日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年4月17日月曜日

◆内田がブンデス2年ぶりのベンチ入り…シャルケは最下位に痛恨の敗戦(サッカーキング)


内田篤人

 ブンデスリーガ第29節が16日に行われ、ダルムシュタットとDF内田篤人の所属するシャルケが対戦した。内田は2015年4月11日以来、2年ぶりにリーグ戦でベンチ入りを果たした。

 試合は、引き分け以下で降格が決まる最下位のダルムシュタットが先制した。11分、左サイドを抜け出したマルセル・ヘラーからの折り返しを、フリーのマリオ・ヴランチッチが左足で流し込んだ。

 1点ビハインドで折り返したシャルケは57分、ダニエル・カリジュリが相手エリア内で倒されてPKを獲得。キッカーのグイド・ブルグスタラーがど真ん中に蹴り込むが、左へ飛んだ相手GKに左足1本で弾き返され、同点のチャンスを逃した。

 それでも75分、ついにシャルケの反撃が実る。デニス・アオゴがエリア内左からクロスを入れると、ゴール前に飛び出したコケが頭で合わせてゴールネットを揺らした。

 しかしシャルケは81分、ティロ・ケーラーが抜け出したスヴェン・シップロックを倒してしまい、レッドカードを提示され一発退場となった。すると後半アディショナルタイム3分、数的有利のダルムシュタットは右サイドからのFKの流れで、エリア内での混戦からジェローム・ゴンドルフがこぼれ球を押し込み、勝ち越しに成功した。

 直後に終了のホイッスルが鳴り、シャルケは1-2で敗れて連勝を逃した。一方、ダルムシュタットは5試合ぶりの白星で連敗を4でストップ。残り5試合で、残留圏内の15位マインツと昇降格プレーオフ圏の16位アウクスブルクとの勝ち点差は「14」で、今節での2部降格決定を免れた。

 なお、内田に出番はなく、右ひざの負傷から1年9カ月ぶりに復帰した昨年12月のヨーロッパリーグ(EL)・ザルツブルク戦以来の公式戦出場は持ち越しとなった。

 ダルムシュタットは次節、22日にアウェイで日本代表DF酒井高徳の所属するハンブルガーSVと対戦。シャルケは20日に行われるEL準々決勝セカンドレグでアヤックスをホームに迎える。

【スコア】
ダルムシュタット 2-1 シャルケ

【得点者】
1-0 11分 マリオ・ヴランチッチ(ダルムシュタット)
1-1 75分 コケ(シャルケ)
2-0 90+3分 ジェローム・ゴンドルフ(ダルムシュタット)

https://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20170417/576964.html?cx_cat=page1

◆鹿島祝4発J1500試合曽ケ端&小笠原は良い手本(ニッカン)




<明治安田生命J1:仙台1-4鹿島>◇第7節◇16日◇ユアスタ

 鹿島アントラーズが、今季最多4得点を挙げて快勝し、2位に浮上した。

 GK曽ケ端準(37)と、MF小笠原満男(38)が先発出場して、J1通算500試合を達成。98年同期入団で、プロ20年目同士の2人が同ピッチで達成したことは奇跡的快挙となった。

 GKながら曽ケ端が、先制点の起点となった。ゴールキックをDF西大伍(29)が胸トラップ。華麗なドリブル突破からそのままゴールした技術に「大伍がうますぎた」と感謝。自身の記録に関しては「試合数を求めているのではない。これからもチームの勝利を導けるようにしたい。連敗していたので、そういう中で勝てて良かったです」。8日のリーグ戦セレッソ大阪戦は0-1、12日のアジア・チャンピオンズリーグではブリスベン(オーストラリア)に1-2。公式戦連敗ストップに達成感を得ていた。

 小笠原も攻守に奮闘した。試合後は「ソガに聞いて」と照れ笑いを浮かべながら、表情はうれしそう。プレーでも的確な危険察知で相手の攻撃を寸断し、後半14分にはイエローカード覚悟で速攻を止める状況判断で、勝利に貢献した。

 足首痛により4試合ぶりに試合復帰し、前半32分にPKを決めたFW金崎夢生(28)は「記念試合に出られて、すごいうれしいです」。同43分には小笠原と同じ東北出身のMF遠藤康(29)が左足で加点。途中出場のFWペドロ・ジュニオール(30)は、後半ロスタイムに右足で移籍後リーグ初得点を奪い「2人におめでとうと言いたい。ビッグクラブでこの数字を出すことは難しい。プロ意識の表れ。良い手本だし、近づきたい」と敬意を表した。

