日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年11月11日日曜日

◆鹿島敵地Vでイランサポの紳士的振る舞いが花添える(ニッカン)






<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

ある程度の覚悟を持っていた。鹿島アントラーズが優勝を果たした瞬間、10万人のイラン人サポーターが、どういう行動に出るのか、と。

同じアザディ競技場で99年に、ACLの前身のアジアクラブ選手権を制したジュビロ磐田は観客席から石や鳥の死骸、トマトなどを投げられ、ピッチ中央に固まらざるを得なかったという。

20年が経ったとはいえ、試合前日に、選手やメディアのバスを囲んで、ゴール数を示す「3」や「4」の指をかざしながらからんでくるほどの熱狂的なサポーターたち。彼らはどう出るのか-。

だが、彼らが取った行動は意外なものだった。試合が終わった瞬間、鹿島を祝福するかのように、拍手が起こった。ブーイングなどは、あったかもしれないが、かき消されるほどのものでしかない。紳士的な態度だった。

それは、試合前から感じられていた。選手紹介で、鹿島の選手がスクリーンに映し出される。日本であれば、相手チームにはブーイングを浴びせる。だが、紹介のアナウンスに合わせてむしろ、掛け声を上げていた。もちろん、ペルセポリス選手の紹介のときよりは、10分の1ほどの声量だったが。それでも、意外に映ったのは確かだった。

試合開始と同時に一斉にブブゼラが鳴り響く。記者席の隣の人の声すら全く聞こえない。だが、罵声とは違い、おくするものには感じられなかった。ブブゼラがブーイング代わりかどうかは分からないが、罵声、ブーイングのたぐいはこの試合、ほとんどなかった。

ペルセポリスのイバンコビッチ監督は試合後「ファンタスティックな雰囲気で、ファンも素晴らしかった。全ての人々にお礼を言いたい」と感謝した。鹿島の大岩剛監督も会見の最後に自ら「イランに来て、非常に素晴らしいもてなしを受けて感謝しています。ホテルでもそうですし、移動のバス、スタジアムのセキュリティーをしてくれた皆さん、メディアの皆さん、非常にリスペクトしてくれたと思うので、感謝しています」と付け加えた。

実際、地元の警察の警備は厳重だった。日本人がまとまってスタジアムに入ることを求めたため、到着してから中に入るまで、かなりの時間がかかった。だが、それは我々を守ってくれていたから。歩いて記者室に向かう間、すれ違うイラン人サポーターと衝突しないよう、何人もが取り囲んでくれた。衝突など皆無だった。

試合前、記者席に向かって「3」や「4」の指をかざし「ウチらが勝つ」と息巻いていたイラン人サポーターは帰り際、サムアップポーズで「おめでとう」と語りかけてくれた。笑顔で手を振り合った。

イランという国のイメージが、少し変わった瞬間だった。【テヘラン=今村健人】




◆鹿島敵地Vでイランサポの紳士的振る舞いが花添える(ニッカン)



◆鹿島アントラーズ、悲願のACL初制覇に村井満チェアマンも感銘(FOOTBALLTRIBE)






 公益社団法人・日本プロサッカーリーグは11日、鹿島アントラーズのAFCチャンピオンズリーグに対する村井満チェアマンの喜びのコメントを発表している。

 鹿島アントラーズは先週末にホームで行われたAFCチャンピオンズリーグ1stレグを2-0で勝利すると、日本時間10日深夜にイランの首都・テヘランにアサディスタジアムの完全アウェイの中で行われた2ndレグでは、ペルセポリスの猛攻を無失点でしのぎ、スコアレスドロー(0-0)で終えた。

 これにより2試合合計スコアで2-0とした鹿島アントラーズはクラブ史上初となる悲願のアジア制覇を成し遂げ、大岩剛監督が涙を流すなど選手やクラブスタッフが喜びをかみしめていた。

 この快挙に村井チェアマンは「鹿島アントラーズの皆さん、AFCチャンピオンズリーグ優勝おめでとうございます。数々のタイトルを獲得してきたアントラーズに名誉あるタイトルがまた1つ増えたことを心からお祝い申し上げます。日本サッカー界においては、昨年優勝の浦和レッズに続き、Jリーグクラブから2年連続でタイトルを掴み取ることができましたことをチェアマンとして誇りに思います」

