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2016年4月12日火曜日
◆[プレミアリーグEAST]「10チーム中10番目の力」謙虚な王者・鹿島ユースが大宮ユース撃破(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?187126-187126-fl
[4.10 高円宮杯プレミアリーグEAST第1節 大宮ユース 0-2 鹿島ユース アミノバイタルフィールド]
4月9、10日に行われた高円宮杯プレミアリーグEAST開幕戦。前年度王者の鹿島アントラーズユースは大宮アルディージャユースと対戦し、前半早々に奪ったリードをキープする形で2-0のスコアで快勝となった。
「押されるのはやむを得ない」。鹿島・熊谷浩二監督の謙虚なスタンスにブレはなかった。ベースとなったのは王者としてではなくチャレンジャーとしての意識付け。「力がないというのはメリットにもなり得る」と語るように、王者としてのおごりを許すことなくこの開幕に臨む。「10チーム中10番目の力だと思っている」(DF井村瞭介)という共通意識が鹿島のベースだった。
大宮のキーマンである山田陸と長谷川元希のダブルボランチに対してマンマークを配置。FW須藤翼が山田をMF西本卓申が長谷川を監視する形でオレンジ軍団の心臓と肺を封じ込めに行く。本職はCBの井村をアンカーに置いて“水漏れ”対策も万全。意地悪な見方をすれば弱者の戦術かもしれないが、たとえ王者となってもブレることのない姿勢なのは確かだった。そして、この用兵は完全に奏功した。
前半開始6分、まずはFKに189cmの井村が頭で合わせる形から先制点を奪うと、続く8分にはスローインを受けたFW石津駿斗が右サイドを破って折り返し。これを須藤がダイレクトボレーで合わせて貴重な2点目を奪い取る。守ってもマンマークで相手のパスの出どころを封じつつ、相手FWとサイドハーフに個での打開も許さずにシュート0本で抑え込むパーフェクトな守りを実践。前半を乗り切った。
大宮も前半途中から中盤の形を組み替えて反撃開始。「マンツーで来られる中、どこがフリーになるのか把握できるようになった」(大塚真司監督)ことで徐々に盛り返すことに成功。後半は逆に鹿島を一方的に押し込む展開となったが、2点のビハインドを覆す「何か」は最後まで足りなかった。「もっとミドルシュートがあっても良かったかもしれない」と指揮官が言うように、押し込みながらも記録したシュートはわずかに3本。クロスは上がっていたが、ゴールチャンスは限定的だった。「自分たちのフットボールを見せることはできたが、結果も大事」(大塚監督)。攻勢が報われることなく、試合終了のホイッスルを聞くこととなった。
逆に言えば、鹿島のゴール前の守りが堅牢だったということでもある。「追い付かれるかなと思っていたし、逆転もあると思っていた」という鹿島の指揮官の心配は杞憂に終わった。DF松浦航洋を中心に乗り切った90分を「耐えしのげたことに可能性を感じた」(熊谷監督)という手ごたえを得ながら、2-0での快勝となった。熊谷監督は「それでも、僕らの目標は残留です」と強調。“チャンピオンらしからぬチャンピオン”は、しかしその謙虚さこそが武器になることをよく知っている。
[写真]前半8分、鹿島ユースは須藤が右足で2点目のゴール
(取材・文 川端暁彦)
◆苦しむU-23日本代表守護神…櫛引「試合に出ないとダメ」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?187111-187111-fl
神懸ったセーブを連発した。1月に行われたAFC U-23選手権(リオデジャネイロ五輪アジア最終予選)でゴールマウスを託されたGK櫛引政敏(鹿島)は幾度となくチームの危機を救い、アジアチャンピオン、そしてリオ五輪出場獲得に大きく貢献した。しかし現在、守護神は苦しんでいる。
「自分の成長を考えたし、新しい環境でやるというチャレンジの中で得るものは大きい。タイミング的には難しい決断でしたが、決して長くはないサッカー人生の中で、その決断が必要だと思った」
そう語るように今季、清水から鹿島への期限付き移籍を決断。しかし、第6節まで終了したJ1リーグでの出場はなく、ナビスコ杯では第1節甲府戦で2失点、第2節神戸戦で4失点を喫し、続く第3節名古屋戦では出場機会を失った。本人も現在置かれている立場に「まずは試合に出ないとダメということは分かっている」と唇を噛む。
だが、試合に絡めない状況の中でも必死に成長しようとしている。「試合に出るために練習をする。その過程の中で自分がいかに成長できるかが重要。自分の改善すべきところと向き合いながら、成長していければいいと思う」。
最終予選中、手倉森誠監督は「櫛引が第1GK」と明言していた。鹿島で出場機会を得られないことが続けば、U-23日本代表での立ち位置にも変化が生まれてきそうだが、「移籍を決断して今の状況があります。当然、試合に出ないとダメですが、焦らずにやっていきたい」と現状を受け止めつつ、自らを成長させようとしている。
(取材・文 折戸岳彦)
◆柴崎リーグ初頭弾 ハリル御前で鹿島を2位に導いた(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1629831.html
<明治安田生命J1:鹿島4-1広島>◇第1ステージ第6節◇10日◇カシマ