 先制点を決めた西も「まだまだいけちゃうということは、若いやつがだらしないということですよね」。2人の試合出場を脅かす、チーム全体のさらなる奮起に期待も寄せた。【鎌田直秀】

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1808997.html

◆鹿島・小笠原&曽ケ端、過去6人しかいないJ1通算500試合出場(サンスポ)


試合前、引き締まった表情を見せる鹿島・小笠原(右)と曽ヶ端=ユアテックスタジアム仙台(撮影・土谷創造)

 明治安田J1第7節(16日、仙台1-4鹿島、ユアス)2人のベテランが偉大な記録を達成した。MF小笠原とGK曽ケ端が仙台戦に出場し、過去6人しかいないJ1通算500試合出場を遂げた。小笠原は後半40分に途中交代。曽ケ端は今季2試合目のフル出場で「試合数を求めているわけではない。これまでのスタンスでやっていきたい」。試合後はロッカールームで石井監督が音頭をとり、この日21歳となったMF三竿健の誕生日祝いも兼ね、全員で「おめでとう」と合唱した。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170417/jle17041705010006-n1.html

◆偉業!鹿島曽ケ端、小笠原が先発J1通算500試合(ニッカン)




<明治安田生命J1:仙台-鹿島>◇第7節◇16日◇ユアテックスタジアム仙台

 スターティングメンバーが発表され、鹿島GK曽ケ端準(37)とMF小笠原満男(38)が先発出場する。98年同期入団2人のJ1通算500試合出場が確定。過去6人しかいない偉業となる。

 G大阪MF遠藤保仁と横浜DF中沢佑二が、同日に別会場で500試合を達成したことはあるが、同会場同クラブ選手の同時達成は初。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1808801.html

◆鹿島が金崎のPK弾などで仙台に快勝!曽ヶ端&小笠原のJ1通算500試合出場を白星で祝う(ゲキサカ)




[4.16 J1第7節 仙台1-4鹿島 ユアスタ]

 J1リーグは16日、第7節を行い、鹿島アントラーズは敵地でベガルタ仙台と対戦し、4-1で勝利した。鹿島は2試合ぶりの白星、仙台は3連敗となった。

 入りが良かったのは仙台だった。FW石原直樹(32)やMF三田啓貴(26)らが、MF佐々木匠(19)、MF茂木駿佑(20)といった若手をうまくサポートし、鹿島ゴールに迫り、リーグ戦初先発となったFWクリスランが高さと強さをいかして攻撃を展開していった。

 一方、GK曽ヶ端準(37)とMF小笠原満男(38)がJ1通算500試合出場となった鹿島は、FW金崎夢生が3試合ぶりに先発復帰。前半25分、GK曽ヶ端のゴールキックをハーフェーライン付近で受けたDF西大伍が反転からドリブルで攻め上がり、ペナルティーアーク内から右足を振り抜く。これがゴール右隅に突き刺さり、鹿島が先制に成功した。

 さらに鹿島は前半31分、MF中村充孝がDF石川直樹に倒され、PKを獲得。これをキッカーの金崎が落ち着いてゴール右隅に流し込み、2-0とする。43分には、右サイドからMF遠藤康がFW土居聖真とのパス交換で中央に切れ込み、左足シュートをゴール左隅に沈めた。

 3点ビハインドの仙台は後半開始からDF永戸勝也とMF富田晋伍を投入する。すると、5分に1点を返す。MF三田啓貴の左CKからFWクリスランがヘディングシュートを決め、1-3。クリスランのリーグ戦初ゴールで反撃の狼煙を上げる。その後、オープンな展開となり、32分に左CKのセカンドボールを石川が左足ジャンピングボレー。決まったかに見えたがわずかに右に外れ、点差を縮めることができない。

 鹿島は後半40分に小笠原を下げてMF三竿健斗を投入。守護神・曽ヶ端を中心に仙台の反撃を1点におさえ、後半アディショナルタイム2分にカウンターからFWペドロ・ジュニオールがとどめの一撃を沈め、4-1で勝利。鹿島がベテラン2人の記念試合を白星で祝った。

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?213934-213934-fl

◆鹿島、4発祝砲で2位浮上!小笠原&曽ヶ端が500戦出場 20年目の金字塔(スポニチ)


