日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年12月16日水曜日

◆【奥野サッカー道】移籍選手は「本当にどうしたいのか」自問を(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20151215-OHT1T50122.html

 Jリーグが終了し、選手の去就が紙面をにぎわせる時期になりました。JFA(日本サッカー協会)の移籍リストには12月8日時点で約80名の選手の名前が記載されています。

 移籍リストへ載せるか、載せないかは任意であり、実際に移籍を考えている選手の数はさらに膨れ上がります。この時期、各チームは来季へ向けて選手の編成を行います。クラブは今季の反省を踏まえ、来季の目標と予算の範囲内で可能な限りの選手編成を行います。そこには需要と供給の原理が働きます。より多くの需要のある選手はより良い条件を獲得し、そうでない選手はリーグカテゴリーも含め契約条件は下がっていきます。

 サッカー選手にとって、契約は年に1度の大きな機会です。契約期間中はそのクラブの発展(チームの成績)のために忠誠を誓い、全力を尽くすことを意味します。私の場合、7年間お世話になった鹿島アントラーズを退団する際は「自分がクラブに居座ってベンチメンバーやベンチ外にいることは、費用対効果から考えると見合わないだろうな。世話になったクラブの邪魔者にはなりたくない」という思いと「自分を必要としてくれるクラブがあるなら役に立ちたい」という思いから、試合出場がなくなった秋に移籍を決断、移籍先を探し始めました。

 愛するクラブで引退まで働くことを目指すのも1つの道、そして活躍の場を求めて移籍するのも1つの道です。あるいは、引退することも。移籍を考えている後輩の選手たちに伝えたいことは…「もし、何の制約もなかったら本当に自分はどうしたいのか」を自身に問いかけるべきだと感じます。(山形前監督・奥野 僚右)

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