日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年9月7日月曜日

◆2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 準々決勝 第2戦(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51693

ナビスコ決勝トーナメント 準々決勝 第2戦 vsFC東京

金崎が2ゴール、遠藤も2試合連発!鹿島がFC東京を粉砕、ナビスコ杯ベスト4進出!

3年ぶりの聖杯奪回へ、鹿島がベスト4進出を決めた。ヤマザキナビスコカップ 準々決勝 第2戦、FC東京をカシマスタジアムに迎え撃つと、金崎がミドルシュート2本を決め、後半アディショナルタイムには遠藤が芸術的なシュートを沈めた。3-0と快勝した鹿島が、3年ぶり13回目の準決勝進出を決めた。



鹿島は4日前、アウェイでの準々決勝第1戦を2-2の引き分けで終えた。一時は逆転に成功し、終盤までリードを保っていただけに、悔しさが残る結果。ただそれでも、2つのアウェイゴールを奪った自信を糧に、ホームでの必勝を誓い、カシマスタジアムへ帰還した。

中3日の準備期間、選手たちは密度の濃いトレーニングを積んだ。連日実施されたミーティングや試合2日前の紅白戦、繰り返し敢行されたセットプレー練習では、少しでも高みを目指そうとする姿勢が見られた。選手たちは過密日程を厭わず、切磋琢磨を続けた。

第1戦の結果により、勝利はもちろん、0-0や1-1での引き分けでも準々決勝突破が決まる一戦。様々な条件が意識下に置かれる90分間を前に、石井監督は「いつものように、まずは守備から入って攻撃に移るというスタンスは変わらない。まずは勝つこと。相手を1点でも上回ることを考えている」と、一戦必勝のスタンスを崩さなかった。



第1戦からの先発メンバー変更は3人。前節、足を痛めて途中交代した昌子が欠場し、青木がセンターバックの一角に入った。そして2列目にはカイオ、前線には金崎が指名された。その他、右サイドバックは西、左サイドバックは山本。青木とともにセンターバックを務めるのはファン ソッコで、ボランチは山村と小笠原のコンビ、右サイドハーフには遠藤が入った。そして最後尾には、曽ヶ端が立ちはだかる。







開場後、大雨に見舞われたカシマスタジアム。しかし、過酷なコンディションでも、サポーターの熱意と勝利への思いに揺らぎはない。そして雨は止み、ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが飛んだ。準決勝進出へ、チーム一丸で勝利を掴み取るという思いが、スタジアムに充満した。18時34分、熱烈なサポートを背中に受け、選手たちはキックオフのホイッスルを聞いた。

第1戦の反省から、積極的な守備をテーマに掲げる鹿島は、立ち上がりから出足の速いプレスで主導権を握っていく。激しいボディコンタクトの応酬となる中、金崎が強引な突破で推進力となり、チームを前へ前へと押し上げていった。

すると7分、待望の先制点が決まる。中盤左サイドで相手と競り合い、ボールを奪って前を向いた金崎。見据える先にはゴールがあった。思い切りよく右足を振り抜くと、グラウンダーのミドルシュートが枠を捉える。強烈なボールは相手GKの手をすり抜け、ゴールネットを揺らした。背番号33は渾身のガッツポーズ。カシマスタジアムのボルテージはさらに高まった。





1点リードを得た鹿島は、複数が連動したプレスで相手に自由を与えず、試合をコントロールしていく。金崎と赤崎の2トップが、両サイドのスペースへ幾度となく走り込み、ボールを引き出していった。ボランチの山村も、時には敵陣に飛び出して的確なパスカットを見せ、中盤で存在感を見せた。

次のチャンスは18分、小笠原の右CKに反応したカイオがヘディングシュートを放ったが、惜しくもGK正面へ。さらに22分にも、遠藤の左CKから山村が頭で中央へ折り返し、金崎が飛び込む。あわやという場面を作ったが、GKへのファウルを取られてしまった。



前半の半ばを過ぎても、鹿島は主導権を譲らない。追加点こそ奪えなかったが、相手をいなすボールキープから時折、鋭い速攻を仕掛けるなど、FC東京に脅威を与え続けた。前半45分、相手にチャンスを作らせることはなく、打たれたシュートはわずか1本。リードを保ったまま、ハーフタイムを迎えた。



後半立ち上がりは、FC東京に押し込まれる時間が続いた。両サイドを広く使われて起点を作られたが、鹿島は集中力を切らさず、ゴール前で決定機を作らせない。FC東京は前半途中に平山、そして51分には河野を投入し、攻撃陣を入れ替えてきたものの、青木とファン ソッコを中心とした守備陣が冷静な対応を続け、シュートまで持ち込ませなかった。





そして追加点は60分、またも背番号33の右足によってもたらされた。山村が中盤でボールを奪い、縦パスを供給。センターサークルの外でボールを持った金崎は、前を向いてドリブルを開始する。そして、ペナルティーエリア手前まで持ち込み、迷うことなくミドルシュート。相手DFの股下を抜いたグラウンダーのボールが、サポーターの待つゴールへと吸い込まれた。2-0。金崎の2ゴールで、鹿島がリードを広げた。





