日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年6月29日水曜日

◆人口3200万人の巨大都市からプロクラブが“消えた”中国。鹿島との違いに中メディアが嘆き!「なぜ小さな町に強豪クラブがあるのか…」(サッカーダイジェスト)






「なぜ大都市がプロクラブを支えられないのか」


 中国スーパーリーグの重慶両江は先月24日、財政難のためにチームを解散することを発表。中国サッカー界に衝撃を与えた。

 それから約1か月が経った6月25日、中国メディア『鳳凰網体育』は改めてこの問題に着目。「重慶両江は今シーズンの中国スーパーリーグが始まる前に突然解散を発表した。それ以来、人口3200万人の巨大都市である重慶には、プロのサッカーチームがない。重慶の解散後、多くのファンに大きな混乱を招いた」と伝えた。

 そして、「人口1000万人を超えるような大都市が、なぜプロクラブを支えられないのか。この問題については、反対の方向に理由を探すのもよいだろう。海外で、小さな町に多くの強力なクラブがあるのはなぜなのか」と疑問を投げかけ、小さな町にあるクラブを紹介している。

 その最初に取り上げたのが、最多タイトルを誇るJクラブだ。「日本の鹿島アントラーズは誰もが知っているはずだ。J1リーグで8回優勝し、2018年にはアジア・チャンピオンズリーグも制覇している。しかし、このアジアのトップチームがある鹿嶋市は、人口6万6000人の小さな町だ」と綴り、こう続けている。

「鹿嶋市は小都市に囲まれている。生活圏全体の総人口は20万人未満だ。鹿島は約4万人収容のスタジアムを持っているが、昨シーズンの最大入場者数は1万6000人だった。しかし、鹿島のオーナーはいつでもチームを強力にサポートすることができる。歴史的に、彼らは有名な企業である住友系列のチームで、プロ化を経て、現在はメルカリによって所有されている」

 同メディアはさらに、ラ・リーガのビジャレアル(人口5万人)、ブンデスリーガのホッフェンハイム(人口3500人)、ポーランド1部のブルク=ベット・ニーチャータを取り上げ、こう結論づけている。

「このような外国の村や町のチームを見ると、彼らの存在は主にファンの熱意(人口は多くないが、スタジアムに訪れる人は少なくない)、スポンサーのサポート、そしてリーグの配当金に支えられている」


「中国スーパーリーグの商業的価値は年々低下している」


 そして、改めて「人口3200万人の我が国の巨大都市がなぜこのように、プロチームをサポートできないのか疑問だ」と嘆き、リーグの配当が少ないため、スポンサーが投資を躊躇していることが問題であるとした。

「中国スーパーリーグの版権料が5年間で80億元(約1620億円)だったとき、投資家はまだサッカーに投資することを厭わなかった。いま、リーグの商業的価値は年々低下している。その影響により、(新たな)スポンサーの投資意欲とクラブの収入は減少し、同時に、(メイン)スポンサーはクラブ運営のためにより多くの資金を投資する必要がある。これが、最終的に解散しなければならなくなったチームの運命につながった」

 記事は「したがって、チームの存続と地方都市の人口規模との関係は最も大きいものではなく、重要なのはリーグの全体的な収益性にある」と見解をまとめ、こう締めくくっている。

「では、なぜ(中国全体で)13億人の市場がプロリーグをサポートできないのか。これは一言では語れないもう一つの大きな問題だ」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部




◆人口3200万人の巨大都市からプロクラブが“消えた”中国。鹿島との違いに中メディアが嘆き!「なぜ小さな町に強豪クラブがあるのか…」(サッカーダイジェスト)




◆鹿島MF松村優太、右大腿四頭筋損傷で全治6週間と発表 天皇杯3回戦・大宮戦で負傷(FOOTBALLZONE)






今季リーグ戦では8試合1得点をマーク

 J1鹿島アントラーズは6月28日、MF松村優太が右大腿四頭筋損傷により、全治約6週間と診断されたことを発表した。同選手は、22日の第102回天皇杯3回戦の大宮アルディージャ戦で負傷。今季リーグ戦では8試合1得点をマークしている。

