日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年4月6日土曜日

◆2019明治安田生命J1リーグ 第6節(オフィシャル)






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2019年04月05日(金) 19:03キックオフ 県立カシマサッカースタジアム

【入場者数】14,163人 【天候】晴、弱風、 気温16.3度、 湿度47.0% 【ピッチ】全面良芝、乾燥

【主審】木村 博之 【副審】山内 宏志 【副審】赤阪 修 【第4の審判員】清水 勇人


J1第6節 vs 名古屋

土居の同点弾、レオの決勝点で会心の逆転勝利!

アントラーズが3週間ぶりのホームゲームで会心の勝利を収めた。明治安田J1第6節、名古屋グランパス戦。後半開始直後に先制を許したが、72分に土居聖真のゴールで同点とする。そして81分にレオ シルバが待望の逆転ゴールを決め、2-1。今季初の逆転勝利を掴んだ。




J1再開初戦となった前節は、ジュビロ磐田と1-1のドローに終わった。ヤマハスタジアムに乗り込んだアントラーズは、後半開始早々に先制点を許すと、攻め込みながらも、なかなか得点を奪えず。ようやく83分にレオ シルバのゴールで同点に追いついたものの、あと一点が遠く追加点は奪えなかった。

これで3月の公式戦6試合は3勝3分。まずまずの成績といえるが、国内タイトル奪還のためには勝ち切る強さが求められる。

4月3日、アントラーズは今季初の非公開練習を実施した。現在リーグ首位に立つ名古屋への対策を入念に確認。3週間ぶりとなるホームゲームで必勝を期した。

そして、迎えた4月5日。指揮官が指名した先発メンバー11人は、GKにクォン スンテ、最終ラインは右から平戸、犬飼、町田、安西。ボランチはレオ シルバと永木がコンビを組む。右サイドにはレアンドロ、左サイドに土居、フォワードには伊藤とセルジーニョが入った。またベンチには、曽ケ端、ブエノ、三竿、遠藤、安部、金森、山口が座る。




スタジアムに駆け付けた背番号12が、ウォーミングアップへ向かう選手たちに大きな声援を送る。そしてキックオフ前には、"永遠のキャプテン"小笠原満男A.Aの功労賞授与式を行われ、最高の雰囲気の中、勝ち点3のみを目指す90分が始まった。



試合序盤、アントラーズは守備ブロックを形成して、攻撃を受け止める展開となる。選手たちはピッチ上で積極的にコミュニケーションを取り、名古屋が狙うスペースを圧縮。警戒すべき司令塔シャビエルに対しては、土居がポジショニングを細かく修正し、自由を与えなかった。









しかし、徐々にボールを支配する名古屋に押し込まれてしまう。試合最初の決定機は、名古屋に訪れた。13分、左サイドで和泉が起点をつくり、折り返しのクロスを入れると、最後はシミッチがシュート。これはアントラーズの守備陣がしっかりブロックし、ゴールを許さなかったが、肝を冷やす。





ピンチを凌いだアントラーズは、22分にこの試合初めてのチャンスを迎える。左サイドを駆け上がった安西のクロスにセルジーニョが飛び込ぶ。しかし、これは惜しくも相手DFに阻まれ、先制点には繋がらなかった。







その後、ボールは圧倒的に名古屋が支配するも、アントラーズが徹底した守備で対抗。キャプテンマークを左腕に巻いた永木を中心に、相手の攻撃を先読みして防いでいく。






31分、名古屋に決定機つくられる。ジョーが長谷川アーリアジャスールとのパス交換でペナルティエリアまで進入し、左足を振りぬく。このシュートはゴールポストに直撃。幸運にも助けられ、失点には至らなかった。







このまま前半は終了。劣勢の中で、失点ゼロに抑えたものの、ほとんどチャンスをつくれないまま、ハーフタイムを迎えることとなった。



後半開始直後の47分、前節ジュビロ磐田戦で失点を喫した気を付けなければいけない時間帯だった。だが、一瞬の隙を突かれて左サイドを崩されると、最後はシャビエルにゴールを許してしまった。2試合連続の後半開始直後の失点だ。チームに暗雲が立ち込める。





52分、指揮官が早くも動いた。平戸に代えて三竿を投入。永木が右サイドバックに入る。







すると、この交代から試合の流れが変わる。60分、右サイドで永木が起点をつくり、土居にパスが渡ると、最後は安西へ。ペナルティエリア手前からシュートを放ったが、これは枠を捉えられなかった。



61分、レアンドロに代えて安部を投入。さらに攻撃姿勢を強めていく。









そして迎えた73分。待ち焦がれた同点弾が生まれる。カウンターを仕掛けようとした名古屋の攻撃を、町田が素晴らしいインターセプトで阻止。左サイドに展開する。ボールを受けた安部は、中央へカットインして逆サイドへパス。攻撃参加していた永木が中央へ折り返すと、最後は土居が左足で合わせ、ゴールネットに吸い込まれた。カシマスタジアムが歓喜に沸く。











