日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年7月4日水曜日

◆昌子源「先輩たちに(ベスト8の)景色をみせられなかった」決勝ゴール防げなかったシーン明かす(報知)



昌子源 ロシアW杯


 日本代表のDF昌子源が3日、ベースキャンプ地のカザンで報道陣の取材に応じ、2―3で敗れた決勝トーナメント1回戦、ベルギー戦の3失点目のシーンを回想し、そのときの心境を生々しく明かした。

 2―2で迎えた後半ロスタイム4分、日本のCKからカウンター攻撃を受けた。敵陣ゴール前に攻撃参加していた昌子は全速力で戻る。目の前でベルギーの選手がスピードに乗っていくのが見えた。追いつこうと必死に追った。

 「僕のところからは全部見える。デブルイネ選手が右に出して、ムニエが中に入れた。そこで頼む、ルカク、スルーせんといてくれっていう。ずっと思っていた。走りながら。全速力で戻っているはずなのに、色んな思いが出てきて…。ルカク選手にスルーされた時に、何かこう肉離れしてでも、骨が折れてでも、何でもいいからとにかく間に合ってくれって」

 願いは届かず、右サイドからのクロスをルカクはスルーし、後方から走り込んだフリーのシャドリにネットを揺らされた。最後の最後、昌子が願るように滑り込んだ右足は届かなかった。

 「めちゃくちゃスローモーションに見えて。何を犠牲にしてでも、頼むから届いてくれ。そう思ったことは今までなかった。あれだけ必死に走っているのに、気持ちでは頼む、ルカクがそのままシュート打ってくれって思いが浮かんでくる。ハセさん(長谷部)にも声が届かない。無抵抗。こんだけ頑張ってるのに何もできない自分。腹立った。本当に自分の目の前で決められたから」

 試合後は全く眠れなかったが、今も眠くないという。「明日、またベルギーと試合があるんじゃないか」と現実を受け入れることは、まだできない。

 「ツイッターのリツイートとかで、あのシーンが流れてくる。見たくないのに。頭の中でずっとあのシーンが流れている。失点のシーンが。見たくないのに。しんどい。ほんまにしんどい。前の人が仕事をしてくれた。後ろのオレが守りきれなかった。先輩たちに(ベスト8の)景色をみせられなかった」。

 試合後、ピッチを叩いて号泣した。「いつか、日本のゴールを守る選手に、男になりたい」と言ったものの、まだその目標にたどり着く道は描けない。昌子は「無理に切り替えず、ゆっくりと気持ちを切り替えていきたい」と話した。




昌子源「先輩たちに(ベスト8の)景色をみせられなかった」決勝ゴール防げなかったシーン明かす




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