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2016年6月26日日曜日

◆インターハイの組み合わせが決定…1回戦は市立船橋vs秋田商業など23カード(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/hs/20160625/460685.html



 広島県で開催される平成28年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(インターハイ)の組み合わせが25日に決定した。

 17年連続20回目の出場となった青森山田高校は、1回戦で中京大中京高校(愛知2)と対戦。そのほか、1回戦では静岡学園高校(静岡)vs一条高校(奈良)、市立船橋高校(千葉2)vs秋田商業高校(秋田)など23試合が組まれている。

 なお、前回王者の東福岡高校は2回戦から登場し、中津東高校(大分)vs昌平高校(埼玉1)の勝者と激突。関東第一高校(東京1)、流通経済大柏高校(千葉1)など9チームも2回戦から戦いを繰り広げる。

 大会は7月27日に1回戦が行われ、8月2日に広島広域公園エディオンスタジアム広島にて決勝戦が開催される。

 1回戦の組み合わせは以下のとおり。

■1回戦(7月27日)
中津東(大分) vs 昌平(埼玉1)
帝京長岡(新潟) vs 帝京大可児(岐阜)
西京(山口) vs 前橋商業(群馬)
静岡学園(静岡) vs 一条(奈良)
北照(北海道2) vs 香川西(香川)
盛岡商業(岩手) vs 慶應義塾高(神奈川2)
高知商業(高知) vs 長崎総科大附(長崎)
瀬戸内(広島2) vs 市立長野(長野)
矢板中央(栃木) vs 近大和歌山(和歌山)
福井工大福井(福井) vs 鹿児島城西(鹿児島)
刈谷(愛知1) vs 山形中央(山形)
市立船橋(千葉2) vs 秋田商業(秋田)
中京大中京(愛知2) vs 青森山田(青森)
徳島市立(徳島) vs 聖望学園(埼玉2)
熊本国府(熊本) vs 鹿島学園(茨城)
綾羽(滋賀) vs 星稜(石川)
那覇西(沖縄) vs 横浜創英(神奈川1)
高岡第一(富山) vs 履正社(大阪2)
三重(三重) vs 松山工業(愛媛)
東海大高輪台(東京2) vs 日章学園(宮崎)
日本航空(山梨) vs 仙台育英(宮城)
岡山学芸館(岡山) vs 京都橘(京都)
佐賀東(佐賀) vs 尚志(福島)

◆【鹿島】OB内田、大迫ら09年以来のリーグタイトル獲得見守った(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160625-OHT1T50164.html





 ◆明治安田生命Jリーグ J1第1ステージ最終節 鹿島2―0福岡(25日・カシマスタジアム)

 鹿島OBの内田篤人(28)=シャルケ04=、大迫勇也(26)=1FCケルン=、中田浩二氏らが、退団の決まったMF青木剛(33)のユニホームを持って優勝のかかった“ラストマッチ”に駆けつけ、09年以来となるリーグタイトル獲得を見守った。

 鹿島がホームで福岡に2―0で快勝、第1ステージ(S)優勝を決め、09年以来となるリーグタイトルを獲得した。

 山本、土居のゴールで前半を2―0で折り返した鹿島。後半は攻め込まれる場面もあったが、守護神の曽ヶ端を中心に守りきった。後半ロスタイムに退団が決まっているFWジネイとMF青木剛が途中出場すると大歓声が沸き起こった。

 鹿島はジネイと青木の退団の決まっている功労者をピッチに送り出し、優勝で門出を飾った。青木は鳥栖へ完全移籍で、ジネイは契約満了で退団すると23日に発表。青木は、リーグ戦375試合に出場するなど、クラブに10個のタイトルをもたらした。

◆鹿島OB海外組の内田&大迫 青木のユニで観戦 V見届ける(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/06/26/kiji/K20160626012849990.html

明治安田生命J1第1ステージ最終節  鹿島2―0福岡 (6月25日  鹿島)

青木のユニホームを掲げて試合を観戦する内田(左)と大迫

 鹿島OBの内田(シャルケ)、大迫(ケルン)が優勝の瞬間を見届けた。ともに、この試合を最後に移籍する青木のユニホームを着てスタンドから観戦。

 右膝手術からの復帰を目指しリハビリ中の内田は「セットプレーで得点するのが鹿島らしい。結果が出たことでチームはもっと強くなると思う」と語った。一方、大迫は「鹿島が優勝してうれしい。青木さんにサインもらいました」と笑顔だった。

◆第1ステージ 鹿島V、CS出場権獲得(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14668639886041

第1ステージを制し喜ぶ鹿島の石井正忠監督(手前中央)と選手たち=カシマスタジアム、菊地克仁撮影

サッカーの明治安田J1第1ステージ最終節は25日、鹿嶋市神向寺のカシマスタジアムなどで9試合があり、鹿島は福岡を2-0で下し、第1ステージ優勝を決めた。鹿島のステージ優勝は2001年の第2ステージ以来6度目。11月から開催するチャンピオンシップの出場権を獲得した。今季の通算成績は12勝3分け2敗、勝ち点39。

今季の鹿島は開幕2連勝で好スタートを切り、その後も上位を維持した。第12節の横浜F・マリノス戦から攻守がかみ合いだし、破竹の5連勝で最終節を前に首位に立った。

鹿島は前半27分、柴崎の右CKを山本が頭で合わせて先制。同37分には金崎からのパスを土居が冷静に流し込み、追加点を決めた。後半も危なげなく6連勝で締めくくった。

Jリーグの2ステージ制は昨年11年ぶりに復活。後半の第2ステージは中断期間を設けず、7月2日に開幕する。鹿島はカシマスタジアムでガンバ大阪(キックオフ午後6時半)と対戦する。

年間王者を決めるチャンピオンシップは各ステージ覇者と年間勝ち点3位までの最大5チームが参加して行われる。 (藤崎徹)

■鹿嶋市民の誇り 錦織孝一鹿嶋市長
誠におめでとうございます。監督、コーチ、選手、スタッフ、そして関係企業や地域の方々、多くのサポーターの皆さまが一体となって勝ち取った優勝であり、鹿嶋市民の誇りであります。市民を代表して、心からお祝い申し上げます。

年間チャンピオン、天皇杯のシーズン2冠を達成し、最多獲得タイトル数の記録を伸ばして、常勝アントラーズの復活を成し遂げていただきたい。私も市民とともに精いっぱい応援してまいります。さらなる活躍を期待しております。

■年間優勝を願う 橋本昌知事
第1ステージ優勝おめでとうございます。鹿島アントラーズの選手、関係者、そしてサポーターの皆さんに心からお祝い申し上げます。チームが一丸となって優勝を成し遂げられましたことは、皆さんの努力のたまものであり、県民にとっても大きな喜びであります。この勢いで、第2ステージもさらに活躍され、年間優勝されますことを願っております。

◆鹿島V 7年前から先発で残るのは2人(デイリー)


http://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2016/06/25/0009222553.shtml

ファーストステージを制覇し、笑顔で喜ぶ鹿島イレブン=茨城県立カシマサッカースタジアム

 J1鹿島が25日、福岡に2-0で勝利し、リーグ3連覇を達成した09年以来7年ぶりとなるリーグ戦のタイトルとなる、第1ステージ優勝を果たした。首位に立ったのは最終節直前の第16節終了後。6連勝で川崎を逆転する鮮やかな逆転優勝だった。J屈指の「常勝クラブ」である鹿島は、09年のチームからどう変貌したのか、チームの顔ぶれを中心にまとめた。

 09年の優勝を決めたのは12月5日、アウェーの浦和戦。スタメンは次のような顔ぶれだった。

 ▽GK 曽ヶ端準、▽DF 内田篤人、岩政大樹、伊野波雅彦、新井場徹、▽MF 小笠原満男、中田浩二、野沢拓也、本山雅志、▽FW 興梠慎三、マルキーニョス、▽監督 オリベイラ

 この日の福岡戦の先発は以下の通り。

 ▽GK 曽ヶ端準、▽DF 西大伍、植田直通、ブエノ、山本脩斗、▽MF 柴崎岳、小笠原満男、遠藤康、杉本太郎、▽FW 土居聖真、金崎夢生、▽石井正忠

 なお、DF昌子源とMFカイオが累積警告で出場停止となっており、ブエノと杉本が入っていた。

 09年最終節に先発した11人のうち現在も鹿島に所属しているのは曽ヶ端と小笠原だけ。リーグ優勝7回の“常勝・鹿島”を肌で知る選手は本当に少なくなった。その中で、DFラインでは植田と昌子がセンターバックの軸に定着。ボランチでは柴崎がクラブの中心に育ち、前線ではシュートセンスのある土居、ハードワークができる金崎が存在感を示している。

 場内インタビューで小笠原は「まだシーズンは続くので、僕らの目標はここではないですし、セカンド(第2)ステージもとって、この先も勝ちにいけるように頑張ります」とあらためて、気を引き締め直していた。

◆DF山本 勝利呼ぶ千金先制弾!「チームが落ち着いた」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/06/26/kiji/K20160626012849970.html

明治安田生命J1第1ステージ最終節  鹿島2―0福岡 (6月25日  鹿島)