鹿島MF柴崎岳(23)がリーグ初のヘディング弾を決めた。1-1とされて迎えた後半12分、左サイドのMFカイオから届いた柔らかい浮き球に合わせて跳躍し、力強く頭を振ってゴール右に押し込んだ。これまで右足12点、左足2点。「ACL(15年3月18日の広州恒大戦)ではあったけどリーグ戦は記憶にない」と言った通りの一撃だった。
昨年10月を最後に日本代表から遠ざかる。課題の1つが高校時代から苦手と認めるヘディングで、意識を変えた。「頭での得点は頻繁にあることではない。ただ、狙う準備はしていた。パターンを増やしていくために」。奇遇にも御前試合で決めた。視察したハリルホジッチ監督はゴール直後、笑顔になり「うれしかったし、続けてほしい。岳にとって、良い試合だった」と満足。柴崎も「代表を意識していないことはないけど、まずはチームが一番。1歩ずつです」と、復帰に向けて前進した。
昨年4月から1年近くアウェーで負けていなかった広島に土をつけ、得失点差で浦和を抜いて2位に浮上した。立役者の柴崎にとっては新10番としての初得点でもあったが、常勝軍団復活が託された使命だけに、満足できない。「順位が頭ひとつ抜け出せるよう次も勝たないといけない」と、即座に16日の湘南戦へ照準を定め直した。【木下淳】
◆鹿島MF土居、今季初先発で復帰弾「心は泣いてた」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1629830.html
<明治安田生命J1:鹿島4-1広島>◇第1ステージ第6節◇10日◇カシマ
今季初先発の鹿島MF土居が復帰1号を決めた。
前半8分、MF中村へ出したパスのはね返りを右足ボレー。昨年10月に左の第2中足骨を折って以来の得点に「コースは見ず、思い切り蹴っ飛ばしました」と照れ笑いした。前節2日の川崎F戦は2度の決定機を外して引き分けに終わっていただけに「涙は出なかったけど、心は泣いていました」と復帰ゴールを喜んだ。
◆鹿島 復活の証し…土居、柴崎が今季初得点(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160411/k00/00m/050/052000c
○鹿島4−1広島1●(10日、県立カシマ)
昨季から故障に泣いてきた土居と、開幕前に虫垂炎に見舞われて手術した柴崎。復活を印象づける2人の今季初得点が鹿島を勢いづけた。
先制点は前半8分。右サイドでパスを受けた土居が切り込みながらクロスを入れ、そのこぼれ球をトラップすると厳しい角度から右足で豪快にGKの脇を抜いて決めた。昨年10月の試合中に左足を骨折してシーズン終盤を棒に振り、今年も合宿で膝痛などに苦しんできただけに、今季初先発試合でのゴールに「心は泣いていた」。
決勝点となった後半12分の2点目は、珍しい柴崎のヘディングだ。カイオのクロスに巧みに中に入り込み、頭でぴたりと合わせた。「全てがマッチした点だった。これを機にもっと得点パターンを増やしたい」。納得のゴールにうなずき、カイオと固く抱き合った。
鹿島は前節まで5試合で5得点にとどまっていたが、難敵の広島を相手にうっぷんをはらすかのような大勝。首位川崎に勝ち点差1の2位に浮上した。「頭ひとつ飛び出せるよう勝ち点を重ねていきたい」と柴崎。タイトル奪回を目指すチームにエンジンがかかってきた。【大島祥平】
○…広島は4失点で大敗。序盤こそ好連係からチャンスを作ったが、前半8分にゴール前のこぼれ球を決められて失点。一度はウタカの4試合連続ゴールで同点としたものの、後半に鹿島の勢いにのまれて突き放された。アジア・チャンピオンズリーグでの過密日程に主力の故障など苦しいなかで戦いが続く。青山は「これが今の実力。今の状態を認めつつ、最後にどこに立っているかが大事」と気持ちを切り替えていた。
鹿島・石井監督 選手が90分間、集中を切らさず攻守にアグレッシブに戦った。タフな戦いを予想し、後半は攻撃的な選手を入れてしっかり結果をだせた。後半は無失点で終われたことは非常によかった。
広島・森保監督 前半早々に自分たちのミスから失点し、難しい流れにしてしまった。(ACLもあり連戦だが)スケジュールは決まっていることで、さらに高みを目指して覚悟をしてやっていかないと。
◆J1 鹿島4発 広島に圧勝、2位浮上(茨城新聞)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14603877300727
明治安田J1第1ステージ第6節(10日・カシマスタジアムほか=9試合)鹿島はカイオの2得点などで広島に4-1で圧勝。通算成績は4勝1分け1敗、勝ち点13で2位に浮上した。
鹿島は前半8分、土居の今季初ゴールで先制。前半に追い付かれたが、後半12分に柴崎が頭で勝ち越しゴールを決め、その後カイオが2点を追加した。鹿島が4得点を奪ったのは2014年の第33節C大阪戦の4-1以来、41試合ぶり。
川崎は鳥栖を下し、首位を奪回した。前節首位の浦和は横浜Mと0-0で引き分け、3位に後退した。
柏はFC東京に競り勝ち初勝利。大宮と磐田はともに4戦ぶりに勝利した。
■鹿島・石井監督
選手は90分間集中力を切らさず、アグレッシブに戦ってくれた。前半が同点だったので、後半は攻めないといけない状態だった。交代した選手がしっかり結果を出し、後半は守備が無失点で抑えたのもよかった。
■鹿島・植田
広島は独特の布陣でマークしにくかったが、後半は修正できた。失点は(昌子を)カバーできなかった自分にも責任がある。
■鹿島・山本
相手のサイドの選手はスピードに乗らせると対応が難しかった。上位にいることが大事。しっかり準備して勝ち続けたい。
■鹿島・遠藤
後半は守備が安定して(攻撃も)よくなった。攻撃はシュートまでは持っていけていた。一気に点が取れてよかった。