 「今シーズンは例年以上の過密日程の中、若手選手と経験豊富なベテラン選手の融合が功を奏し、グループステージから1つずつ勝利を積み上げてきました。満員で埋め尽くされた決勝第1戦では2-0の快勝とし、悲願の優勝まであと1つと迫り、そして迎えた第2戦では、完全アウェイの中でも動じることなく相手の攻撃を無失点におさえて試合を終えることができました」

 「この勝利はファン・サポーター、クラブスタッフをはじめとしたアントラーズに関わる全ての皆様の努力に心から敬意を表します。12月12日から開催される「FIFAクラブワールドカップ UAE2018」ではアジア代表として出場します。ACLの勢いそのままに、トップの座を掴むべく勝ち上がることを期待しています」とコメントを発表している。

 鹿島アントラーズはUAEで開催されるFIFAクラブワールドカップの初戦で北中米カリブ王者のグアダラハラ(メキシコ)との対戦が決定している。もしこの一戦で鹿島アントラーズが勝利すれば、一昨年以来となるレアル・マドリードとの再戦が待ち受けている。




◆鹿島アントラーズ、悲願のACL初制覇に村井満チェアマンも感銘(FOOTBALLTRIBE)


◆田嶋幸三会長が鹿島アントラーズのACL制覇を祝福「並々ならぬ思いが伝わってきた」(GOAL)






日本サッカー協会の田嶋幸三会長が鹿島アントラーズを祝福した。

日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長が、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制した鹿島アントラーズを祝福した。

鹿島は10日、ペルセポリス(イラン)と敵地でACL決勝の第2戦を行い、0-0で試合を終えた。これで第1戦との2戦合計スコアを2-0とした鹿島は、クラブ史上初となるACL制覇を達成。同時に、12月にUAEで開催されるFIFAクラブ・ワールドカップにアジア王者として参加することが決まった。

田嶋会長は以下のようなコメントを出し、鹿島を祝福した。

「念願のアジア王者に輝いた鹿島アントラーズの関係者とサポーターの皆さんにお祝いを申し上げます」

「2016年のFIFAクラブワールドカップ決勝でレアルマドリードと延長戦まで戦って惜しくも敗れましたが、ACLで優勝して再びFIFAクラブワールドカップに出場したいという並々ならぬ思いが伝わってきた試合でした」

「完全アウェイの中での勝利はチームや選手たちの自信につながり、それがFIFAクラブワールドカップや来年のJリーグにもつながっていくことになると思います」

「ACLの優勝は、大岩監督や選手のみならず、庄野社長やジーコテクニカルディレクター、クラブやサポーターの皆さんなど、鹿島アントラーズに関わる全ての方々が本気でこのタイトルを獲りにいった結果だと思います」

「日本サッカー界の一員として、鹿島アントラーズの関係者の皆さんに感謝を申し上げます」


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◆田嶋幸三会長が鹿島アントラーズのACL制覇を祝福「並々ならぬ思いが伝わってきた」(GOAL)

◆頼もし鹿島三竿健斗、中村俊輔の言葉糧にアジア制覇(ニッカン)





<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

頼もしかった。鹿島アントラーズのMF三竿健斗は幾度となく、危険を察知してボールを奪った。仲間を何度も落ち着かせようとしていた。「ジーコさんに言われたのは『引退した後にその選手が何をしたかは、タイトルを取った回数でしか評価されない』と。自分が試合に出て取れた1個目のタイトルなので、本当に、非常に大きなタイトルだと思います」と喜びに浸った。

2016年のチャンピオンシップで鹿島は優勝したが、三竿健はベンチ外だった。仲間が喜んでいる中、1人悔し涙を流していた。そのとき、当時の柳沢敦コーチに「次はお前がピッチに立って優勝する番だぞ」と言われた。昨年はそれを実現するチャンスだった。

だが、Jリーグ最終節のジュビロ磐田戦で引き分けに終わり、川崎フロンターレに逆転優勝をさらわれた。「去年、最終節ピッチに立っていて何もチームに影響を与えることができなかった」。

ヤマハスタジアムで崩れ落ちていた際、1人の選手に肩を抱かれた。それは、磐田のMF中村俊輔だった。

中村も横浜F・マリノス時代の13年に、優勝に王手をかけていながら2連敗し、9年ぶりのリーグ制覇を逃した経験があった。同じ痛みを知る希代のレフティーに優しく起こされた後、声を掛けられた。「すごい短い言葉だったけど、すごい深い意味がある。僕の宝物にしておくので、みんなには言えませんが」。