前半27分、ゴールを決め喜ぶ山本(左)と金崎(同2人目)

 CKから先制点を挙げた鹿島のDF山本は「貴重な1点目を取れて、チームが落ち着いた。それが勝利につながった。90分間を通してチーム全体で前戦からプレスをかけ続けられた」と充実の汗を拭った。

 09年に3連覇した時から、メンバーは大きく入れ替わった。追加点を挙げた24歳の土居は「あの時の鹿島らしさとは違う、また新しい僕ららしさを示せたファーストステージなのかなと思う」と笑顔を浮かべた。

◆鹿島 J最多タイ6度目ステージV!守備力で勝ち取った(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/06/26/kiji/K20160626012849520.html

明治安田生命J1第1ステージ最終節  鹿島2―0福岡 (6月25日  鹿島)

トロフィー掲げる石井監督(手前)

 リーグ屈指の守備力で混戦を制した。首位の鹿島は前半27分にDF山本脩斗(31)が先制点を決めると、同37分にはMF土居聖真(24)が2点目を決めて逃げ切り。福岡を2―0で下して12勝3分け2敗で勝ち点39とし、優勝を決めた。総失点10はリーグ最少失点。石井正忠監督(49)は史上2人目の選手、監督としてのステージ優勝を飾った。チームは09年に年間王者に輝いて以来、リーグタイトルから遠ざかっていたが、終盤の破竹の6連勝で7年ぶりのタイトルを手にした。 

 ホイッスルの瞬間、今季初めて3万人を超えた観衆は総立ちとなり、ベンチでは石井監督がスタッフと抱き合った。史上2人目の選手、監督としてのステージ優勝。選手時代の93年7月7日には、浦和戦で決勝ゴールを決めてJリーグ元年に第1ステージ制覇に導いた。そして、この日はポロシャツ姿での歓喜。「僕は(自身の快挙に)そんなに価値がないと思っている。クラブに対して少しの貢献にはなったが、そこは意識せずに、とにかく勝ち点3を取ることしか考えていなかった」と、謙虚に振り返った。

 09年に年間優勝してからチームは6年間リーグタイトルから遠ざかった。12年には11位と低迷。クラブは世代交代を図るべく、トニーニョ・セレーゾ氏ら若手の育成に定評のある監督を招へいした。13、14年は優勝を目指しながらも、育成期間に充てた。そこで、頭角を現したのがこの日、得点を奪った土居。方向性は間違っていなかった。

 昨季途中に就任した石井監督は、守備を再構築した。相手チームの分析ではセンターバックの利き足やクセまで細かな部分も選手に覚えさせた。FWがパスコースを限定させて高い位置でボールを奪い取り、攻撃に素早く転じるスタイルを徹底した。今季は17試合でわずか10失点。J1が18クラブとなった05年以降では3連覇を達成した09年以来、チーム最少タイ記録でステージ優勝を果たした。

 チームを立て直したのは主将の小笠原だった。連覇を狙ったナビスコ杯では5月18日の湘南戦に敗れ、1次リーグ敗退が決定。同21日の名古屋戦を前にした円陣では「それぞれエゴを捨てて、この試合に懸けよう」と静かに呼び掛けた。「自分の言葉ではなく若い頃からずっとかけられている言葉」という。頭の中に浮かんだのは若い時の自分。チーム事情で交代を命じられた時には握手せず引き揚げたこともあった。だが、先輩に諭され気付いた。優先されるのは勝利。それが常勝軍団に脈々と受け継がれる“鹿島イズム”だ。名古屋戦の逆転勝ちを境にチームは負け知らず。終盤の破竹の6連勝で首位を走る川崎Fをかわし、ついに頂点に立った。

 終盤にはこの試合限りでの退団が決定しているDF青木とFWジネイが途中出場。全員が思い描いたシナリオ通り、最良の形で栄冠に輝いた。

◆鹿島 昨オフの編成のテーマ、金崎&柴崎の流出防ぎ栄冠(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/06/26/kiji/K20160626012852030.html

明治安田生命J1第1ステージ最終節  鹿島2―0福岡 (6月25日  鹿島)

写真に納まる(左から)土居、柴崎、金崎

 今季に向けた昨オフの編成のテーマは「金崎と柴崎を残すこと」だった。

 鈴木強化部長によれば、昨季ポルトガル2部ポルティモネンセから期限付き移籍で獲得した金崎は海外志向が強かった。鹿島への完全移籍に向けて交渉したが、欧州の強豪への移籍を願う本人を説得できず今年1月に所属先に戻った。それでも諦めず移籍市場が閉まる1月末まで待ち、再アタック。2月中旬にポルトガルに渡り直接交渉。最後は横浜などとの争いを制し、再契約へとこぎ着けた。

 一方、柴崎も海外移籍の道を探っていたが、正式なオファーは届かず、1月半ばに残留を決断したという。鈴木強化部長が「チームのベースになる試合」と評した昨季のナビスコ杯決勝の中心メンバー2人がそろって今季を迎えた。

 金崎は期待通りにチーム最多の8得点をマーク。流出を防いだことが、6度目のステージ優勝につながった。 

◆熊本魂で植田が守った!鹿島、盟主復活7年ぶりJ1タイトル(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160626/jle16062605040005-n1.html

鉄壁の守備陣の一翼を担った植田。熊本地震の地元を励ます奮闘ぶりだった (撮影・蔵賢斗)優勝を決め喜ぶ鹿島・植田=カシマサッカースタジアム(撮影・蔵賢斗)

 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、カシマスタジアムほか)鉄壁守備でV!! 首位の鹿島が、U-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)らの活躍で最下位の福岡を2-0で下し、6連勝で勝ち点39としてステージ優勝を決めた。2001年第2ステージ以来6度目のステージ制覇で、最大5チームで年間優勝を争うチャンピオンシップの出場権を最初に獲得した。初のステージ優勝の可能性があった川崎は大宮を2-0で下したが、勝ち点38で及ばず2位に終わった。第2ステージは7月2日に始まる。

 粋な計らいだった。主将MF小笠原から優勝トロフィーを渡されたDF植田が、高々と夜空に掲げた。

 「(小笠原)満男さんに『熊本の方々もたくさん見ている。お前が掲げろ』と言われた。感謝です」

 普段は寡黙な男が感無量の表情で話した。思いよ、届けとばかり…。

 勝てば100%ステージ優勝が決まる一戦。前半27分に先制すると、同37分に追加点。真っ赤に染まった場内のボルテージは一気に上昇した。守っては日本代表DF昌子を出場停止で欠く中で、植田らが福岡の攻撃を体ではじき返し、破竹の6連勝で締めた。

 心優しき武闘派だ。植田は小学2年からテコンドーを習い、中学時に全国大会にも出場。熊本地震の復興支援試合となったガーナ戦(5月11日)では相手との接触で9針を縫う裂傷を負ったが、「慣れているから」と応急処置を施してプレーを続けた。ゲームも大好きで「龍が如く」がお気に入り。抜群の集中力で最新作「極」もたった3日間で攻略した。

 熊本・宇土市出身。故郷は震災で市役所が半壊するなど大きな被害が出た。4月17日には鹿島での練習後に東日本大震災の被災地、岩手出身のMF小笠原らと肉などの食料品やトイレットペーパーを買い込み被災地に入った。実家は倒壊を免れたものの食器は割れ、家具は破損。変わり果てた故郷に衝撃を受けたが、こみ上げるものを抑え「何も言わずにほかの避難所へと向かいました」(母・俊子さん)。

 昌子との鉄壁コンビはリーグ屈指の守備力を誇る。今季17試合で失点はわずか10。1試合平均0・59失点はリーグ最少だ。このペースを維持すれば、2008年に大分が打ち立てた34試合24失点のリーグ記録更新も可能になる。

 「第2ステージは全勝する」と植田。ステージ制覇はタイトルではない-が鹿島の誇り。復活した盟主が目指すのは、年間Vだけだ。 (一色伸裕)

Jリーグの村井満チェアマン
「鹿島は世代交代をしながら、勝負強さを若手が受け継いでいる。リーグ最少失点のDF植田はあの若さで堂々たる戦いぶり。危なげなかった」

鹿島アントラーズ

 1947年に住友金属工業蹴球同好会として創部。ホームタウンは茨城県鹿嶋市など5市。本拠地はカシマスタジアム(4万728人収容)。元ブラジル代表の名選手ジーコを招いて強化を図り、Jリーグ創設に参加した。J1で7度、ナビスコ杯で6度の優勝はともに最多。天皇杯もプロ化後、最多の4度優勝。アントラーは英語で「シカの枝角」の意。石井正忠監督。井畑滋代表取締役社長。

今季のJ1方式

 見どころを増やし、消化試合を少なくするために昨季に続いて2ステージ制を採用。第2ステージは7月2日から11月3日まで行われる。年間王者はチャンピオンシップ(CS)で決定する。CSは昨季同様に年間勝ち点の上位3チームと各ステージ優勝チームが出場。重複した場合の繰り上げ出場はない。トーナメントで争い、年間勝ち点1位は必ず決勝にシードされる。今季はステージ優勝チームよりも年間勝ち点上位チームが優遇される方式に変更された。

