日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年7月28日日曜日

◆【東アジア杯】大迫、2つの必殺技でザック日本初V導く(報知)


http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/japan/news/20130728-OHT1T00040.htm

 ◆男子東アジア杯2013 ▽最終戦 韓国―日本(28日・蚕室総合運動場) 東アジア杯最終戦の韓国代表に向け日本代表は27日、坡州市内で約1時間30分の練習を行った。FW大迫勇也(23)=鹿島=は「大迫ターン」「大迫ゾーン」と呼ばれる得意プレーで、日本に初優勝をもたらす決意だ。コンフェデレーションズ杯(6月・ブラジル)から5試合14失点の守備陣は、DF栗原勇蔵(29)=横浜M=を中心に今大会初完封を狙う。

 FW大迫は時間を惜しむように右足を振り抜いた。全体練習後、ザッケローニ監督からフリー練習として10分の時間が与えられた。そこで、短いパスを受け、約20メートルの距離から右足を振り抜くことを繰り返した。計6本。いずれも強烈な弾道でゴールを襲った。「モチベーションは高い。優勝して帰りたい」。日韓戦を前に、その気持ちをボールに乗せた。

 2つの必殺技をさく裂させる。まずは「大迫ターン」だ。相手選手を背負った状態でパスを受けると同時に、相手と入れ替わって前を向く技。背後の選手の位置を体全体で感じ取り、相手の重心とは逆方向にターンする。Jリーグではその鋭さから、所属する鹿島以外からも称賛を込めて「大迫ターン」と呼ばれるほど、警戒されているプレーである。

 代表初得点を含む2ゴールを挙げたオーストラリア戦(25日・華城)では「相手(DF)があまり(守備に)来なかったから」と繰り出す機会はなかった。下がり気味の位置でパスを受けることも影響した。だが、優勝のためには、勝利しかない韓国は、積極的な守備で来ることが予想される。その身を翻し、前を向くプレーはより効果的を増す。

 そして、もう1つが「大迫ゾーン」だ。相手ゴールライン際の狭いエリアでボールを操り、決定機を作るというプレー。鹿児島城西高時代、その位置でボールを取られない光景を見たJリーグのスカウト陣に「大迫ゾーン」(鹿島・椎本スカウト担当部長)と名付けられたもの。いずれもゴールに直結する得意プレーで、韓国守備陣には脅威になるのは間違いない。

 オーストラリア戦に続き、韓国戦でも結果を残せば、海外組が合流する日本代表に生き残る可能性が出てくる。あとは、持っている能力を証明すれば、いいだけ。「まだ、2点なんで」と韓国戦でも持ち前のゴールへ向かう姿勢を出す考え。生粋のゴールハンターが初優勝への、そして日本代表への扉をこじ開ける。

 ◆大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)1990年5月18日、鹿児島・加世田市(現南さつま市)生まれ。23歳。3歳からサッカーを始め、鹿児島育英館中からFWに転向。鹿児島城西高2年時、全国高校サッカー選手権大会で1大会個人最多得点(10点)。09年に鹿島入団。10年1月のイエメン戦で代表初選出。182センチ、73キロ。独身。

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