前を向き、挑んだ今季。一皮むけ、日本代表にも定着した。そしてアジア王者のタイトルをつかんだ。

「2年立って、こうやって優勝できたのは本当にうれしかった。今までにないくらい最高でした」。大音量の会場で声を出し尽くし、もはや枯れに枯れてほとんど聞こえない声で、三竿健は喜びを口にしていた。




◆頼もし鹿島三竿健斗、中村俊輔の言葉糧にアジア制覇(ニッカン)


◆鹿島ACL初V後も戦いは終わらない…クラブW杯まで続く厳しい日程(デイリー)






 「アジアCL・決勝第2戦、ペルセポリス0-0鹿島」(10日、テヘラン)

 鹿島が2戦合計2-0でアジア初制覇を達成した。国内三冠(リーグ戦、天皇杯、リーグ杯)の19冠と合わせて通算20冠目となるタイトルとなった。厳しい日程をターンオーバー(試合ごとに大幅に選手を入れ替える方式)を用いてくぐり抜け、チーム一丸でのタイトル獲得だったが、今後も鹿島は厳しい日程が待ち受けている。

 すでに国内ではJ1リーグ戦で川崎に、リーグ杯のルヴァン杯で湘南にタイトルを譲っていただけに、絶対に負けられない戦いだった。第1戦を2-0で終え、引き分け、あるいは鹿島が1得点を挙げての1点差負けならば優勝という条件で90分間を守り抜いた。

 チームとしてはしばらく試合が空くが、21日に甲府との天皇杯・準々決勝、中2日の24日には仙台とのリーグ戦がある。翌週の12月1日にも鳥栖とのリーグ戦があり、この2試合は来季のACL出場権をかけた戦いになる。

 天皇杯は鹿島が勝ち進めば5日に準決勝、9日に決勝という過密日程。これらを全てこなした後に、レアル・マドリードも出場するUAEでのクラブW杯に挑むことになる。


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◆鹿島ACL初V後も戦いは終わらない…クラブW杯まで続く厳しい日程(デイリー)




◆鹿島、アジア王者としてクラブW杯に出場!初戦に勝てば、レアル・マドリーと2年ぶり再戦(GOAL)



昌子源 Gen.Shoji


AFCチャンピオンズリーグを制した鹿島が、アジア王者としてクラブワールドカップに出場する。


日本時間11日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦で、鹿島アントラーズはペルセポリスと0-0のスコアレスドローに終わった。しかし、2戦合計2-0とし、クラブ史上初のACL優勝を手にした。この結果、鹿島は12月12日にUAEで開幕するFIFAクラブワールドカップにアジア代表として出場することが決まった。

鹿島は現地時間12月15日のクラブW杯準々決勝で北中米カリブ王者のグアダラハラ(メキシコ)と対戦することが決定。その勝者は同19日に行われる準決勝でヨーロッパ王者のレアル・マドリー(スペイン)と激突する。

鹿島といえば開催国王者として出場した2016年大会、決勝でレアル・マドリーと対戦し、一時逆転するなど世界的ビッグクラブに対して好ゲームを演じた。2-4で敗れ、優勝を逃した2年前のリベンジへ。グアダラハラに勝利すれば、再びその機会が巡ってくるだけに、是が非でも準々決勝を突破したい。

なお、大会は12日に開幕。初戦では開催国王者のアル・アイン(UAE)とオセアニア王者のチーム・ウェリントン(ニュージーランド)が対戦。その勝者は準々決勝でアフリカ王者のエスペランス(チュニジア)と顔合わせし、勝ち上がりチームは南米王者(出場チーム未定)との準決勝を戦う。




【クラブW杯2018 試合日程】
■開幕戦
12月12日(水)
24:30 アル・アイン(開催国王者/UAE) vs チーム・ウェリントン(オセアニア王者/ニュージーランド)

■準々決勝
12月15日(金)
[1]22:00 鹿島アントラーズ(アジア王者/日本)vsグアダラハラ(北中米カリブ王者/メキシコ)

[2]25:30 エスペランス(アフリカ王者チュニジア)vs開幕戦の勝者

■5位決定戦
12月18日(火)
22:30 [1]の敗者vs[2]の敗者

■準決勝
12月18日(火)
25:30 出場チーム未定(南米王者)vs[2]の勝者

12月19日(水)
25:30 [1]の勝者vsレアル・マドリー(ヨーロッパ王者/スペイン)