明治安田生命J1第7節   鹿島4―1仙台 ( 2017年4月16日    ユアスタ )


 鹿島が仙台に4―1で圧勝した。ともに先発したMF小笠原満男(38)とGK曽ケ端準(37)は通算500試合出場を達成。チームは勝ち点を15に伸ばし、2位に浮上した。

 鹿島未到の領域に、レジェンド2人がそろって突入した。38歳の小笠原と37歳の曽ケ端。20年目の同期が金字塔を打ち立てた。「みんながハードワークしてしっかり走って勝って良かった」。公式戦の連敗を2で止め、曽ケ端は安どの表情。後半40分に退くまで中盤の底で攻守のバランスを取った小笠原主将は「ソガに聞いて」と目元を緩めた。

 小笠原のデビューは入団した98年4月のG大阪戦。「衝撃を受けた。落ち着いていて、技術があり、視野が広かった」と鈴木満常務取締役を驚かせた。中2の時、Jリーグが始まった。テレビで見て「凄いな」と思ったという。約10年後、今度は小笠原のプレーをテレビの前で「本当にいい選手」と憧れながら見ていた9歳下の青年がいた。この日ボランチを組んだ永木だった。

 GK曽ケ端は99年5月8日の福岡戦で初出場した。入団した頃、ぼんやりと想像していた引退の年齢は30歳。「まさか自分がここまでくるとは考えられなかった」。毎年、正月に奉納する絵馬には2つの願いを書く。「優勝」「全試合フル出場」。今年も書いた。だが、GK権純泰(クォンスンテ)の加入で出番は減少。それでも「どんなケガでも試合には立つ。(ケガは)俺らにも言わない」(GK川俣)、精神力は健在だ。

 曽ケ端のゴールキックから生まれたDF西の先制点を皮切りに、チームは今季公式戦最高の4得点。クラブW杯で快進撃を見せた昨季の主力を軸に快勝した。試合後は石井監督の音頭で仲間から2人に「おめでとう」と祝福の声が降り注いだ。

 「目の前の試合を勝利に導けるようにやってきた。これからもそのスタンスは変わらない」と曽ケ端。小笠原は「カズさんに比べたらまだまだ子供」と言う。2人がいて、2人の背中を追う選手がいる限り、鹿島は常勝軍団であり続ける。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/04/17/kiji/20170417s00002179112000c.html

◆鹿島が敵地・仙台で4発快勝…曽ヶ端&小笠原のJ1通算500試合を勝利で飾る(サッカーキング)




 2017明治安田生命J1リーグ第7節が16日に行われ、ベガルタ仙台と鹿島アントラーズが対戦した。

 25分、右サイドバックの西大伍がドリブル突破から、自らシュートを沈め、アウェイの鹿島が先手を取る。さらに32分には中村充孝が倒されてPKを獲得すると、このPKを金崎夢生が決めて追加点。43分、遠藤康が左足を振り抜き、鹿島が前半で3得点を奪う。

 後半に入り早々の50分、仙台はCKからクリスランが頭で合わせ1点を返す。しかし後半アディショナルタイム、ペドロ・ジュニオールがカウンターからダメ押し点を挙げ、試合は1-4で終了。

 鹿島はリーグ戦2試合ぶりの勝利。仙台はリーグ戦3連敗、3試合で13失点となった。

 次節、仙台はアウェイでサンフレッチェ広島と、鹿島はホームでジュビロ磐田と対戦する。

【スコア】
ベガルタ仙台 1-4 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 25分 西大伍(鹿島)
0-2 32分 金崎夢生(鹿島)
0-3 43分 遠藤康(鹿島)
1-3 50分 クリスラン(仙台)
1-4 90+2分 ペドロ・ジュニオール(鹿島)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170416/576756.html?cx_cat=page1

◆鹿島が前半3得点で大勝、仙台3連敗/仙-鹿7節(ニッカン)




<明治安田生命J1:仙台1-4鹿島>◇第7節◇16日◇ユアスタ

 鹿島アントラーズが大差でベガルタ仙台を下し、GK曽ケ端とMF小笠原のJ1通算500試合出場に花を添えた。

 前半25分、DF西がゴール前に攻め上がり、最後はDFをフェイントでかわし、ペナルティーエリアすぐ外の中央付近から右足で先制ゴールを決めた。同32分、FW金崎がPKを決めた。さらに同43分、ペナルティーエリア内でFW土居が後方にパスを出し、走り込んできたMF遠藤が右足でゴール左隅に突き刺した。