その後も、鹿島はFC東京の反撃意欲を削ぐようなボールキープから、チャンスを作り出していく。70分にカイオ、74分に遠藤がミドルシュートを放つなど、3点目を奪いに行った。80分には、途中出場の土居が上げたクロスが相手のハンドを誘い、PKを獲得。しかし、ハットトリックを狙った金崎のシュートはクロスバーに阻まれてしまった。

終盤には強い雨が降り始めたが、サポーターの後押しが弱まることはない。チーム一丸となって準決勝へと邁進する鹿島は、金崎や土居が高い位置からプレスを掛け続け、山村や青木、ファン ソッコが空中戦で激しい競り合いを続けていった。そして小笠原が的確な読みと鋭いプレスを連発し、FC東京に自由を与えなかった。







攻守ともに盤石の内容で、90分を経過した。そしてアディショナルタイム5分、勝利への確信を揺るぎないものへと変える3点目を、遠藤が決めてみせる。ペナルティーエリア手前で浮き球を拾うと、トラップから左足を一閃。鮮やかな軌道を描いたシュートが、ゴール左隅へと吸い込まれた。





準決勝進出を告げるホイッスルが鳴り響いた。3-0での快勝。2試合合計5-2で、鹿島が3年ぶり13回目のベスト4進出を決めた。準決勝 第1戦は10月7日、アウェイでの戦いとなる。そして次戦は3日後、9日に行われる天皇杯2回戦のFC琉球戦だ。厳しい日程で試合が続くが、カシマスタジアムで連戦を消化できるアドバンテージを生かしていかなければならない。チーム一丸で、天皇杯初戦へと向かう。



【この試合のトピックス】
・3年ぶり13回目のヤマザキナビスコカップ準決勝進出を決めた。
・FC東京との今季の対戦は、リーグ戦を含めて4戦無敗(3勝1分)となった。
・FC東京とのヤマザキナビスコカップでの対戦で、勝利を収めたのは11年ぶり。2004年3月27日の予選リーグ第1節以来で、通算成績は3勝2分3敗となった。
・曽ヶ端のヤマザキナビスコカップ通算出場数が、71試合となった。現役選手の中では単独トップで、歴代でも8位タイに浮上。大岩剛コーチの記録に並んだ。
・金崎が2ゴール。アントラーズ加入後初の1試合複数得点を記録した。
・遠藤が2試合連続ゴールを決めた。
・大橋が、3月14日のJ1 1st 第2節の湘南戦以来、自身2試合目のベンチ入りを果たした。
・鈴木優磨が、8月29日のJ1 2nd 第9節の川崎F戦以来のベンチ入りを果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半も前半と同様に自分たちのサッカーを続けよう。
・シュートの意識を高く持ち、しっかり狙ってこの試合を勝ち切ろう。
・リスクマネージメントを怠ってはいけない。集中して戦うこと。


FC東京:マッシモ フィッカデンティ
・つなげなかったら、しっかりと前線にボールをあてて、こぼれ球をひろうこと。
・全ての面で判断を早くすること。
・後半も集中して試合に入ろう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
厳しい戦いになると予想していたが、思った以上に早い時間帯に点を取れたことはよかったと思う。1点取った後も追加点を取ろうと話していた。とにかく今日は勝って終わるんだと選手たちに伝えていた。失点ゼロで終わらせられたことも評価できるポイント。試合前のミーティングのとき、青木選手が「雨のなか来てくれるサポーターのため、テレビの前で応援してくれるサポーターのために、いい試合を見せよう」と言ってくれた。そういう気持ちも選手を乗せてくれたと思う。全体的に相手に自由にシュートさせる場面も少なかったし、非常にいい展開で準決勝に進めると思う。

Q.ボールへの寄せで選手がほとんど勝っていたが、要因は?

A.常に練習から選手たちに求めていること。今日はできたと思う。1戦目では、少し消極的な守備がみられて失点してしまったので、短い時間だったがトレーニングから意識づけした。そこがうまくいった。日ごろの積み重ねだと思う。


FC東京:マッシモ フィッカデンティ
試合開始から10分間は非常によかったと思う。1点目を取られてからは戦術的レベルで私たちがやろうとしていることができなかった。後半も同じような流れだったが2点目を取られてしまい、その後は相手にスペースを与えすぎてしまった。鹿島というチームはいい監督、いい選手がいるので、そこに優位性があると思うし、この結果を受け入れることが大事だと思う。


選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
ゴールの場面は力が抜けて、良い感触で打つことができた。DFが競り合いでボールを前に跳ね返すことができていて、それが大きかったと思う。

【土居 聖真】
勝てたことが一番。前線で相手のパスコースを限定して、前へ行ける場面では行け、という指示だった。負けない流れが続いているのは良いことだと思う。

【金崎 夢生】
ピッチが濡れていたので、ボールが浮かないように抑えて蹴った。優勝を目指している。まだまだ試合が続くので、しっかり集中していきたい。

曽ヶ端選手、青木選手、山村選手、赤崎選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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