◆直通は地震に涙流し…仲間と駆けつけてくれた(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160626/jle16062605020004-n1.html

5月のチャリティーマッチの前に募金活動した植田(左奥、中央は手倉森監督)。被災した故郷・熊本を常に思いやった 

 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、鹿島2-0福岡、カシマ)鹿島のU-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)ら守備陣が福岡を完封。チームはリーグ最少失点(10点)の堅守で、見事に第1ステージを制した。守備の要として、7季ぶり優勝のチームを支えた植田の母・俊子さん(52)もスタンドで観戦。サンケイスポーツに喜びを語った。

 鹿島という素晴らしいチームで、その一員としての優勝。直通、本当におめでとう。サポーターの皆さんに応援してもらう息子の姿をスタンドで見ることができ、私も幸せです。

 まっすぐに素直に生きてほしい。植田家の人間は筋を通す人間でないといけないという思いで、主人(太実男=たみお=さん)が“直通”と名づけました。名前どおりに成長してくれたと思います。

 出生時も3400グラムと大きく、小学校のときは同級生の中でいつも一番高い身長でした。幼い頃の夢は「恐竜の骨を掘る人になりたい」。3つ上の姉と4つ下の妹がいるせいか、おとなしくて人見知り。優しい性格の子でした。

 小学生の頃、私の誕生日に肩たたき券をくれたり、中学1年で父方のおじいちゃんが亡くなったときは、悲しんでいるおばあちゃんに「僕が守ってあげる」と声をかけ、一緒に寝てあげたことも。熊本地震では試合後に涙を流して故郷を心配してくれ、小笠原(満男)さんらと支援に駆けつけてくれました。熊本のために動いてくれた鹿島の皆さんの活躍に、みんな勇気づけられました。

 昨年のナビスコ杯は優勝しても、本人は試合に出られず悔しい思いをしていたと聞きました。何も声をかけられませんでしたが、本人が努力したのでしょう。今回、悔しさを乗り越えて直通の表情は晴れ晴れとしていました。リオデジャネイロ五輪も頑張ってください。

植田 直通(うえだ・なおみち)
 1994(平成6)年10月24日生まれ、21歳。熊本・宇土市出身。小3でサッカーを始める。大津高から2013年に鹿島入団。14年3月1日の甲府戦でJ1初出場、昨年4月16日の柏戦で同初得点。11年U-17W杯では過去最高に並ぶ8強入り。昨年1月のアジア杯で日本代表に初選出も不出場。今年1月、U-23日本代表としてリオ五輪アジア最終予選優勝に貢献。J1今季15試合0得点、同通算47試合1得点。1メートル86、77キロ。

◆鹿島・土居のゴールで突き放す「しっかり見てくれた」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160625/jle16062523280022-n1.html

 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、鹿島2-0福岡、カシマ)鹿島は1-0の前半37分、土居のゴールで突き放した。右から切れ込んだ金崎のパスを難なく押し込み「しっかり(自分を)見てくれた」と感謝した。

 昨年10月の左足骨折から復活し、今季途中から先発に定着して6得点をマーク。「試合に出られないかもしれない、優勝できないかもしれないという緊張感の中でサッカーをしてきた。いい経験になった」とうなずいた。

◆鹿島V要因は昌子と植田の成長、守備の安定が一番大きい(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160626/jle16062605000002-n1.html

 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、鹿島2-0福岡、カシマ)鹿島優勝の要因はセンターバック2人、DF昌子とDF植田の成長だ。

 とくに植田は起用し続けられてよくなった。経験だね。シーズン前はゴールに近いところで相手に前を向かせ、失点するシーンが目についたけどそれも改善した。リーグ最少の10失点が証明しているように、守備の安定が一番大きい。

 昨季、セレーゾ監督が退任し、石井監督が就任した。それから勝ち出したイメージだ。ちょっと聞いた話だが、前監督のときは毎週木曜日に行う紅白戦をスライディング禁止、ノーファウルでやっていたらしい。これは考えられない。紅白戦は若手にとってアピールの場だし、控え組がガツガツいかないとチーム力が上がらない。それが鹿島の伝統だし、自分のときもそうだった。石井監督になって紅白戦を元に戻したんだ。

 鹿島の伝統を受け継いでいるから、強いのだろう。MF小笠原らベテランと若手が融合して、チーム力が上がった。この優勝は、若手選手にはいい経験になったはずだ。(サンケイスポーツ専属評論家)

◆キャプテン小笠原「第2ステージも取る」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160626/jle16062605010001-n1.html

キャプテンとしてチームを引っ張ったMF小笠原

「まだ第1ステージを取っただけ。年間で勝たないと本当の意味でのチャンピオンではない。第2ステージも取る」

CKで先制点をお膳立てしたMF柴崎岳
「勝利に結果で貢献できてよかった。失点も少ないし、チームの守備意識が高まっている」

クラブ一筋16年目。鹿島を離れ鳥栖に移籍する元日本代表MF青木剛
「サポーターの喜ぶ姿を見たくてここまで走ってきた。鹿島に出会えてよかった。僕は幸せものです」

前半27分にCKから先制ヘッドを決めたDF山本
「相手はゾーンで守っていたので、タイミングよく飛びこめばニアで合わせられると思っていた」

前半37分にFW金崎のアシストからチーム2点目を決めたFW土居
「今シーズンはけがで出遅れてチームに迷惑をかけたが、ステージ優勝でチャラにできたと思う」

鹿島・石井監督
「チームの結束力、総合力の結果だと思っている。昨年よりも全体のレベルが確実に上がっている。第2ステージでは、さらにいい成績を残したい」

◆鹿島・鈴木常務、再建策語る「若い選手を育てて勝つチームづくり」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160626/jle16062605010003-n1.html

 明治安田J1第1ステージ最終節(25日、鹿島2-0福岡、カシマ)鉄壁守備でV!! 首位の鹿島が、U-23(23歳以下)日本代表DF植田直通(21)らの活躍で最下位の福岡を2-0で下し、6連勝で勝ち点39としてステージ優勝を決めた。

 鹿島が第1ステージを制し、盟主復権を高らかに宣言した。

 「中長期計画で、若い選手を育てて勝つチームづくりをしてきた」

 強化責任者の鈴木満常務がチーム再建策を語った。2012年にリーグ11位と低迷したチームは、FW土居や日本代表DF昌子、U-23代表DF植田らを主軸に据え、中期的な視野で経験値を植えつけてきた。

 MF柴崎とFW金崎の日本代表コンビの存在も大きい。昨オフ、欧州移籍を模索していた柴崎の慰留に成功。ポルトガル2部・ポルティモネンセから2月に復帰した金崎は15試合に出場し8得点。柴崎とともに攻撃陣を引っ張った。

 37歳の元日本代表MF小笠原も含め、ピッチ上でお互いに不満をぶつけ合い、戦術に還元できる成熟した関係が選手内で構築された。バランスのとれたチーム編成が復活の鍵となった。

◆鹿島、鳥栖に移籍する青木のためにV贈る!25日キックオフ(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160625/jle16062505030003-n1.html

ミニゲームで汗を流す青木(左)と内田。鹿島は惜別の優勝でチームメートを送り出す (撮影・中井誠)

 第1ステージの最終節が25日、一斉にキックオフ。ステージ優勝の可能性のある首位の鹿島は福岡と、2位の川崎は大宮と、ともにホームで戦う。2009年以来7季ぶりのリーグタイトルを狙う鹿島は24日、約1時間半の最終調整を行った。退団する元日本代表MF青木剛(33)とブラジル人FWジネイ(32)のためにも有終の美を飾る。また、初のステージ優勝を目指す川崎は、前節をけがで欠場した主将MF中村憲剛(35)が復帰する。

ファンサービスに臨む、鹿島・青木(左)=鹿島アントラーズクラブハウス (撮影・中井誠)

 目指すは、はなむけのVだ。福岡戦前日の24日、鹿島・石井監督が惜別の勝利を誓った。

 「選手がチームから離れるのは寂しい。いい形で2人を送り出したい」

 最終節を前にクラブは23日、16シーズン在籍した元日本代表MF青木と昨季加入したFWジネイの退団を発表した。青木は2001年に加入し、J1通算375試合出場で8得点。クラブが獲得した17冠のうちの10冠に貢献したが、今季は前節まで出番はなし。「新天地で自分の力を試したい」と鳥栖への移籍を決断した。

 福岡戦ではFWカイオと日本代表DF昌子を累積警告で欠く。青木はベンチ入りする見込みで、U-23(23歳以下)日本代表DF植田は「青木さんのキックとか技術を吸収していまの自分がある。優勝して送り出したい」と大先輩の新たな門出を祝うためにチーム一丸になるつもりだ。

 この日は午前9時開始の練習にもかかわらず約600人のファンが訪れる中、パス回しやセットプレーなどを確認。ミニゲームにはクラブOBで鹿島で調整を続けるDF内田(シャルケ)やFW大迫(ケルン)が加わった。鹿島での最後の練習でかつての同僚と汗を流した青木は「残り1試合、鹿島の一員として全うしたい」。最後まで誇りを胸に戦う。 (一色伸裕)