■3位決定戦
12月22日(土)
22:30 対戦カード未定

■決勝
12月22日(土)
25:30 対戦カード未定

※すべて日本時間


◆鹿島、アジア王者としてクラブW杯に出場!初戦に勝てば、レアル・マドリーと2年ぶり再戦(GOAL)





◆鹿島昌子源「1番似合う」嫌がる小笠原にトロフィー(ニッカン)



小笠原満男 Mitsuo.Ogasawara


<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

鹿島アントラーズとして初めてのアジアタイトル。DF昌子源は決めていた。トロフィーを受け取ると、すぐに「主将」を呼んだ。嫌がるMF小笠原満男に無理やり持たせた。そして、迎えた最初のおたけび。

「そりゃそうでしょう。絶対に嫌がると思ってたけど、みんなが満男さんを探し出して、実際にそうなって良かったです。鹿島の主将として、満男さんにあげてほしかった。良かったんじゃないかな。なんやかんや笑顔だったし、なんやかんや1番うれしそうやった。イヤイヤ言いながら。やっぱり1番似合うわ。あの人が1番似合う」。そう言う昌子はうれしそうだった。

完全アウェー、10万人のアザディ競技場で、ひたすら体を張った。声が通らなくとも、出し続けた。途中の展開から「今日は点が入らないかも」と覚悟した。だからこそ、守り抜いた。

記念すべき20冠目がアジアチャンピオンズリーグの初タイトル。「もちろん(最終節で優勝を逃した)去年のJリーグとか、今年も2つのタイトルをもう失ったけど、何か縁があるんじゃないかと思うし、この20冠目をACLで取らなかったら、いつ取るねん! って、自分たちも思っていたところがあった。鹿島に残っている仲間や家族のために、サポーターのために戦わなくちゃいけなかった。まぁ、勝ってはいないんだけどね、今日は。でも、非常にいい試合だったんじゃないかな」。この日のゲーム主将はそう言って、感慨に浸った。




◆鹿島昌子源「1番似合う」嫌がる小笠原にトロフィー(ニッカン)


◆日本代表FW鈴木優磨がACL大会MVPに! 全試合出場で鹿島悲願のアジア初制覇に貢献(GOAL)






鹿島アントラーズは日本時間11日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制覇。大会MVPには鈴木優磨が選ばれた。

鹿島はアウェーでのペルセポリス(イラン)とのACL決勝第2戦を0-0で終了。2戦合計スコア2-0とし、クラブ通算20冠目が悲願のACL戴冠となった。

大会MVPに選ばれた22歳の鈴木は、今大会全試合で先発出場。鹿島の攻撃陣をけん引し、大会2得点を記録した。また先日にはフル代表初招集を受けていた。

アジア王者となった鹿島は、レアル・マドリーなどが参加するFIFAクラブ・ワールドカップへの出場が決定。12月15日のクラブW杯2回戦で北中米カリブ王者のグアダラハラ(メキシコ)と対戦する。




◆日本代表FW鈴木優磨がACL大会MVPに! 全試合出場で鹿島悲願のアジア初制覇に貢献(GOAL)


◆鹿島守護神クォン・スンテが3度目のアジア王者(ニッカン)






<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

完全アウェーの中で、ゴール前に仁王立ちした。その存在感は何者にも代え難かった。鹿島アントラーズGKクォン・スンテ。全北(韓国)時代を含めて、実に3度目のアジア王者に輝いた。

「言葉にするのが難しい気持ちだったが、終わってから3度目というのを自覚しましたし、この記録をもっともって4度、5度回と伸ばせるように頑張りたい」と喜んだ。

17年に鹿島に加入した元韓国代表GK。加入時のインタビューで「優勝するために来ました」と言った。だが、昨年は無冠。自身はけがもあって、不本意なシーズンだった。

曽ケ端準との定位置争いで、今季は多くの公式戦でゴールを守った。特にアジアチャンピオンズリーグでは経験を存分に生かした。準決勝の水原(韓国)戦では、韓国国内で物議を醸した“頭突き”もあったが、幾度となく好セーブを放った。「サッカーは戦争と同じで、必ず勝たないといけないもの」。

特に決勝のアザディ競技場は過去に何度か試合をしていた。その経験も大きかった。「アザディ競技場は『アウェーの地獄』と言われるように、その場所で無失点に抑えられたことはすごく良かったし、それが優勝につながったと思う」。クラブ悲願のACL制覇。そこに、頼れる守護神の力は大きかった。




