日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年9月1日金曜日

◆日本6度目W杯 鹿島の昌子奮闘、豪封じ(茨城新聞)


日本-オーストラリア 後半11分、ボールをクリアする昌子=埼玉スタジアム、村田知宏撮影

サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組の日本-オーストラリアは31日、埼玉スタジアムで行われ、日本が2-0で快勝、6勝2分け1敗の勝ち点20として最終戦を残して同組1位で6大会連続6度目の本大会出場を決めた。オーストラリアは4勝4分け1敗の同16。
日本は前半に浅野(シュツットガルト)が先制、後半にも井手口(G大阪)のゴールで加点し、逃げ切った。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング44位の日本は、同45位のオーストラリアを相手にW杯予選では初勝利となった。
B組最終戦で日本は9月5日にアウェーでサウジアラビアと顔を合わせる。W杯ロシア大会は来年6月14日に開幕、モスクワなど12会場で7月15日まで開催される。

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6月のイラク戦に続き、左のセンターバックを担った鹿島の昌子。勝てば本大会出場が決まる大一番にも冷静さを貫いた。国際Aマッチ出場5試合目で、難敵・オーストラリアを無失点に封じ、本大会出場に貢献した。

日本は序盤から押し気味に試合を進めたが、昌子は気を緩めることはなかった。周囲と常に声を掛け合い、細かく位置を修正して相手の反撃に備えた。「試合が近づくにつれ、どんどん表情が硬くなりそう」と試合前は緊張を口にしていたが、相手の縦パスを鋭い出足でカットするなど、的確な判断で守備を引き締め続けた。

2014年に初選出されて以降、代表に呼ばれ続けたが、W杯予選で出場機会が巡って来ることはなかった。ハリルホジッチ監督に実力を認めさせるために「鹿島で結果を出し続ける」と誓った昨年、出色のパフォーマンスで鹿島をリーグ優勝に導いた。同年12月のクラブワールドカップでは世界的名手のロナルド(レアル・マドリード)と対等に渡り合い、世界を驚かせた。

確かな自信を付けた今年1月のチーム始動時、「森重、吉田に挑んで奪い取る」と決意を語った。その言葉通り、代表で定位置をつかみ、自らの手で大舞台への扉を開いた。

「国を背負って戦うことの責任感が増した」と、代表戦の重みを知った鹿島のDFリーダー。次は日の丸を着けて世界を驚かす。 (藤崎徹)

日本6度目W杯 鹿島の昌子奮闘、豪封じ

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