◆鹿島ジネイ、惜別弾狙う「平常心で勝利を」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1668243.html

 第1ステージ(S)優勝に王手をかけている鹿島が最終節の今日25日、本拠カシマに福岡を迎え撃つ。2位川崎Fに勝ち点1差をつけており、勝てば無条件で前期優勝が決まる。前日23日に、FWジネイ(32)の退団が決定。

 FWジネイが途中出場で惜別弾を狙う。石井監督から最終戦のベンチ入りを告げられ「勝てば年間王者にも1歩、近づける。心の中に永遠に残るクラブのために、平常心で勝利をもたらしたい」。全治8カ月の右膝負傷を乗り越え、今季初先発で得点も決めた第10節新潟戦が思い出の試合で「力を証明できた」と回想した。新たな所属先は未定。月末に帰国し、国内外問わずオファーを待つ。

◆鹿島勝ってV決める 優勝決定戦の白星率78%(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1668246.html



 第1ステージ(S)優勝に王手をかけている鹿島が最終節の今日25日、本拠カシマに福岡を迎え撃つ。2位川崎Fに勝ち点1差をつけており、勝てば無条件で前期優勝が決まる。前日23日に、クラブ一筋16年目のDF青木剛(33)の鳥栖移籍とFWジネイ(32)の退団が決定。大一番でベンチ入り濃厚の功労者2人を優勝で送り出す。

 福岡戦を翌日に控えた鹿島イレブンは、いつも通り練習から削り合っていた。全選手にOBのシャルケ内田、ケルン大迫を加えたハーフコートのミニゲーム。けがを恐れず激しく競り合う姿に、石井監督は「今までで最も激しいレクリエーションゲームでした。いい状態」。目を細めた先に青木とジネイの姿があった。

 前日23日、2人が第1Sを最後に退団することが発表された。01年に入団した青木は鹿島3番目の古株。J1通算375試合に出場し、リーグ4度、ナビスコ杯(現ルヴァン杯)4度、天皇杯2度の計10冠に貢献した。今季は、1度もリーグ戦に出場していないが、優勝をかけた大一番で、最後のベンチ入り。「残り1日、鹿島の一員として全うしたい」と話した功労者の花道を優勝で飾るため、チームの結束力は高まっている。

 青木からセンターバックの定位置を勝ち取ったU-23日本代表DF植田は「ずっと自分の壁だった人。いつか追い越そうとプレーを見て技術を学んできた。(後を継ぐ)自分たちが新たなタイトルを取っていかないと」。FW土居も「2人のために勝てれば」と優勝を逃せない理由が増えた。

 世代交代は進んでも、常勝の歴史は継続する。過去9度の優勝決定試合は7勝1分け1敗。白星率は78%だ。そのうち、今回の福岡と同じ最下位との試合は、93年第1Sの浦和戦、08年の札幌戦とも勝ち点3を取りこぼしておらず、確実に栄冠を手にしてきた。次も勝つ。07年の年間優勝以来となるカシマでの歓喜へ、石井監督は「まだ第1Sですが、優勝の2文字が付く以上は取らないといけない。2人のために…」と涙ぐみながら誓った。【木下淳】

 ◆第1ステージ優勝の行方 鹿島と川崎Fに絞られた。首位鹿島は福岡に勝てば無条件で優勝。2位川崎Fが逆転するには、大宮戦に勝った上で鹿島が引き分け以下となることが条件。鹿島が負け、川崎Fが引き分けた場合は勝ち点36で並ぶため(1)得失点差(鹿島+17、川崎F+16)(2)総得点(鹿島27、川崎F31)(3)当該チーム直接対決(1-1)(4)反則ポイント(少ない方が上位。鹿島37、川崎F9)(5)抽選、の順で決定。

◆鹿島第1ステージ逆転V 優勝の軌跡17戦振り返り(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1665839.html

 鹿島が97年以来となるJ1第1ステージ優勝を決めた。07~09年の3連覇以来となるJ1タイトルとなった。

 2月27日に開幕した第1ステージの戦いを振り返ります。

◆鈴木V弾!G大阪の新本拠で開幕星

<明治安田生命J1:G大阪0-1鹿島>◇第1ステージ第1節◇2月28日◇吹田S

 鹿島が敵地でG大阪に勝利し、白星発進した。G大阪は、今季から使用する新本拠地吹田スタでの公式戦初戦を勝利で飾れなかった。

 前半は両者積極的に攻めるがゴールを奪えず。G大阪は同41分、FWアデミウソンのクロスにMF藤本淳吾が左足で直接合わせたが、惜しくもクロスバーに直撃した。その1分後、次は鹿島が反撃に出る。MF遠藤康が左サイドを駆け上がり絶妙クロスを上げるが、走り込んだFW金崎夢生にはわずかに届かなかった。

 後半、G大阪はMF大森晃太郎に代わって宇佐美貴史を投入。鹿島は後半24分にリオ五輪へ逆転出場を狙う19歳FW鈴木優磨と、MFカイオを送り込んだ。するとその3分後だった。ペナルティーエリア内からカイオのクロスに鈴木が頭で合わせ先制、これが決勝点となった。鈴木は視察に訪れたU-23(23歳以下)日本代表手倉森監督の前でアピールに成功した。

 

 

 

◆ホーム開幕戦、金崎弾で逃げ切り

<明治安田生命J1:鹿島1-0鳥栖>◇第1ステージ第2節◇3月5日◇カシマ

 ホームの鹿島が先制した。

 前半31分、FKを獲得するとMF遠藤、DF山本とつなぎ、ゴール中央でFW金崎が頭で決めた。前半から早いプレスで鳥栖から主導権を奪い、ゴールにつなげた。

 対する鳥栖はMF鎌田を中心に攻める。後半4分、左から中へドリブルでファウルを誘うと、今度は同16分に右から中へドリブルで仕掛け左足シュートを放った。同33分にはFW池田を投入するなど勝負に出たが同点弾は奪えず開幕戦に続く連勝を逃した。ホーム開幕戦となった鹿島は、連勝を飾った。

 

 

 

◆仙台に敗れ3連勝ならず

<明治安田生命J1:仙台1-0鹿島>◇第1ステージ第3節◇3月12日◇ユアスタ

 仙台が今季ホーム初勝利を挙げ、鹿島は開幕3連勝を逃した。

 復興応援試合として開催された一戦。ホームは仙台。試合前には黙とうが行われ、仙台のMF富田主将は左腕に喪章を巻いた。

 試合は前半8分に動いた。仙台がMF金久保のダイレクトボレーで先制した。鹿島は同25分にMF遠藤が強烈シュートを放つなどしたが、追いつけなかった。

 後半は立ち上がりから鹿島が攻め立てる。20分を過ぎるとMF土居、MFカイオを投入して攻勢を強める。しかし、仙台の堅い守備を完全には崩せずに終わった。

 

 

 

◆金崎夢生2発で東京粉砕

<明治安田生命J1:鹿島2-0東京>◇第1ステージ第4節◇3月19日◇カシマ

 勝ち点6同士の対決はホームの鹿島に軍配が上がった。

 ホームでは10勝4分け1敗と圧倒する東京を返り討ちにした。前半はリーグ戦初先発となったFW鈴木を中心に攻める。12分、右CKにタイミング良く飛び込み頭で合わせたが、GK秋元の横っ跳びに阻まれた。33分にも鈴木がゴール前で決定機を迎えたものの、決め切れなかった。対する東京は37分、右クロスにFW前田が頭で合わせるが、GK曽ケ端の正面に飛んだ。

 0-0で迎えた後半5分に試合が動く。右からの折り返しを受けた鹿島DF山本が右足でシュート。当たり損ねたが、ここに飛び込んだ日本代表FW金崎が左膝でコースを変えてゴールに流し込んだ。5日の鳥栖戦に続くホーム2戦連発でリードを奪った。

 追いかける東京は29分にFW平山を投入。昨年9月12日以来、約半年ぶり出場の背番号9を起点にチャンスをつかみ始めたが、GK曽ケ端の好守に遭いゴールは割れなかった。

 守備でリズムを作った鹿島が反対に追加点を奪う。43分、MF柴崎の右クロスに走り込んだFW金崎が、2点目となる右足ダイレクトボレー。セーフティーリードを奪った。このまま終わり、鹿島は試合終了時点で暫定2位に浮上。東京は今季2敗目を喫した。

 

 

 

◆首位攻防戦、カイオ先制弾も追いつかれる

<明治安田生命J1:川崎F1-1鹿島>◇第1ステージ第5節◇4月2日◇等々力

 首位攻防戦は引き分けに終わった。

 川崎Fは左太もも裏に痛みを抱えるエースFW大久保がベンチスタートとなった。序盤から主導権を握ったのは鹿島。川崎Fの最終ラインにプレッシャーをかけ、相手にリズムを出させない。