◆鹿島守護神クォン・スンテが3度目のアジア王者(ニッカン)


◆【鹿島】昌子、相手サポ10万人を回想「脩斗くんを10回呼んだけど見向きもされなかった」(報知)



昌子源 Gen.Shoji


 【テヘラン(イラン)10日=岡島智哉】第1戦を2―0で折り返した鹿島は、敵地での第2戦でペルセポリス(イラン)と0―0で引き分け、2戦合計2―0でクラブ史上初のアジア制覇を成し遂げた。主要タイトル(Jリーグ、ACL、ルヴァン杯、天皇杯)の合計でJクラブ最速の20冠を達成。日本勢の優勝は通算4度目で、昨季の浦和に続き2連覇となった。

 DF昌子源はセンターバックとしてフル出場。ひたすらロングボールを蹴り続けるペルセポリスの攻撃に「珍しいよね、センターバックが一番キツそうっていうのは」。それでも韓国代表DFチョン・スンヒョンとのコンビで相手ボールをはね返し続けた。

 観衆は主催者発表で10万人。「なんせ聞こえない、全く。俺が脩斗くん(DF山本)を10回呼んだけど、脩斗くんに見向きもされなかった」と苦笑い。ちなみに山本は「声は全く聞こえない。今まで経験した中で1番、何も聞こえない。特にブブゼラがあったんで…」と振り返った。

 ロシアW杯明けに3か月離脱したが、決勝の180分間はフル出場でVに貢献。「夏に(海外から)オファーを受けた時、鹿島に残った最大の目的がACLだったと思う。けがをしたけど、コンディションが悪い中でも試合に出て、剛さんが使ってくれた。そういうみんなの信頼に応えたかった」と安堵の表情を浮かべた。




◆【鹿島】昌子、相手サポ10万人を回想「脩斗くんを10回呼んだけど見向きもされなかった」(報知)






◆大岩監督男泣き、鈴木優磨が大会MVP…昌子源「このタイトルだけは絶対に欲しかった」(ゲキサカ)



レオ・シルバ Léo Silva


[11.10 ACL決勝第2戦 ペルセポリス0-0鹿島 テヘラン]

 10万人の完全アウェーの中、無失点で耐え抜いた。イラン・テヘランのアザディスタジアムで行われたACL決勝第2戦。鹿島アントラーズはペルセポリスと0-0で引き分け、2試合合計2-0で悲願の初優勝を果たした。大会MVPにはFW鈴木優磨が選ばれた。

 敵地で広がる歓喜の輪の中、大岩剛監督の目に涙が光る。テレビ局のフラッシュインタビューに応じたDF昌子源は「日本で待っている鹿島ファミリーのためにも絶対優勝しようと思っていたし、優勝できて良かった」と喜びを爆発させた。

 リーグ優勝8回、カップ戦優勝6回、天皇杯優勝5回。通算20冠目が悲願のACLのタイトルとなった。「去年悔しい思いをしたし、このタイトルだけは絶対に欲しかった。20冠目でACLを取れたのは個人としてもチームとしても縁だと思う。このタイトルを全員で分かち合いたい」と感慨に浸った。

 ホームでの第1戦に2-0で先勝し、乗り込んだ敵地での第2戦。「試合展開的にロングボールが多くて、うちが点を取るのは難しいかなと思った。後ろが責任を持って体を投げ出さないとというのは前半の早い段階で思った」。昌子の予想どおり、試合は苦しい展開。終盤はペルセポリスの猛攻を浴びながら最後まで集中力を切らさず、体を張って跳ね返した。

 悲願のアジア制覇を成し遂げ、12月にUAEで開催されるクラブW杯への出場権も獲得した。開催国代表として出場した16年以来、2年ぶり2回目の出場。2年前はアジア勢として初の決勝進出を果たしたが、決勝では惜しくも延長戦の末、レアル・マドリーに敗れた。

「僕らにとってはリベンジの舞台なので。しっかりリベンジしたい」。今大会にもレアル・マドリーは欧州代表として出場する。鹿島は準々決勝で北中米カリブ海代表のグアダラハラ(メキシコ)と対戦。これに勝てば、準決勝で待っているのがそのレアルだ。




◆大岩監督男泣き、鈴木優磨が大会MVP…昌子源「このタイトルだけは絶対に欲しかった」(ゲキサカ)