 後半に失点を許したが、鹿島は落ち着いたボール回しで試合を支配した。ロスタイム。FWペドロ・ジュニオールがペナルティーエリア内に進入すると、右足でダメ押し弾を決めた。

 仙台は後半開始からDF永戸と、体調不良のため前日練習に不参加だったMF富田を投入。同5分にFWクリスランがCKをヘッドで合わせてリーグ戦初ゴールを決めたが、その後が続かず、リーグ戦3連敗に終わった。

http://www.nikkansports.com/soccer/news/1808965.html

◆鹿島の小笠原、曽ケ端がそろってJ1通算500試合出場達成(デイリー)


 仙台-鹿島 後半、競り合う鹿島・小笠原(右)。J1通算500試合出場を達成した=ユアスタ 仙台-鹿島 前半、セーブする鹿島・GK曽ケ端。J1通算500試合出場を達成した=ユアスタ

 「明治安田生命J1、仙台1-4鹿島」(16日、ユアテックスタジアム仙台)
 鹿島MF小笠原満男(38)、GK曽ケ端準(37)が、そろって史上7人目のJ1通算500試合出場を達成した。昨季の2トップに戻しての布陣で、チームも今季最多の4得点で祝福。C大阪戦、ACLブリスベン戦と続いた連敗も止めて、2位に浮上した。

 前半25分には曽ケ端からのパスを受けたDF西が長いドリブルからシュートを決めて先制。前半32分のPKの好機。メモリアルゴールを期待する鹿島サポーターから「小笠原!」とコールが沸くシーンもあった。結局FW金崎が決めた。

 曽ケ端は「試合数を求めているわけじゃない。目の前のゲームを戦っている」と通過点を強調。小笠原は「ソガに聞いて」と出場記録には関心を示さなかった。試合後はこの日誕生日のMF三竿との3人がロッカーで「おめでとう」と祝福された。

https://www.daily.co.jp/soccer/2017/04/16/0010102958.shtml

◆【鹿島】小笠原&曽ケ端500試合に花添える4発(報知)




 ◆明治安田生命J1リ―グ 第7節 仙台1―4鹿島(16日・ユアテックスタジアム)

 自分の道は外れない。仙台戦で先発したMF小笠原、GK曽ケ端は同時にJ1史上7人目となる通算500試合出場を果たし、チームの2位浮上に貢献した。小笠原は「ソガに聞いて」と喜ばなかった。東日本大震災の復興支援を続ける小笠原は被災地の1つ、仙台で記録を達成したため談話を控えたという。曽ケ端も「いつもの試合? そうですね。公式戦2連敗中だったので、勝たなければいけないという気持ちだった」と冷静だった。

 J1では過去に631試合のGK楢崎(名古屋)を筆頭に6人が500試合出場を達成したが、鹿島では初となった。19冠の常勝軍団ではポジション争いはブラジル代表候補が相手。毎年国内随一の新人も加入する。最も出場を重ねにくいクラブだ。2人は「勝てる選手が試合に出るべき」と考え、負ければ次の試合は「外される」と覚悟する。そして「歯を食いしばって」(小笠原)練習で巻き返す。その繰り返しの末にたどり着いた偉業だった。

 FWペドロ・ジュニオールが、J1通算1万9999ゴールとなる4点目を挙げるなど大勝した鹿島。個人記録に背を向け、チームの勝利を追求するベテランを見て、石井正忠監督(50)は「ピッチに2人の指揮官がいる」と表現した。(内田 知宏)

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170417-OHT1T50071.html

◆J1 鹿島猛攻、4発快勝 仙台撃破、2位浮上(茨城新聞)


明治安田J1第7節(16日・ユアテックスタジアム仙台ほか=9試合)鹿島は4-1で仙台に勝ち、2試合ぶりに勝ち点3を得た。通算成績は5勝2敗、勝ち点15で2位に浮上した。

この試合で鹿島の曽ケ端と小笠原がJ1通算500試合出場を同時に達成した。鹿島所属の選手では初めて、リーグ全体では7位タイ。

鹿島は前半25分の西のゴールを皮切りに、18分間で3得点。後半5分に1点を返されたが、試合終了間際にはペドロジュニオールが4点目を決め危なげなく勝ち切った。

■連敗止められて良かった 鹿島・石井監督
(中3日で)準備期間が短い中、連敗を止められて良かった。前半は相手にプレッシャーをかけてボールを奪う理想的な形(の守備)ができた。攻撃はいろんなポジションの選手が得点を取ったので、継続していきたい。

