ポポヴィッチ新監督に)明確なゲームモデルも事前に作成してもらって、スタッフにも共有しました。シーズンが始まる時にチーム全体に見せて、向かう方向を理解してもらいたい。アグレッシブなフットボールになるので、このフットボールをやるんだったらフィジカルやらないといけないよねと認識させてプレシーズンに入って、宮崎キャンプでチームの戦術を浸透できるバックアップ体制を取って行きたい」


現場だけでなく、フロントも現代サッカーの潮流に適応していけるか


 吉岡FDはこう説明する。ポポヴィッチ新監督も攻撃的な中での選手の判断というのは重視するが、今年の鹿島よりもベクトルがよりはっきりしたものになるだろうし、ストロングポイントが明確になるだろう。観る側にも何がしたいか分かりやすいし、選手も共有しやすい。思考領域が限定される分、判断材料がシンプルになり、選手間でもつながりやすくなるが、逆に対戦相手も分析はしやすくなる。

 いくら吉岡FCと気心がしれていると言っても、就任1年目である。しばらくはベースの構築段階で、ハマった試合とハマらない試合で、結果にバラつきがあるかもしれない。そこから相手の戦い方に応じたアレンジといったものも生まれてくるかもしれないが、大事なのは選手たちが「この監督ならば」と付いて行くこと、そのまとまりが勝てる集団としての強く太いベクトルになって行く。結局プレーするのは選手たちだからだ。

 ここで監督交代に踏み切った以上、チームの成長を粘り強く見守っていく必要はあるだろう。もちろん鹿島というクラブで監督をやる以上、結果が出なければ続けることはできない。これはポポヴィッチ監督であろうと変わらないのだ。その前提で求めないといけないのは組織として現場をバックアップできるフロントの構築だ。鹿島が本当に継続的な強さを取り戻すというより、新たに身に付けていくためには現場だけでなく、フロントが現代サッカーの潮流に適応していく必要がある。

「(鈴木)満さんほどの経験がある方が引っ張るのと、私に代わって組織として強固にしなければいけないなというのは正直、痛感しています。そうした部分では来年も含めて、組織をしっかりと構築していくような準備を今しているところです」と吉岡FD。“フットボール本部”という名前を鹿島が使うかは分からないが、その言葉に期待しつつ、現場とクラブ両面から鹿島を見届けて行きたい。

(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)




◆鹿島ポポヴィッチ政権誕生を“深読み” なぜ元J外国人監督を招聘?…「形が見えない」サッカーからの脱却なるか【コラム】(FOOTBALLZONE)





◆「海舟、打っちゃえ!」名波浩コーチがミニゲームを止め、MF佐野海舟に熱血指導 日本代表練習初日(報知)



佐野海舟


 サッカー日本代表が28日、2024年元日に行われるタイとの国際親善試合(国立)に向け、千葉県内で始動した。

*  *  *

 17人が参加した全体練習の終盤、ハーフコートでのミニゲームが行われた。両チームの布陣は「3―3(+1)―1」となり、1本目はMF田中碧、2本目はMF佐野海舟が「+1」のフリーマンを務めた。

 2本目の途中、練習を主導していた名波浩コーチが笛を吹いて試合を止め、佐野に対してゲキを飛ばした。

 「海舟、フリーマンでも打っちゃえ!(選択肢が)パス、パスになってるぞ!」

 フリーマンという役割だったこともあり、中央での組み立てに徹していた佐野だったが、名波コーチは積極的に前線へ飛び出し、ゴールに矢印を向ける姿勢を求めた。

 第2次森保ジャパン発足以降、名波コーチは中盤の選手がゴール前へ駆け上がるプレーを推奨し、練習メニューにも取り入れている。佐野はこの言葉を受けた数分後、ゴール前への進入から右足を振り抜く鋭いシュートを放った。惜しくもGKの好セーブに阻まれたが、名波コーチは拍手でたたえた。

 また、DFラインや中盤への供給を繰り返していた前川黛也、野澤大志ブランドンの両GKに対して、名波コーチが味方のFWをもっと見るように強く訴えるシーンもみられた。アジア杯奪還へ、攻撃力のさらなる強化を目指すチーム方針が垣間見えるトレーニングとなった。

 ◆ミニゲーム布陣

GK野澤大志ブランドン、DF毎熊晟矢、板倉滉、三浦颯太、MF佐野海舟(2本目は田中碧)、中村敬斗、伊東純也、FW南野拓実

GK前川黛也、DF菅原由勢、藤井陽也、森下龍矢、MF川村拓夢、堂安律、奥抜侃志、FW細谷真大





◆「海舟、打っちゃえ!」名波浩コーチがミニゲームを止め、MF佐野海舟に熱血指導 日本代表練習初日(報知)