◆鹿島大岩監督男泣き「厳しかった。非常にうれしい」(ニッカン)






<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

男泣きした。目頭を何度も押さえる。鹿島アントラーズ悲願のアジアチャンピオンズリーグ制覇。その現実に、大岩剛監督の目から涙がこぼれ落ちた。「非常に厳しいアウェーの試合でしたが、選手がよく走り、戦い抜いて…。勝利はできなかったが、優勝できて非常にうれしく思います」と喜びを口にした。

10万人の大観衆が鳴らすブブゼラが耳をつんざき、声が全く通らない。大岩監督の声はかすれていた。質問で、「今季ACLを戦った中でどのチームが最も強敵だったか」と聞かれると「それはお世辞抜きに、ペルセポリスだったと感じています。チームもそうですし、この大観衆のアウェー、戦いというものは本当に非常に厳しかった。昨日も言いましたが、今季のACLで初めてこのアザディ競技場でペルセポリスに勝ちたかった、勝利をしたかったが、非常に苦しめられて、引き分け止まりでしたけど、非常に敬意を表しています」と素直に打ち明けた。

今季は前半戦にリズムに乗れず、けが人も多く出て苦しんだ。ワールドカップ(W杯)中断明けから巻き返したが、結局、リーグ戦とルヴァン杯のタイトルを失った。それでも、常勝軍団の鹿島が唯一、手にしていなかったACLのタイトルを手にした。「このACLというタイトルはクラブも、選手も、サポーターにも悲願だったと思いますし、これを取ったことで、鹿島アントラーズという名前が、アジアに向けて発信されるんじゃないかと思っています。一昨年、クラブW杯でレアル・マドリードと戦った決勝を上回る価値のあるタイトルだと思っています」と話した。

表彰式の前、選手から水シャワーをかけられ、その後にMF小笠原満男と抱き合った。39歳のベテランをベンチに置く時間が増えたが、常にコミュニケーションを取り、対話を重ねてきた。信頼していることを、何度も伝えてきた。だから、お互いが固く、抱き合い続けた。「個人的に彼とは現役選手としてプレーしていたので、僕自身も彼に対して特別な感情がありますし、曽ケ端も含めてですけど、彼らとACLのアジアタイトルを取り切れたことが、個人的にですけど非常にうれしく思っています」。

会見の質問が打ち切られた後、大岩監督は自らこう言った。「最後に一言いいですか。イランに来て、非常に素晴らしいもてなしを受けて感謝しています。ホテルでもそうですし、移動のバス、スタジアムのセキュリティーをしてくれた皆さん、メディアの皆さん、非常にリスペクトしてくれたと思うので、非常に感謝しています。ありがとうございます」。まじめで周囲に気を配れる、大岩節そのものだった。




◆鹿島大岩監督男泣き「厳しかった。非常にうれしい」(ニッカン)





◆鹿島がACL初制覇!我慢肝に総力戦で示した一体感(ニッカン)






<アジアチャンピオンズリーグ:ペルセポリス0-0鹿島>◇決勝第2戦◇11日◇アザディ競技場

国内19冠を誇るJリーグの名門鹿島が、念願のアジア王者となった。イランの超名門ペルセポリスに敵地で0―0。第1戦を2―0で制していたため、2戦合計2-0で勝利し、アジアの頂点に立った。

鹿島は優勝賞金4000万ドル(約4億4000万円)とクラブW杯(12月12日開幕、UAE)の出場権を得た。

ゲーム終了の笛がなると、鹿島の大岩監督の目からはとめどなく涙があふれた。8度目の挑戦での悲願達成。喜びはひとしおだった。

敵地で無失点に抑えたDF昌子源は「日本で待っている鹿島ファミリーのために必ず優勝しようと話していた。(守備では)責任を持って体を投げ出さないと思っていた。(無失点は)全員のハードワーク合ってこそ」と赤らめた目で言った。

大会MVPにはFW鈴木優磨(22)が選ばれた。表彰式ではベテラン39歳小笠原満男、曽ケ端準を中心に喜びを分かち合った。

過酷な舞台だった。標高1000メートルを超える競技場。空気抵抗が少なく、ボールは伸びる。緩い土に長い芝生。10万人の大観衆にピッチ上の声はさえぎられる。一方、鹿島サポーターは、イラン在住の25人を含む221人と、大使館やガイドらを含めてもわずか約250人。かつてない環境の中だったが、それでも選手は「いつも通り」の心境で戦った。