■記録メモ
▽J1通算500試合出場
仙台-鹿島戦で鹿島の小笠原と曽ケ端が達成。出場試合のチーム成績は小笠原が263勝89分け148敗、曽ケ端は261勝101分け138敗。

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14923536157851

◆2017明治安田生命J1リーグ 第7節(オフィシャル)


J1第7節 vs仙台

鹿島がアウェイで4ゴール!西、金崎、遠藤、そしてペドロが決めて仙台を撃破!曽ケ端と小笠原はJ1通算500試合出場達成!

鹿島が3試合ぶりに勝利を収め、公式戦の連敗を2で止めた。J1第7節、ベガルタ仙台とのアウェイゲームに臨むと、前半のうちに西と金崎、遠藤のゴールが決まって3-0とリード。後半立ち上がりに1点を返されたが、アディショナルタイムにペドロがリーグ戦での加入後初得点を決め、4-1と快勝した。曽ケ端と小笠原がJ1通算500試合出場を同時に達成した一戦をゴールラッシュで飾ることができた。



4月8日のJ1第6節でC大阪に0-1と悔しい完封負けを喫し、公式戦の連勝が5でストップした鹿島。休む間もなく翌日の夜にオーストラリアへ出発し、ブリスベン・ロアーFCとのACLグループステージ第4節へと準備を進めた。しかし、結果は1-2。アウェイで2点を先行されて苦しい展開を強いられると、反撃は永木の1点止まりだった。グループE最下位の相手に痛恨の黒星を喫し、公式戦2連敗となってしまった。

メンバーを大幅に入れ替えた2試合で、勝ち点を積み上げることはできなかった。不甲斐なさと悔しさを胸に帰国したチームは、2日間の準備期間で再起を誓う。腰を据えてトレーニングを行う時間を確保できなくても、戦術の確認、メンタル面の整理など、打つべき施策は多岐にわたる。石井監督は「局面のバトルで負けないようにしたい」と、球際での勝負にこだわる姿勢を強調した。

「首位と離されないためにも重要な試合。3連戦の最後、勝って終わりたい」と勝利を誓った指揮官は、ブリスベン・ロアーFC戦から先発メンバーを4名変更した。GKは今季のリーグ戦2試合目となる曽ケ端、ボランチの一角に永木、2列目に中村、そして前線に金崎が復帰した。その他、最終ラインは右から西、植田、昌子、山本の並び。ボランチは永木とともに小笠原が務め、2列目は地元での一戦となる遠藤。前線で金崎のパートナーを務めるのは、左サイドハーフを主戦場としてきた土居だ。そしてベンチ入りメンバーは、GKのスンテ、伊東、ブエノ、三竿健斗、レオ シルバ、ペドロ ジュニオール、ルーキーの安部が並んだ。



青空に恵まれた仙台に、アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運んだ。日曜日のナイトゲームであっても、その情熱と勝利への渇望がビジタースタンドを埋め尽くしていく。GK陣がウォーミングアップを開始すると、J1通算500試合出場を達成することとなった曽ケ端へ、大きなコールが降り注がれた。そして遅れてフィールドプレーヤーがピッチへ姿を現すと、曽ケ端と同時に500試合に到達した小笠原の名を呼ぶチャントがビジタースタンドから響き渡った。鹿島の歴史を全て知る2人が、同時に達成した大記録。歩んできた道のりを知るからこそ、その瞬間に立ち会えた喜びを噛み締めるかのように、その誇りを歌い上げるように、アントラーズレッドのスタンドはボルテージを高めていった。

チームメイトもサポーターも、2人が個人記録に関心を示さないことは知っている。求めるものは勝利のみ。節目の試合であろうとなかろうと、その姿勢は変わらない。だからこそ、と改めて誓う。2人とともに勝利を――。19時3分、杜の都にホイッスルが鳴り響き、戦いの火蓋が切って落とされた。