21歳の松村は、2020年に静岡学園高校から鹿島へ加入。プロ1年目はリーグ戦13試合0得点、2年目は22試合2得点の成績を残し、今季はここまで8試合1得点をマークしていたなか22日の天皇杯で負傷し、チームドクターより右大腿四頭筋損傷と診断され、全治約6週間とされた。

(FOOTBALL ZONE編集部)





◆鹿島・上田綺世、ベルギー移籍へ 過去に植田直通も所属「サークル・ブリュージュ」欧州経由11月W杯へ(報知)






 J1鹿島の日本代表FW上田綺世(あやせ、23)がベルギー1部サークル・ブリュージュに移籍することが28日、濃厚になった。この日までに鹿島に獲得の正式オファーが届いた。サークル・ブリュージュは、鹿島との契約解除に必要な移籍金(推定1~2億円)の満額を支払う内容で、条件面の障害はない。上田本人も海外挑戦を目標に据えており、成立する可能性は高い。国内屈指の点取り屋が、新天地から11月開幕のカタールW杯メンバー入りを目指す。

 * * *

 カタールW杯の日本代表候補、FW上田が今夏、ベルギー1部サークル・ブリュージュで海外初挑戦する可能性が高まった。関係者の話を総合すると、サークル・ブリュージュから6月上旬までに、1トップ起用の構想ととともに、獲得の意思を伝えられていたという。身長182センチで、海外から見れば体格で劣る日本人FWが、1トップ起用を示されることは異例。鹿島に届けられた満額の移籍金を支払う正式オファーと併せ、高い評価と期待が寄せられている。

 上田は2019年7月、法大サッカー部を途中退部し、鹿島とプロ契約を結んだ。体の強さ、動き出しを武器に1年目からJ1で13試合4得点。日本代表としては同年6月の南米選手権で初招集され、昨年の東京五輪代表にも選出された。プロ4年目の今季は、18節終了時点で10得点を記録し、J1得点ランクでトップに立つ。着実に成長を遂げたストライカーへの注目は、欧州でも高まっていた。

 26枠のW杯メンバー入りへの足掛かりになる。上田は6月の代表4連戦で出場1試合無得点に終わり、「当落線上」を脱することはできなかった。ただ、センターFW戦線は混とんとしており、軸を担うFW大迫勇也(神戸)はコンディション不良。2番手以降も定まっていない。欧州5大リーグへの登竜門と言われるベルギー1部で結果を残すことができれば、W杯メンバー入り、その先のポジション奪取まで見えてくる。

 18年には、同じく鹿島からDF植田直通が同クラブに移籍し、その後、フランス1部(当時)ニームにステップアップした。サークル・ブリュージュは、フランス1部モナコとも結びつきが強く、活躍次第では上位リーグへの移籍が見込めるクラブ。鹿島は上田本人の意思を尊重する方針だ。ベルギー1部の開幕は7月下旬。J屈指の点取り屋の海外挑戦が、刻一刻と近づいてきている。

 ◆上田 綺世(うえだ・あやせ)1998年8月28日、水戸市生まれ。23歳。鹿島ジュニアユースノルテ、鹿島学園高を経て2017年に法大入学。大学生ストライカーとして、19年6月の南米選手権でA代表デビュー。同年7月に法大サッカー部を退部して、鹿島とプロ契約を結んだ。生まれた日に大洪水に見舞われ「綺麗な世界」を願う父親に命名された。J1通算86試合38得点。日本代表通算9試合無得点。182センチ、76キロ。右利き。

 ◆サークル・ブリュージュ 1899年創立。ベルギー北西部のブリュージュに本拠を置く。ホームスタジアムはヤン・ブレイデルスタディオン(2万9042人収容)。チームカラーは緑。主な獲得タイトルはリーグ優勝3回(1910~11年、26~27年、29~30年)、リーグ杯2回(26~27年、84~85年)。過去に元デンマーク代表DFで同国代表元監督のオルセン氏、元アイスランド代表FWグジョンセン氏らが所属。

 ◆おことわり 「セルクル・ブリュージュ」の表記は29日付から「サークル・ブリュージュ」にします。





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