EPOCH 2018 Jリーグ チームエディション 鹿島アントラーズ[ボックス]
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第3節が9日に行われ、鹿島アントラーズはアウェイで韓国の慶南FCと対戦した。
2試合を終えて1勝1分でE組首位に立つ鹿島は、直近のJ1第6節・名古屋グランパス戦より先発を4人変更。セルジーニョと金森健志が2トップを形成、三竿健斗と名古新太郎がダブルボランチを組んだ。
試合は序盤からセルジーニョを起点に鹿島が決定機を作る。3分、PAに手前でパスを受けたセルジーニョが、DFをかわさずそのままシュートするもブロックされてしまう。6分にも右からのクロスをファーサイドに走り込んでいたセルジーニョが受けて決定機を迎えるが、シュートまで持ち込めなかった。
対する慶南は18分にチェ・ジェスがFKから強烈なシュートを放つが、これはセルジーニョが足で間一髪のブロックを見せた。その後は再び鹿島ペースに。効果的に崩している右サイドからクロスを送り込むと、セルジーニョがダイレクトで三竿にパス。受けた三竿が右足で狙ったが、わずかに枠を外れた。
前半アディショナルタイム、中々チャンスを決めきることができない鹿島にアクシデントが襲う。ゴール前の接触でGKクォン・スンテが慶南のイ・グァンジンに足を踏まれてしまう。クォン・スンテはプレー続行不可能となり、担架でピッチを後に。GK曽ヶ端準との交代を余儀なくされた。
スコアレスで後半に入り、停滞ムードが漂い始めた56分、慶南の邦本宜裕が鋭いクロスを入れると、犬飼智也がクリアを誤り、頭で触ったボールがそのままゴールネットへ。鹿島は不運な形で先制点を許してしまった。
慶南は66分にもFKのチャンスを得ると、キッカーは邦本。左足で正確なボールを送ると、最後はコ・ギュンミンが右足で合わせる。しかし、これはポストに直撃。鹿島は立て続けにピンチを招いてしまう。
すると71分、慶南はCKのチャンスを得るとキッカーは再び邦本。左足で送ったボールにジョーダン・マッチが合わせて2点目を奪取。鹿島はより苦しい展開となった。
反撃したい鹿島は75分、左サイドからクロスを送ると、これを慶南DFがクリアミス。GKも止められず、オウンゴールで1点を返した。
84分、犬飼智也が2枚目の警告を受けて退場処分に。1人少なくなった鹿島だったが、後半アディショナルタイムに金森健志が同点ゴールを奪うとその直後、小田が頭でつなぎ、受けたセルジーニョがワントラップから右足を一閃。これが決まり、鹿島が値千金の逆転弾を奪取。アジア王者の底力を見せた鹿島が、苦しい展開から試合を一気にひっくり返し、貴重な3ポイントを獲得した。
■試合結果
慶南FC 2-3 鹿島アントラーズ
■得点者
慶南:オウンゴール(56分)、ジョーダン・マッチ(71分)
鹿島:オウンゴール(75分)、金森健志(90+1分)、セルジーニョ(90+3分)