日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年7月6日土曜日

◆【J1:第14節 川崎F vs 鹿島】プレビュー:5月以降負けがない川崎Fにとって、真価が問われる上位との4連戦。適性な距離感を保ちつつ、鹿島を抑えこみたい(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00157865.html

7月6日(土)J1 第14節 川崎F vs 鹿島(19:00KICK OFF/等々力)
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日本代表のブラジル遠征からの帰還後、いきなり2得点を決めた中村憲剛の影に隠れている感はあるが、稲本潤一が好調を維持している。山本真希とのコンビで中盤を締め、攻守に貢献。いぶし銀の働きを見せている。そんな稲本は彼の役割として「周りを動かして、できるだけスムーズにチームが動くようにしたい」と話しつつ「しっかりCBの防波堤になることが必要」と述べている。対人能力の高さに裏打ちされた高い守備力で川崎Fの戦いを安定させるのはもちろん、その的確なコーチングによってチーム全体を適切なポジションに導き、選手個々の距離感を保っているのである。

今季の川崎Fは、開幕前から全体をコンパクトに維持する戦いを目標とし、それを磨いてきた。ところが開幕戦の柏戦で3失点を喫すると、3節の鳥栖戦では5失点と守備のバランスが壊れてしまった。その後、チームは攻守のバランスの再構築を意図してチーム作りを進め、その成果が徐々に出つつある。5月以降、負けがないのはひとつには選手間の距離がよくなったから。また、6月の中断期に行われた函館での合宿では、主に守備の見直しや1対1の球際の強さについての練習が組まれており、選手たちもその完成度に手応えを感じているという。

仙台との間で行われたヤマザキナビスコカップ準々決勝の2試合を2連勝し、ここまでのチームの仕上がりについて結果で証明している川崎Fではあるが、真価を問われるのはこの鹿島戦を皮切りに始まるリーグ戦での4連戦である。13節終了時点で4位につける鹿島とは等々力で。中3日で5位広島とのアウェイマッチ。中2日で2位浦和と等々力で対戦。そして中3日で、首位大宮とアウェイで対戦する。よくもまあここまで上位陣との対戦が重なったものだと感心するが、厳しい相手との対戦だからこそ見えてくるものもあるはず。5月以降の戦績や、函館合宿の成果が、結果という形で明らかになるという意味でも注目される連戦となる。

過密日程で行われる4連戦の初戦となる鹿島戦に関しては、警戒リストの最上位としてダヴィと大迫勇也の2トップの名前が口々に出ていた。たとえば田中裕介は「相手は2トップが強烈だから、そこをしっかり抑えたい」と発言。また、大迫とは年代別代表を通して親交のある實藤友紀は「大迫(勇也)ターンは警戒してます」と話し、足元で受けた大迫への対応について言及していた。

もちろん鹿島は彼だけを抑えればいい訳ではない。中澤聡太は「鹿島はサイドチェンジが多い印象があります。必要以上に食いつかないことと、うちのサイドバックのポジションも大事になる。相手のサイドバックが上がってくるなら、うちはサイドハーフが戻る事も必要だと思います」と述べていた。また、サイド攻撃については實藤が「鹿島はサイドアタッカーがボールを運んでくるチームなので、そこを見る必要がある」とも述べている。2トップだけを見ていればいい訳ではないという意味で、この鹿島戦は組織としてのバランスをいかに保ち続ける事ができるのかがポイントとなりそうだ。なお、鹿島のサイドアタッカーとしては、川崎Fから移籍したジュニーニョに注意する必要がある。全盛期の得点力はすでに無いが、それにしても一瞬のスピードとテクニックには長けた選手でありチャンスに絡む場面は多いはず。また、古巣との等々力での対戦ということで、密かに燃える闘志もあるはず。だからこそ彼をきっちり抑えこんでほしいところだ。

なお、鹿島戦について中村は「鹿島に勝って先が開ける気がします」と話しており、5月以降の好調さを上位陣を相手にして証明する事の意味を述べていた。また、稲本は「全て勝つつもりではいますが」と前置きしつつ「この4連戦で3つ勝てたら大きい」と話し、順位が上の相手を叩くことの大事さを説明してくれた。

ちなみに田中裕介は「今上にいるからいいという訳ではない。下にいても良いチームはありますし、相手の順位は気にしてません。自分たちのサッカーがやれればいいと思う」と話していた。必要以上に上位陣との対戦を意識することはないという意味であり、平常心で、自分たちのスタイルを見失わずに戦う事を大事にしたいという事であろう。

川崎Fはここに来てけが人が発生しており、紅白戦もままならない状況がある。その状況での連戦は川崎Fにとっては厳しいものがあるが、この4連戦を乗り切ることで証明できるものがある。難しい相手ではあるが、なんとか勝利してほしいところだ。

以上

2013.07.05 Reported by 江藤高志

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