前半は相手8本のシュートに対して6本とほぼ互角の展開のまま0-0で折り返す。後半に入っても一進一退の展開が続き、互いにゴールが割れなかったが、第1戦0-2で負けているペルセポリスの選手たちの焦りは募る。終盤は後のない相手に猛攻を受けたが、第1戦の貯金2点リードを糧にしっかりと守った。試合は0-0のままで終了。鹿島の初優勝が決まった。

国内主要19冠を誇るクラブが、国外では勝てない。「内弁慶」とやゆされたこともあった。浦和、G大阪に先を越された、常勝軍団が唯一、手にしていないタイトル。それがかえって、クラブにおけるACLの存在を大きくしてきた。

鹿島は国内のアウェーで戦う際、武道の神をまつり、必勝祈願を行う鹿島神宮のお神酒を置く“神棚”を、神宮に向けて控室につくる。昨年末、クラブ幹部はそれを「国外でも持っていかないと駄目かな」と嘆き、神頼みをしようとするほど“鬼門”と化していた。

より一層、重視されたACL対策。今年は初めて決勝トーナメント(T)初戦の壁を突破した。だが、変えたのは真反対の思いだった。MF土居は言う。「今年はいい意味であまり『重要視』していなかった」。

象徴的だったのが、3月のアウェーのシドニーFC戦。国内にDF昌子やFW金崎、MF小笠原ら“主力”を残し、MF三竿健も控えに据えた。その中で勝ち点3を積み上げた。「全員で戦った感じがあった」と土居。一体感が生まれた。

越えなければと力が入り、1次リーグから主力で臨み続け、途中で緊張の糸が切れた今までとは違った。心に「鬼門」をつくらない。あくまで通過点-。すると、扉は開いた。西や内田ら負傷者も復帰し、チーム力はさらに押し上がった。

「我慢」も押し上げた。過密日程やけが人の続出。前半戦は苦しんだ。ミスした選手を責める雰囲気もあった。だが、W杯中断を経て転機は訪れた。9月のルヴァン杯・川崎F戦。その期間、代表で離れていた三竿健は「間違いなく、川崎に勝ったあたりからチームの雰囲気が変わった。かばい合う、いい雰囲気になった。帰ってきて感じた」。

植田やエース金崎の放出がありながら、それに代わるチョン・スンヒョンやセルジーニョが、あまりに早くとけ込めたのも無縁ではない。全員が「我慢」を肝に銘じ、助け合った。そこに結果が加わった。内田はこう言っていた。「いいサッカーをして結果が出るわけじゃない。結果が出て、いいサッカーができてくる」。歯車が好循環した。

8月に、鹿島に流れる哲学の創始者と言える、ジーコがTDとして復帰したことも大きかった。「どんな試合でも勝つこと」「最後、頂点に立っていないと意味がない」-。敗北を許さないスピリット。放つ言葉の重みが、引き締めていく。復帰後の23試合で14勝5分け4敗。それ以前の12勝8分け9敗から、勝率は2割も上がった。

そのジーコが決戦前日の9日、選手に改めて伝えた。「自分が何か成し遂げたい、自分が…という気持ちになったらチームは勝てない」。強調されたフォア・ザ・チームの心を、選手は最後まで忘れなかった。

ACL決勝を前に組み込まれた容赦ないJリーグの日程も、普段は試合にあまり出られない選手を大幅に送り出して臨み、第1戦前の10月31日セレッソ大阪戦は1-0で耐え忍び、第2戦前の11月6日柏戦は1-2から逆転勝ち。過密日程を逆手に取れたことで、ムードは最高潮に達した。リーグ3連覇時代でも成し得なかった悲願に、文字通り「総力戦」で挑み続けた。その思いが、クラブとしてACL60試合目、今季53試合目でやっと報われた。




◆鹿島がACL初制覇!我慢肝に総力戦で示した一体感(ニッカン)





◆鹿島、悲願のアジア制覇&20冠 クラブW杯出場へ(茨城新聞)






ACL、ペルセポリス下し初V

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦は10日(日本時間11日)にテヘランで行われ、J1鹿島がペルセポリス(イラン)に0-0で引き分け2戦合計2-0で初優勝を果たした。8度目の出場で悲願のアジア王者のタイトルを手にした。国内外の主要タイトル数を20に伸ばした。大会MVPにはFW鈴木優磨が選ばれた。鹿島はアジア代表として12月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるクラブワールドカップ(W杯)に出場する。