 前半27分、鹿島が先制。川崎Fのスローインから川崎FのDF谷口がエリア中央へ浮き球のクリアミス。それを鹿島MFカイオが豪快にネットを揺らした。川崎Fも前半36分、MF森谷の縦パスからMF田坂、FW小林へとつなぎMFエウシーニョが頭で押し込み同点に追いついた。前半を1-1で折り返す。

 後半も押し込んだのは鹿島。途中出場のMF土居が2度の決定機でシュートを放つも枠外。川崎FもエースFW大久保を投入しカウンターからゴールに近づくも決めきれない。終盤は鹿島の連続セットプレーを川崎Fが守りきり、勝ち点1ずつを分け合った。

 

 

 

◆2位浮上 昨季王者広島を4発粉砕

<明治安田生命J1:鹿島4-1広島>◇第1ステージ第6節◇4月10日◇カシマ

 3位鹿島が、昨季王者の7位広島を本拠に迎えた。

 先制は鹿島だった。前半8分、今季初先発のFW土居聖真(23)が決めた。DF西のパスを受けて反転して抜け出すと、右から低いクロス。DF塩谷にはね返されたが、クリアボールをワントラップしてから、右足ボレーで突き刺した。

 広島も追いついた。リーグ3戦連発中のFWピーター・ウタカ(32)が塩谷の縦パスで抜ける。DF昌子を簡単にかわすと、右足でゴール左に蹴り込んだ。連発を4試合に伸ばし、塩谷と笑顔でたたえ合った。

 前半は1-1で折り返したが、後半12分に鹿島が勝ち越す。後半開始から投入されたMFカイオが左サイドから浮き球パス。ファーサイドに走り込んだMF柴崎岳(23)が、跳躍から頭を振って押し込んだ。現在は代表から外れているが、均衡を破る一撃に、視察していた日本代表ハリルホジッチ監督と霜田ダイレクターも笑みを浮かべた。

 さらに16分、再び左サイドを突破したカイオがゴールライン際から左足でシュート。GK林はクロスを警戒していたのか反応が遅れ、はじいたボールはゴールネットに飛び込んだ。後半ロスタイム3分にもカイオが左足で決めて、試合は終了。この日は1万9766人が訪れて鹿島のリーグ入場者数が通算700万人に達した中で、4発快勝した鹿島が2位に浮上した。

 

 

 

◆土居聖真2戦連発 湘南撃破で2位キープ

<明治安田生命J1:湘南0-3鹿島>◇第1ステージ第7節◇4月16日◇BMWス

 鹿島が湘南を下し、2位をキープした。

 先制は前半20分、DF西の右クロスが流れたところに日本代表FW金崎が走り込み、胸で前に落としてから右足でゴール右に決めた。チーム単独トップの今季4点目で先制すると、オウンゴールで2点目を奪う。45分、DF山本が左から送ったパスが、クリアしようと滑り込んだ湘南DFの足に当たり、ゴールに吸い込まれた。

 「九州の方々に平穏な日々が戻りますように」との横断幕がサポーター席に掲げられた中、湘南も反撃したいところだったが、前半24分と後半8分にMF三竿がシュートを放った以外は、チャンスらしい好機をつくることが難しかった。

 すると20分、鹿島が追加点を奪う。ピッチ中央でMF遠藤がボールを奪い、右サイドのスペースへパスを出す。走って追いついた金崎が右足で中央にグラウンダーで送ると、FW土居が懸命に右足を伸ばしてコースを変え、ゴール左に流し込んだ。2戦連発の今季2点目でリードを広げた。

 鹿島は、前湘南のMF永木が移籍後初先発。後半27分にMF三竿と交代するまで、かつての本拠地で精力的に駆け回った。「三竿兄弟対決」も実現し、湘南の兄雄斗と健斗が同時にピッチにも立った。スコアは3-0で試合終了。鹿島が2連勝で2位を堅持した。 

 

 

◆5戦ぶり無得点で今季ホーム初黒星 3位後退

<明治安田生命J1:鹿島0-2柏>◇第1ステージ第8節◇4月24日◇カシマ

 2位鹿島がホームで9位の柏に敗れ、3位に後退した。

 本拠での黒星も今季初めてだった。柏はリーグ3連勝、公式戦5連勝。試合終了時点で暫定6位に浮上した。

 アウェー柏が最初にチャンスを得た。前半3分、MF伊東純也(23)の右クロスをDF中山雄太(19)がヘッド。GK曽ケ端準(36)の攻守に阻まれたものの、いきなりゴールを脅かした。

 柏は、システムを前節までの「4-3-3」から「3-4-3」に変え、右サイドバックだった伊東を1列前のウイングバックに上げた。これが功を奏し、前半ロスタイム2分に先制点を奪う。伊東が右サイドをドリブルで独走し、細かいステップでDF山本脩斗(30)をかわす。最後は日本代表DF昌子源(23)も振り切って、右足でゴールに蹴り込んだ。

 ホームの鹿島は前半の枠内シュートがゼロ。FW土居聖真(23)がペナルティーエリアで倒されたように見えたが、PKの笛は鳴らず。その後の逆襲で伊東に先制ゴールを奪われた。

 次の得点も柏だった。後半18分、MF中川寛斗(21)のパスで右サイドを破った伊東が、その突破によって中央でフリーになったFW武富孝介(25)にラストパス。右足で冷静に決めた。11、12年にJ2熊本に期限付き移籍していた男のゴールでリードを2点に広げた。

 鹿島は今季初の複数失点を喫し、攻撃陣も日本代表FW金崎夢生(26)の出場停止が響いて無得点。FW鈴木優磨(19)MF永木亮太(27)MF中村充孝(25)を投入したが、反撃できなかった。枠内シュートも、後半の土居の1本にとどまった。

 

 

 

◆チャンス生かせずスコアレスドロー

<明治安田生命J1:大宮0-0鹿島>◇第1ステージ第9節◇4月30日◇NACK

 大宮は、ホームで鹿島とスコアレスで引き分けた。

 大宮は2勝3分けで4月負けなしとなった。鹿島は終始、押し気味だったものも、勝ち点3を得ることができなかった。

 鹿島は前半から大宮陣内に攻め込んだ。前半10分、チームトップの4得点を挙げているFW金崎夢生が抜け出してシュートした。だがDF奥井諒ら大宮の堅い守備でシュートを防ぎ、両チーム無得点で前半を終了した。

 後半に入ると、両チームの選手が闘志をむき出しでプレーし、荒れた展開となった。鹿島は後半4分にMF遠藤康のシュートを放つもGKの正面。同ロスタイムにはDF伊東幸敏の右クロスに、途中出場のFW鈴木優磨が頭から飛び込んだが、枠を外した。

 試合を優勢に進めた鹿島に対し、大宮は後半はシュートを打てなかった。両チームが勝ち点1を分け合った。

 

 

 

◆西V弾で3試合ぶり勝利

<明治安田生命J1:鹿島2-1新潟>◇第1ステージ第10節◇5月4日◇カシマ

 3位の鹿島がホームで15位新潟に勝利し、3試合ぶりの勝ち点3を手にした。

 新潟は、5戦連続で勝利を挙げられなかった。

 鹿島は前半22分、FW金崎の右サイドからのクロスにFWジネイが右足で合わせてシュートし今季初のゴールを決める。新潟はMFレオシルバを攻撃の起点として攻めるも、DF伊東ら鹿島の守備陣に阻まれ無得点。

 後半に入ると、新潟が反撃を開始。後半21分、左CKにDF増田が頭で合わせて同点に追いつく。期限付き移籍していたJ2町田から復帰した189センチのセンターバックがJ1初得点を挙げ試合を振り出しに戻す。

 鹿島は同34分、右サイドからのパスにDF西が右足で合わせ今季初の得点を挙げ勝ち越しに成功。終盤新潟に攻められるも、DF昌子らの体を張ったプレーで逃げ切った。

 

 

 

◆金崎が先制弾も逃げ切れずドロー

<明治安田生命J1:磐田1-1鹿島>◇第1ステージ第11節◇5月8日◇ヤマハ

 ホームの磐田が追いつき、引き分けに持ち込んだ。

 鹿島は前半2分、FW金崎がシュートを放つが枠の上に外れた。同6分には、MFカイオのクロスにFWジネイがシュートを狙うが、磐田DFが体を張った守備を見せた。同11分には再び金崎がシュートを放つが、磐田GKカミンスキーが好セーブをした。

 磐田は前半39分、MF太田の右クロスから、1トップに入ったMFアダイウトンがヘディングシュートを放つが、クロスバーに弾かれた。前半は0-0で折り返した。

 鹿島は後半10分、カイオのドリブル突破から金崎が冷静に決め、先制した。磐田は1分後、相手DFのクリアボールをMF小林が左足で豪快なミドルシュートを決め、すぐさま追いついた。同29分には、MF山本がドリブルからシュートを放つが、鹿島GK曽ケ端が好セーブ。その後は両チームとも決定力を欠き、1-1の引き分けに終わった。

 

 

 

