日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年12月5日火曜日

◆【鹿島】植田の幻優勝ヘッド 昌子ファウル判定めぐりJリーグに意見書提出検討(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ 最終節 磐田0―0鹿島(2日・ヤマハスタジアム)

 鹿島が涙に暮れた。V逸を告げるホイッスル。MF三竿健は自陣エリア内で肩を震わせ、DF昌子は左サイドであおむけになった。MFレアンドロが膝に手をつく。大岩剛監督(45)は、「一番上に立ちたかったですけど、僕の経験不足だと思います」と言った。勝てば20冠に到達した磐田戦で無得点のドロー。MF遠藤は「重圧の中でも勝利を届けるのが鹿島の使命。悔しい」と言葉に詰まった。

 今季を象徴する試合でもあった。前半44分の右CK。DF植田がヘディングシュートを決めたが、昌子の磐田DF大井に対するファウルがあったと判断された。映像で確認した鹿島関係者は、「植田は接触していない。昌子もファウルの確認は取れなかった」と説明。村上伸次主審は「昌子か植田のファウルだった」と選手に説明したというが、V弾は幻となった。クラブは意見書の提出を検討する。

 30節・横浜M戦(10月21日)でオフサイドの誤審判定でゴールが消され、33節・柏戦(11月26日)でも相手のハンドが見逃された。MF小笠原は「どんな状況でも勝たなきゃいけない。言い訳になる」と言うが、これらも勝ち切れなかった試合として記憶される。32~33節の間は3週間空いた。「正直、これだけ空くと試合勘が難しい」(主力選手)という日程にも苦しめられた。最終節を首位で迎えた年(96、08、09年)は全て優勝という神話も途切れた。

 サッカーでは安全圏と言われる残り7試合で勝ち点8差のリードを守れなかった。今季は無冠に終わった。「今は言葉が見つからない。でも、いつかこの悔しい経験が生きた、と言えるような日が来るようにやっていきたい」とMF土居。勝負強いと言われた鹿島が最後に散った。鹿島にいれば勝てるのではなく、本当の意味で鹿島の選手にならないと勝てないという証明でもある。(内田 知宏)

【鹿島】植田の幻優勝ヘッド 昌子ファウル判定めぐりJリーグに意見書提出検討

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