日刊鹿島アントラーズニュース

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2014年5月29日木曜日

◆Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ 第6節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51381

ナビスコ予選 第6節 ヴィッセル神戸戦

ホームで3失点の屈辱。神戸に敗れて、ヤマザキナビスコカップ2連敗。

21日に行われたヤマザキナビスコカップA組第4節のG大阪戦で1-2と競り負けた鹿島が、逆転での予選突破を懸けてホームゲームに臨んだ。カシマスタジアムで行われた第6節のヴィッセル神戸戦は、前半に先制を許すと、後半にも2失点を喫して0-3で敗れた。

鹿島は山本が公式戦3試合ぶりに先発し、左サイドハーフにはカイオが入った。決勝トーナメント進出のためには勝利が絶対に必要な鹿島は、5分に最初の決定機を迎える。カイオからの浮き球のパスに反応した遠藤が、最終ラインの背後を取って絶妙なトラップ。得意の左足の前にボールを置いたが、シュートは相手GKに阻まれてしまった。

開始早々にチャンスを作り、得点の予感を漂わせた鹿島だが、G大阪戦に続いて先制を許してしまう。9分、中盤でボールを奪われ、最終ラインの背後へ1本のスルーパスを通される。最後はペナルティーエリア内に入った杉浦に右足シュートを決められてしまった。

1点ビハインドを負った鹿島は、同点弾を目指して攻勢をかける。19分には小笠原が右サイドから放ったアーリークロスにダヴィとカイオが飛び込み、24分には土居が思いきったミドルシュートを放った。28分に得た左CKでは、小笠原がグラウンダーでペナルティーエリア内へパスを送る。走り込んだ遠藤が強烈な左足シュートを打ったが、クロスバーに阻まれてしまった。33分にも、山本のクロスにダヴィが飛び込み、バイシクルシュートで合わせたが、枠の上へ外れた。鹿島は同点に追いつけず、0-1でハーフタイムを迎えた。

後半開始時から、トニーニョ セレーゾ監督は野沢と豊川を投入し、2列目の選手を入れ替えて打開を図る。そしてその期待に応え、野沢と豊川は積極的な動きを見せた。46分にはペナルティーエリア内で浮き球のパスを受けた野沢が胸で中央へ落とし、豊川が飛び込んでゴールを脅かした。52分には、野沢からのパスをトラップした土居がペナルティーエリア手前から右足ミドルシュート。相手DFにブロックされたが、ゴールへの意欲を見せた。さらに53分には、ダヴィが最終ラインの背後を取り、ペナルティーエリア内にドリブルで持ち込んで右足シュートを打ったものの、サイドネットに当たってゴールならず。なかなか同点に追いつけない。

すると、次の得点は神戸に生まれてしまった。57分、最終ラインの背後にスルーパスを出され、大屋に右足シュートを決められた。鹿島は66分にルイス アルベルトを投入して反撃を目指すが、ボールをキープしながらも決定機を生み出せない。75分には、神戸の橋本に右足シュートをねじ込まれ、リードを3点に広げられてしまった。

苦しい展開を強いられた鹿島は最後までゴールを目指したが、神戸守備陣を破ることはできなかった。試合は0-3で終了。鹿島は17本ものシュートを放ったが、ホームで完封負けを喫した。この敗戦で、鹿島はA組の6位に転落したが、まだ決勝トーナメント進出の可能性は残っている。次節は中3日、6月1日にカシマスタジアムで開催されるヤマザキナビスコカップA組第7節の清水エスパルス戦だ。ワールドカップによる中断前最後の一戦、必ず勝利で締めくくらなければならない。



【この試合のトピックス】
・山本が先発出場し、5月10日に行われたJ1第13節の川崎F戦以来、公式戦3試合ぶりの復帰を果たした。
・カイオが公式戦2試合ぶりに先発復帰した。
・野沢が2試合連続の途中出場を果たした。
・豊川が後半開始時に投入され、3試合ぶりの公式戦出場となった。
・ルイス アルベルトが公式戦2試合ぶりの出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・もっと積極性を出して、気持ちを込めて戦い、勝利への意欲を表現しよう。
・残り45分ある。チャンスは必ず来るので組織でゴールを狙いにいこう。
・走る、戦う、声を出す。サッカーにおける基本を忘れるな!


ヴィッセル神戸:安達 亮
・もう少しピッチの幅を広く使うこと。
・1人でやらず、周りがサポートしてつないでいくこと。
・最後まで走り切れ!!