◆ホーム通算250勝 金崎V弾を岳がアシスト

<明治安田生命J1:鹿島1-0横浜>◇第1ステージ第12節◇5月14日◇カシマ

 鹿島が横浜に完封勝ちした。

 先制したのは鹿島。前半9分、左サイドでFKを獲得。キッカーのMF柴崎岳のボールにFW金崎夢生がゴール前中央でヘディングシュートを決めた。

 横浜は前半43分、MF斎藤学が左サイドをドリブルで相手守備陣を3人交わして、ペナルティーエリア内に進入。エリア内中央にいたMFマルティノスにクロスを送るも、シュートは左に外れた。

 横浜は後半27分にDF栗原勇蔵に代えてFWカイケを投入。4-2-3-1から4-2-4にシステムを変えて攻勢を強めたが、最後までゴールを奪うことは出来なかった。 鹿島はこれでホーム通算250勝となった。

 

 

 

◆終了間際の鈴木とカイオ弾で逆転勝利

<明治安田生命J1:名古屋2-3鹿島>◇第1ステージ第13節◇5月21日◇豊田ス

 前半はホームの名古屋がペースをつかんだ。

 鹿島より先にリズムをつかみ、いつものボランチからトップ下に上がったMF田口やFW永井らの技とスピードでチャンスを作った。鹿島は警戒する名古屋の長身FWシモビッチをしっかり封じ、0-0で折り返す。

 後半1分、名古屋がMF田口の思いきりの良いミドルシュートで先制。鹿島も10分後に、MFカイオが抜け出し冷静に同点弾を決めた。同21分、名古屋は田口の左CKを、守備とチームの雰囲気を盛り上げる人、DF竹内が頭でズドン。完璧なヘディングゴール。これが32歳のDFのJ1通算2ゴール目。2点とも今季記録したもの。得点力開花中? の竹内の頑張りもありリードを奪った。

 しかし、ここから名古屋が逃げ切りに失敗。FW永井の負傷交代も響いたのか、同41分、50分に鹿島が連続得点。底力を示した鹿島が暫定2位に浮上した。

 

 

 

◆土居2発!完封勝利で3連勝

<明治安田生命J1:鹿島4-0甲府>◇第1ステージ第14節◇5月29日◇カシマ

 鹿島が甲府に完封勝ちした。

 前半ロスタイムに鹿島が先制。MF柴崎岳から前へ速いパスをFW土居聖真に供給。このボールを受けた土居がペナルティーエリア左から右足を振り抜き、ゴールネットを揺らした。

 後半も鹿島の猛攻が続いた。同2分、エリア手前でフリーだった土居にボールが渡る。狙い澄まして左足を振り抜いて2点目とした。4分後の同6分にはFW金崎夢生が中央へパス。これを後ろから加速して走り込んだ柴崎がワンタッチでエリアへ進入し、右足で流し込んで3点目。さらに同28分、DFが頭でクリアしたボールをDF伊東幸敏が拾い、ゴール前中央の金崎にパス。ダイレクトで右足で押し込んだ。

 甲府は前半35分にFWクリスティアーノから中央でパスを受けたFW河本明人が思い切りよくシュートを放つもGKの好セーブに遭い、得点は奪えず。同10分に守備の要DF山本秀臣が負傷により交代したことが響き、失点が重なった。

 鹿島はこれで3連勝。対する甲府は8戦勝ちなしと厳しい状況が続く。

 

 

 

◆浦和にリーグ12戦ぶり勝利

<明治安田生命J1:浦和0-2鹿島>◇第1ステージ第1ステージ第15節◇6月11日◇埼玉

 鹿島が勝ち点を33に伸ばし、首位川崎Fとの勝ち点差「1」をキープした。

 前半4分、鹿島がペナルティーエリア付近でフリーキックを獲得。MF小笠原満男(37)のキックは、わずかに落ちきらず、ゴール上を越えた。同14分、浦和はMF梅崎司(29)の右クロスをFW興梠慎三(29)が頭で合わせるも、右へ外れた。その後は鹿島が主導権を握るが、運に見放された。同40分、FW金崎夢生(27)が右サイドを抜け出し、シュートを放つも、左ポストを直撃。さらに前半ロスタイムのラストプレー。金崎はMF遠藤康(28)のクロスを頭で合わせるも右ポストに嫌われた。そのまま前半終了の笛が鳴った。

 後半7分、鹿島が先制点を奪った。カウンターからMF柴崎岳(24)が右からグラウンダーのクロス。左サイドを激走していたFW金崎が右足で倒れ込みながら当てた。浦和も反撃。同31分にMF駒井善成(24)がループシュートを放つも、バーに当たった。流れは浦和だったが、鹿島が追加点。同43分にPKをFW鈴木優磨(20)が決めて、試合を決めた。

 

 

 

◆逆転勝利で首位浮上 V逆王手

<明治安田生命J1:神戸1-2鹿島>◇第1ステージ第16節◇6月18日◇ノエスタ

 鹿島がFW土居聖真(24)の活躍で勝ち点36に伸ばし、2位から首位に浮上した。

 先制したのは神戸。前半24分、ペナルティーエリア内からDF北本久仁衛(34)がCKから頭で合わせゴールネットを揺らした。北本の得点は2011年11月27日の磐田戦以来5年ぶり。

 負けられない鹿島は前半45分、FW土居がペナルティーエリア中央からゴールを決めた。さらに後半5分には、MF遠藤康(28)が勝ち越し点を挙げた。その後、神戸に決定的な仕事をさせず逃げ切り、勝ち点3を奪った。

◆鹿島が第1S制覇、09年3連覇以来J1タイトル

<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が第1ステージを制し、07~09年の3連覇以来となるJ1タイトルを勝ち取った。本拠カシマで最下位の福岡と対戦。前半27分にCKからDF山本脩斗(31)が頭で合わせ先制すると、同37分にFW土居聖真(24)のゴールで追加点。福岡に反撃を許さず、07~09年の3連覇以来となるJ1制覇を飾った。

 勝ち点1差で追いかけた2位川崎もホームで5位大宮に2-0で勝利したが、悲願の初タイトルには届かなかった。

◆鹿島山本「いい形で」ジネイ&青木に惜別有終V弾(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1668691.html



<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が第1ステージを制し、07~09年の3連覇以来となるJ1タイトルを勝ち取った。前半27分にCKからDF山本脩斗(31)が頭で合わせ先制、同37分にFW土居聖真(24)のゴールで加点し逃げ切った。

 先制ゴールを決めた山本は「(CKの柴崎さんが)いいボールをくれたので決めるだけでした。練習からチームでイメージができていた。決まってよかった」と第一声。クラブ一筋16年目のDF青木剛の鳥栖移籍とFWジネイの退団が決まっており「チーム全員で試合前、ジネイと青木さんをいい形で送りだそうと言っていた。いい形で送り出すことがきて良かった」と惜別弾に感無量の様子だった。

◆鹿島小笠原、一丸V強調「みんなでつかんだ優勝」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1668684.html



<明治安田生命J1:鹿島2-0福岡>◇第1ステージ最終節◇25日◇カシマ

 鹿島が第1ステージを制し、07~09年の3連覇以来となるJ1タイトルを勝ち取った。前半27分、DF山本脩斗(31)が先制ゴールを決めると同37分にFW土居聖真(24)のゴールで加点した。

 試合後、MF小笠原満男主将(37)は「すばらしいスタッフ、すばらしい選手、すばらしいサポーター、みんなでつかんだ優勝。本当にきょう多くのサポーターに集まってもらって僕らの力になった。まだまだステージは続くのでこの先も勝っていけるように頑張りたい」と喜んだ。

◆鹿島が第1S制覇!! 山本&土居弾で6連勝フィニッシュ(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?192555-192555-fl



[6.25 J1第1ステージ第17節 鹿島 2-0 福岡 カシマ]

 J1は25日、第1ステージ第17節を開催し、県立カシマサッカースタジアムでは勝利すれば自力で第1ステージ優勝が決まる首位の鹿島アントラーズとアビスパ福岡が対戦。前半に2点のリードを奪った鹿島が、そのまま逃げ切って2-0の完封勝利を収めて第1ステージ制覇を果たした。

 5連勝中の鹿島は第16節神戸戦(○2-1)から出場停止のDF昌子源とFWカイオに代わり、MF杉本太郎とDFブエノを先発起用。一方の福岡は第16節川崎F戦(△2-2)から同じく出場停止のDF亀川諒史に代わり、DF古部健太がスターティングメンバーに名を連ねた。

 序盤にシュートチャンスを作り出したのはアウェーの福岡だった。しかし、前半6分に右サイドを突破したMF金森健志のクロスからFWウェリントンが狙ったボレーシュートは枠を捉え切れず、同9分にはMF末吉隼也の蹴り出したCKをDF古部健太がヘディングで合わせるもボールはゴール左に外れた。

 徐々に鹿島が主導権を握り始めると、前半16分には左サイドから切れ込んだDF山本脩斗がゴールを脅かしたものの、好反応を見せたGKイ・ボムヨンにストップされてしまう。さらに同20分にはMF遠藤康のスルーパスから抜け出したFW土居聖真が右足シュートで狙うが、またもやイ・ボムヨンに阻まれてネットを揺らすには至らない。

