日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年7月29日土曜日

◆【鹿島 vs 甲府】 ウォーミングアップコラム:いま最も乗りに乗っている男は、1年目のルーキー(J's GOAL)




昨年9月に瀬戸内高校で加入内定会見が開かれたとき、鹿島の椎本邦一スカウト部長は「どんなタイプの選手か」と報道陣に聞かれ、一人の選手の姿が思い浮かんだという。

「質問されて、パッと頭に浮かんだのが本山だった」

そう振り返る椎本氏。遙か未来を見通したはずのイメージは、じつはそれほど遠くない現実だったのかもしれない。21日のセビージャ戦で安部裕葵(写真)が見せた姿は、本山雅志を彷彿とさせるものだった。

自陣でボールを受けると急加速して周囲の選手を置き去りにする。慌てて対応に来る選手をヒラリとかわしさらに前進。世界的選手であるステヘン ヌゾンジをバックステップでかわした場面では鈴木優磨の得点を演出した。

この活躍には数々の選手を見てきた鈴木満常務取締役強化部長も「久しぶりにワクワクした。05年を思い出した」と、05年にマンチェスターUとの親善試合で世界中にサポーターを持つ超ビッグクラブをきりきり舞いさせた本山を引き合いに出した。

セビージャの選手と対戦し、「彼らより巧くなりたい。自分はまだ18歳ですし、時間もあります。一日、一日を無駄にせず、早く追いついて追い越したい」と言った安部。今週に入ってもその動きは鋭く、紅白戦の1本目では主力相手にゴールを決め、2本目でも主力組に入ってネットを揺らした。

年代別代表に招集されるなど、しばらくリーグ戦での出場がなかった安部。まだ1年目ではあるが、年齢で判断すると痛い目を見るだろう。

文:田中滋(鹿島担当)


明治安田生命J1リーグ 第19節
7月29日(土)18:30KO カシマ
鹿島アントラーズ vs ヴァンフォーレ甲府

【鹿島 vs 甲府】 ウォーミングアップコラム:いま最も乗りに乗っている男は、1年目のルーキー



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