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・今日先発したメンバーがここまでの中心だし、連係面もコンビネーションもしっかりしているので、意思の伝達がスムーズかと思っていた。序盤からプレッシャーをかけ、点を取っていこうと言っていたし、チャンスは多くあった。非常に残念だったのは、失点するまで責任感を感じていない選手が数人いたこと。このクラブは多くのタイトルを獲ってきたし、このナビスコカップはクラブにとっても大切なタイトル。今日勝てば予選リーグ突破できる可能性は大きくなったし、そのためにもどう戦うかを伝えたつもり。その消極的な姿勢に対して、私は悲しく思う。

・勝つという欲があったのか、そういう部分は改めなければいけない。私は試合を消化する選手を育てているわけではなく、勝つために戦う選手を育てている。それはハーフタイム中に強く選手たちに伝えた。お金をもらっている以上、勝つ姿勢をお客さまに見せることは当然。それができなければ、プロとは言えない。一生懸命プレーすることは当たり前だし、勝負にこだわる姿勢を示すことがとても重要なことだと思う。今日の消極的な姿勢は見ている皆様に伝わったと思うし、それはプロとしてあってはならないこと。後半になって、まだ良くはなったと思うが、若いチームだから故の経験のなさも出た。しかしそれは指導していけば、改善できる部分だし、私は彼らの吸収したいという気持ちを感じている。ただ今は2、3人の選手がいつもの力を発揮できなければ、全く違うチームになってしまうのが現状。相手がどのような対策を取ってくるのかを試合の中で分析し、対応できるまでやらなければいけない。言われていないから分からないでは、まだ未熟と言える。臨機応変に対応しなければいけない場面というものは、試合中は必ず出てくる。セオリーを今はたたき込んでいる段階で、相手のやり方に適時対応する方法を身につけていかなければならない。

・忘れていけないことは、神戸はしっかりやらなければいけないことをしっかりやっていたことだし、そこは称えなければいけない。我々にはやらなければいけない課題がたくさん残っている。ナビスコカップではまだ1試合残っているので、それに対して先ずは全力を尽くす。

・自力での突破は難しくなって、他の試合の結果に左右される。しかし言えることは、ホームゲームで勝てていれば、全く問題なかったということだ。

ヴィッセル神戸:安達 亮
非常にタフなゲームだった。結果の3-0ほど内容に差はなかったと思うが、選手たちがファイトしてくれて、勝つことができた。選手の姿勢を称えたいし、平日にもかかわらず鹿嶋にかけつけてくださったサポーターの皆さんに感謝したい。その熱い気持ちが選手たちを戦わせてくれたと思う。先制はしたが、守勢に回る時間が多かったので、ハーフタイムに修正した。幸い追加点が取れて、前がかりで来る鹿島に対し、カウンターをかけられることが多くなった。最終戦も勝利して、何とかサポーターの皆さんに報いたい。


選手コメント

[試合後]

【野沢 拓也】
負けるのは本当に悔しい。まだ終わったわけではない。ホームで最近勝てていないというのがあった。次もホームだし、勝たなければいけない。勝たないと、ついてくるものもついてこない。次勝つことが、大事。

【昌子 源】
負けたら、全部言い訳になる。この結果を受け止めていく。これが実力。G大阪戦に続いて立ち上がりにやられたのも敗因の1つだと思う。どんな立場であれ、次の清水戦は絶対に勝ちます。誰が、ということではなくチーム全体の責任。試合が終われば結果論でいろいろなことが出てくるが、全部言い訳になる。この敗戦をしっかり受け止める。中断前にサポーターの方に勝つ試合を届けたいので、引きずらずに良い形で臨みたい。清水戦に出たからには、無失点で行きたいし、立ち上がりの失点も多いので、声を出してまとめていきたい。勝たなければ意味がない試合だった。まだ(予選突破の可能性は)ゼロじゃないから、諦めるわけにはいかない。1%でも可能性があるなら、全員でしっかりつかみに行きたい。誰1人として諦めていない。1%でも、0.1%かもしれないけど、それをつかみに行くために死に物狂いでやる。

【豊川 雄太】
力不足。コンビネーションで崩していく場面は何回かあった。あのような場面を増やしていきたい。それをあまり出せなかった。悔しい。絶対に負けられない戦いだったから、勝てなかったのは悔しい。前半を見ていて、早い段階で失点してしまった。チームとしては、25分以内に1点を取ることを目標として試合に入った。そこで取れなかったのも痛かった。パスやコンビネーションをもうちょっと上げていく必要があるのかなと思う。

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