 しかし前半27分、攻勢を強める鹿島が先制点を奪取する。MF柴崎岳が蹴り出したCKを山本が豪快なヘディングシュートで叩き込み、スコアを1-0とした。さらに同37分には右サイドを突破して中央に切れ込んだFW金崎夢生のラストパスを土居が冷静に蹴り込み、リードを2点差に広げた。

 2-0と鹿島がリードしたまま後半を迎えると、ともに相手の粘り強い守備に遭ってなかなかシュートまで持ち込めない時間帯が続く。福岡は後半20分にMFダニルソンが直接FKを狙ったがGK曽ヶ端準の守備範囲に飛び、同21分には鹿島が好機を迎えるが、遠藤のパスをPA内で受けたMF杉本太郎のシュートはDFにブロックされてしまった。

 2点のビハインドを背負う福岡は後半22分にFW坂田大輔とFW平井将生を同時投入して状況を打開しようと試みる。さらに同32分には最後のカードとなるMF為田大貴をピッチへと送り込む。一方の鹿島は後半アディショナルタイムに今月末で契約満了となるFWジネイ、鳥栖への完全移籍が発表されたDF青木剛を投入。最後まで福岡に得点を許さなかった鹿島が2-0で勝利して第1ステージ優勝を決めた。

(取材・文 折戸岳彦)

◆鹿島・石井監督 史上2人目、選手で指揮官でW制覇なるか(毎日新聞)


http://mainichi.jp/articles/20160625/spn/00m/050/013000c

明治安田生命J1第1S第17節 鹿島−福岡(2016年6月25日 カシマ)

 J1は25日、第1ステージ最終節9試合が各地で行われる。勝てば優勝が決まる鹿島はホームで福岡と対戦。鹿島に所属した選手時代、Jリーグ元年の93年第1ステージで優勝を果たした石井正忠監督(49)が、指揮官としても栄冠を手にし、広島の森保一監督(47)に続く史上2人目の選手、監督でのステージ制覇を成し遂げる。

 大一番を前にしても石井監督はリラックスしていた。前日練習の最後に行われたレクリエーションゲームでは活気あふれる選手らを見守りながら、笑みをたたえた。「昨日(23日)の紅白戦では硬さも見えたが、きょうのレクリエーションゲームは今までで一番激しかった。良い状態が続いている」と、満足げに最終調整を振り返った。

 優勝すれば2人目の快挙となる。石井監督は選手時代の93年7月7日、浦和戦で決勝ゴールを決めて鹿島をJリーグ元年第1ステージ制覇に導いた。今度は指揮官として優勝に挑む。「まず第1ステージをとらないといけない。勝ちにこだわる」。勝利を収め、広島の森保監督に続く選手、監督でのダブル制覇を狙う。

 負けられない理由が増えた。23日に、鹿島一筋15年半の元日本代表DF青木と、ブラジル人FWジネイの退団が発表された。指揮官は2人の話になるとしばらく絶句。目に涙を浮かべながら「2人のためにも頑張らないと」と声を震わせた。青木が入団した01年当時、石井監督は下部組織のコーチだったが、トップチームの手伝いをすることもあり、顔を合わせた。以来、15年の付き合い。ともに筋トレ好きで性格も合った。「寂しいですけど。本人も(選手生活を)長く続けるための決断。後押ししたい」と、理解を示した。

 その青木、ジネイが福岡戦ではベンチ入りするもよう。退団する選手を優勝の懸かった試合のメンバーに入れることは極めて異例だが「自分たちのサッカーができれば負けることは絶対にない。2人を良い形で送り出すことができれば」。普段は謙虚な姿勢を崩さないが、珍しく強気な言葉も飛び出した。選手、監督でステージ優勝。そして、功労者の花道をつくる。(スポニチ)

◆「本当に嬉しい」…1stステージ優勝を喜ぶ鹿島MF小笠原「この先も勝てるように」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160625/461029.html



 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ最終節が25日に行われ、アビスパ福岡を2-0で下した鹿島アントラーズがステージ優勝を果たした。

 勝てば優勝が決まる状況で福岡をホームに迎えた鹿島は、27分にCKから山本脩斗がヘディングシュートを叩き込んで先制に成功。さらに37分には金崎夢生のラストパスを土居聖真が流し込んで追加点を奪うと、このまま2-0で逃げ切った。

 フル出場で勝利に貢献したキャプテンの小笠原満男は試合後、「サポーターと勝ち獲った優勝なので、本当に嬉しいです」と笑顔を浮かべた。

 そして、「まだシーズンは続くので、僕らの目標はここではないですし、セカンドステージも獲って、その先も勝てるように、この先も後押しをお願いしたいです。ありがとうございました」とセカンドステージ、年間優勝に向けてファンにさらなるサポートを求めている。

◆鹿島が1stステージ制覇…福岡に完勝、川崎との争い制して7年ぶりのリーグタイトル獲得(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160625/460985.html



 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ最終節が25日に行われ、鹿島アントラーズとアビスパ福岡が対戦した。

 前節、川崎フロンターレが痛恨のドローに終わったことで首位に立った鹿島。勝てば文句無しでステージ優勝が決まる最終戦では、川崎に土をつけたアビスパ福岡をホームに迎える。DF昌子源とMFカイオが出場停止のため、DFブエノとMF杉本太郎が先発起用されたほか、MF柴崎岳、FW金崎夢生らがスタメンに名を連ねた。一方、2戦連続で首位チームとの対戦となる福岡は、川崎戦で2ゴールを挙げたFW金森健志やFWウェリントンが起用された。

 最初にチャンスを作ったのは福岡。5分、右サイドを抜け出した金森が右足でクロスを上げると、ファーサイドでフリーとなっていたウェリントンが左足でボレー。しかしこのシュートは大きく枠の上に外れてしまった。

 鹿島のファーストシュートは16分。左サイド高い位置でボールを受けた山本脩斗がドリブルでエリア内に侵入し、右足でグラウンダーのシュートを放ったが、GKの好セーブに阻まれた。さらに20分、遠藤康のスルーパスでエリア内右に抜け出した土居聖真が右足で狙ったが、ここもGKに弾かれてゴール左に逸れた。

 試合が動いたのは27分。右CKを獲得した鹿島は柴崎がゴール前にクロスを供給。走り込んだ山本がヘディングシュートをゴール左に叩き込んだ。先制した鹿島は37分、エリア内右でパスを受けた金崎がうまく反転してDFを振り切り、マイナス方向に折り返す。これを土居が右足ダイレクトでゴール左に流し込み、リードが2点に広がった。

 福岡は45分、右サイドからのFKにエリア内のウェリントンが頭で合わせたが、シュートはわずかに枠の左へ外れてしまった。このまま2-0で前半を折り返す。

 2点を追いかける福岡は65分、エリア手前中央やや距離のある位置で得たFKをダニルソンが左足で直接狙う。しかし強烈なシュートはGKの正面に飛んでしまった。

 なんとか1点を返したい福岡は77分に邦本宜裕を下げて為田大貴を投入。一方、逃げ切りを図る鹿島は杉本に代えて永木亮太をピッチへ送り出す。

 鹿島は87分、高い位置でボールを奪うと左サイドの柴崎がアーリークロスを供給。ゴール前に走り込んだ金崎がフリーで合わせたが、ヘディングシュートは枠を捉えることができなかった。

 追加点のチャンスを逃した鹿島だったが、福岡に決定機を作らせることなく時計の針を進めると、後半アディショナルタイムには、退団が決まっているジネイと青木剛を投入。試合はこのまま2-0でタイムアップを迎えた。この結果、最終節を白星で飾った鹿島が川崎との争いを制してファーストステージ制覇。鹿島にとっては2009年以来7年ぶりのリーグタイトル獲得となった。

 セカンドステージは7月2日に開幕し、鹿島はガンバ大阪と、福岡は浦和レッズとそれぞれホームで対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 2-0 アビスパ福岡

【得点者】
1-0 27分 山本脩斗(鹿島)
2-0 37分 土居聖真(鹿島)

◆2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第17節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51789

明治安田J1 1st 第17節

山本!土居!鹿島、粘る福岡を振り切り、1stステージ優勝!