1-1の同点に追いつくと、試合はオープンな展開に。アントラーズファミリーの大歓声を受けて、名古屋のゴールに迫る。そして81分、ついに待望の瞬間が訪れた。レオシルバがハーフウェーライン付近からドリブルを開始。中盤を見事なコース取りで突破すると、名古屋の選手に囲まれながらペナルティエリア内へ進入した。最後は左足でシュート。これが名手ランゲラックの腕下を抜き、ゴールネットを揺らした。今季初の逆転ゴールにアントラーズレッドで染められたゴール裏が沸騰した。90分、セルジーニョに代えてブエノを投入し、逃げ切りを図る。1点差を勝ち切る強さ。これがアントラーズの伝統だ。













そして、ついに待ち望んだホイッスルが鳴った。2-1。苦しみながらも、首位名古屋相手に会心の逆転勝利。カシマスタジアムに歓喜の歌が響き渡った。







次なる戦いは4日後。敵地で迎えるACLグループステージ第3節慶南戦だ。戦いを終えたばかりの選手たちに、指揮官は「すぐにACLへ切り替える必要がある」と伝えた。逆転勝利を果たしたが、前節ジュビロ磐田戦から2試合連続の後半開始直後の失点。収穫と課題を得た試合だった。2年連続のアジア王者を目指した戦いへ。短い時間で最善の準備を進めていく。








【この試合のトピックス】
・土居聖真が今季初得点を記録。
・レオ シルバが2試合連続ゴールを記録。
・平戸 太貴がJ1初出場初先発。
・J1リーグホーム通算来場者数が800万人を突破。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・後半も相手の動きをよく見て守備をしていくこと。
・いい守備からいい攻撃につなげていこう。
・後半も立ち上がりから集中して入り、勝負どころでギアをあげよう。


名古屋グランパス:風間 八宏
・ペナルティーエリアに入っていこう。
・自分たちでやり続けよう。
・後半、しっかり勝ちにいこう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
前節と同じように後半の立ち上がりに失点して、自分たちで試合を難しくしてしまった。前半は我慢する時間が長かったが、非常にいい形で強度を落とすことなくできていた。後半は、自分たちがギアを上げざるを得ない状況になってしまった。当然、逆転したことは評価できるが、失点のところをしっかり改善したい気持ちが強い。首位の名古屋の勢いを止めることができたことを、次のACLへつなげ、切り替えて臨みたい。

Q 次のACLに向けて具体的な課題は?

A.失点の部分は、絶対にしてはいけないということを徹底したい。アウェイの地へ向かうが、慶南の分析はすでに始めている。アウェイでしっかり勝ち点3を取るゲームをしたい。そのための準備を進めていきたい。

名古屋グランパス:風間 八宏
これだけ強い相手をしっかり押し込むことができた。しかし、なかなか仕留めることができなかった。また、1-0になってから自分たちがプレーする距離を変えてしまった。そのあたりは、しっかり学んでいきたいと思う。


選手コメント

[試合後]

【レオ シルバ】
ゴールの場面は、中に切り込んで入っていったら、ペナルティエリアが見えた。いつの間にかペナルティエリア内に入れて、最後にボディフェイントをかけて相手のタイミングをずらせたところで、シュートをすることができた。今までのキャリアの中で一番きれいなゴールだと思う。今は、信じられないという気持ちだ。

【三竿 健斗】
前節途中から出て、チームに流れを持っていくことができなかった。なので今日は、自分のプレーの質や球際で強くいくということは意識していた。自分は、あまりビハインドの中出る選手ではないが、気持ちの部分でチームに勢いをもたらそうと思い、ゲームに入った。安定したプレーを意識しながらやっていた。1点目はリスクを冒して点を取りに行ったところで点が入ったので、良かったと思う。

【土居 聖真】
首位相手に逆転勝利できたことはすごく大きいと思う。後半相手のラインが少しずつ下がっているのを感じた。スペースがあってドリブルもできた。FWの二人が裏を狙い続けてくれたので、さらにラインを押し下げることができた。そこがカギとなったと感じる。得点の場面は、一歩引いた位置でボールが来たらいいなぐらいの感じでいたらボールが来た。いいボールが来て流し込むだけだった。あの得点で、チームに流れが傾いたと思う。

【犬飼 智也】
苦しい時間帯になるのは分かっていた。よく耐えた試合だと思う。みんなで声を掛け合うことを常に意識していた。それができたからこそ、苦しい時間に耐えられた。今日の逆転してからの10分の戦い方は、自分たちの強み。相手もそれを感じて、攻めづらさを感じたのではないかと感じた。

【町田 浩樹】
前半を0点で抑え、1点を取られても焦れずに意思統一ができていた。前半は持たれているよりも、持たせている感覚だった。健斗くんが入って、うまく守備のバランスをとってくれて、それによってレオが攻撃にいけるようになった。点を取りに行くとなって、バランスが崩れなかったのが一番良かった。

【安部 裕葵】
後半は僕たちが変わったというよりは、相手が変わったと感じた。前半を0で抑えることができて、ハーフタイムにいけるという話もした。失点は想定外だったが、聖真君がいいタイミングで決めてくれたので良かった。

【平戸 太貴】
前を動かして、いい守備からいい攻撃につなげていけなかった。もっとやらなければいけないなと思った。


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