今季のリーグ戦6試合を終え、前半45分でスコアを刻んだ試合がまだ1つもない鹿島だが、この日は違った。立ち上がりからハイプレスを敢行し、仙台を後退させていく。石井監督の言葉通り、球際でのバトルで相手を上回り続け、主導権を握った。4試合ぶりにピッチに立った金崎が両サイドへ流れてボールを収め、粘り強いポストプレーで推進力となる。前線に入った土居との連係も抜群で、ワンタッチパスを連ねた鮮やかな攻撃が幾度となく見られた。

最初のチャンスは8分、ペナルティーエリア左手前でパスを受けた中村が鋭い反転から右足シュート。相手GKの正面を突いたが、途中出場のブリスベン戦でアシストを記録した背番号13が得点への意欲を示してみせた。10分以降は仙台のサイド攻撃を受ける場面も増え始めたが、曽ケ端が安定したセービングを見せれば、植田は相手のクロスを跳ね返していく。そして昌子は鋭いカバーリングを繰り返し、攻撃の芽を摘んでいった。



続いての決定機は19分、永木が敵陣でボールを奪い、縦パスを通す。走り込んでいた土居がトラップからの右足シュートで枠を捉えたが、相手GKに横っ飛びで弾き出されてしまった。しかし、高い位置でのボール奪取とショートカウンターでゴールを脅かす姿は、指揮官が理想像として描く一連の流れでもあった。永木はこの日、的確な判断から鋭いプレスを連発。ミドルゾーンで抜群の輝きを放った。



充実の内容で時計の針を進めていく鹿島。すると、待望の先制点は25分に生まれた。曽ケ端のゴールキック、落下点に入った西は胸トラップでボールを確保する。視界に走路を捉えた背番号22は、力強いドリブルで敵陣中央を切り裂いていく。ペナルティーエリア手前まで差し掛かり、切れ味鋭い上体フェイントで相手のマークを外すと、右足を一閃。正確無比のミドルシュートがゴール右隅へ突き刺さった。西のアイデアとテクニックが凝縮されたファインゴールで、鹿島が先制に成功した。







勢いに乗る鹿島は32分に追加点を奪う。昌子がグラウンダーの正確なパスを通し、中村がペナルティーエリア左側で前を向く。迷うことなく突破を図る背番号13、そこへ相手のスライディングタックルが遅れて入った。ファウル、PK。キッカーを務めた金崎は、グラウンダーのシュートをゴール右隅へ沈めた。2-0。鹿島が追加点を奪い、リードを広げた。





鹿島の勢いは止まらない。36分には土居からの縦パスを受けた中村がペナルティーエリアに入ってシュート。得点とはならなかったものの、ピンポイントのパスと正確なトラップという、卓越したテクニックの連鎖が鮮やかな攻撃を実現させる。そして43分、3つ目のスコアが刻まれた。遠藤が敵陣右サイド深くから土居とのワンツーでペナルティーエリア右角へ。得意の左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール左隅に決まった。鮮やかな一撃で、鹿島が3点リードで前半を終えた。





さらなるゴールラッシュの予感が漂う中、後半キックオフのホイッスルが鳴り響いた。しかし鹿島は、2選手を交代して反撃に出る仙台の勢いに押し込まれてしまう。そして50分、CKから失点。土居が「あの失点はいらなかった」と振り返る通り、セットプレーから失ったゴールは反省材料だ。それでも鹿島は、一気に攻勢に出る仙台に対してしっかりと応戦。前半よりもボールを持たれる時間は長くなったが、時折鋭いカウンターを見せて仙台ゴールを脅かした。58分には土居が高速ドリブルで左サイドを切り裂き、中村を経由した展開で金崎がシュート。相手DFにブロックされたが、鮮やかな攻撃を見せた。











3-1のまま、試合は残り20分を切る。63分に中村、65分に遠藤が惜しいシュートを放ってゴールを脅かした鹿島は、2点リードを保って時計の針を進めていった。71分に交代枠を使い切った仙台に対して、石井監督は先発メンバーへの信頼を示すかのように、残り10分を切っても選手交代を行わなかった。











そして終盤、指揮官は2選手をピッチへ送り出す。83分にペドロ、そして85分には21回目の誕生日を迎えた健斗が投入された。すると、この2人から4つ目のスコアがもたらされる。後半アディショナルタイム、自陣左サイドから健斗がスペースへフィードを送ると、走り込んだペドロが相手との競り合いに勝ってペナルティーエリアへ突進。右足を振り抜き、強烈なシュートを突き刺した。4-1。勝利を決定付けるゴールで、ビジタースタンドの歓喜が爆発した。