最高の舞台で、最高の結果を得た。3万1,636人と今季最高の来場者数となったカシマスタジアムで、山本の先制ゴール、土居の追加点を守り切り、2-0と勝利。これで鹿島は自力での1stステージ優勝を決めた。



昌子、カイオの2人を累積警告で欠く鹿島は植田のパートナーとして最終ラインに、ブエノ、そして左サイドハーフに杉本を置く布陣で臨んだ。またベンチにはこの試合を最後に鹿島を去る青木とジネイも入った。



序盤からアグレッシブにいきたい鹿島だったが、前線のウェリントンへボールを集める福岡に苦戦を強いられる。ウェリントンをブエノ、植田が止めに行ったところを邦本や金森、そして古部に差し込まれるという場面が目立った。





しかし流れを変えたのは、やはりセットプレーだった。27分、右CKからキッカーの柴崎がゴール前へ鋭いボールを入れる。これを植田の裏からゴール前へ入ってきた山本がどんぴしゃりのヘディング弾を福岡ゴールに突き刺した。





この会心の一撃で先制点を得た鹿島はここから勢いに乗る。そして37分、ツートップの2人で追加点を得る。相手の隙を突き、金崎が右サイドからゴール前の土居へラストパス。これを土居がしっかりと決め、2-0とした。







後半に入っても、鹿島のペースは変わらない。焦ることなく、試合をコントロールし時間を有効的に使った。何度がチャンスがあったものの、3点目が遠い。ここで石井監督は”らしい”采配を振るう。77分に杉本に代え、永木をピッチに送り出した以降、動かなかった石井監督がアディショナルタイムに入り、この試合を最後に鹿島を去るジネイと青木をピッチに送り出した。











3万1,636人の大歓声を浴びながら、最後となるカシマのピッチを走る2人。そしてジネイにはオフサイドとなったが、”ラストゴール”もあった。そして試合終了の笛が鳴り、鹿島は2-0で完封勝利を収め、6連勝で1stステージ優勝を決めた。







これで鹿島はポストシーズンのチャンピオンシップへ進出する権利を得た。だがまだ何かを成し遂げたわけではない。これはあくまで、本当の歓喜への第一歩。2ndステージ、そして年間王者となるため、戦いはまだまだ続く。





【この試合のトピックス】
・今季最多となる3万1,636人の来場者数。
・昨シーズン2ndステージ以来のリーグ戦6連勝。
・この試合で鹿島を去るジネイ、青木がともに交代出場でピッチに立つ。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半もコミュニケーションをとって、前半の守備を続けよう。
・攻撃のサポート、リスクマネジメントをしっかりすること。
・もっと落ち着いてボールを回し、慌てないでプレーすればよい。
・自分たちのサッカーを続けるように!

アビスパ福岡:井原 正巳
・前半の入りは悪くなかった。いけている所はいけている。
・ボールを奪ったあと、休まずに前に出ていくこと。状況判断を早く。
・1対1の所はもっとカバーし合う、助け合う動きを増やしていこう。
・まずは1点返そう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
先ずは3万1,000人を超えるお客さまが来てくださったことに感謝したい。TVの前で応援してくださった皆さまもいらっしゃると思うが、カシマスタジアムで選手たちを後押ししてくださった皆さまに感謝したい。(試合に関しては)相手のロングボールへの対応はできたが、攻撃面ではボールをうまく運べなかった。ただ2点リードしたことで、この試合を最後にチームを去るジネイと青木をピッチへ送り出すことができたのは選手たちの頑張りがあったから。今日は選手たちの頑張りで勝った試合だった。

Q. 選手としても監督としても1stステージ優勝という結果を得たが?

A. 僕自身としてはそんなに価値を感じない。とにかく勝ち点3を取って、ステージ優勝することだけを考えていた。その部分では少しでもクラブに貢献できたかと思う。

Q. 1stステージのMVPを選ぶとしたら?

A. それぞれの試合で様々な選手が活躍してくれた。誰がどうということではなく、チームの結束力の成果だと思う。

Q. 土居選手のゴールは攻守の切り替えが早かったが、これが狙いか?

A. はっきりと覚えていないが、練習の積み重ねが出た。もっともっと前からのプレッシャーをかけてやっていきたい。

Q. 2ndステージに向けて。

A. 1stステージ優勝をしてチャンピオンシップに出る権利を得たが、シーズンが終わったわけではない。2ndステージはもっとゴールを決めて、失点も減らしたい。勝ち点でも年間で昨シーズンの広島(74)を超えたい。(1stステージの)3分2敗を勝利に変えていき、1stステージを超える結果を出したい。

アビスパ福岡:井原 正巳
鹿島アントラーズは本当に素晴らしいチーム。まずは1stステージ優勝おめでとうございますと伝えたい。また今日もアウェイまで多くのサポーターが応援にかけつけてくれた。サポーターに感謝したい。前節も優勝を争っている川崎Fとの対戦で、今節は鹿島が勝てば優勝という中で、勢いにのまれないよう、しっかりゲームに入ろうということで非常にいいテンションでゲームに入れた。しかし、ゲームの流れをつかみかけていたところでセットプレーからの失点というのは、さすが鹿島だと思うし、鹿島のしたたかさを改めて感じた。




選手コメント

[試合後]

【曽ケ端 準】
試合の最初は、全体的に動きが硬かった。しかし、練習してきたセットプレーの形から点を取ることができて、そこからは、追加点もしっかり取れて、落ち着いて試合を運ぶことができた。プレッシャーがかかるゲームを経験することは、選手にとって大きなこと。その試合をものにできたことは、チームの成長につながる。

【西 大伍】
優勝がかかった試合となると、いつも通り行かないなと思った。もう少し押し込んでプレーしたかった。そのなかでもっと徹底してやれたら良かった。優勝がかかった試合ということで、たくさんのサポーターの方が来てくれた。これからも来てもらえるような試合ができたかというと、まだまだ。もっと高めて見に来てもらえるようにしていきたい。

【植田 直通】
タイトルを獲ればみんなの意識も変わる。もうすでに次のタイトルがほしいという欲が出ている。次は年間チャンピオンを獲りたい。優勝を目指してやっていきたいと思う。友達、家族、たくさんの人が応援してくれていた。その期待に応えられてうれしい。

【ブエノ】
立ち上がりは緊張もあったが、試合が流れるにつれ、自分らしいプレーができるようになった。DFライン全員が、お互いに声をかけ続けることができていた。ナオやサイドバック、ボランチにも声をかけられた。DFはお互いにコミュニケーションをとらないといけないという点ではよくできたと思う。

【山本 脩斗】
みんなでやってきたことを、しっかり結果につなげることができた。チャンピオンシップの権利を得たことは素直にうれしい。すぐに2ndステージがあるので、切り替えていい状態で次の試合に臨みたい。先制点が大事になると思っていたので、そのゴールを決めることができて、すごくうれしい。

【柴崎 岳】
立ち上がりは良くなかったが、前半のうちに2点を取れたことがすべて。そこまで危ない試合でもなかった。優勝がかかった試合で、このように勝利という結果を残せて良かった。優勝はしたが、そこまで喜んでいるわけではない。いまチャンピオンシップに出場できるのは今のところ僕たちだけ。アントラーズの1年だったといえるようにしたい。

【小笠原 満男】
勝てば優勝という試合になり、本当にたくさんのサポーターがスタジアムに来てくれた。そういうなかで優勝することができ、うれしく思う。ただ、まだ1stステージを獲っただけ。本当の意味でのタイトルとはいえないかもしれない。90分通していい試合ができているわけではない。これに満足することなく、もっと内容をよくして、これからも勝ち続けていけるように頑張りたい。

【遠藤 康】
優勝はうれしい。試合の入りはよくなかったけど、それほど心配はしていなかった。失点してもおかしくない場面もあったけど、そこから盛り返して、しっかり点を取ることができる強さが出てきた。満男さん、ソガさんといった、経験のある選手が、周りに声をかけてくれていることが大きい。まだ、半分が終わったところ。2ndは1st以上の結果を残したい。

【杉本 太郎】
ジネイ、青木さんが最後という気持ちと、たくさんの方が観に来てくれて1stステージ優勝がかかった試合で、勝利で終えようという気持ちで戦っていた。2人への送り出そうという思いを強く出せたのではないかと思う。いい形で終われてよかった。

【土居 聖真】
勝つことが大事だった。内容はどうあれ、勝てて良かった。いいプレッシャーや緊張感のなかで、ここ数試合をやっていた。すごく楽しかった。こういう雰囲気はなかなか味わえない。この経験がサッカー人生のなかで、いい経験ができたと思う。(得点シーンは)一回なかに入ろうとしたけど、後ろでシュートを打つことができた。夢生君がよく見てくれていた。

【金崎 夢生】
優勝できて最高にうれしい。(土居選手のゴールは)いいボールを出すことができた。またすぐに2ndステージが始まるので、今日は一日みんなで喜びを分かちあって、明日からまた切り替えて頑張ります。

【永木 亮太】
中心として試合に出ていたわけではないので、うれしさ半分、悔しさが交差している。優勝できるチームにきて、まず1stステージのタイトルを獲ることができたので、やっぱり喜びは大きい。この半年間で自分自身も成長することができた。タイトルがかかった素晴らしい雰囲気を経験することもでき、この経験を2ndステージにつなげていきたいと思う。

【ジネイ】
今日がアントラーズのユニフォームを着ての最後の試合になった。とても残念な気持ちだが、優勝で1stステージを終えることができたことは、とても誇りに思う。これでチームを離れるが、2ndステージ、チャンピオンシップでの躍進を心から願っている。小笠原選手から「もう一度このトロフィーを掲げる」と言われ、本当にうれしく思った。支えてくれたチームの皆さんには、感謝の気持ちしかない。

【青木 剛】
サポーターの皆さんから、あれほど大きなコールをしてもらえるとは思っていなかったので、すごく熱くなるものがあった。アントラーズでの最後の試合という気持ちでピッチに立ったが、まずはチームの優勝という気持ちだった。チームメートが激しく戦っている姿勢を見て、感じるものがあった。これまでもずっと、サポーターの皆さんの声が僕の心に届いていたということを伝えたい。ありがとうございました。