日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年10月17日月曜日

◆【岡山 vs C大阪】 ウォーミングアップコラム:豊川雄太、風の匂いに季節をかぎわける(J's GOAL)



http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00019665/



「この匂い、わかりますか」。晴れ晴れとした秋の空と、芝の大地を示しながら、風の匂いを吸いこむ。「冬に変わりそうな、この匂いをかぐと、ああ、この時期か。もうシーズンも終わりかって、悲しい感じになってきます」。こう話すのは、豊川雄太選手(写真)。プレーは元気いっぱいで華やかな22歳だが、取材中は時折、こんなことも口にする。五感と感受性にも優れた選手だなと思う。

岡山は今節、ホームにC大阪を迎える。豊川選手は前回対戦の5月、先制点を決めた。「点は取りましたが、内容的にも結果的にも負けていますしね。結構、やられた感じが強かったです」。今節の岡山は、FW押谷祐樹選手とボランチの渡邊一仁選手が出場停止のため、豊川選手が6試合ぶりに先発出場する可能性が高い。これまで31試合に出場し、ゲーム終盤の切り札として起用され、それに応えてきたが、「最初から出る場合は、守備が大事。チームの規律を乱さないように、守備をしっかりして攻撃に繋げることが出来ればいいと思います」。

サッカー選手であれば、先発フル出場を望み、そのための準備を毎回している。しかし、それがかなわない状況にあるとき、うまく割りきることが出来る選手は強い。豊川選手はまさにそのタイプだ。「気持ちを切り替えることは慣れてるっていうか、先発がだめだったら、途中からおいしいところを持っていこうって、そういう思いでしかやってないです」。

期限付き移籍で岡山に加わって9ヶ月。「これまでシーズンを通して試合に出たということがなかったので、今年は時間が経つのがすごく速い気がします。すべてにおいて成長している実感があります。試合に出続けなければわからない課題がたくさん出てきたので、それを一つずつ克服している状況ですが、課題を見つけられたことは大きいなと思います」。

加入会見で話していた目標の2桁得点まで、あと2点に迫っている。「一歩ずつ近づいていると思います。最低でも2点は取って、まずは二桁達成ですね。残りの7試合で4点を目指しているので、じっくりとクリアしていければと思います」。

今節は鹿島での先輩、山村和也選手との対戦を楽しみにしている。「前回は、山さんのボールをカットして俺が決めました。でも山さんに決められて負けましたからね」と話す。山村選手に対しては、流通経済大で同級の関戸健二選手も闘志を燃やしている。2人が先頭に立って勢いを生み出したいゲームだ。

文:尾原千明(岡山担当)


明治安田生命J2リーグ 第36節
10月16日(日)13:00KO Cスタ
ファジアーノ岡山 vs セレッソ大阪

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