鹿島は8度目出場の今大会で日本勢唯一の決勝トーナメント進出を遂げると、クラブ初の4強、決勝進出と勝ち上がった。

日本勢は昨年のJ1浦和に続いて大会2連覇を果たした。

【鹿島、ACL優勝の軌跡】
■1次リーグH組
第1戦
△鹿島1-1上海申花(中国)
第2戦
○水原(韓国)1-2鹿島
第3戦
○シドニーFC(オーストラリア)0-2鹿島
第4戦
△鹿島1-1シドニーFC
第5戦
△上海申花2-2鹿島
第6戦
●鹿島0-1水原
※2位で決勝トーナメント進出

■決勝トーナメント1回戦
第1戦
○鹿島3-1上海上港(中国)
第2戦
●上海上港2-1鹿島

■準々決勝
第1戦
○鹿島2-0天津権健(中国)
第2戦
○天津権健0-3鹿島

■準決勝
第1戦
○鹿島3-2水原
第2戦
△水原3-3鹿島

■決勝
第1戦
○鹿島2-0ペルセポリス(イラン)
第2戦
△ペルセポリス0-0鹿島

※左がホームのチーム

★ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)
32チームが出場し、1次リーグは全8組ホームアンドアウェー方式の総当たりで行われる。各組上位2チームが決勝トーナメントに進むことができ、トーナメント以降もホームアンドアウェー方式。優勝すればクラブW杯の出場権が得られる。





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◆鹿島、悲願のアジア制覇&20冠 クラブW杯出場へ(茨城新聞)





◆【鹿島】悲願のアジア初VでJクラブ最速の20冠達成!(報知)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


 ◆アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦 ペルセポリス0―0鹿島=2戦合計2―0=(10日・テヘラン)

 【テヘラン(イラン)10日=岡島智哉】第1戦を2―0で折り返した鹿島は、敵地での第2戦でペルセポリス(イラン)と0―0で引き分け、2戦合計2―0とし、クラブ史上初のアジア制覇を成し遂げた。主要タイトル(Jリーグ、ACL、ルヴァン杯、天皇杯)の合計でJクラブ最速の20冠を達成。日本勢の優勝は通算4度目で、昨季の浦和に続き2連覇となった。

 日本の常勝軍団が、ついにアジアの頂点に立った。鹿島は第1戦での2点リードを生かし、前半は押し込まれながらも0―0。後半も堅実な試合運びで相手に得点を許さなかった。「(決勝に)たどり着くだけじゃダメ。勝ちます」。2003年から選手、コーチ、監督として鹿島に在籍し続ける大岩剛監督(46)は試合終了と同時に両手を広げてコーチ陣と抱き合い、歓喜に酔いしれた。

 会場内のアナウンスでは、集まった観衆は10万人。試合開始4時間前に超満員となった。選手がウォーミングアップを終えると、人気アーティストが会場を盛り上げ、イランカラーの花火も上がった。民族楽器の「ブブゼラ」の音や怒声に近い声援が飛ぶ中、会場に駆けつけた221人の鹿島サポーターの声援を背に、90分間戦い抜いた。

 過去のACL最高成績は8強。国内タイトル獲得数を順調に積み上げながらも、アジアでは決勝トーナメント(T)の初戦すら突破できず“内弁慶”と揶揄(やゆ)され続けた。

 だが今季はアジア王者になるだけの地力を備えていた。1次リーグを突破すると、決勝T1回戦で元ブラジル代表FWフッキ、MFオスカルらを擁する金満集団、上海上港(中国)に勝利。準々決勝・天津権健(同)ではアウェー戦が急きょ天津からマカオに会場変更され、当地に台風が直撃するアクシデントに遭ったが、2戦合計5―0の圧勝で勝ち上がった。

 激闘となった水原三星(韓国)との乱戦(2戦合計6―5)を経て、ついにたどり着いた決勝の舞台。第1戦でMFレオシルバ、FWセルジーニョが挙げた2点を守りきった。

 DF昌子が「運命的なものを感じる」と話すように、喉から手が出るほど欲しかったACLのタイトルでクラブ通算20冠を達成した。鹿島が悲願のタイトルを手にした。


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◆【鹿島】悲願のアジア初VでJクラブ最速の20冠達成!(報知)





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