仙台の夜に決めてみせた、今季最多の4得点。鹿島が4-1で仙台を破り、公式戦の連敗を2で止めた。次節は22日、J1第8節の磐田戦だ。ホームにライバルを迎え撃つ一戦で、力強く連勝街道を走り始めなければならない。



【この試合のトピックス】
・曽ケ端と小笠原がともに先発出場。J1通算500試合出場を達成した。史上7番目の快挙で、2選手同時達成は史上初。なお、歴代6位の山田暢久氏は501試合出場を記録している。
・公式戦の連敗を2で止めた。
・リーグでの仙台戦で3試合ぶりの勝利を収めた。前回は2015年8月16日、土居の2得点で逆転勝利を収めたホームゲーム。
・ユアスタでの仙台戦の勝利は2年ぶり。前回は2015年4月29日、昌子とカイオの得点で2-1と競り勝った。
・西が今季初得点を挙げた。
・金崎が公式戦4試合ぶりの復帰を果たし、今季のリーグ戦2得点目を決めた。
・遠藤が今季のリーグ戦初得点を決めた。
・ペドロが加入後リーグ初得点を決めた。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・前線から連動したいい守備を後半も続けよう。
・相手のサイドの裏を起点にして攻撃を仕掛けていこう。
・残り45分、もう一度ハードワークを意識して戦おう。

ベガルタ仙台:渡邉 晋
・球際でひるむな、負けるな。
・シンプルにプレーすること。
・応援してくれているサポーターのためにも絶対にあきらめるな。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
公式戦2連敗、そして時間もない中、この仙台で連敗を止めることができてよかった。前半は理想的な形で戦うことができた。先制した後もさらにたたみかけることができた。しかし後半は早い時間帯に失点してしまい、その後押し込まれたのは反省したい。前半のような戦いを90分間することが重要。ただ、最後にペドロが点を取ったように様々な選手が点を取っていくことが理想なので、その点はすごく良かったと思う。

Q. 今日のスターティンメンバーの意図は?また通算500試合を達成した曽ケ端選手と小笠原選手に関しては?

A. 彼らの存在も含めて、時間のない中、昨季からスタイルを変えてきた仙台をしっかり抑えたいということで今日の布陣にした。マークの受け渡し、連携が大事だったので昨シーズン長く一緒にやってきたメンバーを選んだ。満男やソガの存在は、ピッチ上に指揮官がいるようなもの。彼ら2人の存在は、ウチの強みだと思う。

ベガルタ仙台:渡邉 晋
リーグ戦に限っていえば、連敗、しかもホームで勝てていないということでサポーターに本当に申し訳なく思う。試合後もあれだけ声援を送ってくれている彼らの存在は本当にありがたいが、それに甘んじてはいけない。彼らから与えられるのではなく、与えるのが我々の役目であり、しっかりとやっていきたい。


選手コメント

[試合後]

【ペドロ ジュニオール】
自分自身の形を出せたゴールだった。重要なのはチームが勝つこと。アントラーズ加入後のリーグ戦初ゴールより、チームの勝利に貢献できたことが良かった。リーグ戦で上位陣に引き離されないためにも、公式戦の連敗を止めるためにも、この勝利は重要だった。

【西 大伍】
ソガさんからのボールが来た時、相手の選手が被ると思ったのでトラップした。DFを抜くまではシュートは考えていなかった。シュートを打つ時、ゴールは見ていなかった。点が入る時は入るし、入らない時は入らない。お互いに力を出し合えるようにできればいい。今日はテンポが良かった。

【中村 充孝】
遊び心を持ちながら厳しさを出していったが、得点を取れなかったから納得はしていない。まだまだだと思う。

【曽ケ端 準】
連敗していたし、このスタジアムでは難しい試合になるから、勝てて良かった。試合数の記録を求めているわけではなく、勝利に導けるようにプレーしてきた。そのスタンスはこれからも変わらない。

【土居 聖真】
連敗はしていたけど、試合前の雰囲気は良かったし、切羽詰まった感じではなかった。1失点はいらなかったけど、今季最多の4得点で勝てたことはすごくプラスだと思う。結果を出せたことが一番良かった。

【昌子 源】
前半から点が入って、攻撃陣には感謝したい。ただ、自分のところでやられてしまったし、相手のパワーなどを含めてわかっていたプレーでもあっただけに、あの失点は余計だった。

http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51974

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